2019年09月13日~2019年09月16日 レース展望・推奨選手情報
2019年9月2日時点の記事です。
第35回共同通信社杯
第35回共同通信社杯が9月13日~16日の日程で松阪競輪場において開催される。S班は平原康多、浅井康太、清水裕友ら6名でそろい踏みとはいかなかったが、ヤングレーサーの登竜門と位置付けられている大会だけにフレッシュな顔ぶれがそろった。第111期生、第113期生の積極的な自力型がそれぞれ4名選出されていて、バンク狭しと暴れまわる。4日間に渡る熾烈な優勝争いは見逃せない。
大会連覇を狙う平原康
この大会は他のビッグレースと比べると若手の自力型が多い。S班候補生がズラリとそろっている。しかも概定番組は通常と異なり、初日はオール一次予選で、二次予選にフリーパスの特選はない。勝ち上がり戦から非常に激しいバトルが予想される。ならば実績と経験値でリードしていて、展開の流れに即応できるS班のオールラウンダーをやはり重視するのが順当だろう。
本命には平原康多を推した。平原は昨年の覇者で、一昨年は準Vと相性のいい大会だ。調子の方もここに来てうなぎ登りで、ここ3場所の成績は7月大垣記念7122着、8月西武園記念7111着、オールスター2315着。オールスターの決勝は、新田祐との激しいつば競り合いの末に失速したものの、菅田壱を先頭に4車で結束した北日本ラインをあわや飲み込むかと思われた脚勢だった。組み立てのうまさは相変わらずだし、トップスピードが高まっている印象があるだけに、大会連覇は大いにありうる。
平原と対峙する輪界のオールラウンダーは浅井康太だ。平原とは対照的に最近の浅井は好調時のような切れ味が見られないが、8月富山記念3326着は少しずつながらも上向いている感があった。この大会までには10日間ほどしかないだけに、大きな変わり身は望めないかもしれないが、修正能力の高さには定評がある。地元の大将が主役を演じても不思議ない。弟弟子の柴崎淳は好調を維持している。オールスター2162着では自慢のスピードを遺憾なく発揮していたし、8月武雄は山崎賢らに貫禄の3連勝。ビッグ初Vに闘志を燃やす。
中四国勢は層が厚い。清水裕友は現在賞金ランキング第5位。グランプリ連続出場に向けて好位置につけている。オールスターは4852着と未勝利ながら動けている印象だった。機敏に立ち回り好位キープから自力を出せれば1月立川記念以来のVゲットは十分だろう。松浦悠士は現在賞金ランキング第7位。初のグランプリ出場へ視界は良好だ。8月富山記念では、6月取手記念に続き今年記念2V目を達成。競走内容も松浦の持ち味を十分に出し切っていただけに、気を良くして参戦できるはず。太田竜馬、原田研太朗の徳島コンビも怖い。太田はオールスターで失格、8月伊東はF1戦で優参を外すなどやや流れが良くないが、今年は記念2つを含み5Vを達成。原田はオールスターではオリオン賞、シャイニングスター賞を連勝。シャイニングスター賞では中四国連係から平原康、脇本雄、新田祐らの強豪を撃破している。
北日本勢はオールスターを制した新田祐大は不在ながら、渡邉一成、佐藤慎太郎、菅田壱道ら決勝に乗った面々がいて戦力は充実している。
今年は全日本選抜、高松宮記念杯と2冠の中川誠一郎はオールスターでも決勝進出。不惑の40歳を迎えてもスピードに陰りはまったく見られない。仕掛けがツボにはまれば首位に躍り出る場面も。
近畿勢はS班の脇本雄太、三谷竜生が不在。村上義弘、村上博幸、古性優作らが盛り上げる。
南関勢ではオールスターで決勝進出、8月小田原記念Vの郡司浩平に注目したい。