理想に向かって進む欧州

2018年02月14日 11時12分58秒 | 社会・文化・政治・経済
「加盟国は、文学、芸術、言語のいずれも異なる。そして、それぞれの国に多様性がある。多様性は、私たちの財産、発展、力の源である。EUは寛容と尊厳の模範であり、また、そうでなければならない」EU初代大統領のヘルマン・ファロンパイさん
「人類の幸福と平和をめざす精神の統合」が期待される。
いかに共生社会を築いて行けるか―理想に向かって進む欧州。

到達した思想の高み

2018年02月14日 10時47分55秒 | 社会・文化・政治・経済
とるに足りない人々、無名の人々にこそ希望を見出しているのです。
これがアメリカの作家・アシュラ・K・ル=グヴィンの思想の<核>だと私は思っています。
「何を書くか」も、もちろん大切ですが「どう書くか」は、もっと大切だと思います。
一見、何気なく見える描写にこそ、書き手の思想が表れるもの。
彼女は、トルストイの「アンナ・カレーニナ」の冒頭<幸福な家庭はみな似たりよったりのものであるが、不幸な家庭はみなそれぞれに不幸である>を痛烈に批判しています。
幸福な家庭は<みな似ている>とひとくくりにできるような、薄っぺらなものではない。日常の幸福を生み出し、維持するに、いかに持続するエネルギーが必要か」と強く訴えるのです。
本当にその通りだと思います。翻訳家(青山学院女子短期大学名誉教授)清水眞砂子さん


アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula Kroeber Le Guin、1929年10月21日 - 2018年1月22日)は、アメリカの女性小説家でSF作家、ファンタジー作家。
「ル・グィン」、 「ル=グイン」とも表記される。 SF作家としては、両性具有の異星人と地球人との接触を描いた『闇の左手』で広く認知されるようになり、他に代表作にユートピアを描いた『所有せざる人々』 などがあり、SF界の女王と称される。
ファンタジーの代表作は『ゲド戦記』のシリーズで、「西の善き魔女」のあだ名もある。他に『空とび猫』といった絵本作品もある。

日本でも知られる『ゲド戦記』は1968年~2001年にかけて出版され、16の言語に翻訳された。同作は、2006年にスタジオジブリが映画化。
宮崎駿氏の長男・宮崎吾朗監督の初監督作品となった。
ただ、映画は原作と異なる部分が多い。原作者のル・グウィンさんは映画について、自身の公式サイトに「物語に一貫性が欠けている(辻褄が合わない)」などと批判的な感想を掲載し、話題となった ...2018年1月22日、オレゴン州の自宅で死去。88歳没。






「善い友人」

2018年02月14日 10時20分47秒 | 社会・文化・政治・経済
善知識を持つことが、人生の軌道を正しく導く。
高め合う友人の存在が、成長と向上の原動力だ。

人生の今の瞬間を大切に―アラン

善知識の用語解説=仏教用語。
勝友、善親友、知識などと訳される。
もとは「善い友人」の意。
正法を説いて人を導き入れ、仏道に精進させて解脱させる賢人のこと。
禅宗では師家を善知識と呼ぶ場合がある。


体験談に心が打たれる

2018年02月14日 10時02分08秒 | 沼田利根の言いたい放題
生命を完全燃焼させた思い出は、永遠に消えない。
体験談に心が打たれる。その人の生き方が凝縮されている。
普通、過去の嫌なこと、つらかったことは隠したい。
強い人であるそのご婦人は、息子の事故について語った。
「息子を会合へ連れて行こうと思ったのですが、何時も騒ぐので<家で遊んでいなさい>と置いてきたんです。ところがボールを持って外へ出て、停まっていた宅急便の車の底へボールが転がり込んだので息子は取りに行って、動き出した車に轢かれてしまて・・・」
涙ぐむ。
「どうなったのだろう」みんなが固唾を飲んだ。
「救急車のサイレンが聞こえていたので、何だろうと思っていたら<息子さんが救急車で病院に運ばれた>と同じ団地に住む息子の友だち幼稚園のお母さん知らせに来て気が動転して、どうしてよいか分からなくなりました。息子を家に置いて来たことで自分を責めました。夫からも責められて、手術が行われている間、病院の廊下でずっと祈っていました。どうか命を助けてくださいと」
みんな沈黙して耳を傾けた。
「命は助かり、足の切断ですんだのです」
夫と離婚して、母子家庭となった経緯であった。
母親に息子をあずけ働きながらお金を貯め看護学部に入り勉強を続け35歳で看護師になったのである。
「すごいね」「立派ね」と体験談に拍手が送られた。

2月13日(火)のつぶやき

2018年02月14日 03時30分57秒 | 医科・歯科・介護

デートはどうなりましたか

2018年02月14日 03時12分41秒 | 創作欄
失敗談を聞くのは面白い。
「彼女とデートの約束をして、何時もの喫茶店で待っていたんだ。ところが仕事が長引いて1時間待ってというので、パチンコをしたら、3万円も負けてしまった」
「3万円も」
「今のパチンコはインチキだ。あっと言う間に3万がパーだ」
「そうなんですね」
「ムシャクシャしていたら、また、彼女から電話で、あと1時間待って言うんだ。そこで場外馬券場へ行った」
「銀座の?」
「そう、パチンコの負けを競馬で取り戻そうと。そこでさらに2万の負け。踏んだり蹴ったりだ」
「ついてないですね」
「仏滅だ。財布には残り2000円。これじゃデートできないとヤケのヤンパチよ」
「そうでしょうね」
「そこで、頭に浮かんだのが8の数字。ヒラメキみたいだな」
「8ですね」
「人気の馬が2番と11番、そこで2-8と8-11を1000買った。背水の陣の気分になった。レースは2番が逃げて、11番と競り合いになる。これはまずいと思ったね。先行争いをすると共倒れになるからね」
「よくある例ですね」
「そうなんだ、ところがが2番が11番に競り勝って11番は後退していく、頼みの8は最後方に置かれている。ああダメかと思ったね。ところが、8番の馬ゴール前に一気に来たんだよ。興奮したね。万馬券だったからね」
「良かったですね」
「それが良くない」
「どうして」
「8レースなのに、馬券が9レースになっていた。ガックリ」
「デートはどうなりましたか」
「彼女は結局、<今日のデートの時間なくなった>と電話でわびてきた。ついてなかったよ。まったく」

口の達者な男

2018年02月14日 02時31分50秒 | 日記・断片
「久しぶりですね」とコンビニから出てきた男に声をかけた。
名前はまだ聞いていないが、5年くらい前から出会えば挨拶をする。
昼でも、夕刻で会えば、「おはよう」と答える。
「11月に脳梗塞となり、もう終わったこと思ったけど、こうして復活した」
「後遺症は?」
「何ともないね」
「良かったですね」
「食事には気をつけな。米はあまり食べない方がいい」
「ご飯はダメですか」
「食べても茶わんに半分だな」
「元気そうですね」
「ああ、50代のころには胃がんになったけど、それから交通事故にも遭った」
「いろいろとったのですね」
「人生をもう少し楽しめということだな。
医者は長く置いといても、銭にならないで、1週間で退院しろよ言うんだよ。
でも女房はかけあって、「自宅でまた、倒れたらどうするんですか。もう少し病院に置いてください」と頼みこんだんだ。
それで入院が3週間に伸びて、保険の入院補償がその分上積みされたんだ。
保険をかけている以上は、保険を目いっぱい利用しないとな。
うちの女房は確りしているだろう。
俺が元気でないと、年金も減ってしまう。
寝たきりで、長生きしてもどうしょうもないだろう。
人生元気で楽しまないとな。
今年で80だけど、後3年は生きたいと女房には言っているんだ」
何時ものように、口の達者な男である。