無力感を使命に変える

2016年12月14日 22時03分37秒 | 社会・文化・政治・経済
「自分には何もできない」という無力感が蔓延していた。
また暗い事件を目にするたびに、絶望していた。
自らの可能性を信じられない自分。
悩みは人それぞれであるが、その根底にあるのは、自信のなさ。
何かを変えようと思ったら、まず自分が変わるしかない。
本当の自信をつけ、いつしか悩みを克服できるはず。
生きる目的に悩んでいる友もいる。
以前は周囲の目を常に意識していた。
だが、自分に素直になれると、自信が持てた。
私たちの命は変えられるのだと確信できた。
相手の心に思いをはせることが、平和と幸福の源であると確信した。
“平和を創造していける。自分にはその使命ある”と気づくことができた。









教育と文化で平和をつくる

2016年12月14日 21時42分56秒 | 社会・文化・政治・経済
★幸福を築く力は、自分自身の中にある。
運命に泣くのではない。
自らが主人公として未来を切り開き、運命を使命へと転換していく。
★人間革命の実践である。
★奉仕生活は真の歓喜に満たされる―ガンジー

★異なる文化が出あうことで、新たな文化が生まれる。
それは、深い相互理解と豊かな人間性である。
互いに出あい、知る努力を通してこそ、理解が進む。
★異文化に接することで、自分自身の新たな道が開け、人間として一層、成長できる。
異文化と出あい、相手を理解しようと努力することで、人間性が豊かに耕される。
★平和は、文化の要素であり、教育の要素であらねばならない。
つまり、教育と文化で平和をつくることで、自分以外の人に対し偏見のない「平和の文化」が生まれて来るのだと思われる。
他者との違い差異を受け入れることは、他者と共生する土台をつくる作業である。
違いや差異を愛し、尊重し、共感しながら、共に生きていくことが大切だ。
そうすれば、人類共存のグローバルな文化が生まれると思う。
この文化は、より豊かで、より完成sれたものになるだろう。
事務的な側面だけでなく精神的な側面からも、より豊かな文化の構築を目指して活動を進めて行きたいと思う。
イタリア文化会館―大阪のステファノ・フォッサーティ館長








多文化を受け入れる価値観

2016年12月14日 20時41分16秒 | 社会・文化・政治・経済
★今生きる時代と向き合いながら、新たな創造を続けていく。
★伝統とは何かと、自ら問うことがあります。
それは、新たな挑戦のなかにこそ成長があって、伝統の輝きは一層増す。
これまでの伝統の上に、新たな技術を積み重ねていく。
つまり、“変わらないために変わる”ことだと思います。
人間国宝・14代今泉今右衛門さん
★「変化の時代にあっては“自分自身をつくり変え続けていくこと”“新しい知識や技術を絶えず習得していくこと”が重要である」
★平和は誰かから与えられるこのではなく、創りあげていくものだ。
それを成し遂げるには、勇気と希望が必要である。
★青年は人生の道を自らの手で見つけていかなければならない。
そのためには、自らのルーツを知る必要がある。
★教育とは、批判精神と豊かな価値観を養い、人間の心を解放するたの実践だ。
自由がなければ、相手の人間性と向き合い、相互に対話の橋を架けることはできない。
単一文化主義は危険だ。
多文化を受け入れる価値観が必要だ。
★民族間の差異は本来、私たちを豊かにしてくれる。
★一人の力は小さいかもしれないが、両国民が民間レベルで力を合わせれば、日中友好は必ずできる。
★幸福だから笑うのではない。
笑うから幸福なのだ―哲人・アラン
★アクティブ・ラーニングとは何か?
答えのない問題に対して、主体的に答えを創造する能力育んでいる。
主体的、能動的な学習を重視する人材の育成を図っている。
答えのない問題に答えを創造する能力のある人材を育成する。
★これまでの暗記中心のテストから記述式が増える流れである。
大学の入試が変われば、必然的に高校の授業内容が変わる。
高校の授業が変われば、高校の入試試験も変わる。
それはそのまま中学校にも影響する。
★アクティブ・ラーニングは、全ての子どもの能力の向上を図るためのものである。
具体的には「人と話せ、意思疎通ができるようになること」が目的の学習法だ。
★一番大事なのは、「人とつながる力」を身につけること、仲間を得ることだ。
★ディスカッションやグループワーク、発表などを行うやり方などがある。
思考力・判断力・表現力とともに、認知的、倫理的、社会的能力、教養、意識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。

生きて退院するからね

2016年12月14日 19時44分28秒 | 創作欄
母親の信恵はよく歩いていた。
御園4丁目のみゆき台のバス停からバスに乗らずに小田急線の相模大野駅前まで買い物に行っていた。
約3㌔の距離である。
帰りは荷物があるので、バスに乗った。
「田舎育ちだから、歩きなれている。1里くらいは何でもないよ」と息子の幸造に言っていた。
その足で徒歩約50分の東林間の桜胃腸病院まで行って入院した。
「なぜ、入院先を桜胃腸病院に選んだのか?自宅の近くには国立相模原病院があるのにね」と姉の真貴に幸造に確認してみた。
「自分で選んだのよ。主治医の牧田先生が気に入ったようなの。牧田先生は慶応病院に居たそうよ」
「そうなんだ。でも、北里病院にもバスが相模大野駅前から出ているよ。大腸がんの手術なんだから、それ相応の病院に入院すべきだったね」
姉は母親の大腸がんが深刻な病であることを理解していないようであった。
母親の病室は4人部屋で、朝になると空きベットになっていた。
「私は必ず生きて退院するからね」と決意を語る。
病院の4階屋上から隣接する院長宅の2階建の豪邸が見えていた。
池には錦鯉がゆったりと泳いでいた。
病院の廊下の壁には院長が買い集めた油絵が掲げられていた。
院長の豪邸を見てから幸造は桜胃腸病院に違和感を抱いた。
大物自民党議員の主治医であることを院長は自慢気に吹聴していたのだ。
手術を受けた母親は急激に衰えたゆく。
張りの会った声も失い、ささやくように話すようになる。
そして自らの力では起き上がれなくなっていた。
「手術、成功したんじゃないの」と幸造は訝る。
「簡単な手術と聞いていたのにね」姉の真貴も顔を曇らせた。
半年後、大腸がんは肝臓にも転移していた。
「こんなに早く、転移するとは思いませんでした」と牧田医師は姉に言ったそうだ。
群馬県の沼田から母の姉で長女の稲子と三女の京子が見舞いにやってきた。
「可哀そうに」と2人は妹の手を握り締めたり、痩せ細った足をさすっていた。
小太りであった妹の衰弱した姿に驚いたのである。
すでに妹は人事不省に陥っていた。
その母親が幸造の2人の息子の声に反応し、目を見開いた。
2歳と4歳の孫を探すような素振りを見せたのだ。
それも1分足らずのことで、昏睡状態になる。
幼児の息子幸造にとって、鬼のような母親であったが、孫たちを可愛がり悪戯をしても一度も怒ったことがなかった。
「母親の虐待は何であったのか?」幸造は母の死後想ってみた。

母親との確執

2016年12月14日 10時59分10秒 | 創作欄
「お腹が痛いの。ずっと、どうしたんだろうね」
母親信恵の訴えを聞き流した木村幸造は医療ジャーナリストであったが、母親に対して非情であった。
幼児のころに母親から虐待を受けてきたことにずっと拘り続けていたのだ。
「そんなに折檻したら死んじゃうよ、可哀そうに」と隣の木島のおばあさんが制止した。
「これは躾なんです。黙ってください!」髪を振り乱し鬼の形相である。
平手で殴ると息子の唇から血が出ていた。
木島のおばさんは、シベリアから息子が戻るのを心待ちにして、前鶴まで行っていた。
54歳であるが白髪が目立ち、眉間に深い皺ができていた。
信恵は木島梅に情愛を示していたが、息子に対しては鬼のような母親であったのだ。
近所でも息子に対する虐待は評判になっていた。
信恵は夫の孝に愛人ができてから精神も不安定になっていたのだ。
「あんなきつい性格では、夫が浮気もするよね」と冷やかに言う人もいた。
母親と幸造の妻里子は同居して里子して半年で険悪な状態になった。
幸造は新婚当初から麻雀で外泊を繰り返していた。
里子の母親茂子は幸造の母親のカラオケ仲間で親密な間柄であったが、娘の訴えを聞き「そんなに、変な人だったの。堪えられないなら戻ってきなさい」と同情した。
幸造が家に戻ると妻の姿がなかった。
「里子どうしたの?」と母親に尋ねた。
「あんな嫁、実家に帰してやったよ。離婚するんだね」母親は鬼の形相で里子のことを口汚く非難した。
「性格が悪い。母親はどんな育て方をしたのか。私のことをテメエと言ったんだよ。下品な言い方ただろう。お父さんも呆れていたよ」
「テメエか」幸造はニヤリとした。

子どもへの暴力根絶を

2016年12月14日 09時43分55秒 | 社会・文化・政治・経済
弁護士・大谷美紀子さん
近年の研究で、子どもが乳幼児期(出生から8歳まで)に受けるケアや経験は、一生の基盤をつくる極めて重要なものであることが分かってきた。
乳幼児期の子どもにとって最初に愛着の対象となり、保護を完全に依存する親から暴力を受けることが、子どもの心身にどれだけの長期にわたる否定的な影響を及ぼすかは、想像に難くない。
しかし、しつけの名の下に家庭で親が子どもに暴力を加える痛ましい事件は後を絶たない。
すべての子どもが暴力のない環境で成長し、平和の文化と非暴力の思想を身に着け実践する一人一人になっていくことは、持続可能な暴力のない平和な社会を構築していく鍵である。
そして、それは乳幼児期の子どもを家庭内におけるあらゆる暴力(虐待、ネグレスト、・DVなど)から守ことに始まる。
その重要性・緊急性は強調し過ぎても足りない。



















壁を超え、共に生きる力を生み出す

2016年12月14日 08時51分58秒 | 社会・文化・政治・経済
パレスチナ人の父と、日本人の母を持つパリ在住のソプラノ歌手・マリアム・タマリさん。
日本で生まれ育ち、米名門ブリンマー大学の音楽科を首席で卒業。
マリアムさんによって、コンサートとは「何百年も前の作曲家の心」と演奏者と聞き手の3者を結び、「時と空間を超える一体感を作りだすもの」。
パレスチナは「人々が生きる喜びを持っている。そんな温かさを伝えたい」。
壁を超え、共に生きる力を生み出す。
彼女の歌声に、私もまた大きな力に抱かれる思いがした。
毎日新聞エルサレム支局・大治朋子さん