目的観の明確な教育

2016年12月03日 10時54分56秒 | 社会・文化・政治・経済
◆「常に仕事をしていること、しかも全力を出して仕事をしていること、これが私の良心が義務をして私に課したことであった」
歴史学者・トインビー
◆目の前の一人の生徒の可能性を開く教育こそ、今、必要とされる教育理念だ。
◆「世界市民教育」という教育ビジョン。
「世界市民」の概念には、人間同士の社会的つながりへの視座が根本に据えられている。
◆世界的な危機の解決の鍵は教育にある。
何より教師の内面的な変革が求められる。
◆「教師こそ最大の教育環境」
教師の人間性の向上に光を当てることが重要。
◆自身は孤立した存在ではなく、世界とつながっているとの認識を「習慣」にしていく作業である。
◆「世界市民教育」とは、今、自分がいる場所から、世界との相互関連性を学ぶ挑戦である。
◆教育こそ、人間が人間らしく輝き、幸福と平和をもたらす本源の力であり、永遠の人道主義の推進力にならなければならない。
◆現代が直面する危機の底流には、人間性を見失い、人間の幸福という根本目的を忘れた失敗にある。
その克服のために、どこまでも人間に立ち戻り、「人間革命」から出発しなければならない。
◆国家の限界を超えて地球規模で価値創造できる人間、それが世界市民。
◆世界市民の要件
1)生命の相関性を認識できる「智慧の人」
2)差異を尊重し、成長の糧にする「勇気の人」
3)人々と同苦し、連帯できる「慈悲の人」
◆人間性を育む教育は、自身、社会、そして人類の未来に勝ちゆく力である。
「人間が人間つくる」
◆目的観の明確な教育こそ人類の矛盾と懐疑を克服するものであり、人類の永遠の勝利を意味する。

宮坂幸恵の光と影

2016年12月03日 10時23分31秒 | 創作欄
生きる力

自己卑下していた宮坂幸恵が、取手を離れる少し前に、中学時代のクラスメートの菅野静香が訪ねて来た。
格別親しい間柄ではなかったが、「ご無沙汰。元気だった。あなたのことが気になっていたのよ」と親しみを込めて微笑んでいた。
性格が控えめで目立たない生徒の一人であったが、目の前に居る静香は別人のように映じた。
声に張りがあり溌剌としている雰囲気であった。
しばらく、とりとめのない話をしていた。
静香は高校を卒業すると大手企業の地元の工場に勤務していた。
現在は、仏教教団の女子部長の立場で活動に積極的に取り組んでいた。
「宮坂さんにも幸せになってもらいたいの。一度、私たちの会合に来てみない」と誘ったのである。
取手を離れることに多少の不安を覚えていた幸恵は、心動かされた。
「一度だけなら、いいわ」と誘いに率直に応じた。
初めて参加した会合では、メンバーはとても温かく幸恵を迎えてくれた。
「この信心は必ず悩みを克服していけるの。宿命転換できわ」
皆が真剣に語ってくれる仏教の生命哲学に、幸恵は共感した。
ずっと胸にあった「わたしなんか」という自己卑下に対する回答は、そこにある気がしたからだ。
信仰の実践を始め、皆の言葉に偽りはなかったと、すぐに実感することができた。
活動に参加し、皆で祈るうちに、ありのままの自分を受け入れる勇気が次第に湧いてきたのだ。
自身の生命が変革されるようにも思われた。
不思議な気持ちとなっていた。

魔女狩りは遠い過去ではない

2016年12月03日 09時35分13秒 | 社会・文化・政治・経済
悪しきイメージイメージを増幅

◆「人間はやり通す力があるかないかによってのみ、称賛、または非難に値する」
レオナルド・ダ・ヴィンチ
◆5つの健康習慣
一読む:1回まとまった文章を読む
十笑:10回くらい笑う
百吸:100回くらい深呼吸する
千字:1000字くらい書く
万歩:1万歩を目指して歩く
高齢者は体を動かすのがおっくうだからと家にひきこもっていると、筋力の低下、心肺機能の低下による疲れ、消化機能の低下のよる食欲不振、便秘、うつ状態んどになりかねない。
「生活不活発病」、以前は「廃用症候群」と呼ばれていた症状だ。
日常のささやかな“幸せ”を感じられるかどうかは、本人の受け止め方次第。
内科医・杏林大学名誉教授・石川恭三さん
◆ヨーロッパに吹き荒れた「魔女狩り」の歴史
不安や不満のガス抜きに、為政者が魔女狩りを利用するようになったのは必然だろう。
不安の時代にはパニックが生じやすく、人は無意識にスケープゴートを求める。
いったんイメージが作られ、それが独り歩きしてゆくところへ集団心理が働いてどんどん拡大する。
魔女狩りは遠い過去ではない。
現代人の持つインターネットというメディアもまた常に危険を孕むものだということを心せねばなるまい。
不安の時代が生むいけにえ
作家・独文学者・中野京子さん