韓国・世宗大学の朴裕河教授 名誉棄損罪で在宅起訴
慰安婦問題を扱った「帝国の慰安婦」の著者である韓国の・世宗(セジョン)大学の朴裕河(パクユハ)教授は、元慰安婦に対する名誉棄損の罪で在宅起訴された。
著作は、女性の性をも動員の対象とした「帝国」というシステムに着目した意欲的研究だ。
帝国主義日本の植民地だった朝鮮女性たちが「愛国」を強要され、慰安婦として戦場にに送り込まれた構図を描いた。
朴教授は、朝鮮人慰安婦と日本軍の関係を「基本的に同志的」と表現し問題視された。
だが著作から読みとれるのは、「帝国」に動員された一線の兵士と慰安婦の双方を弱者と捉える視線である。
朴教授は、兵士側に朝鮮人に対する強い差別意識があったことを批判してもいる。
著作は「性奴隷」や「売春婦」という概念から距離を置いた冷静な姿勢故に高い評価を得たといえる。
朴教授は高校卒業後に慶応大学へ進学し、早稲田大学大学院で博士号を取得した。
帰国後の2000年に韓国で出した著作で、非理性的な日本たたきは偏狭な民族主義を助長するだけだと主張して注目された。
特に慰安婦問題では、対立に終始した両国から距離を置いた「第三の声」の重要性を強調してきた。
今回の在宅起訴は、両国の国民感情の悪化にもつながりかねない。
毎日新聞「社説」から引用
慰安婦問題を扱った「帝国の慰安婦」の著者である韓国の・世宗(セジョン)大学の朴裕河(パクユハ)教授は、元慰安婦に対する名誉棄損の罪で在宅起訴された。
著作は、女性の性をも動員の対象とした「帝国」というシステムに着目した意欲的研究だ。
帝国主義日本の植民地だった朝鮮女性たちが「愛国」を強要され、慰安婦として戦場にに送り込まれた構図を描いた。
朴教授は、朝鮮人慰安婦と日本軍の関係を「基本的に同志的」と表現し問題視された。
だが著作から読みとれるのは、「帝国」に動員された一線の兵士と慰安婦の双方を弱者と捉える視線である。
朴教授は、兵士側に朝鮮人に対する強い差別意識があったことを批判してもいる。
著作は「性奴隷」や「売春婦」という概念から距離を置いた冷静な姿勢故に高い評価を得たといえる。
朴教授は高校卒業後に慶応大学へ進学し、早稲田大学大学院で博士号を取得した。
帰国後の2000年に韓国で出した著作で、非理性的な日本たたきは偏狭な民族主義を助長するだけだと主張して注目された。
特に慰安婦問題では、対立に終始した両国から距離を置いた「第三の声」の重要性を強調してきた。
今回の在宅起訴は、両国の国民感情の悪化にもつながりかねない。
毎日新聞「社説」から引用