詩は境涯である

2016年12月20日 21時33分18秒 | 社会・文化・政治・経済
★「真実の詩人は、宇宙、精神、真理などについて語る詩人です」
「詩には常に呼びかけるもの(メッセージ)がなければなりません。また、永遠性がなければなりません」
★古代インドの宇宙観では、地・水・火・風・空の「五大」によって万物が構成されると考える。
★「五大」はわが生命でもある。
この一個の生命も、宇宙と同じく地・水・火・風・空から成る。
すなわち五大は我即宇宙の哲学を表している。
★人間としての境涯が、最大の詩の源泉であると思う。
詩は境涯である。
偉大な詩は偉大な人間からしか生まれない。
★詩人は永遠を見る人である。
全身で永遠を感じるゆえに、彼は諸行の無常を観じる。
諸物の止まらない流転が目に映るゆえに、この一瞬一瞬のかけがえなさを知る。
★詩人は戦う人である。
彼は人間の運命に責任を感じる。
彼は、世界のどこかで非人間的に扱われる人間がいることを容認できない。
★一人の人間こそ全宇宙という織り物を結びつける結び目であり、どの一人なくしても宇宙は完全ではないことを彼は感じている。
★指導者層も含めて、あらゆる階層、あらゆる立場の人々が、詩を愛するようになった時、どれほど社会は明るく、美しく、活力に満ちて進歩することか。

心を豊かに育む地域の“居場所”

2016年12月20日 11時10分13秒 | 社会・文化・政治・経済
★過去の失敗を繰り返さぬよう、歴史を正しく認識し、平和への選択を重ねていくことが大切だ。
ここに、教育が果たす役割もある。
教育とは、真に進むべき方向へと自らを導き、自分自身を、社会に貢献しゆく主体者へと変えゆく作業であるよいえる。
★世界全体についての理解を深め、他者への慈悲の心を養うことが世界市民教育の目的だ。
★相互関連性について学び、共感し、自覚するのが大切だ。
どこか別の場所で起きた出来事を、自らに関係する物事として捉える“くせ”を、日常の習慣としていく。
★世界市民の視点を養うには、実践が不可欠。
例えばビジネスにあっては、自らの利益のみを追求するのではなく、いかに社会に貢献できるかに思いをはせていくことだ。
★ここで忘れてはならないのは、他者のため、社会のために行動する善性は、誰にでもそなわっているということだ。
★全ての人の生命に善性がそなわっている。
それを引き出す要素は「対話」である。
★世界への視野を広げる教育の重要性を実感している。
それを自分自身の内にとどめていては、抽象的な“理想”で終わってしまう。
他者と分かち合い、論じ合い、共に一歩を踏み出すことで、実現へとこぎ着けることができる。
★自他共にそなわる人間性を発揮するためには、互いを認め、たたえ合う交流の場が必要だ。
そうした実践は、最も身近な場所で、目の前の一人とともに始めることが可能なのだ。
★宗教と教育は、人々の可能性を開き、人類に貢献するという目的を共有している。
教育の発展は、そのまま社会の繁栄につながる。
大学が、有為な人材を地域に輩出しくのはその一例といえる。
人々に知恵を与え、心を豊かに育む地域の“居場所”も必要だ。
米サンタモニカカレッジ元学長・チュイ・ツァン博士(香港生まれ)













生命を奥低から鍛えるのである

2016年12月20日 10時32分17秒 | 社会・文化・政治・経済
★情報を提供する―それから先は、自らの知恵と努力で前へ踏み出す。
すべて、事前にお膳立てをする、それをできる人もいるし、お膳立てに違和感をもつ人もいるのだ。
★常に現状に甘んじることなく大いなる理想に向かって互いに励まし合い、知恵と力を結集して、挑戦また挑戦を貫き通していく―その間断なき革新こそ成長への努力にこそ、社会の閉塞を打ち破りゆく鍵がある。
★自身の境涯革命によって、今いる場所を使命の天地にできる。
★法華経以前の経典では、仏は現実の社会を離れ別の国土に住むとされた。
★念仏の信仰では、来世で西方極楽浄土に生まれ、そこで人間は救われると説いた。
★現実の世界を離れたどこかに幸せがあるする念仏思想は、人々から生きる力を奪う。
★法華経では、この現実の世界こそが、仏が常に住み、衆生を教化する「常寂光土」であることが明かされた。
★仏界は胸中にあるので、どんな場所に住もうと、そのまま「常寂光土」としていくことができると説く。
★自身の一念を変革したことで、周囲の環境までが変化した経験を持つ人もいるだろう。
★最悪の職場と思っていた仕事からも学ぶことが多いものだ。
★彼方に幸せを求めるのではなく、自分のいるこの場所を、すべての面で肯定する。
自分の一念で環境も変えられる。
環境の良しあしは、わが一念によって決まる。
★最悪の状況は、自身を鍛える機会でもある。
難に「挑む」鍛えの場が不可欠。
何ものにも負けない自分をつくり、一切の苦悩を乗り越えていくのである。
★生命を奥低から鍛えるのである。

「ソフト・パワー」

2016年12月20日 08時28分27秒 | 社会・文化・政治・経済
人間は強く生きなければならない。
そして可能性を秘めている人間性を開花しなければならない。
いじめられて自殺を選択するのも、過労自殺も人間精神、生命の敗北でしかない。
正しい生命哲学、正しい信仰は人間を強くする。
挑戦し続けるための原動力が不可欠。

軍事力や権力、富は人間を幸福にはしない。
知識、知恵、情報、文化といった「ソフト・パワー」に着目すべきだ。
現代に必要なのは人間が本来持つ「内発的な自己規律と自己制御の心」である。
人間同士の信頼関係を構築する「ソフト・パワー」こそ、人類の平和、幸福の源泉。