僕たちの天使

私の愛する天使たち、ネコ、山P、佐藤健君、60~80年代の音楽、バイクなどを徒然に語っていきます。

(2022/8/14)学生時代の話を思い出す。大岡昇平。教授。

2022年08月14日 21時30分36秒 | 文学/言葉/本




昨日ケナガとナナコが一緒にいる所の写真が撮れたので。

夫が一階の和室で寝転んでテレビを観ていると、ナナコがその横に。そしてケナガもやってくる。

夜の8時にはもう夫は寝ていて、夜中2時ごろ起き、音楽を聴いている。
休日はいつもそのように過ごしている。

今日もちょっと出かけた。
お昼には夫がマックを食べたい、と言うので何年ぶりかに買う。
数年前は私の仕事帰りに近くのマックでたまに買っていた。
それをしなくなって数年。
退院後の食生活等すっかり変わった私は、マックもモスも全く食指が動かなくなった。
夫はそういうのが好きで久しぶりに食べたいとなった。
明日はケンタッキーである。
夫の休みはこのように普段食べていないものを食べるようにしている。
ところで、夫、チーズが嫌いなので、チーズ抜きのマック3つである。

その車中、こんな話をした。
私の大学時代の話。
もう昭和の50年代の、古ーい時代の話。
マックに向かう途中にお寺街の中を通るのだが
お盆のお寺の賑わいを見つつ、ふとあるお寺のことを思い出した。
場所もその辺りだと思う。
このお寺と富永太郎という詩人の繋がりがうろ覚えだった。

大学時代の大学祭か何かの時に
大岡昇平が来校したような気がする。
何しろ何十年も前の話なので、全てうろ覚えである。
「群像」に大岡昇平の随筆が載っており、
その来仙した時に富永太郎にちなんだお寺を
仙台の友人を介して訪ねたことが書いてあった。

ある講義の時、教授が大岡昇平について話したので
私はたまたま持っていたその「群像」の随筆をコピーして教授の室のポストに入れた。
ほんの軽い気持ちである。
大岡昇平さん、こんな随筆書いていましたよ、という紹介の気持ちである。
群像を教授が読んでいる、なんて考え及ばず。

そして次の講義の時。
教授はマイクを通して、開口一番
「私の室のポストに群像のコピーを入れてくれたのは誰ですか?!ぜひ名乗り出て下さい!」
とかなり興奮気味に学生に問い詰めた。
「その仙台の友人というのは、この私なんですよ。」と
経緯を述べた。
私は講義が終わったあとに名乗り出た。
まさか、こんなに濃く大岡昇平とつながりがあったとは思っていなかった。

そしてそれ以来、その教授と話すことが多くなったのだが
結局何十年経った今
「それが何?」の状態。
大岡昇平の研究者になるわけでなく、富永太郎の研究者になるわけでなく
それをきっかけにして文学に埋もれるわけでもなく。
夫に
「それが何という状態ですよね、今。」
何も達成しないままに朽ちていく。

今、書棚を調べてみると
大岡昇平の「富永太郎」伝があったので。
確か図書館で読んで、そのあと自分の給料で手に入れた本。
煙草の煙で黄ばんだ本になっている。

あのお寺周辺を通ると、いつも富永太郎の・・・と思うので
今日は口に出してみたよ、夫。







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