インバウンドの観光客が、あちらこちらで見られるようになりました。
どうやら、欧米やアジアからの観光客は、コロナ前に戻ったようです。
今週の日経ビジネス誌2023.7.31号の特集「ホテル乱戦 攻める外資、訪日客争奪の内幕」。
コロナでダウンサイジングした国内ホテルに対して、外資系のホテルが攻め込みシェアを拡大していることを伝えています。
大阪駅周辺のホテル戦争を丁寧に取材しています。
CONTENTS
PART1 外資系、業界を席巻 コロナで主役交代
PART2 外資系大増殖の舞台裏 不動産大手が後ろ盾 ホテルは再開発の顔
PART3 巻き返しを図る国内勢 運営特化で個性磨く 新興が起こす下剋上
PART4 人手不足が最大の壁 日本流・働き方改革を
面白かったのが、世界4大ホテルチェーンの日本代表インタビュー。
世界4大ホテルチェーンとは、米マリオット、米ヒルトン、英インターコンチ、米ハイアット。
各社とも、訪日客の中でも富裕層を取り組むための戦略を展開しているようです。
日本勢のホテルの課題解決に向けて、「全産業に共通する」とした上で3つの視点を提言しています。
1.最先端技術を活用して省力化を徹底せよ
2.賃金や待遇の改善で新たな働き手を取り込め
3.日本流マルチタスクで生産性とやりがいアップ
この中には、「おもてなし」やホスピタリティといったニッポンのお家芸が入っていませんでした。
労働人口の減少というトレンドの中では、労働集約的、人海戦術的な「おもてなし」という戦略は取れなくなったんですね。
これからのホテル経営のカギとなるのは、ホテルマン、ホテルウーマンの処遇・・・人的資本をどう構築するかにかかっています。
やりがい、働き甲斐、エンゲージメント、心理的安全性・・・単なる人事労務施策ではない、働くことが楽しい「場」とすることが求められていると思います。
そして、教育・・・時代を先取りできるホテル・プロフェッショナル人材の育成が求められています。