久々に漫画を読みました。
AI、ロボット、シンギュラリティについて、ホリエモンが近未来を予測する一冊です。
雇用大崩壊 マンガ ある若手技術者の会社を変える挑戦
堀江貴文著 前田貴洋作画 小学館刊 1100円+税
舞台は、下町の町工場。
効率、コストダウン、身体を酷使した労働の中で働く人たち。
その中から、自分たちの持つスキルや専門性を活かして、新しいビジネスチャンスを創っていこうというストーリーです。
ホリエモンは、AIやロボットは「身体拡張」と定義し、恐れるどころか、大きなチャンスだと喝破します。
自動車の発明で、馬車や御者、飛脚は失業しましたが、その代わりに自動車業界という巨大な雇用が生まれました。
AI、ロボットの進化により、近い将来、人間の仕事の半分がなくなるという欧米の研究機関の調査結果があります。
実際、アマゾンの物流倉庫には人が少なくロボットが作業をしていますし、ファミリーレストランでもタッチパネルでオーダー、運んでくるのはロボット、会計も機械になってきています。
雑事はAIやロボットにまかせ、人間にしかできないこと、自分の好きなことを追求することこそが大切だと言い切ります。
同書におけるホリエモンからのメッセージです。
AIやロボット化に抵抗しても意味がない。
導入や運営コストが人間より安くなれば、経営者は粛々と交換していく。
お金や生活のためではなく、自分が生き、働く根源的な目的を今一度よく考え、自分と向き合うべき。
人間には根源的な「身体拡張」の思想があり、過去も現代も様々に実現してきた。
その欲望は未来永劫変わらない。
現代は好きな事、楽しいことで食べていける時代にもうなっており、成功者の事例、すそ野はどんどん広がっている。
彼らは報酬以外の無形の財も得ており、ひたすら好きなことに時間を割くほうが成功しやすい。
やりたいことが見つけられないのなら、見つかるまで探し続ければいい。
社会的な支援を受けられるはずだ。
同書は、ホリエモンから若き労働者へのメッセージ、アジテーション。
マンガという媒体を活用したのも若い彼彼女たちに寄り添い助言したいという考えがあったのだと思います。
熱い想いが伝わってきます。
ホリエモンのステッカーも付録で付いています(笑)。
AIやロボットの進化、シンギュラリティ、ベーシックインカム・・・。
機械と競争するのではなく、デジタルの力を借りて、人間の能力を発揮していくことが、これからの働く方になるのではないでしょうか。
現状にとどまらず、変化を恐れず、リスキリングや学び直しで、自分自身を進化させていくことが求められる時代だと思います。
好きなことを仕事にして生きていける・・・今まで夢物語だったことが、すぐそこにあると思った一冊です。