広島市は晴れ。
少し肌寒く、風が強いです。
一時、雪もチラついていました。
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京橋川のリバーサイド、天気晴朗なれども波高し。
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河畔の桜のツボミも少し大きくなってきました。
春は、もうすぐですね!
広島市は晴れ。
少し肌寒く、風が強いです。
一時、雪もチラついていました。
春は、もうすぐですね!
ゼロワン(0→1)でスタートアップして、ユニコーン企業(時価総額100億ドル)になる確率は2000万分の1と言われています。
宝くじで1億円当てるのと同じくらいの確率です。
それだけ会社経営ということは難しいということです。
週末に、ドロドロした経営の本を読みました。
みずから2度の会社整理をしたコンサルタントの著した一冊。
机上の空論ではない、現場の生の迫力を感じさせる一冊でした。
修羅場の経営学
黒岩一美著 幻冬舎 経営者新書 740円+税
著者は、現在一般財団法人中小企業支援協会理事長。
工業高校を卒業後、派遣プログラマー、キャバクラのボーイ、工事現場、工場アルバイト、女性のヒモなどを経て、中堅不動産会社で地上げとトラブル処理・・・。
そして、25歳の時に会社を設立。
7億円の負債を抱えて倒産・・・そして、現在は中小企業の経営再建コンサルタントとして、弁護士や会計士などと仕事をされています。
ただ著者の波瀾万丈の人生は、経験則の中から独自の経営思想を確立し、必死の自学自習でパワーアップ・・・説得力があります。
満身創痍の著者の人生、生き様は、フレームワークやスライド、横文字を駆使するコンサルタントを一蹴する迫力があります。
目次
第1章 会社の倒産を嗅ぎつけて現れる7人の死神
第2章 会社の倒産は設立の時から決まっている
第3章 生き残るためには、すべてを捨てること
第4章 修羅場を経験した会社ほど強くなれる
会社は潰れるように出来ている・・・。
診断士の先輩から教わったフレーズです。
年度はじめ、月初、会社はマイナスからスタートします。
人件費、家賃、原材料費、販管費などのコスト。
1日1日売上を上げながら、キャッシュを呼び込みながら、マイナスから損益分岐点へ。
そして、損益分岐点を超えたところから利益が出てきます。
これを毎月、毎年続けていくことは、ほとんど奇跡の世界です。
会社は、潰れるように出来ているのです。
著者は、自省も含めて「半袖に短パンの経営者」が多すぎるといいます。
アマゾンやアフリカに冒険に行く時に、軽装だと必ず失敗します。
経営者の仕事も、まさに同じだと著者はいいます。
キャッシュを持つこと、資金繰りをしっかりやること、社員の声を吸い上げる事、自ら自学自習すること・・・。
完全武装し、経営の理屈、理論だけではなく、クラフトやアーツも必要だとします。
再建への4つのステップ
1 救急救命 吹き出す出血を止める
2 治療計画 現状分析と再建計画策定
3 大手術 起死回生の事業を立ち上げる
4 リハビリ 予後を見ながら体力をつけていく
著者の再建のためのアプローチです。
書けば、サラッと書けますが、現場は、まさに修羅場です。
民事再生法、会社更生法、破産法などのいわゆる倒産法の世界は六法全書の世界ですが、経営再生の現場はドロドロの世界。
そうならないために、社員やその家族を守るために、経営者の方々には心構えと気合と根性、より一層の努力が求められます。
経営者、そして甘ちゃんの経営コンサルタント必読の一冊です。