上野毛と言えば、五島美術館。
安藤忠雄さんが設計した東急上野毛(かみのげ)駅から徒歩5分の閑静な住宅街の中にあります。
お隣は、東急電鉄を築いた五島家のお屋敷、ちょうど多摩美術大学の裏手にあります。
渋谷、田園調布、自由が丘、最近だと二子玉川、武蔵小杉・・・東急グループの快進撃は留まるところを知りません。
敏腕で強引なビジネス手腕に「強盗慶太」と揶揄されたりしたとのことです。
小中学校の先生をしながら苦学の末に東大を卒業し、官僚となり、その後、鉄道事業を起こした実業家。
西の小林一三(阪急電鉄)、東の五島慶太と言われているそうです。
西武鉄道のファウンダー堤さんは「ピストル堤」と言われているとのこと。
明治、大正、昭和を通じ、東京西部の開発を行ったスゴい人物です。
東急グループは「田園都市」開発を目指し、西武グループは「学園都市」創出を志向しました。
五島慶太さんが、こよなく愛したのが上野毛の地。
多摩川から続く丘陵の上に広がる緑あふれる土地。
その傾斜地に日本庭園を造り、その中に屋敷と美術館を建設しました。
さらに、日本美術を中心にコレクションを蒐集・・・。
横山大観の富士山の絵画、源氏物語の絵巻物、茶碗や陶器・・・さまざまなコレクションには驚きます。
記念文庫は、一般に公開されていないとのことです。
裏門も、今月整備されました。
美術館の裏手には、広大な日本庭園が広がります。
五島美術館の日本庭園の向こうは、二子玉川の街が広がります。
さらに、五島美術館庭園の横には、東急大井町線が走っており、五島家と鉄道の切っても切れない関係を見ることができます。
美術館の中央から・・・シンプルながら美しい庭園です。
東急電鉄グループの聖地・・・東京・上野毛です。