能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

Disco Train がスタート!東京MXテレビ・・・DJ Osshyさんと早見優さんが日曜昼を変える!

2013年05月19日 | テレビ番組

日曜日の昼下がり、テレビのザッピングをしていると・・・懐かしい音楽が。


9ch.のMXTVで「Disco Train」がスタートしました。

放映時間は、毎週日曜日の12時~13時。


1960年前後に生まれた方は、「Soul Train」を想起させるネーミングですが、

同番組のキャッチでもある「聴くテレビ」とあるように1975年~1985年頃のディスコ音楽がひたすら流れる音楽番組です。


DJ Osshyさんと早見優さんの司会、第1回のゲストはSamさん。

番組の半分以上は、マハラジャを舞台にDJ Osshyさんがお皿を回すリミックス。

最初は、絵的に少しムリがあるような感じがしましたが、好きな人が見れば、イケメンDJ Osshyさんのエンジニア的、職人的な動きに魅了されてくる・・・といった感じです。

アースやドナ・サマー、ボーイズタウンギャング、そして何とジグソーまで・・・。

懐かしき青春の場面が走馬灯のように蘇ってきました。

この番組を作られたプロデューサーやディレクターも、1980年代のバブル期に若き日を六本木や新宿で過ごしたんだろうなあと親近感を抱いた次第です。


ゲストのSamさんの話もとても面白く、ひょっとしてニューヨークニューヨークでお会いしていたかもしれないと思いました。

お話によると、当時のディスコには、六本木、新宿、渋谷の3つの派閥があったとのことで、派手な踊りの新宿、シックで大人な六本木、そして、その中間としての渋谷があったとのこと。

Samさんは新宿NewYork NewYorkに行かれていたとのこと。

青いキーホルダーが会員証だった今はなき伝説のお店です。

ジョン・トラボルタに憧れて、ダンスの世界に入り、そこで大きな成功を収めたSamさんは、本当に音楽とダンスが好きなんだなあと感動した次第です。


また、早見優さんも当時のアイドル。

バイリンガルで美女、憧れの女性でした。彼

女の起用も、この番組をより良きものにしていると思います。


そして、DJ Osshyさん(押阪雅彦さん)・・・かっこいいです。

女性にもてるんだろうなあ。

毛髪もふさふさ、渋さと甘さを持つマスク・・・。

お父さんもお母さんも有名なアナウンサー。

今からウン十年前のDJ Osshyさんも超イケメン。

当時からDJ修行をされていたようです。


私が以前勤務していた広告代理店を辞めた理由の一部もDJ Osshyさんにあります(笑)。

イケメンで、天性があり、ある分野でブッチギリの才能を持っている、しかもギラギラしてなく、育ちの良さを感じさせる・・・

そんな人が多かった当時の広告業界。

そんなタレント集団の中で、コンプレックスの塊となっていた私にとっては、ここでは活躍できそうもないと諦め感があったのも事実。

人事、マネジメントの世界への転身する転機となったのでした。


NHK的に言えば、「なつかしのメロディ」ということになるのでしょうが、

今回の新番組「Disco Train」・・・当時の時代背景は「自信まんまんの日本」。


バブルとは言え、ある意味世界のテッペンに立った日々を思い出させる番組なのです。

アベノミクスで自信を取り戻し始めたニッポン。

この番組とともに右肩上がりといきたいものです。

http://s.mxtv.jp/disco_train/presenter.php


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国立西洋美術館 ラファエロ展でココロの洗濯  ユネスコの世界遺産登録を目指す国立西洋美術館

2013年05月19日 | 美術館・アート

上野の美術館に行ってきました。

国立西洋美術館

ラファエロの美の世界に堪能した週末でした。

ヨーロッパ史、キリスト教の素養のない自分でも、1点ずつの作品が紡ぎだす迫力は感動的でした。

西洋ルネサンスの輝きを今でも感じられることのできる作品展でした。

入場者もかなりの数。チケットボックスにも行列ができていました。

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美術館の外縁にノボリがたくさん立っていたので、よくよく見るとユネスコの世界遺産登録を目指そうというものです。

当時としては、チョーモダンだったと思われるル・コルヴィジェの建築様式の美、そして、そのコレクションの数、芸術の集積地としての上野という立地・・・世界文化遺産としてふさわしいと思います。

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建築史に残る建造物です。
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上野の森と言えば、ロダンです。



この美術館が、個人のコレクションをベースに作られたということには驚きました。

その人は、松方幸次郎さん(1865~1959)。

川崎造船の初代の社長に就任したインテリ。

造船業で手にした莫大な資産をベースにして、西洋絵画を蒐集。

敗戦によりフランスに接収されていた作品群が、1959年に日本に返還され、これをベースとして作られた美術館ということでした。

明治から大正時代には、芸術、美術、音楽などの素養を持ったビッグな人物がいたことに感心するとともに、その功績に感動した次第です。

倉敷の大原美術館を作った大原孫三郎さんとオーバラップします。


ラファエロ展を観た後、常設展へ。

なんと放送大学の学生証提示で入場無料。

いいオジサンは学生気分で、さらなる美術の深淵に踏み込むことができました。

東京の美術館には、キャンパスネットワークという制度があり、指定の大学であれば学生証提示で常設展無料、団体割引で入場といった特典があるようです。


ラファエロも良かったのですが、常設展の持つこの美術館の懐の深さにさらに感動。

じっくり時間をかけて1点ずつ鑑賞してきました。

ミュージアムショップも充実。

次回の企画展も楽しみです。

Img_0653
まさに、コルヴィジェの世界。


ラファエロ展は、6月2日までの開催とのことです。


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コマギレ勤務が社会を変える 多様な働き方を目指して・・・短時間勤務する正社員がいる会社は強い!

2013年05月18日 | 本と雑誌

中小企業診断協会の月刊誌「企業診断」の書評を二年間続けさせていただきました。

診断士の書いた書籍について書評を付けるというもの。

顔写真入りで書評が掲載されるため、けっこうプレッシャーです。

三回読み、ポイントを抽出し、著者の当該図書に込めた想いに想像を巡らしながら書評を打ち込んでいきました。


新しい情報が入ること、図書をいただけること、文章を書けること、それが活字になって雑誌に掲載されること等、書評書きにはさまざまなメリットがありました。

興味深い図書には、著者と直接連絡を取りあったりして、その文脈を知ることができました。


今回の書評は、高橋美紀さんの新刊。

バリバリのキャリア女史。

魂のこもった一冊でした。

新しいワークデザインを提示する同書のコンテンツは、近い将来現実のものとなるかもしれません。


企業診断2013年4月号より

「コマギレ勤務」が社会を変える 多様な働き方を目指して~

高橋美紀著 労働調査会

多様な雇用形態の社員が活き活きと働き、成果を産みだし、社会に貢献し続ける組織・・・これは、会社の理想型、ユートピアである。

ワークライフバランス、男女参画社会などの掛け声はあるものの、現実問題として日本の雇用環境は、「健康な男性、長期勤務、長時間労働」という同質的な価値観の中のあるといっても過言ではない。労働法や人事労務制度も正社員という眼鏡でしか捉えられなくなる危険性を秘めているのである。

著者の提唱している「コマギレ勤務」社員とは、短時間勤務する正社員のこと。コマギレ八時間労働がスタンダードとなっている日本の雇用環境の中で、コマギレ勤務社員を組み込むことによりニッポンの会社、社会が変わると提言。

非正規社員が労働者人口の三分の一を占めるようになった今、フルタイム労働を標準に制度や仕組みは考えられない。同一労働同一価値の思想を軸にして雇用制度を再考しなければならない時期に来ているのである。本書では、コマギレ勤務を会社組織の中に組み込むための施策についても解説しており、仕事の効率化・改善、体制整備、就業場所の多様化などの方法論について検討できる切り口も提示されている。

本書が単なる「あるべき」論でないことは、あとがきからも推察される。均等法とともに女性の総合職として働き、結婚し、子育てをする・・・その中で体感したニッポンの会社の雇用の偏りを喝破している。今や女性、障がい者、外国人、高齢者はマイノリティではない。彼彼女たちが、その持てる能力や才能をフルに発揮し社会に貢献するソーシャル・カンパニーがスタンダードとなる時代を向かえている。従来のステレオタイプを切り替えるためにも一読いただきたい一冊である。

機会があれば、また、書評書きに取り組んでみたいと思います。


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神楽坂 今日は昼から愉快な散歩 路地裏でくつろぐネコちゃんと遭遇・・・古き良き東京の花街・神楽坂

2013年05月13日 | まち歩き

大学のゼミの同期から連絡があり、神楽坂を散歩・・・。


大学時代に同じクラスの彼女と結婚した彼は、苦節十年、弁理士試験に合格。

今では、一国一城のあるじ・・・。

自信満々の人生です。

弁理士試験を目指しながら特許事務所に勤務。試験に合格したとたんに、椅子に肘掛が付き、上座に移動・・・。

急に「先生」と呼ばれるようになったそうです。

その話を聞いて、愉快な気分・・・人生、苦労はするものだと変な総括をした次第です。


神楽坂は、彼の事務所の近く、よく夫婦で食事に来る場所だそうです。

むかしむかし、そこにある神社で神楽がよく開催されており、神楽坂と命名されたそうです。

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坂道を登っていきます・・・
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一歩路地に入ると、期待どおりの小道が・・・

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そこには、主の猫ちゃんが・・・

猫のいる街の風景は、なかなか素敵です

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モダンな赤城神社

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裏手には、素敵なマンション

「人生、楽しまなきゃね!お楽しみはこれからだ。」

どっかで聞いたセリフで、赤ワインを傾けた至福の午後でした。


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国立新美術館「カリフォルニア・デザイン 1930~1965」in六本木 雑誌ポパイを思い出します 

2013年05月12日 | 美術館・アート

カリフォルニア・デザイン 1930~1965 モダンリヴィングの起源


国立新美術館で開催中の「カリフォルニア・デザイン 1930~1965 モダンリヴィングの起源」を観るために六本木まで行ってきました。

乃木坂駅からは、直結の通路がありとても便利です。

この新美術館は、1997年にオープン。

黒川紀章さんの設計とのこと。ガ

ラスを多用しRをいたるところに取り入れたモダンな外観です。

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とにかく広い・・・。

美術界の晴海展示場といった感じです。

コレクションを持たないこの美術館は、ナショナルアートセンターとの位置づけ。

企画展を中心に運営されています。

おしゃれなカフェやレストランもあり、ミュージアムショップも充実しています。

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この国立美術館もキャンパスメンバーズという制度をとっており、ここに入っている大学は団体料金で企画展に入れます。

もちろん、放送大学の学生証を提示、ちょっと得した気分になりました。

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カリフォルニア展では、流線型の銀色に輝くトレイラー、AVANTIという4人乗りクーペなどの実物がお出迎え・・・

カリフォルニアの青い空が思い出されます。


全部で4つのエリアで構成されていました。


1.カリフォルニア・モダンの誕生

2.カリフォルニア・モダンの形成

3.カリフォルニア・モダンの生活

4.カリフォルニア・モダンの普及


思想や哲学を重視するヨーロッパ的な重厚なスタイルではなく、きわめてアメリカ的な合理性、陽気さ、実務実践が感じられました。


住宅、家具、デスク、椅子・・・特に、椅子は作家のインタビューDVDなどともに現物が展示。

今、世の中のリビングにある椅子の原点が見て取れました。

こうなると、美術家というよりは、工業デザイナー、職人といった感じです。


米国のデザインの原点を想いながら、お茶して帰路につきました。


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経営センスの論理 楠木健著 会社をよくするのに必要なのは、スキルよりもセンスを磨くことである

2013年05月11日 | 本と雑誌

「経営センスの論理」 

楠木健著 新潮新書 740円+税

 

「会社をよくするのに必要なのは、スキルよりもセンスを磨くことである」


なんとなく分かるようで分からない「センス」の話・・・。

センスを磨くためのスキルもあるような気もするし、スキルなきセンスも不毛な感じもするし・・・。

センスがないと言われるより、センスがあるといわれる方が嬉しい気もするし・・・。


同書は、「ストーリーとしての競争戦略」でブレークした楠木健一橋大学教授の3年ぶり新刊。と

いってもハーバードビジネスレビューのオンラインサイトで2011年~2012年にアップされていたもの。

やさしい表記で、気軽に読むことのできる一冊です。


目次

第1章 経営者の論理

第2章 戦略の論理

第3章 グローバル化の論理

第4章 日本の論理


一番おもしろかったのが、第2章「戦略の論理」。

「経営はすべて特殊解」とする著者が悩まれている頭髪の問題と体重の問題。

「攻撃は最大の防御 極私的な事例で考える」のセッションでは、大笑いをさせていただきました。

経営関係の書籍を読んで、ここまで笑ったのは初めてです。

楠木先生、ありがとうございます!

著者は、悩むのであれば、いっそ根源的にカットするという戦略を取ります。

頭髪がなくなってきたのであれば、いっそ坊主にする・・・

体重が増えてデブになるのであれば上半身だけムキムキマンになって全体のバランスをとる・・・

ご自身の体験をそのままストレートにストラテジックに分析、実行されるスタンスには感動さえおぼえた次第です。

ここだけでも読む価値アリです。


また、大学生の人気企業ランキングを「ラーメンを食べたことのない人による人気ラーメン店ランキング」とし、真に働きがいのある会社とは何か?について迫るあたりは、おもしろおかしく読むことができます。


一橋大学の名前を聞くと、10年ぐらい前に起こった王様ゲーム事件を想起します。

イノベーション、トレンドを勘違いされた一部の人たちのために、イメージダウン、ブランドが損なわれた典型的な事件だったと思います。

真面目で優秀な人材を金融界や商業界に多数輩出していた大学イメージが一瞬にして毀損されたのです。

女性が過度な反応をして大騒ぎになったのか、あるいは犯罪的なセクハラが行われたのか、真相は分かりませんが、その情報がメディアに乗った時点でアウトです。

また、大学側の説明もお粗末・・・コンプライアンスの教科書の逆を行く展開を見せ、これが社会科学を教えている学校なのか?と疑問を持った次第です。


個人的には、イノベーションは、突拍子もないフラッシュアイデア、天才肌の人材からもたらされるというよりも、ダイバーシティ、異文化融合、巡り合わせ、オープン、ソーシャルといった何かの組み合わせによって起こる確率が高まると考えています。


マイケル・ポーター教授と真逆のポジショニングをとる楠木教授には、まだまだ頑張っていただきたいところです。


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広島市 平和公園・・・14万人が虐殺された地・・・平和あっての仕事、プライベート、家族です

2013年05月09日 | 旅行記

「原爆が落ちた」という表現を聞き、憤りを感じるのは自分だけではないと思います。

原爆は、意図的に「落とされた」のです。


米国の第二次世界大戦後の勢力図、バランスオブパワーを見据えた国家戦略により、原子爆弾を落としたのです。

それにより、14万人以上の市民が命を失うことになるのです。

東京大空襲も10万人以上の市民が尊い生命を失っています。

勝つためには、根こそぎ殲滅するアングロサクソンの前に打ちのめされたということだと思います。


現在、広島にある平和公園は、原爆が落とされる前は市内最大の繁華街・・・映画館やカフェ、商店街がありました。

その横に架かるT字型の相生橋が、原爆投下のターゲットにされたのです。


その中で、なんとか骨組みだけを残したのが、旧産業奨励館、いわゆる「原爆ドーム」です。

これは、チェコの建築家、ヤン・レツルによって設計されましたが、原爆投下により一瞬の間に炎の中に消えてしまいました。

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途中、取り壊しの計画も出てきたようですが、それを今まで保存したことは大正解だったように思います。

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日本を代表する建築家丹下健三氏によって設計された広島平和公園・・・。

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噴水です。

水を求めて亡くなった人々を想って作られました。

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平和のツル・・・です

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平和あっての仕事、プライベート、家族・・・。

最近、妙にさまざまな事に感動する昨今です。


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広島フラワーフェスティバル2013 市民の手作り感覚は健在、広島市民のハンズオンイベント

2013年05月06日 | 旅行記

広島ツアーのメインが、フラワーフェスティバル。

記憶が正しければ、このお祭りは1975年(昭和50年)の広島カープのリーグ初優勝からスタート。

仙台の七夕、博多くんちなどの大規模な祭がなかった広島の地にフェスティバルを誕生させようとした広島市民・・・。

毎年5月3、4、5日ゴールデンウィークの3日間、平和大通り(通称100メートル道路)で開催されます。

毎年、大物歌手やタレントはほとんど呼ばず、市民によるパレードが中心になります。

横には、地元企業によるイベントブース、露店、フリマなどが出店、手作り感満載の一大イベントです。

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メイン会場の花の塔

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雲一つない快晴です

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地元企業も多数参加

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海上自衛隊呉音楽隊

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子どもたちもパワー全開!

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がんばれ!カープ

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キリンビールのブースで生ビールと焼き鳥!!!

今日の昼ごはん

広島ANAホテルのコロッケでゴクリ!!!

至福のひと時です。

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また、来年、来ます!


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ひろしま菓子博2013 もう少し盛り上がりがあってもよかったかも!?マーケティングの失敗 残念!

2013年05月06日 | 旅行記

ゴールデンウィークを利用して広島に行ってきました。

広島は、年に一回の広島フラワーフェスティバルとひろしま菓子博覧会2013で、人、人、人。

・・・といっても休日の青山・表参道よりは少なめ・・・。

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ビール博覧会とかウイスキー博だったら自分自身盛り上がるのですが、甘党ではない私にとってはイマイチ。

しかしながら、博覧会、お祭り大好きのB型人間としては看過することができない菓子博です。

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キャラクターの「かしなりくん」と「スイーツ姫」がペコリとご挨拶です。

この菓子博覧会は、1911年(明治44年)に東京で第一回が開催され、ほぼ四年に一回全国各地で開催されているとのことです。

今回のひろしま菓子博は、5月12日までの開催。

想定では、80万人の観客動員、開催費用16億円、159億円の経済波及効果を想定しているようです。

旧広島市民球場の跡地を利用、広島の中心部にあたる紙屋町で開催されています。

道路をはさんだ反対側には、世界遺産・原爆ドームがあります。

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今回のひろしま菓子博・・・もっと盛り上げても良かったのではないかというのが感想です。

まず、会場全体が、白を基調としていますが、どこか工事現場によう。

パビリオンといいつつも、それは仮設テント。

展示されているお菓子も、コモデティ・・・。

何よりも、来場した子供たちの笑顔や躍動感が感じられませんでした。


夢がない・・・。


もともと全国の菓子製造者さんの業界オリンピックということなのでしょうが、市場や消費者に訴求、認知させる絶好の機会・・・。

もっともっとアクセルを踏み込んで、子供目線での展開をしていただきたいところでした。

今でも小学生女子の将来なりたい職業のトップ3には、パティシェやケーキ屋さんが入っているはずです。

どこかの大手広告代理店だけが儲かったのでしょうが、代理店の仕事にしては、相当プア。

16億円のお金・・・

広島活性化にあまりつながらなかったのみならず、子供たちへの夢の懸け橋にもならなかったことが残念でした。

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知識経営のすすめ ナレッジマネジメントは日本を変えたか?経営学と実務・実学のハザマで考えること

2013年05月05日 | 本と雑誌

「知識経営のすすめ ナレッジマネジメントとその時代」

野中郁次郎・紺野登著 ちくま新書 660円+税


書斎の本棚に以前読んだナレッジマネジメントの書籍を発見。

そういえば、15年ほど前、日本が失われた十年の中にいた時、知識経営という言葉が流行しました。

その前は堺屋太一さんの「知価革命」というブームもありました。

その頃は、高尚なカテゴリーである「知識」さえあれば、日本の産業界は復活するかもしれないという期待も高いものがあったように記憶しています。


「SECIモデル」

「場のデザイン」

「創造パラダイム」などといった新しいコンセプトは、新鮮さとともに21世紀に向けての希望を抱かせたものです。


しかしながら、その後のニッポン企業は、さらなる窮地に追いやられることになります。

青い目の外国人がCEOにすわる、

韓国、中国、台湾メーカーに市場を席巻される、

中国にGDP2位の地位を奪われる、

相次ぐリストラで疲弊する国内企業・・・まさに正念場を向かえるようになったのです。


今にして思うと、

本当にナレッジはマネジメントできるのか?

知識だけで経営できるのか?

経営理論だけで、複雑なシガラミの中にある人と組織を動かせるのか?

現場から「場」だけを抽出して、産業の最前線を復活させることができるのか?

偉い学者の先生方の経営理論に組織の未来を託していいのか?

様々な疑問が浮かんできます。


サムソンやLG、ヒュンダイなどの韓国メーカー、ホンファイなどの中国系メーカー、いずれも独自のポジションを築き上げ、わが世の春を満喫しています。

今にして思えば、やはり戦略も必要、ポジショニング学派も必要・・・だと考える次第です。


「能率の父」と言われている経営学者であり能率技師であった上野陽一(1883~1957)は、テーラーもギルブレスの科学的管理法を振り出しに、生産性の向上に生涯を捧げました。

そして、上野の晩年にたどり着いたのが、「独創性」「創造性」のカテゴリーなのです。

欧米諸国と競争していくためには、生産性の向上のみならず、独創性・創造性を発揮して、世に存在しない新しいサムシングを創出していくことの重要性を唱えたのです。


国際会計基準、内部統制、コンプライアンス、競争戦略、マーケティング、グローバル経営・・・アングロサクソン的な香りがプンプン漂うコンセプト、方法論で占領されつつある日本人のアタマの中・・・。

国際ルールとして尊重はするものの、日本産業、日本企業の復活のためには、やはり生産性プラス独創性がキーになるように思います。

まずは、同質的な日本の組織の中で異質な人材をいかに活用し活躍させるか?

それが第一歩になると思います。


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