能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

軽井沢のアート村「信濃追分文化磁場」「油や回廊」を運営する「油やプロジェクト」は、快適な文化空間です

2016年09月28日 | 旅行記

軽井沢に行ったら訪れようと思っていた「信濃追分・文化磁場」。

ちょっと不思議なネーミングです(笑)。

NPO法人油やプロジェクトが運営するアートスペースです。

JR軽井沢駅からクルマで10分。

国道18号線を少し入ったところにあります。

「文化磁場」・・・なかなか引力あります。

このNPO法人油やプロジェクトは、旧中山道追分宿である「文化磁場油や」を活動拠点として、軽井沢町追分の町おこしを目的として立ち上げられました。

「油屋」は、江戸時代に脇本陣をつとめた歴史ある旅籠、旅館。

信濃追分という交通の拠点でした。

軽井沢駅からは、さほど離れていないのですが、追分エリアに入ると、長野・信濃に来たなあ!という感慨があります。

昭和に入ってからは、作家堀辰雄、詩人立原道造、評論家加藤周一などの文士、知識人が執筆や創作に活用していました。

(油屋のすぐそばには、堀辰雄記念館があります・・・)

この「油屋」は、喫茶室、カフェ、ギャラリー、古本屋、古レコード屋、お菓子屋、陶器屋などが入居。二階には、宿泊できる施設もあり、ステイもできます。

堀辰雄や立原道造が創作、執筆に使ったであろう空間で、珈琲を飲み、友と話をし、お酒を飲み、お泊りもできる・・・なかなか魅力的な空間です。

ここにある追分喫茶室で、萩原朔太郎を崇拝する作家堀辰雄の「美しい村」のさわりを読み、若くして夭折した建築家の卵で天才詩人であった立原道造の詩集を読む・・・贅沢な至福のひと時を過ごすことができました。

文化、アートの世界に、浸ることができます・・・。

堀辰雄は、新婚時代に軽井沢の別荘を借りていました・・・しかも別荘を転々としています。

つるや旅館や、この油屋にも長期滞在していたようです。

(立原道造はエスタブリッシュの末裔でお金持ちでしたが、堀辰雄は職人の養子・・・どうやって、こんな優雅な生活を送っていたのか・・・ホント不思議・・・著書が売れていたんですかねえ???)

道筋には、「夢の箱」が数か所に設置されています。

無人の図書館、野外文庫・・・。

読みたい本を借りて、余った本を入れる・・・ちょっと気が利いた文化活動です。

軽井沢の奥まったところにある「信濃追分文化磁場」。

また、訪れたいアート空間です。


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