能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

コロナ恐慌「人類10大リスク」に備えよ ユーラシアグループのイアン・ブレマー社長が鳴らす警鐘

2020年05月24日 | 本と雑誌

プレジデント誌2020.6.12号、なかなか面白く読むことが出来ました。
ユーラシアグループのイアン・ブレマー社長が登場。
グローバルなリーダーの不在を「Gゼロ」と形容した米国の天才政治学者です。
「コロナパンデミックは生涯で最大の危機だ」と指摘します。

そして、「コロナ恐慌・人類10大リスクに備えよ」と警鐘を鳴らします。

2020年に世界市場を脅かす10大リスク


1. 米国大統領選挙
2. 米中のテクノロジー領域での大分析
3. 米中関係
4. 国家に挟まれる多国籍企業
5. インドの変容


6. 地政学的変動下の欧州
7. 気候変動
8. 中東シーア派の高揚
9. 不満渦巻く中南米
10.トルコの挑発

新型コロナウィルスの収束時期、ワクチンや治療薬の開発や普及などによって、今後の予測はなかなか見通せないですが、スペイン風邪の終息が3年間かかったことを考えると、数年は様々なリスクが顕在化してくるのではないでしょうか。

イアン・ブレマー社長へのQ&Aで気になったところを抜粋してみました。


・新興国はまもなく金融危機に襲われる


・世界の民主主義国で、ポピュリズムや過激主義、反体制的な風潮が強まるだろう。


・過去20年にわたって拡大してきた新興国の中流層が打撃を受けつつある。ブラジル、インド、トルコなどの中流層が、これまでのような生活を送れなくなる。


・主導国が存在しない「Gゼロ」時代の危機であり、グローバルな危機にほかならない。実に不幸なことだ。

 

また、同号では、浜田宏一エール大学教授、竹中平蔵教授、シンクタンクのエコノミストが登場し、アフターコロナの経済予測しています。


日経24000円、大暴落15000円・・・どっちも本当だ
景気・・・良くてもリーマン並み 2020年度の日本経済は12%超のマイナス成長も
株価・・・コロナ次第で年末株価は14500円にも29000円にも化ける
超金融緩和でカネ余り、一転ハブル相場に?

いずれにせよ、過去予測がドンピシャで当たることはレアケース。
VUCAの時代、学び続ける、情報を自分なりに考えるといったことが一番大切だと考えます。

ぜひ読んでいただきたいプレジデント最新号です。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 笑いを科学し、分類する「笑... | トップ | ヨットハーバーのイタリアン... »
最新の画像もっと見る