能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

完売御礼マーケティング・・・食パンブームと単品ビジネス・・・よく考えられた商売です ただ一歩足打法はリスクも同居

2019年12月28日 | マーケティング

広島の街にも食パン専門店が増殖中。

地場のお店、東京資本のお店など街のあちこちで新規オープンが続いています。
販売数量限定、予約制・・・今までの商売とはちょっと違う業態です。

ごはん党の小職も、一度食べてみたい高級食パン・・・。
でも、完売御礼・・・消費者の心理をついた実にうまい商売です。

贈答用にも使えそうです。
 
 
JR広島駅前のタワマンの一階に開店した「銀座に志かわ」。
「水にこだわる高級食パン」というコンセプト。全国展開しているんでしょうね。
午前中には「完売」、そのあと来たお客さんは予約を入れて翌日以降に受け取りということらしいです。

1本(斤)800円の食パン・・・ちょっとセレブです(笑)。

 
1日限定100食という働く人にも優しい大阪の定食屋「佰食屋」にスポットライトが当たっていましたが、この食パン専門店もそれに近いストアコンセプトだと思います。

・在庫を持たなくてもよい
・客単価を高く設定できる
・変動費の低下
・単品のためチェーンオペレーションしやすい
・固定客化しやすい
・SNSが有効に機能させやすい
といった自社の強みを活かした商売ができます。

また、このビジネスモデルは日配品に使えそうです。
豆腐、牛乳、野菜、魚、肉・・・特長のある面白い店が出てくるかもしれません。



ただし、一歩足打法はリスクも大きいです。
高級食パンブームが去ると一気に客数が減ることも考えられます。

雨後のタケノコのように増殖し続けているタピオカ屋さんも、今では行列が見られなくなってきました。
 
チーズケーキのBAKEも今では待たずに買えます。

お客さん、生活者は実に気まぐれ・・・。
マーケティングの世界に、「安定」というコトバはありません。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« JR広島駅の新幹線コンコー... | トップ | 中国・上海で飲茶をいただき... »
最新の画像もっと見る