山本康正さんの新刊新書が出されました。
現在は京大大学院特任准教授を務められています。
前著「2025年を制覇する破壊的企業(SB新書)」や「2030年すべてが「加速」する世界に備えよ イーロン・マスクの盟友が未来を完全ガイド」(ピーター・ディアマンディス&スティーブン・コトラー著 土方奈美訳)の解説を書かれている注目の実務家です。
新進気鋭のベンチャーキャピタリスト・・・京大で生物学を学び東大で修士、ハーバードで理学修士、グーグルや三菱東京銀行米国という華々しい経歴を持たれています。
世界を変える5つのテクノロジー SDGs、ESGの最前線
山本康正著 祥伝社新書 880円+税
資本主義の課題からくる「脱成長」に逃げ込むことの危うさを、著者は指摘しています。
ESG(環境、社会、企業統治)という国際標準のコンセプトを土台として、資本主義経済を回していくべきと指南します。
そのコアとなるのが、新たなテクノロジー。
その最新事情をコンパクトにまとめたのが同書です。
目次
第1章 ESGはビジネスの最低条件
第2章 2030年の世界を救うテクノロジー
第3章 2030年をリードする企業の勝ち方
第4章 ESGで激変する業界
第5章 日本企業への処方箋
第6章 特別対談「理想を現実に帰る経済学の未来」小島武仁東大教授との対談。
著者の取り上げた5つのテクノロジー。
1.食糧不足×フードテック
2.教育格差×エドテック
3.医療介護×ヘルステック
4.気象変動×クリーンテック
5.大量廃棄×リサイクル
国際社会の中で、ニッポンのプレゼンスはあるのか?
まだまだ厳しい感じがします・・・分野によっては周回遅れの分野もあります。
でも、この5つの分野での研究開発を進めていかなければ日本の未来はありません。
同書で、赤線を引いたところをピックアップさせていただきます。
テクノロジーは社会課題を解決する最強ツール
ESG=企業を測る「お金以外」の指標
ESGはビジネス参加の最低条件
代替肉バーガー
農業は化学、テクノロジーとは相性抜群
自律的に学べない日本の大人
テクノロジーは弱者の武器
ガラケーと同じ末路をたどらないために
コロナ禍に翻弄されている日本、世界。
この時期だからこそwithコロナ、アフターコロナに向けて読むべき一冊だと思います。