ウクライナでの戦争・・・停戦交渉をしているものの先が見えない状況です。
罪なきウクライナ市民、非戦闘員の命を守るために、早い終結が求められています。
日経ビジネス誌2022.4.4号の特集記事は、「蘇る冷戦2.24は世界をどう変えるか？」。
ウクライナの戦争は、当然に世界の経済に大きな影響を与えます。
この特集では、日経の情報力を駆使して最新の情報をまとめています。
Contents
Part１ 経済が政治の武器に 「国家vs.国家」の時代再び
Part２ 新秩序に備える世界 容易でないロシア切り離し
Part３ 窮地のロシア経済 前例なき金融制裁 ドル覇権の劇薬に
Part４ エネルギー、自動車、物流・・・日本を襲うコスト増とモノ不足
Part５ 識者が読む新秩序
「９．１１」ニューヨークでのテロ、「３．１１」東日本大震災・・・。
ロシア軍がウクライナに侵攻した２月２４日も「２．２４」として世界史に残される日になると思います。
戦争が始まり１ヵ月・・・ウクライナ軍の防戦、反攻・・・。
国を守るというゼレンスキー大統領をはじめとするウクライナ人の誇りとプライドが支えています。
国際情勢も従来の枠組みとは異なる情勢になっています。
この特集記事で、各国の状況をレポートしています。
米国・・・ＣＩＡ、ＫＧＢの元工作員が警告「プーチン氏の巧妙な罠」第三次世界大戦の可能性も皆無ではない
中国・・・対ロ制裁で企業は股裂き 習体制の３期目に影響も
アジア・・・ロシアに武器依存という現実 中国への配慮で袋小路に
また、日本の産業界への影響についてもレポートしています。
エネルギー業界・・・資源高騰、国内電力価格に波及
自動車業界・・・ＥＶ素材高、技術革新迫る
物流業界・・・脱ロシアでモノの流れに制約 シベリア鉄道活用は頓挫
ＩＴ業界・・・高まるサイバーリスク トヨタ、ブリヂストンも被害
Part５の「識者が読む新秩序」では各界の専門家が、これからの世界秩序の行方を占っています。
イアン・ブレマー（ユーラシアグループ社長）
冷戦より不安定で危険な「冷戦プラス」に突入 欧州は景気停滞の恐れ
ビル・エモット（英エコノミスト誌元編集長）
ロシアの次は中国依存度が課題に エネルギー自給率の向上を
行天豊雄（元財務官）
ロシア排除で通貨システム崩壊の危うさ パックス・アメリカーナの終焉
ブレマーさんの言うように、これからは「ホットウォー（熱い戦争）」と「クールウォー（冷戦）」の中間である「冷戦＋（プラス）」に突入することは、ほぼ間違いないと思います。
さらに、圧倒的なチカラを持っていた従来のようなアメリカ合衆国の影響力も低下、国連や安保理も機能しない混沌とした国際社会になっていくのでしょうか。
まずは、戦争を止める、そして経済を再興していくというステップを踏んでいかなければなりません。
コロナという疫病、そして戦争という殺し合い・・・人類は英知を取り戻さなければなりません。
