プレジデント誌2020.6.12号、なかなか面白く読むことが出来ました。
ユーラシアグループのイアン・ブレマー社長が登場。
グローバルなリーダーの不在を「Gゼロ」と形容した米国の天才政治学者です。
「コロナパンデミックは生涯で最大の危機だ」と指摘します。
そして、「コロナ恐慌・人類10大リスクに備えよ」と警鐘を鳴らします。
2020年に世界市場を脅かす10大リスク
1. 米国大統領選挙
2. 米中のテクノロジー領域での大分析
3. 米中関係
4. 国家に挟まれる多国籍企業
5. インドの変容
6. 地政学的変動下の欧州
7. 気候変動
8. 中東シーア派の高揚
9. 不満渦巻く中南米
10.トルコの挑発
新型コロナウィルスの収束時期、ワクチンや治療薬の開発や普及などによって、今後の予測はなかなか見通せないですが、スペイン風邪の終息が3年間かかったことを考えると、数年は様々なリスクが顕在化してくるのではないでしょうか。
イアン・ブレマー社長へのQ&Aで気になったところを抜粋してみました。
・新興国はまもなく金融危機に襲われる
・世界の民主主義国で、ポピュリズムや過激主義、反体制的な風潮が強まるだろう。
・過去20年にわたって拡大してきた新興国の中流層が打撃を受けつつある。ブラジル、インド、トルコなどの中流層が、これまでのような生活を送れなくなる。
・主導国が存在しない「Gゼロ」時代の危機であり、グローバルな危機にほかならない。実に不幸なことだ。
また、同号では、浜田宏一エール大学教授、竹中平蔵教授、シンクタンクのエコノミストが登場し、アフターコロナの経済予測しています。
日経24000円、大暴落15000円・・・どっちも本当だ
景気・・・良くてもリーマン並み 2020年度の日本経済は12%超のマイナス成長も
株価・・・コロナ次第で年末株価は14500円にも29000円にも化ける
超金融緩和でカネ余り、一転ハブル相場に?
いずれにせよ、過去予測がドンピシャで当たることはレアケース。
VUCAの時代、学び続ける、情報を自分なりに考えるといったことが一番大切だと考えます。
ぜひ読んでいただきたいプレジデント最新号です。