日経ビジネスをパラパラめくっていると、素敵な広告キャッチコピーを見つけました。
米国の金融会社UBSの広告です。
サイエンスで富を築くことはできるかもしれない。
しかし、富を守り育むことは、むしろアートに近い。
科学、IT、DX(サイエンス)で資産づくりはできる、その資産を維持・発展させていくのは芸術(アート)であるという意味です。
さらに「Managing wealth is our craft」というサプコピーもついています。
資産管理は我々の技芸、強みである、という意味でしょう。
なかなか秀逸な広告だと思います。
160年以上資産管理している米国のUBS社が外資系の広告代理店を使って作成したクリエイティブな広告作品。
富裕層がターゲットの同社、格調高い広告表現を展開しています。
ここに登場する「サイエンス、アート、クラフト」というビジネスフレームワークは、カナダのマギル大学大学院のミンツバーグ教授がマネジメント、経営を定義したものだと思います。
そのコンセプトが、うまく組み込まれています。
以前、外資系金融機関のキャンペーンを担当していたことがありました。
その際に集めたキャッチコピー、広告を紹介させていただきます。
ちょっと古いですが、信用と安定を志向する金融機関の特徴が出ています。
節度をもって投資しましょう ロンドン証券取引所
信頼のプロなら結果が大きく違います オールステート保険会社
可能性を実現する アメリカンエキスプレス
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銀行や証券会社、カード会社などの広告コピーは、基本、地味、地味です(笑)。
その中から差異化をはからなければならないコピーライターはホント大変だと思います。