能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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経済を読む力 2020年代を生き抜く新常識 大前研一さんの一刀両断が気持ちいいです ビジネスパースン必読!

2020年01月17日 | 本と雑誌

経済学は武器になる・・・大前研一さんの新刊の新書です。
大前節は、まさに一刀両断・・・読んでいて気分爽快になります。
アベノミクスだって、大前さんにかかれば、「(地を這うような)ミミズ景気」です(笑)。

経済を読む力 2020年代を生き抜く新常識
大前研一著  小学館新書  820円+税


同書は、Qに対するアンサーという形式でまとめられています。
円高と円安、どちらがいいのか?というQに対して・・・


A.円高でつぶれた会社はほとんどない、円高耐性をつけた日本は、経済全体でみれば円安も円高も怖くない。為替よりも、市場の変化に対応できるかどうかが重要だ。


大前節は、ロジカルでストレート・・・巨人の菅野投手のような切れ味の良い球を投げ込みます。


目次
第1部 新聞ではわからない「株価と為替と景気」の新常識
第2部 新しい世界経済と日本経済への視点
第3部 2020年代のための成長戦略


同書で赤線を引いた所をちょっとご紹介させていただきます。


Q.インフレにどうそなえるのか?
対策は3つ・・・①資源国の通貨によるタンス預金、②資産をゴールドまたは金に準じるコモディティに変える、③稼ぐ力をつける 自分への投資!


Q.失業率が低いのに景気はなぜ回復しないのか?
景気はフィーリングで決まる 日本のような成熟国では景気と失業率は相関しない。


Q.年金はいつまで維持できるのか?
日本の年金制度はすでに破綻している。年金の流入量を増やすには、移民を増やすか、制度そのものを変えるしかない。年金受給開始は75歳へ。


Q.韓国がいつまてせも経済先進国になれないのはなぜか?
今の韓国は、イノベーションが起こりにくい硬直した社会構造であることに加え、自分たちの抱える問題をすべて日本のせいにしてきたメンタリティを変えなければ中進国のジレンマから抜け出すのは難しい。

Q.ブレグジット強行で何が変わる?
連合王国は分裂へ向かう。イングランドだけがEUから離脱するイングランドアローンへ。

Q.これから成長するビジネスは?
誰かが所有しているモノや空間を複数の人間で共有する「シェアエコノミー」や、空いているモノや空間を活用する「アイドルエコノミー」は新ビジネスの潮流になる。


Q.月45時間の残業規制は働き方を変えるか?
単純労働や定型業務の場合は残業時間規制が必要だ。しかし、クリエイティブな仕事は時間で計れない。それを時間で縛るような規制は、亡国への一歩となる。


大前研一さんの一刀両断!
新春に読む本として、ぴったりです。
ビジネスパースン必読の一冊だと思います。


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