円安がどんどん進む、景気は低迷、物価上昇、インフレ、コロナは止まらず・・・。
散々な日本経済です。
政府、日銀の財政政策は、???だらけです。
ホント、大丈夫なんでしょうか。
そんな中、さわかみファンド創設者の澤上篤人さんが新刊本を出しました。
日本初とも言える老舗アクティブファンドのファンドマネジャー。
最近、お家騒動が起きたとのことですが、澤上さんの冷静冷徹な分析力は、まだまだ健在です。
インフレ不可避の世界 今すぐ大事な資産を守りなさい
澤上篤人著 明日香出版社 1450円+税
この40年間は「異常に幸せ」だったと著者は指摘します。
右肩上がりの世界経済・・・インデックスファンド、ドルコスト平均法で回しておけば、そこそこの収益が取れました。
が、行き過ぎた金融緩和による、これだけのジャブジャブマネーの世界で、その様相が激変すると言います。
第二のバブル崩壊です。
目次
第1章 今回のインフレ、甘く見てはいけない
第2章 金融緩和バブル、崩れは近いぞ
第3章 露呈しだした張りボテ経済の限界
第4章 金融緩和政策、なんだったのか?
第5章 バブル崩壊、インフレ、財政危機
第6章 世界の運用の常識が総崩れに
第7章 長期投資の復活
第8章 年金問題、こうすれば解決できる
第9章 バブル崩壊とインフレ襲来、どう乗り切るか
第10章 お金をまわす文化を高めよう
著者は言います。
ほとんどの金融商品は売っておこう
株式、債券、投信など、ほぼ全ての金融商品が、バブル崩壊で大打撃を受けると指摘しています。
残しておくのは、世のため、人のため、社会のために役立つ株式会社の株式を長期で持ち続けることだと言います。います。
自助自立の精神をもって、応援したい企業の株式を保有することが、王道のようです。
澤上さんは、ESGもSDGsも笑い飛ばしています。
ESGだって、SDGsだって、インパクト投資だって、当たり前だからです。
ゼニ、銭、金だけの世界ではなく、世の中のお金を回して、世界、世の中をより良くしていくこと・・・志を持った澤上篤人さんの思想、考え方に共感です。
現在、マーケットは、お金でジャブジャブ。
バブルがはじけるのは近いと澤上さんは言います。
NISAやイデコを残して、個別株、インデックスファンドなどはリリースのタイミングです。
澤上さんの新刊・・・今までの日本経済、世界経済の歴史、そして、これからの金融の世界を展望できるお得な一冊です。