今日の午後
何ヶ月ぶりかにCDを聴いた。
大ボリュームで。
うちのオーディオルームは
本格的な造りではないが
防音ドア、窓は三重、防音用シャッター。
ピアノを弾いてもほとんど音が漏れないように
造った。
ピアノはないが。
増えるCDの重みに耐えるように
床、土台も他の部屋と違う造りである。
念願のオーディオルームだった。
今ではネコ部屋、私の寝部屋になっている。
ダイジローとタヌと故タマの部屋でもある。
ここずっと
私はCDを聴いていなかった。
没頭して聴いていなかった。
夫は、毎日タヌたちの相手をしながら聴いている。
いっしょに聴く事もなくなった。
今日の午後、昼寝に行ったのだが
眠れず、どれ久しぶりに音楽を、と
聴き始める。
まずは私の定番
ダイアーストレイツの
ONCE UPON A TIME IN THE WEST
これはずっと好きな曲。
ダイアーストレイツの衝撃は
SULTANS OF SWING
であるが、
2枚目のアルバムの第1曲目の
この曲が大好きだ。
目覚まし用にこの曲を使っていたくらいだ。
もう
30年程前の曲であるが
色褪せず、私の好きな曲の筆頭に上がる。
これを聴いた後に
ハートの曲を。
頭、心の安穏がずっと足りない今
ガンガンと聴きたかった。
でも行き着いた所のCDが
GS、タイガースだった。
あちこちに飛ぶ選曲である。
更にあちこちに飛んで
沢田研二を聴きたくなった。
何度かここでも取り上げているけれど
彼のソロのCDがない。
いつも買おうと思っているけれど
後回しにしている。
そこで
二階に上がってネットの検索。
ジュリー、聴くぞぉ、と
動画の検索。
サムライが好きだ。
あった!
伝説の畳バージョン。
圧巻。
夜のヒットスタジオで
ロングバージョンでやったもの。
これは観た事がないんだ。
噂には聞いていたが
観た事がなかった。
そもそも
私は沢田研二の熱烈なファンじゃない。
タイガースのファンであり
別な人物の熱烈なファンであった。
でも
毎度書くように
沢田研二は、別格のアイドルだと思っている。
アイドル、数あれど
郷ひろみも、キムタクも、Pちゃんも
アイドルとして認めるけれど
彼は別格なのである。
ソロとして
数々のヒット曲を連発し
ほぼどの曲も、歌、衣装、歌うスタイル、立ち位置、
足の広げ方の幅、角度、腕の上げ方、
視線の送り方、声の艶、男をも翻弄しそうな雰囲気、
唇の開き方、どこを取っても完璧、完全。
あのサムライを
歌えるのは彼しかいない。
彼の声しか合わない。
布施明の歌唱力でも、あの雰囲気は出せない。
郷ひろみの若さでも、あの歌は似合わない。
唯一無二の沢田研二だと思っている。
彼に憧れ、影響を受けた人も多いと思う。
彼に嫉妬した人も多いと思う。
やはり、ヒット曲を持っているものは強い。
誰もが口ずさめる曲を持っているものは
テレビに出なくても語り草になる。
私の周りの友人たちは
彼のファンが多かった。
タイガースからソロになっても
あんなにヒットを飛ばして
彼独特の世界を作るとは
タイガース時代には考えられなかった。
あのころはまだ
いつ消えるかわからないアイドル、と
思ってもおかしくなかった。
ソロの曲で
よく取り上げられるあれこれよりも
このサムライこそ
彼の魅力の全てを集約していると思っている。
そして秀逸なのが
この
夜ヒット伝説の畳バージョン。
畳バージョンとは
良い名づけである。
Wikiにもサムライ 伝説の畳バージョンのエピソードが
載っているほどだ。
某動画で
それを検索してほしい。
恐ろしいほどに畳の広がりと
彼の足、腰、腕がマッチしている。
吸い込まれるほどだ。
アーティストというのは
こういうことなのかもしれない。