能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

リッツ・カールトンの伝説・・・サービスマネジメントを究極まで高めていくとレジェンドが生れます

2011年06月11日 | マネジメント

サービスの代名詞ともいえる「ザ・リッツ・カールトン」。

伝説のサービス、神秘的なサービス、感動のサービスを数々と残した世界を代表するホテルです。

 

リッツ・カールトンは、1905年にセザール・リッツにより設立されたホテル。

世界に63。

日本にも大阪、東京にあります。

米国ではマルコムボルドリッチ賞を受賞、経営品質の面でもホテル界の先頭を走っています。

「わたしたちは淑女紳士をもてなす淑女紳士です」ではじまる「CRED(信条)」は有名で、サービスの教科書には必ず登場します。

また、驚き話(ワオ・ストーリー)。

一人20万円まで上司の許可なく使用できる経費、宿泊者の忘れたパスポートを新幹線に乗って東京まで届けた、宿泊者のプロポーズの場をセッティング・・・。


マネジメント面でもさまざまな工夫が見られます。


1.現場への徹底した権限移譲・エンパワメント

2.従業員の褒章制度 「5スター」と呼ばれています。胸にバッチを着用でき、宿泊者からも判別できます。

3.SQIと呼ばれる指標。サービス・クオリティ・インディケイター。独自の指標により定期的なチェック。

4.顧客情報の蓄積する「CLASS」と呼ばれる情報システム。

5.「ラインナップ」と呼ばれる職場ミーティング。

5.「QPS(クオリティ・ソリューション・プロセス)」と言われる人材採用プログラム。

 

しかしながら最強なのは、やはり、リッツ従業員一人一人のプロとしての誇りと日々の努力の積み重ねなのではないでしょうか?

彼彼女たちは、活き活きとして、自信をもって仕事をしているように見えます。

輝きながら働く・・・というのが適切な表現かもしれません。

しかも、奢りや上から目線ではない・・・。

自然体で、顧客のためにアタマをフル回転させているようなのです。

ES(従業員満足)がなければCS(顧客満足)はない・・・その大成功例がリッツにあると思います。

 

そして、優秀な彼彼女たちが目指すのが、「声にならない顧客の要求を先読みすること」を徹底して追及する姿勢・態度・技能・技術・・・。

サービスが日々進化していくわけです。

 

リッツでの勤務は、ホテル業界のみならずサービス業界で多大な威力を持つと思います。

リッツのブランドが履歴書にあれば、どこでも通用する・・・そんな時代が来ているように感じています。

あと5年くらいすると、リッツ大阪、リッツ東京出身の経営コンサルタントや研修講師が活躍するのではないでしょうか?

(かってイトーヨーカドー出身者が流通コンサルタントとして活躍していたように・・・)

 

サービスについて研究、考察するならば、ぜひ体験すべきホテルだと思います。

ひょっとして東京か大阪でしびれるようなレジェンドに遭遇するかもしれません・・・。

ただし、2名様で15万円以上、サービス料も13%とちょっとお高めです。


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感動するサービス!事前期待を超える・・・「サービスの品質>顧客の事前期待」をキープすること

2011年06月10日 | マネジメント

ライフワークとして、「サービス」の研究と実体験を積み重ねてきました。

「サービスマネジメント」というカテゴリーを設定し、どうすれば感動を呼ぶサービスを産み出すことができるのか?・・・を自分なりに研究してきた次第です。

リッツカールトンや帝国ホテルに宿泊したり、ディズニーランドで一日中キャストの働く姿を眺めていたり・・・。

「サービス」を巡る情報収集を行ってきました。

 

「サービス」とは、ラテン語に語源があるらしく、神の見ている前で相手に対して最大限のもてなしをするという意味らしいです。

また、テニスやバレーボールのサーブのように、自分から行動を起こしていかないと始まらないもののようです。

また、中小企業診断士的に言えば、サービスの無形性、生産と消費の同時性、非貯蔵性(在庫ができない)、均質化が難しい等のさまざまな切り口を見出すことができます。

 

ハンバーガー屋さんや牛丼屋さんでは、マニュアルどおりの均質的、無機質な接遇や顧客対応でも何も感じませんが、そこそこの金額の支出をともなう場合は、何らかの期待が高まります。

つまり、お客さんの事前に持つ期待が、サービスの尺度になると思うのです。

下の上クラスの小職としては、結構低いレベルのサービスでも感動したりします(笑)。


つまり、サービスを提供することが、どれだけお客さんの事前期待を知ることができるか?ということが、サービスの評価、品質を決める鍵になると考えています。

「サービスの品質>顧客の事前期待」をキープすることが、その企業や組織の評価や評判を決める尺度になると思うのです。

 

それにしても、最近は「感動するサービス」に出合う機会がトンと減ったように感じます。

自分自身の期待水準が高くなっているのか?それともサービスそのものの水準が低下しているのか?・・・

「おもてなし・ホスピタリティの日本」も岐路に立っているのかもしれません。


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BRUTUS合本「真似のできない仕事術」・・・仕事に元気をなくした時のカンフル材に最適な一冊

2011年06月05日 | 本と雑誌

BRUTUS合本「真似のできない仕事術」 

マガジンハウス 680円


マガジンハウスBRUTUSの別冊として「真似のできない仕事術」が出版されています。

ムック本です。

27名の仕事人たちが、日々の仕事、働くスタンスを綴ったムック本。

マガジンハウスらしくセンスのいい編集が目を引きます。

建築の巨匠安藤忠雄氏、コピーライターの糸井重里氏、星野リゾートの星野佳路氏から時代の最先端を行くクリエイター、ファッションビジネスまで、現代の職人が登場します。

 

自分の仕事にも役立つ情報が満載されており、コストパフォーマンスの高い一冊です。

 

また、付録として「偉人・達人の仕事術カード」が巻末に付いています。

アンディ・ウォーホールからジョン・レノンまで東西の偉人・達人の名言が62掲載されています。

思わず、切り取り、英単語カード状態にしてしまいました(笑)。

 

仕事に元気をなくした時のカンフル材に最適な一冊です。


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能率と国家 今こそ能率!国家経営にも、マネジメント、能率の理論が応用できます・・・

2011年06月04日 | 社会・経済

震災復興にスピード感はなく、フクシマの事故処理も先行き不透明、そして政治は迷走、経済も停滞化・・・。

この国の明日はどうなってしまうのでしょうか?

日頃は、あまり読まない新聞の政治欄に目を通す今日この頃です。

 

能率学者上野陽一(1883~1957)は、能率の考え方、実践を工場やビジネスだけでなく、個人の生活やキャリアまでに拡大していきました。

能率とは、ムリ・ムダ・ムラをなくし、ヒト・モノのモチマエ(強み)を活かすこと。

「能率学原論(昭和32年・上野陽一著・同友館)」の中で、繁栄国と金持ち国について言及しています。

 

能率研究をしないと

 

給与が少ない

 

そのため使うことも減り

 

生産も減り

 

雇用も減り

 

物価は高く給与も少ない

 

みじめなことになる

 

貧乏国

 

なぜか日本の将来を暗示しているようです。

能率コンセプトを今一度復活させ、天使のサイクルを回さなければならない時期にきていると思います。

 

 

給与は高くするためには能率研究によって

一人一時間あたりの仕事高を増さねばならない

 

高い給与を払うことができれば

 

消費が増し

 

それに応ずるために生産が増える

 

生産が増せば雇用も増え完全雇用に近づく

 

原価が下がり物価も下がり さらに消費が増える

 

国民の生活水準が高くなり、平和と繁栄を楽しむ

 

繁栄国

 

上野陽一は、「能率研究の重要性」と題して上記のような繁栄国への進化プロセスを提唱していました。

能率は、現在ブームの「マネジメント」という言葉に近いものだと考えています。

個人が、組織が、地域が、国が、「能率」コンセプトを具体化、具現化することにより、明日の日本がよりよいものになると考えています。


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パワースポット上賀茂神社のパワーをおすそ分け 京都で最強のパワースポットだと思います

2011年06月02日 | 旅行

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一番好きな神社・・・上賀茂神社。

上賀茂神社にしっかりお参りし、焼モチ(神馬)を頬張りつつ、下鴨神社へ向かいます・・・。


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