「現実が運命である」

2015年11月03日 21時08分42秒 | 社会・文化・政治・経済
「宿命」を「使命」に変える
運命論とは、すべてのものごとがあらかじめ必然的に決定されているという考え方。

「運命論自体を書き換える」ことが本書の目標である。
「あるようにあり、なるようになる」入不二基義著
「現実が運命である」
著者は「現実的運命」に対処する方法について自説を展開する。
われわれは「運命」を不可避なものと考えがち。
しかし、大波とサーファーの関係を例に挙げて、人間側の挑戦の必要性を説く。
「大波に乗ること」によって運命が成立し、自由が成立。
「大波に乗るここと呑み込まれることとが接している」と言う、その「紙一重」のところに運命が存在する。
「宿命」と仏教では説く。
「宿命」を「使命」に変えるのが仏教の真髄。

地域包括システム 「住民こそ主体」

2015年11月03日 20時54分28秒 | 医科・歯科・介護
地域包括システムは、一般に流布している高齢者のための老後の安心システムでなく、当該地域住民すべてにとって、生涯を支えるシステムであり、それは、50歳以上の国民が6割となる新たな日本社会の根幹を支えるシステムとなることが求められているのである。
「住民こそ主体」
持続的な求心力や互酬関係の再構築が必須。
しかも、この両者がうまくかみ合うためには、高いマネージメント能力が要求される。
筒井孝子さん(兵庫県立大学教授)

初めて日比谷図書館で梶井基次郎の「檸檬」などを読んだ

2015年11月03日 14時50分48秒 | 創作欄
劇作家・歌人の寺山修司さんは、気になる存在であった。
阿佐田哲也さん(色川武大)さんとともに意識していた。
ライフワークにと思って夏目漱石も段々、色あせて疎遠となるばかりに想われてきた。
「専門紙・誌 記者列伝」をあの頃、書こうとしていた。
三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊内で割腹自殺した日、日比谷クラブ(厚生省専門紙・誌の記者会)はテレビの衝撃的な映像に、みんなが騒然となった。
その日、新橋に飲みに行く約束もあったが、親友の水谷次郎(仮名)は「女房が心配なので、俺帰る」と席を立った。
彼の妻は、大学の卒論で三島由紀夫を取り上げ、熱烈な三島の信奉者であった。
文学青年たちが多かったクラブでは、メジャーでない文学賞などをとっていた者いた。
「今年は中央公論に乗るような論文を書きたかったな」と述べていたのは大野清であった。
彼は徹を買いかぶり「溝口さんは、梶井基次郎のような感覚を持っていますね」と言っていた。
徹自身、実は当時、梶井基次郎の小説は一つも読んでいなかったのだ。
その大野が彼の結婚式に徹を招いてくれた。
記者クラブには70人か80人くらい記者が登録していたろうか?
その中で、結婚式に大野が招いたのは徹のみであった。
結婚式の披露宴では彼の大学の恩師が「大野君は有望な若手の文芸評論家です」と紹介した。
それが大野の存在を強く徹に印象づけたのであったが、大野は翌年の9月、保険関係の専門雑誌を退社していた。
徹は、大野のことが気になり、初めて日比谷図書館で梶井基次郎の「檸檬」などを読んだ。

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寺山は晩年、病身を押して、大学時代の親友で、脚本家の山田太一さん宅を訪れた。
「お前の本棚を見せろ」と言う寺山を案内し、2人は懐かしい本を前に、来し方を語りあった。
寺山の葬儀で、山田さんが弔辞に紹介したエピソード。
「寺山、阿佐田哲也の死」は徹に多くの友人の死を重ねて感慨深いものがあった。
彼らは40代、50代の若い死であり、[生きる意味]を徹に改めて問いかけていた。

人間性の骨格をつくる読書運動の効果は?

2015年11月03日 14時02分55秒 | 社会・文化・政治・経済
朝の読書運動に取り組む小・中学校、高校は2万7000校越え、全体の76%が実施している。
だが「心の栄養」と期待されるこの運動はいじめを減らすことにつながっているのだろうか?
「心」大切である。
元来、活字文化は共感力、想像力、優しさ、温かさ、思いやりおをなどを醸成するはず。
人間性の骨格をつくる読書運動の効果は?

失明した元同僚に借金

2015年11月03日 11時27分57秒 | 日記・断片
本は元同僚の中村浩さん(仮名)が捨てた本をもらい受けて自宅へ持ち帰ったものだ。
「テレビを全然見ないから、本は暇つぶしで呼んでいる。漫画を読むように、娯楽のようなものかな」と中村さんは言っていた。
1日、1冊か2冊を読み切り、社のゴム箱に放り込む。
彼は、本好きの母親の影響で、子どものころから本を読んできたそうだ。
その母親は教養が豊かで、「おふくろは、大学生とも対等に話せるな」と彼は母親に敬意を示していた。
その彼は晩年、糖尿病で失明していまったのだ。
見舞いに行った元同僚の大里浩二さん(仮名)から「あんたは、恩義があるんだから、見舞いに行くべきだ」と諭されたがとうとう見舞いに行けなかった。
彼に20万円もの金を借りていて、返していなかったからだ。

塩崎大臣閣議後記者会見概要 H27.10.30(金)

2015年11月03日 11時11分22秒 | 医科・歯科・介護
(10:03 ~ 10:16 省内会見室)

【広報室】

会見の詳細
《閣議等について》
(大臣)

 おはようございます。私の方から2件ございます。まず、有効求人倍率でありますけれども、27年の9月の完全失業率は前月と同水準の3.4%となりました。また、有効求人倍率は0.01ポイント上昇いたしまして、1.24倍ということで23年8か月ぶりの高水準ということになっております。現在、雇用情勢は着実に改善が進んでおりますが、アメリカの金融政策が注目を浴びておりますけれども、正常化が行われるという方向性の中で、中国を始めとするアジアの新興国などの景気の下振れや、金融資本市場の変動が長期化した場合にはということで、雇用への影響については引き続き注意が必要だと考えております。
 もう1点は、「農福連携マルシェ」についてでありますが、11月10日の火曜日に農業分野と福祉分野が連携をする農福連携の一環といたしまして、厚労省と農水省の共催で厚生労働省の正面玄関前のスペースで12時から13時のお昼の時間帯に、農業に取り組んでおります障害者施設によりますマルシェを開催いたしまして、障害者が作った農産物を販売をするということになります。前回、農水省で第1回目を開催いたしまして、いずれの大臣も出席いたしました。まだ国会情勢等ではっきりいたしませんが、今回もその方向で調整をしております。今回このマルシェでは、障害者施設での農業への取組状況の紹介や、障害者が自然栽培で育てた野菜を作っている施設だけが集まりまして、このマルシェを開催いたします。農薬も化学肥料も除草剤も使わないという、皆様、御存知の「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんがおられますけれども、木村式の自然栽培で農業をやっている障害者施設が集まりまして、木村秋則さんも参加していただくという予定になっております。是非、皆様方にも御参加いただきたいと思っておりますが、いずれにしても障害者が農業分野で働くことは、昨日の一億総活躍の第1回目の国民会議の際にもそういう発表がございましたが、障害者が地域を支え、地域で活躍することが期待される、素晴らしい取組が農福連携と思って、私どもも目一杯応援していこうと考えております。是非、皆様方にも足を運んでいただいて、障害者の働く力を見ていただき、農産物も買っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。お手元に資料を配付しておりますので、御覧いただければと思います。以上でございます。

《質疑》
(記者)

 WHO(世界保健機関)が、今週、ハムやソーセージなど加工肉について発がん性があると発表いたしましたが、厚労省としての見解と、また今後対策を打つお考えがあれば教えてください。


(大臣)

 今お話のように、WHOの付属機関でありますIARC(国際がん研究機関)が、肉の発がん性に関する評価を発表いたしました。その中には、加工していない赤肉と呼ばれている肉を食することについての評価、そして今の加工肉について、いずれについても発がん性の評価をされたと聞いておりまして、その際にいずれも発がん性があるという評価をされたと聞いておりますけれども、同時にIARCは肉の栄養価は高いということ、それから肉を消費するリスクとベネフィットのバランスを比較して、政府や国際機関がリスク評価をそれぞれ行うということが重要だということを指摘もしているわけであります。我が国について申し上げますと、国立がん研究センターの資料によりますと、日本は、増えたといえども世界的に見て、最も肉の摂取量が低い国の一つでありますが、さらに今申し上げた、日本人の平均的な摂取であれば、リスクはかなり小さい、あるいは無いとされているわけであります。いずれにしても、健康な食生活のためには、多くの種類の食品をバランス良く摂取するということが大事だと思っておりますので、そのような食生活を心掛けていただくことがよろしいのではないかと思います。


(記者)

 厚労省として何か対策を打つということは考えてらっしゃらないのですか。


(大臣)

 バランス良く取るということが大事だということであり、相対的に発がん性がどうなのかということはそれぞれ御覧いただいて、また、我が国として先ほど申し上げたリスクとベネフィットのバランスをどう考えるかということはしっかりと考えなければなりませんが、いずれにしてもバランス良く取っていくことが大事だということが、我々としてのお薦めでございます。


(記者)

 関連してなのですが、リスクとベネフィットを調べたりということをされる予定はありますか。


(大臣)

 それは今申し上げたとおり、国立がん研究センターでも調べているわけでございますので、最低限のことはしっかりとやっているということであります。


(記者)

 本日公表された労働力調査で、製造業の就業者数が3年近くぶりに1,000万人を割ったという状況になりますけれども、これに関しての受け止めと、雇用吸収力が高いとされてきた製造業でこういうふうに就業者数が減ってしまうという状況について、今後何か対応をとられるお考えがあるかどうか、おうかがいできればと思います。


(大臣)

 二つあると思います。一つは、製造業は生産拠点が国内から海外に移っているということ、これが1点。もう一つは、省力化が進む、あるいは生産性を上げるための設備投資をしていくことがそういう結果をもたらすのかも分からないということを考えてみると、政策は、国内での設備投資によってむしろ生産が増えていくような形に、国内での生産が増えていくような形の設備投資をしていただくことが大事であり、内部留保あるいは現金に積み上げるのではなく、やはり売れるものを開発をして、国民のニーズに合ったものを国内で生産していただくことが雇用を作るということにもつながるので、特に設備投資の増え方が相対的に穏やかである大企業の皆様方には是非、国内での設備投資をしていただいて、雇用を作っていただくことが我々としても期待をしたいところであります。


(記者)

 先日、一億総活躍国民会議がありまして、大臣としてもペーパーを出されて考え方を示されたと思うんですけれども、厚労省としてどういうところにねらいがあるのかというのと、大臣が前々から主張されている家事支援税制についても書かれておりましたけれども、これの意義とねらいについて教えてください。


(大臣)

 第一の矢、第二の矢、第三の矢と3本あるわけでありまして、昨日申し上げたことは、いずれもこの政策を決めて実行するときの責任を負う担当の厚労省としては、加藤大臣としっかり連携して政策づくりをやっていくということが第一であります。ねらいにつきましては、それぞれ生産性革命にどう厚労省として、当面、労働生産性を上げるという意味において全産業でありますし、一方で介護や医療についてもICT化の流れを加速していくということでしっかりやる。第二の子育てについては、今の家事支援税制を含めて、働くことと子育てとの両立支援、待機児童の解消など、子育て支援そのものをどう充実していくのかということ、こういうものについて更なる強化が、何ができるのかということを考えていかなければいけないと思っています。3番目の社会保障なかんずく介護離職ゼロについては、これまで以上に柔軟な働き方ができるようになり、育児も先ほどの2点も含めて、休業を育児についても介護についても柔軟に取りやすくするために何ができるのか、これは子育てという意味においては、弱い立場にあるひとり親家庭、非正規労働の方々の休業、育児休業のより取りやすい環境等を作っていくことと、制度をどういうふうに変えていくのかということについて、これまで以上に加速した議論をしていかなければならない。様々ありますが、家事支援税制については、両立支援の一つの育児休業に加えて必要な手立てではないかということで税制改正要望を出しているところであります。

人間という不可思議な生き物の正体

2015年11月03日 06時39分34秒 | 社会・文化・政治・経済
「自分の中から出てくるストーリーは何か」

抗がん剤治療は本当に苦しい。
そんな中で「書くことが病気と闘く活力になる」と思い、小説を書き始めたのです。
作家・作詩家・なかにし礼さん
シャンソンの訳詩を1000曲くらい出がけましたが、いざ作詩しょうとすると訳詩の経験はあまり助けにならなかった。
そこで「自分の中から出てくるストーリーは何か」と考えたた、戦争体験でした。
僕の場合、「悲しさ」や「せつなさ」が持つ意味が他の人と違う。
その違いを意識することが、僕にとって自己表現なのです。
(戦争体験)7、8歳の子でも見るべきこのは見ているんですよ。
人それぞれ、体験のみな違うものなんです。
戦争を一般化して語らないでほしい。
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自称「裁判傍聴業」
作家・佐木隆三さん
1971年本土復帰直前の沖縄県に移り住んだ。
過激派の火炎瓶で警察官が死亡した事件が発生し、1972年1月、誤認逮捕された。
釈放までの12日間、殺人者扱いされた衝撃がその後、犯罪小説に挑むきっかけとなった。
直木賞受賞作「復讐するは我にあり」では、裁判記録を読み込み、現場に足を運んだ。
膨大な事実に語らせる手法は当時「現代小説の新しい試み」として称賛され、今村昌平監督による映画もヒットした。
その後もオウム事件や北九州・連続監禁殺人事件などに迫り作品化。
時には殺人者を特異な存在と突き放さず、「隣人」と表現した。
「生まれながらに殺人者だったわけではない人間が、なぜ一線を越えたのか」との疑問を探究した。
若いころ、尊敬する作家の埴谷雄高さんから「人間という不可思議な生き物の正体にどれだけ迫れるか」と飲みながら聞かされたという。
作家人生の指針として、好んで講演のタイトルとしてきた。
その言の通りの生きざまだった。(毎日新聞から引用)