3年目に入るコロナ禍。
仕事のやり方、生活の仕方、食事のとり方、旅行や趣味・・・様々な変化がありました。
働き方では、テレワークやモバイルワーク、ZOOMを使った会議や打ち合わせ、PC・スマホでのコミュニケーション、出張激減など大きな変化がありました。
10年先、5年先に起こったであろう事象が、コロナによって前倒しになったということだろうと理解しています。
そんな中、座右の書の一冊を構成している山口周さんの著作。
今、一番大好きな経営コンサルタントです。
山口さんは、かなり早い時期から働き方や仕事の仕方が変わると喝破していました。
時代は、「オールドタイプ」人材から「ニュータイプ」人材へと変わらなければならないと指摘します。
まったくそのとおりだと思います。
小職の手帳に貼り付けてある山口周さんのニュータイプ像。
日々読み直して、仕事の中に少しでも反映させるよう努力しているところです。
紹介させていただきます。
オールドタイプ「正解を探す」→ニュータイプ「問題を探す」
→正解のない時代です。問題、課題が定義できれば半ば解決したようなもの。
重要なのは、スピードと執行力です。
オールドタイプ「予測する」→ニュータイプ「構想する」
→VUCAの時代。予測はあまり意味を持ちません。
それより「(自分は)どうしたいか」が大事です
オールドタイプ「KPIで管理する」→ニュータイプ「意味を与える」
→数字や指標で管理してもそれは過去形です。
意味は自分を動かし、人をも動かします。
オールドタイプ「生産性を上げる」→ニュータイプ「遊びを盛り込む」
→奴隷労働、社畜、感情労働の時代は終わりました。
仕事をゲームのようにPLAYすることが生産性、創造性を高めます。
オールドタイプ「ルールに従う」→ニュータイプ「自らの道徳観に従う」
→ルール順守は当たり前。それよりも高いレベルの自分の志、価値観で動く。
ルールが時代遅れになっていたり、今やルール自体が間違っていることすらあります。
オールドタイプ「一つの組織に留まる」→ニュータイプ「組織間を越境する」
→水と同じで1か所に留まると、澱んでしまいます。企業の寿命は10年・・・。
越境こそが高付加価値を産み出す最短距離だと思います。
オールドタイプ「綿密に計画し実行する」→ニュータイプ「とりあえず試す」
→PDCAは工場や事務などの定型業務の世界。OODAループの時代はスピードが命。
失敗するなら早く失敗、何度も何度もやり直す気合と根性が必要です。
オールドタイプ「奪い、独占する」→ニュータイプ「与え、共有する」
→強欲資本主義の時代も終焉に向かっています。
Give! Give! Give!、そしてシェアする時代でする
オールドタイプ「経験に頼る」→ニュータイプ「学習能力に頼る」
→時代のスピードは更に加速しています。
ドロナワ式でも、走りながら考え、学ぶことが必要です。
オールドタイプ「役に立つ」→ニュータイプ「意味がある」
→役立つことは当たり前。
マーケティングでもマネジメントでも、個人にとって如何なる意味があるかを追求しなければなりません。
オールドタイプ「論理偏重論」→ニュータイプ「理+直感の最適ミックス」
→ロジックで綺麗にまとめても、それは自身の思考の枠組みの中に留まります。
論理に人間の直観、創造性をプラスすると高い付加価値を産み出します。
オールドタイプ「ローモビリティ」→ニュータイプ「ハイモビリティ」
→走りながら考えること。
現場に駆け付けろ!机上から価値は産まれません。
オールドタイプ「予定調和」→ニュータイプ「偶有性」
→着地点が見えているなんて、つまらない。
プランドハップンスタンス・・・意図して偶然、チャンスをつかみ取る!
オールドタイプ「ストック型学習」→ニュータイプ「フロー型学習」
→物知り博士はもう不要。今ではスマホが何でも答えてくれます。
学習するスピードを上げる・・・ドロナワ式勉強の時代になりました。
オールドタイプ「権力型マネジメント」→ニュータイプ「対話型マネジメント」
→指揮命令の時代は終わりました。管理監督からは高い付加価値は生み出せません。
現場でのダイアローグ、1on1、ナラティブの中から新しい価値が生まれてきます。
「オールドタイプ」人材から「ニュータイプ」人材へと変わる修行は、まだまだ続きます。
まさに「終わりなき旅」です。