徹の思春期

2018年02月22日 23時55分02秒 | 創作欄
徹は小学校時代にいじめにあったことを、いつまでも心に暗く宿していた。
いじめの仲間の中心にいたのが風間勝雄であった。
貧しかった徹は、未亡人であった母親が働く町工場の課長の峯田孝造から息子のお古のランドセルをもらい息子に与えた。
そのランドセルがいじめの原因となった。
風間はある日、自分の筆箱が無くなったと騒ぎ、勝手に徹のランドセルを点検した。
そして、ランドセルの内側に峯田姓の文字を見つけた。
「おい、このランドセルは誰のもんだ」と騒ぎ立てのである。
「徹、ランドセル盗んだのか?」と風間の子分格の清水実が人差し指で胸を突く。
徹は屈辱に顔を赤らめた。
「こいつ、顔を赤くしてる、白状したんだよ」と風間は勝ち誇るように大声となる。
17歳になった徹は、皮肉にも風間の妹の百合子に恋をした。
15歳の百合子は、噂では既に大学生の家庭教師と深い関係であると噂されていた。
ダンス教師と愛人関係となり、家族を棄ててまで若い男の元へ去った母親の絹子のような不可思議な熱い血が百合子にも流れているように想われた。
風間への憎しみは古傷のように心に残っていた。
徹は性への欲求が高まっている年頃であった。
「私を好きなんでしょ。抱いたなら抱いてもいいよ」
まだ、15歳の百合子の信じ難い上から目線に徹は躊躇した。
同時に風間勝雄の影を百合子に感じていた。
憎しみは未だ燻っていたのだ。
風間受けた数々のいじめが心に滞留していたのだ。
「プラトニック・ラブでいくか」と徹は決意した。
----------------------------------
プラトニック・ラブ(Platonic love)とは、肉体的な欲求を離れた、精神的恋愛のことである。
かつては、好き合った男女同士でも結婚までは純潔を保つべきである、として結婚までは精神的な愛を理想と考える向きが強かった。
そのため、それをプラトニックと呼んだが、現在においては本質的ではなく、死語と化している。
アメリカ合衆国ではキリスト教右派の思想により、純潔運動に参加する若者も多い。
プラトニックとは「プラトン的な」という意味で、古代ギリシアの哲学者プラトンの名が冠されているが、プラトン自身が純潔を説いた訳ではない。
プラトンの時代にはパイデラスティアー(paiderastia、少年愛)が一般的に見られ、プラトン自身も男色者として終生「純潔」というわけではなかった。
プラトンは『饗宴』の中で、男色者として肉体(外見)に惹かれる愛よりも精神に惹かれる愛の方が優れており、更に優れているのは、特定の1人を愛すること(囚われた愛)よりも、美のイデアを愛することであると説いた。


悩む人を放っておかない

2018年02月22日 22時39分09秒 | 社会・文化・政治・経済
「絶望の隣は希望です」やなせたかし

「失敗の隣は成功です」
最後は必ず勝つ。

人類の幸福と繁栄を築く。

現実の苦悩と正面から立ち向かう。

悩む人を放っておかない。

目の前の人の幸福に尽くす―という理念は、あらゆる差異を超えて共感を広げる。

希望と勇気を送る人間主義の哲学


人間主義
哲学や思想などの文脈において、人間を尊重する立場や主義のことを幅広く指す言葉。
-----------------------------------------
喪失と絶望の繰り返しだった92年の人生は、まさしくこの老木のように孤絶であったとやなせさんは振り返ります。
やなせさんが50年前に作詞し、その後大ヒットとなった『 手のひらを太陽に』をはじめ、『それいけ!アンパンマン』、そして『陸前高田の松の木』と、やなせさんが一貫して歌に託してきたメッセージは、挫けずに生き抜くことの尊さにほかなりません。それは悲しみに暮れる弱者への、祈りにも似た魂の応援歌でもあります。
『アンパンマン』『やさしいライオン』……数々の名作を生み、大人も子どもも ...

輪子の競輪日記

2018年02月22日 11時21分53秒 | 未来予測研究会の掲示板
看護師である輪子は、高校時代の同期生が競輪学校を出てデビュー戦を見に行った時から競輪ファンとなった。
声金網越しに声援をおくった。
スタート前、輪子の声に反応したよに見えたが、緊張している様子で祈るような仕草もした。
出しぶる選手の中で、同期生は一人飛び出していく。
ラインで走る競輪であることを輪子は知らなかった。
一人で競技をするものと思っていた。
車券は買っていなかったが、ワクワク感を味わった。
1列棒状で走る選手たち、前後の入れ替えがあり最後に後方から同期生が先行した。
結果的に後ろに着けていた選手二人に抜かれ3着となる。
「よくやったぞ」とファンが声をかける。
先輩選手を勝たせる競争をしたのだ。
犠牲精神も不可欠なのだ。
逃げても1着になれるように努力を重ねる他ないのだ。
新人選手がデビューする度に、輪子は初めて競輪場へ行ったことを思い出していた。
競争得点が低くて新人選手を軸に車券を買っている。
声援のためである。
松戸競輪場の9レース
新人は6番。
本命ラインは7-2-4
対抗ラインは3-5-8
6-1-9の並びであった。
輪子は
6-1と6-9から本命ラインの3、5、2-7の3連単流しで車券を買った。
6-9-5となり、初めて14万余の払い戻をした。
6-1-9ラインが先行し3-5-8が追走するが後方の7-2-4ラインを意識し過ぎて、3番選手が車間を開けた。
このため、新人選手を逃がしてしまった。
よくあることだ。
参考
競争得点
無印6番89.80
◎7番103.72
○2番105.34
×3番100.85
▲1番100.04
△5番97.27
注9番 99.88

競輪ファンは成績と競争得点を基準に車券を買っている。
あとは展開である。
選手の思惑(作戦)や勝負どことのタイミングなども絡む。
牽制しあって、共倒れも少なくない。
競り合い、失格すれすれのラフプレーもあり。
世界のケリンを違って、走る格闘技なのだ。

「君は神に祈ったか?」

2018年02月22日 10時25分48秒 | 社会・文化・政治・経済
毎日新聞連載の「思い邪なし」
京セラ創業社 稲盛和夫
北康利作

京セラは昭和34年創業。
他社ができなかったものに挑戦し、それを実現していくことでオンリーワンの技術を身につけ、市場評価を高めていく。
そうした過程で獲得していった職人技的なノウハウなので、他社が真似しようと思っても真似しにくい。
不断の努力により<世界一>という大きな目標に向け着実に前進していく。
稲盛は「製品の語りかける声に耳を澄ませ!」という。
創業期から繰り返した言葉だ。
見たものを感嘆させるような高品質の製品を作れという意味である。
製品は作った人の心が表れるとも言う。
「粗雑な人は粗雑なものしか作れない」
「不良品が泣いている。不良品がお金に見えなかったら話にならない」
心を入れ替えて努力をすればそれはきっと実現する、と社員の奮起を促した。
「君は神に祈ったか?」とも聞く。
人智を尽くしてやれば、それでだめならあきらめがつく。
神に祈るところまでやってみたかと厳しく問うのだ。 




ダライ・ラマ後継 生前選出も

2018年02月22日 06時45分58秒 | 医科・歯科・介護
輪廻転生制度

2/20(火) 20:55配信 チベット亡命政府(インド北部ダラムサラ)トップのロブサン・センゲ首相は20日、東京都内で毎日新聞の取材に応じた。
高齢のダライ・ラマ14世(82)の後継者の選出方法について、ダライ・ラマの死後に選ぶ伝統的な「輪廻(りんね)転生制度」の他、14世の存命中に高僧が協議して選出▽14世本人が生前に直接指名--を加えた三つが選択肢となると明らかにした。
生前の選出を含めた理由について、「輪廻転生制度では(対立する)中国政府が、独自に都合の良い後継者を選出する可能性がある」と説明した。

チベット仏教の輪廻転生制度はダライ・ラマの死後、その生まれかわりとされる子供を探しだして後継者とするもので、14世もこの制度に基づき4歳の時に即位した。
センゲ氏は「中国政府がこの制度を利用して後継者を擁立しても正当性はないのだが、中国政府は正当だと主張するだろう。
我々が生前に選出できれば、中国政府のこうした介入を未然に防げる」と述べた。

 一方でセンゲ氏は「生前に後継者を選ぶ方法は市民の支持をまだ得ていない。多くの人は伝統的な輪廻転生制度を支持している」とも語り、政治的な理由で選出方法を決定する難しさをにじませた。
今年12月の定例の高僧による会議(3年ごとに開催)でも選出方法が議題の一つとなるが、「最終的には14世が決定する。彼は現在健康で、選出方法が決定される時期は未定だ」と話した。

 また、中国内のチベット自治区で中国政府に抗議するため、チベット族の焼身自殺が相次いでいることに関し、「自治区内で抗議デモのために2、3人が集まるとすぐに逮捕される。
我々は焼身自殺しないよう求めているが、抗議手段は焼身自殺しかないと考えている人が多い」と語った。【松井聡】



14世ダライ・ラマ法王発見の経緯と輪廻転生制度 - ダライ・ラマ法王日本 ...

ダライ・ラマ法王制度は世襲制でもなければ、選挙で選ばれるわけでもない。
先代の没後、次の生まれ変わり(化身)を探す「輪廻転生制度」である。
新しく認定されたダライ・ ラマ法王は、先代が用いたすべての地位や財産を所有することができる。
現在のダライ・ ラマ法王14世は、チベットの人々を救済するという菩薩行を実現するために、
繰り返し生き変わり死に変わりして転生しているとチベット人は信じている。
つまり、ダライ・ラマ法王という名前をもった存在が、14回にわたって輪廻を繰り返しきたということである。

ダライ・ラマ「生まれ変わり制度を廃止」発言に中国反発「絶対に認めない」

チベット仏教では、ダライ・ラマなど高僧は自身の死後、生まれ変わりとされる子供を後継者に選ぶ「転生活仏制度」を用いている。
この制度について亡命中のダライ・ラマの発言は、この中国政府の策略を熟知したもので、転生制度の廃止という重大決断を今回初めて明示したが、今後、中国当局とチベット亡命政府の新たな確執を招くことは避けられない。 (MSN産経ニュース『ダライ・ ... 【訂正】2014/09/11 17:20. 当初の記事で、「輪廻転生」と表記していた部分を「転生活仏」と変更しました。

高木美帆、一大会で金・銀・銅の全メダル獲得

2018年02月22日 05時16分05秒 | 医科・歯科・介護
 冬季五輪日本初の偉業/スピード
2/21(水) サンケイスポーツ22:05配信

決勝進出を決めた菊池彩花、高木菜那、高木美帆
 平昌五輪第13日(21日、江陵オーバル)スピードスケート女子団体追い抜き決勝で、日本は2分53秒89の五輪新記録でオランダを破り、金メダルに輝いた。
今大会の日本のメダル数は11となり、冬季大会最多の1998年長野五輪の10個を上回った。0秒02差で頂点を逃した2010年バンクーバー五輪決勝から8年。
高木美帆(23)=日体大助手=を軸とするメンバーで悲願の頂点に立った。

 高木美が冬季五輪で日本初となるメダル“総取り”を達成した。
個人種目で銀(1500メートル)と銅(1000メートル)を獲得。
団体追い抜きで頂点に立ち、金・銀・銅の全メダルを一大会で獲得する異色の記録を残し、オールラウンダーぶりを発揮した。

 夏季五輪は体操男子で7人、競泳で1人おり、体操は小野喬(1956年メルボルン、60年ローマ)と中山彰規(68年メキシコ、72年ミュンヘン)が2大会連続、72年には監物永三と笠松茂、76年モントリオール大会で塚原光男、84年ロサンゼルス大会で具志堅幸司と森末慎二も達成。競泳は2016年リオデジャネイロ大会で萩野公介が獲得した。

-------------------------------
女子団体追い抜き決勝で滑走する高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那=江陵オーバルで2018年2月21日、
<五輪スケート>チーム力の日本に金 圧倒的な「個」退ける
◇スピードスケート女子の団体追い抜き・決勝

 日本の結束力が、オランダの「個」の力を退けた。
決勝で対戦したオランダは女子1500メートル金メダルのブストをはじめ3人ともメダリスト。
しかし最後に笑ったのは、1年を通じてナショナルチームで強化を進めてきた日本だった。(毎日新聞)
----------------------------------------
高木菜と佐藤綾乃(高崎健康福祉大)はいつも言っていた。「先頭交代でスピードを落とさず、次につなげられるかが大事になる」

 日本は隊列をそろえ、空気抵抗を最小限にする技術では他チームをしのぐ。速度の増減が最も足にダメージが残るため、一定のラップを刻むことも心掛けてきた。ただそれもスムーズな先頭交代があってこそだ。

 だが、終盤の疲れや自分の責任は果たせたという緩みから、交代時にスピードが落ちることが多かった。実際に昨年11月のワールドカップ第1戦で佐藤は「交代時にスピードが落ちてしまった感覚があった」。佐藤から高木菜、高木菜から高木美に交代する周回で、ラップは落ちていた。

 リスクを少なくするため先頭交代を1回減らして3回に。先頭交代前の直線でスピードを上げる意識を共有した。

 準決勝のカナダ戦は佐藤に代わり菊池彩花(富士急)が出場したが、3人が絶妙の滑り。先頭交代時もスピードが落ちず、前後にピタリと体を詰めたまま隊列を崩さなかった。

 高木美は「かけてきた時間は他のどの国より多いし、質も高いものができている」。個々の力は劣るが組織力で勝つ。最後まで細部にこだわり抜き、頂点に立った。
朝日新聞(榊原一生)

---------------------------------
五輪開幕当初、果たしてメダルは獲得できるのか?と思っていたが、これほどのメダル数になるとは、想像もしていなかった。
感動的な多くの競技を観戦できた。

粉雪の舞う

2018年02月22日 05時03分38秒 | 日記・断片
暖かいのかと思って、玄関の温度計を確認したら、4度であった。
外へ出たら街灯に粉雪の舞うのが見えた。
雨合羽を着て長靴を履き散歩へ行く。
新聞はビニールに入っていないので、午前3時ころから雪が降り出したようだ。
昨日の夕刻、猫のクロオが着いてきたが、今朝は姿を見せない。
いつものように、空き家の庭の隅に、魚を置く。
その傍に、1時間後吉田さんが、パンと猫の餌(カリカリ)を置くだろう。
粉雪は約1時間後も道路を濡らすだけで積もらない、天気予報では2㎝の積雪と報じているが。
今日は生ゴミを出す日であり、新聞と段ボールも出す日だ。

2月21日(水)のつぶやき

2018年02月22日 03時30分55秒 | 医科・歯科・介護