コロナがなければ、今年訪れたであろう米国・シリコンバレー。
観光地ではありませんが、現代のアメリカ合衆国を築き上げたターボチャージャー付きのエンジンです。
世界から最高の頭脳、エンジェル、エンジニア、マネジメントが集まり、このシナジー、化学反応が起きているベンチャーの聖地。
そんな中、日経ビジネス2021/8/30号の特集は、「シリコンバレーはもう古い 変わるスタートアップの地政学」。
シリコンバレーの源流企業であるヒユーレット・パッカードやオラクルは、テキサス州に引っ越し。
テスラのイーロン・マスクさんもテキサス州へ。
シリコンバレー集積、密が進み過ぎて、生活費や税負担が高騰、家賃が払えないため車上で生活するワーキングホームレスが出たり、グーグル渋滞、アップル渋滞が起こり、社会問題化しているそうです。
コンテンツ
Part1 米国の地方が熱い 「イーロンの街」誕生?知られざる産業大転換
Part2 データが語る脱シリコンバレー 企業・投資家・人材 次の黄金郷へ
Part3 シリコンバレー2.0 「広域・分散」という進化
Part4 中国、放任から統制へ 資本でも進む分断
都市の発展は、「集積」→「過密」→「分散」へと進むと言われています。
今回の記事でも、シリコンバレーがあまりに過密になったため、「広域・分散」という方向にシフトしているのだと思います。
ただ、シリコンバレーの持つポテンシャルは、今後も続いていくと思います。
日本にも、SHIBUYAバレーやビットバレーがあると言われていますが、米国シリコンバレーに比べれば、あまりにこじんまりとしています。
テレワークやワーケーションの幕開けとなった今年だからこそ、ニッポンバレーを創り上げたいものです。
筑波学園研究都市あたりに、官民が集中的に資本投下しても良いような気がします。
シュンペーター博士が唱えたイノベーションを起こすための「新結合」・・・「場」が必要です。