多様性こそが自然

2019年09月24日 20時22分37秒 | 社会・文化・政治・経済

生命も多様、人間も多様、それが自然である。
その反対は、画一的、全体主義、独裁、専制になる。
例えば、目、鼻、耳、口、手足など、それぞれの機能は多様であり、みん大切な役目がある。
その機能は多様であり、上も下も、優劣もない。
その多様性はバラバラにならないで、有機的な生命体として働くとき、全体としてすばらしい運動ができ、創造ができる。
いろいろな人がいる。
それがいいのだ。
皆、同じでつまらない。
多様性こそが自然で、道理である。


鳥谷への“引退勧告”で感じたこと/廣岡達朗コラム

2019年09月24日 19時24分05秒 | 野球

9/19(木) 週刊ベースボールONLINE

日本球界の契約の在り方
 鳥谷敬が阪神から引退勧告を受けた。これは野球界全体に大きな影響を及ぼすような事件である。
【ドラフト指名時インタビュー】阪神自由枠・鳥谷敬「ショートで勝負して、定位置を取る」

私が聞いている限りでは、鳥谷は干されても一生懸命に練習していた。好きな酒も2年間断って精進してきたという。感心した。元来、人付き合いがよくない。関西にはタニマチが多く、食事の席に呼ばれて、行かないと付き合いが悪いと言われてしまう。そういうことに嫌気が差したとしても当然だと思う。プロというのは人付き合いがよくて「いい人だ」と言われる必要はどこにもないのだ。

 今回の鳥谷の件で私が問題にしたいのは、日本球界の契約の在り方である。5年契約を結んでいたこと自体、フロントや現場の首脳陣がよくない証拠だ。複数年契約を結んだら普通、人間は堕落するのだ。「君はそれだけ値打ちのある選手だ。5年間はウチで働いてもらいたい」という意思表示はいい。だが、ベンチを温める人間に4億円を払ってはいけない。

 鳥谷もショートからサード、セカンドへとたらい回しにされた時点で、後釜をチームが見つけたと潮時を感じるのが普通だ。そう思わないのは、お金をもらえるからだ。一般論として、いまはベンチに座っているだけで億単位の年俸が保障されているのだから、選手はうれしいに決まっている。それが間違っていると私は言いたいのだ。

 やはり、働かないとお金をもらえない契約にすべきだ。日本では契約という概念が全然なっていない。アメリカの契約書が分厚いのは、多民族だからそれがないと成り立たないからだ。たとえば日本に来ている助っ人で「神のお告げ」で今日は行くなというから球場に行かなかったという者が実際にいる。アメリカでは、契約書にのっとってそれなら金を払わないとなる。ところが、日本はドンブリだ。試合に出ても休んでも同じ額を払う。それは契約ではない。

 もうひとつ、「引退してくれないか」というフロントの言い方にも問題がある。本当は「次代の選手が育っているので、君は引退して第二の鳥谷を作ってくれないか」と言うべきだ。本人は未練があるから現役でやりたいと言うかもしれない。しかし、やはり自然の法則というものがある。人間は年とともに衰える。にもかかわらず、仮にロッテで2~3年“延命”するなら大反対だ。

 その後、指導者・鳥谷をどの球団が取るというのだ。何だかんだ言っても巨人と阪神は影響力のある球団である。鳥谷は「よく考えたら、本当に大変な球団で一生懸命にやった結果、使ってもらいました。分かりました」と引退を受け入れる潔さも大切だ。
師からの言葉
 鳥谷の早大時代には、練習を見てやったことがある。マジメに黙々と取り組んでいた。性格的に素朴な男だ。今後は指導者として、第二の鳥谷を作るため「こうせいああせい」と言えるだけの勉強をすればいい。

 私には中村天風という師がいた。巨人をやめるとき、当時の川上哲治監督が中日へのトレードを秘密裏に画策していると聞いた。「私は好きな巨人で一生懸命にやりました。いまさら他球団に行くつもりはありません」と中村天風に言った。そのとき言われたのが「巨人で死ね」。鳥谷にも言いたい。阪神で死ね、と――。

『週刊ベースボール』2019年9月23日号(9月11日発売)より

●廣岡達朗(ひろおか・たつろう)
1932年2月9日生まれ。広島県出身。呉三津田高、早大を経て54年に巨人入団。大型遊撃手として新人王に輝くなど活躍。66年に引退。広島、ヤクルトのコーチを経て76年シーズン途中にヤクルト監督に就任。78年、球団初のリーグ制覇、日本一に導く。82年の西武監督就任1年目から2年連続日本一。4年間で3度優勝という偉業を残し85年限りで退団。92年野球殿堂入り。


週刊ベースボール


阪神・鳥谷、来季は「コーチ兼任」? 将来の指導者込みで獲得も...

2019年09月24日 18時44分38秒 | 野球

 まだまだできる。阪神・鳥谷敬が健在ぶりを発揮した。

2019年9月22日のDeNA戦(甲子園)で0-0の5回に代打出場して先制の左前適時打。この一打が決勝打となり、試合後のお立ち台では阪神ファンから大歓声を浴び、「なかなかここに立つ機会がなかったので懐かしい感じがしますね」と穏やかな笑みを浮かべた。

■球団の垣根を越えて慕われる存在

 シーズン終盤に球団から引退勧告を受けたことが報じられた今季は70試合出場で打率.216、0本塁打、4打点(22日現在)。得点打率.079と好機でも結果を残せていない。ただ同情的な見方も少なくない。スポーツ紙デスクは「鳥谷は代打の一打席で結果を残すタイプではありません。1試合スタメンに出て攻守でチームに貢献する選手です。今年の先発出場はわずか8試合。昨年もそうですが若手との競争に敗れたのではなく、若返りのチーム方針で競争もさせてもらえなかったのが現実です。本人とすればまだ野球をやりたいという思いが消えないのは当然でしょう」と分析する。

 他球団への移籍を模索するなら、推定年俸4億円からの大幅減俸は避けられない。ただその条件を呑むなら、他球団でプレーする可能性は十分にある。

 他球団の編成担当は「コーチ兼任」でプレーする可能性に言及した。「鳥谷は球団の垣根を越えて若手に慕われています。野球に対するストイックな姿勢は模範になるし、コーチ兼任でプレーするのも選択肢です。将来の指導者として迎えたい球団もあるでしょう。もちろん、戦力としても計算ができるのが強みです。主力の休養日に遊撃や三塁でスタメン起用できる。長丁場のペナントレースで心強い存在です」。

オリックス、ロッテ、DeNA、ヤクルト、中日も?

 移籍先の候補として報道で球団名が挙がっているのはオリックス、ロッテ、DeNA、ヤクルト、中日。もちろん、希望的観測も含まれているだろう。ただ鳥谷が入ることで球団にもたらす有形無形のプラスアルファは計り知れない。獲得に乗り出す球団が複数あっても不思議ではないだろう。阪神ファンからは「鳥谷が阪神以外でプレーする姿を見たくない」、「鳥谷が納得するまで現役でプレーしてほしい」と様々な意見が飛び交う。

 16年間身にまとった縦縞のユニホームに別れを告げ、来年はどの球団でプレーしているだろうか。

 
 

 


阪神 2年ぶり観客動員数300万人突破 甲子園残り3戦は完売

2019年09月24日 13時32分04秒 | 野球

 阪神の今季主催試合での観客動員数が“鳥谷&メッセンジャー効果”で、300万人超えが確実となっていることが23日、分かった。ここまで295万1461人を動員し、甲子園で行われる残り3試合のチケットは完売。甲子園は満員の場合、1試合で約4万6000人が入場する計算となるため、17年以来の大台突破が決定的となった。

 24日・巨人戦は今季最後の“伝統の一戦”となる。さらに29日・中日戦は、メッセンジャーの引退試合。今季最終戦となる予定の30日・中日戦は、鳥谷が阪神のユニホームを着てプレーする最後の試合となる予定だ。

 チームがCS進出の可能性を残していることと、今季で阪神を去るレジェンド2人を送り出すため、多くのファンがチケットを買い求めたようだ。奇跡の逆転CS進出を目指す選手にとっては、大きな後押しとなることは確実だ。

 矢野監督の就任1年目となった今季は、低迷した時期もあったが、天候にも恵まれて順調に日程を消化できたことで、主催試合は満員となる試合が多かった。308万人を超えれば、実数発表が始まった05年以降では、4番目に多い動員数となる。

 矢野監督は常々、「タイガースファンの皆さんには喜んで帰ってもらいたい」と話している。甲子園での残り3試合。黄色く染まったスタンドからの声援に乗って、選手が最後の意地を見せる。

 
 

 

 

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かさま新栗まつり(茨城県笠間市)

2019年09月24日 12時53分15秒 | 【お知らせ】

かさま新栗まつり.(笠間市)

茨城県は、栽培面積・収穫量ともに全国1位を誇る栗の産地。特に代表的な産地である笠間市で「栗」をテーマにお祭りが開催します。栗生産農家や菓子業者、陶芸家が一堂に会し、栗の試食・販売、栗菓子の販売、栗を使ったゲームなどが催され、家族連れでも楽しめます。

新栗 NEWS

スマートフォンからのアクセスの場合は、コチラから最新情報をご覧ください

 

 第13回かさま新栗まつりチラシ
 
 

そろそろ市内各所で目にするようになったと思いますが、コチラが今回のチラシです。

ポスターは実行委員会のメッセージとし、チラシで今回の出店者や内容を紹介しています。当webでも今後、随時各内容について掲載していきますが、表面ではスペシャルステージイベントと、かさま新栗まつりの楽しさピックアップで、ゆで栗の試食と栗拾い体験の紹介を、裏面で出店者情報や体験情報、そして、臨時駐車場とシャトルバス情報を含む会場へのアクセスマップを記載していますので、まずはチラシで「かさま新栗まつり」の楽しさをお伝えします。(文中のリンクおよびチラシ画像クリックで、表面と裏面がセットのPDFを開きます)

 栗を育て、栗をいただく。
 


茨城県は、栽培面積・収穫量(3,520ヘクタール、約4,150トン・全国の約22パーセント※農林水産省作況調査第1報 平成29年産)ともに全国1位を誇る栗の産地です。その中でも笠間市は、代表的な栗の産地として知られています。
「かさま新栗まつり」は、笠間の特産である「栗」をテーマに、毎年9月の最終土曜日・次の日曜日もしくは10月の第1土曜日・日曜日に開催されています。まつり当日は、栗の試食・販売、お菓子の販売、栗でゲームなどが催され、家族連れでも楽しめる内容になっています。

かさま新栗まつりの様子を動画でご覧いただけます(笠間チャンネルのサイトへ)

期日

毎年9月の最終土曜日・次の日曜日もしくは10月の第1土曜日・日曜日
【令和元年の開催情報】期日:10月5日(土曜日)・6日(日曜日)

時間

9時~16時

会場 笠間芸術の森公園
(茨城県笠間市笠間2345)
駐車場約1,100台(有料)
催事予定

ゆで栗・栗加工品の試食・販売、茶席、栗に関連したハンドメイド商品、
栗拾い・栗むき・陶芸体験、栗でゲーム(栗ダーツ・栗ゴルフ・重さ当てなど)、
かさまの「栗」アイデアレシピコンテスト、かさまの栗スイーツ作り体験教室、
栗ランチ、栗キッズランドなど
※内容等が変更される場合があります。ご了承ください。

アクセス

【自動車】
●北関東自動車道
ー友部ICより、国道355号経由約15分
ー笠間西ICより、国道355号経由約20分
●常磐自動車道
ー岩間ICより、国道355号経由約30分
ー水戸ICより、国道355号経由約30分

※会場周辺は大変な渋滞が予想されますので、公共交通機関やシャトルバスのご利用をお願いします。

公共交通機関でのアクセス等、詳しくは「第13回かさま新栗まつりチラシ」及び「シャトルバス時刻表」をご覧ください。

問合せ先 かさま新栗まつり実行委員会(事務局:茨城県笠間市農政課)
TEL0296-77-1101(内線527)
※問合せ先と会場は異なりますのでご注意ください!

 


江本氏はセの新人王争いをどう見てる?

2019年09月24日 12時34分41秒 | 野球

9/24(火) BASEBALL KING

 22日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-巨人戦』で解説を務めた江本孟紀氏が、セ・リーグの新人王争いについて言及した。

 ここまで阪神のルーキー・近本光司がセ・リーグ新人歴代最多となる156本の安打をマークし、盗塁数はリーグトップの35個を記録する。ただ、新人王資格のあるヤクルト・村上宗隆は高卒2年目以内では歴代最多タイの36本塁打を放ち、打点はリーグ3位の96打点を挙げる。村上も近本に負けじと好成績を残す。さらには、3年目の広島・床田寛樹も7勝6敗、防御率2.97、ルーキーのDeNA・上茶谷大河も7勝6敗、防御率3.99だ。

 江本氏は「(近本は)三塁打王だし、盗塁王になる可能性もあるし、ヒット数、打率も2割7分ちょっと打っている。近本の方が、やや有利じゃないですか。村上は打率(.232)があまりにも悪すぎます。2割5、6分だったらと思いますけどね」と分析した。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

 


クールジャパン戦略について

2019年09月24日 12時25分35秒 | 社会・文化・政治・経済
www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/190903/siryou1.pdf

2019年9月3日 - クールジャパン戦略官民協働イニシアティブ. ( 2015年6月、 ... 経産省に「クールジャパン海外戦略室」を設置(2010年). ○クールジャパン .... 内閣府及び各省庁において、国全体としてのCJ関連施策の整合性を高め、. CJの観点からより .

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2019年8月8日 公明新聞

【主張】クールジャパン 地域に眠る魅力を発掘したい

 

和食などの伝統文化からアニメといったポップカルチャーまで、外国人が「クール(かっこいい)」と感じる日本の魅力のことを「クールジャパン」と呼ぶ。

積極的に海外展開を進めれば日本経済の成長につながる可能性が高いだけに、国がしっかりと支援していく必要がある。

政府は先月26日、日本独自の文化や魅力の発信強化に向け、新たな「クールジャパン戦略」の素案を取りまとめた。発信力のある人や団体をネットワーク化する民間組織の設立や関係省庁の連携強化、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じた情報発信などが柱だ。

新戦略の最大の狙いは海外需要の取り込みにある。この点で日本は諸外国に遅れを取っているからだ。

例えば「クールジャパン」の代表格である映像や音楽、ゲームなどのコンテンツ産業を見ても、日本は国内市場が大半を占めており国外市場は2%ほどしかない。これに対し米国のコンテンツ産業は国外市場が34%を超えている。海外展開の強化が必要だ。

注目すべきは、民間主導を強調している点である。

和食やアニメなどが中心だった「クールジャパン」の対象は、今では盆栽や錦鯉、畳、原宿系ファッションなど急速に拡大している。外国人の興味は多様化しており、これに迅速・的確に対応するには、国が主導するよりも企業や団体といった民間の機動力を生かすことが欠かせない。

「クールジャパン」は、地方創生につながることも見逃してはならない。

年々増加する訪日客の消費行動は、買い物中心の“モノ消費”から体験重視の“コト消費”に移り始めている。過疎地であっても、その暮らしぶりや伝統食、行事などが他にはない魅力となるケースは少なくないはずだ。地域に眠る“宝”を発掘する後押しを国に求めたい。

多くの犠牲者を出した「京都アニメーション」の放火事件は国民に大きな衝撃を与えたが、世界各国から犠牲者に対する哀悼と再興を強く望む声が寄せられた。世界に示した「クールジャパン」の持つ力の大きさを改めて強調しておきたい。


対談:「日本の魅力」を世界にどう発信するか?~2020年に向けて

2019年09月24日 12時21分15秒 | 社会・文化・政治・経済

Meet Recruit

対談:「日本の魅力」を世界にどう発信するか?~2020年に向けて(第3回)
世界最大級の訪日外国人向け日本情報サイト「ジャパンガイド」代表
ステファン・シャウエッカー氏
×
リクルートホールディングス常務執行役員 北村吉弘

近年、日本を訪れる外国人観光客の数が急増している。日本政府観光局によれば、2013年には初めて1000万人を突破。以降も過去最多を更新し続けている。2020年には東京オリンピックも控え、今後さらに日本への観光需要は伸びていくだろう。
半世紀ぶりに東京で開かれる五輪は、日本を世界にアピールする大きなチャンス。訪日外国人旅行者に対してだけでなく、世界に向けて日本の価値観や文化を発信し、理解を深めることが重要だ。
そこで今回は、月間150万UU、800万PVを誇る世界最大級の訪日外国人向け日本情報サイト「ジャパンガイド」代表のステファン・シャウエッカー氏を迎え、「世界から見た日本の魅力」と、2020年に向けた展望や課題などを伺った。
聞き手は、自身も元『じゃらん』編集長の経歴を持つ、リクルートホールディングス常務執行役員の北村吉弘。日本をよく知る両者が、「観光」を入り口に異文化コミュニケーションのあり方と、日本の近未来を語った。
<対談 第2回までの振り返り>
第1回記事では、シャウエッカー氏が「ジャパンガイド」を立ち上げたきっかけと、来日して感じた日本文化の魅力や独自性をご紹介。続く第2回では、12年に及ぶ日本滞在のなかで、シャウエッカー氏が取材してきた日本各地の魅力について伺った。最終回となる今回は、2020年東京オリンピックを最大限に活かすため、日本が取り組むべき課題を、敢えて「日本に暮らす外国人」という目線で語っていただいた。
2020年東京オリンピックに向け、日本がやるべきこととは?

北村: 2020年に東京でオリンピックが開催されます。ステファンさんが最初にその決定を聞いたとき、率直にどうお感じになられましたか?
シャウエッカー: 素直に嬉しかったですね。正直、今回も招致は難しいのではないかと思っていましたから、東京と発表された瞬間はとても感動しました。(開催地である)東京だけでなく、日本全体に世界中が注目する1ヶ月になりますから、日本を広く紹介できる大きなチャンスです。
北村: その2020年に向け、インフラをはじめ様々な環境や設備が整備されているところですが、外国の方々を迎え入れる上で日本がやっておくべきことはなんだと思われますか?
シャウエッカー: 今、政府も企業も計画的に準備を進めていて、非常にいい方向に向かっていると思います。その上で期待したいのは、歴史的な街並みをそのまま保全すること、あるいはもとの美しい姿に戻すことです。たとえば京都を旅するとき、外国人は江戸時代から残る伝統的な街並みを期待しています。しかし、実際に訪ねてみると、昔の綺麗な建物が並ぶ道に電柱や自動販売機が立っていたり、伝統的な料亭の前に工事現場のコーンが置かれていたりして、せっかくの雰囲気が台無しになってしまっていることも多い。
北村: よく分かります。せっかく歴史的な風景を写真におさめようと思っても、空と街並みの間に電柱があるとがっかりする人もいますよね。
シャウエッカー: たとえば、京都の産寧坂(三年坂)では5年前に電線を全て地中化しました。以前の写真と比べると風情がまるで違う。京都市では昔から無電柱化を推進しているようですが、ぜひ今後もその努力を続けてもらいたいですね。
北村: なるほど。ではインフラという面ではいかがでしょうか? たとえば東京の交通ひとつとっても、現状は外国人の方にとって使いづらくはないですか? 電車の種類や数もたくさんありますし、バスも路線が複雑でごちゃごちゃしているように思うのですが。
シャウエッカー: まあ確かに複雑ではありますが、電車に関しては他の国に比べて使いづらいということはないと思います。特に東京は駅に英語、韓国語、中国語の看板も多いですし、乗車中も英語のアナウンスがありますので、慣れてしまえば簡単です。ただ、バスは少し難しいですね。乗るバスによってルールも違いますし、運賃もよく分からないところがある。
北村: 後ろから乗るバスと前から乗るバスがあったり、バラバラですからね(笑)。
シャウエッカー: 難しいですよね。日本人の方でも、知らない土地のバスに乗るときは緊張するんじゃないですか?
東京だけでなく、地方の魅力を世界に発信することが重要

北村: オリンピックの開催によって東京は注目されるでしょうが、同時にその視線を日本全国に広げていくことが重要ともいわれています。ステファンさんはこの点についてどうお考えですか?
シャウエッカー: 東京はすでに世界中に知られていますので、やはり地方の素晴らしい文化をいかに伝えていくかが重要になると思います。日本古来の田舎暮らしの良さをそのままの状態で伝えれば、外国人にとっても非常に魅力的なものに映ります。国や企業が積極的に情報発信をしていくべきではないでしょうか。たとえば、オリンピックの前後に開催される地方のお祭りを紹介したりとか。
北村: お祭りって地方ごとの特色や文化が如実に反映されますからね。
シャウエッカー: はい、外国人にも人気ですね。
北村: ただ、お祭りは年に1度くらいしか開かれないこともあって、外国人向けの言語対応ってすごく遅れているんですよね。外国の方が観に行きたいと思っても、なかなか情報を集めづらいところがあるのではないかと思います。
シャウエッカー: 確かにそうですね。ジャパンガイドの質問コーナー(※編集部註:ジャパンガイドではユーザフォーラムとして、質問のやり取りが出来る掲示板が用意されている)にも、お祭りの時間や場所に関する問い合わせが数多く寄せられます。
北村: 昔からの観光地やメジャーなスポットなどは外国語対応がなされてきているのですが、ローカルなお祭りや地方の朝市などは、たいてい日本語の情報しかないですよね。
シャウエッカー: そうした地方のディープな情報は、一般の観光客だとなかなか拾えません。多くの外国人が"日本ならでは"の文化や醍醐味を味わえるチャンスを逃すことになってしまうのは、すごくもったいないことです。ですから情報発信も大事ですし、同時に地方は地方で外国人を受け入れる環境を少しずつ整えていっていただきたいですね。
「日本のファン」を増やすための鍵は?

北村: 5年後のオリンピックは、今後日本が世界的な観光立国を目指す上でも重要なチャンス。オリンピックのために一回来て終わりではなく、外国人の皆さんに日本のファンになってもらうことが重要だと思います。そのためにはどんな仕掛けが必要になるでしょうか?
シャウエッカー: リピーターを増やすポイントはやはり、いかに「いい経験」をしてもらうかです。ただ、私は今でも日本を訪れる外国人観光客のリピーター率は高いと思います。ですから、現在の魅力をそのまま大事にしていけばいいのではないでしょうか? たとえば人のやさしさ、フレンドリーさ。もはや使い古された言葉かもしれませんが、やはり日本で受ける「おもてなし」は外国人にとって一番の「いい経験」になります。
北村: 日本にいるとなかなか気づきませんが、やはり「おもてなし」なんですね。
シャウエッカー: 国によっては観光客が"狙われる"ことも少なくありませんがが、日本でそうした不安を感じることはほとんどありません。たとえばバンクーバーの空港で、到着した観光客が電車の切符を買うと、通常の運賃より2倍以上高くなります。外国人はそのことを知らないので、地元の人より高い運賃で乗車しているんですね。日本では逆に、成田空港でパスポートを見せると外国人は成田エクスプレスの往復切符(有効期間14日間)が3~5割引になります。そういった点からも、「ああ歓迎されているんだな」と感じられると思います。
北村: じつは僕も今年1月に仕事でラスベガスに行ったんですが、同行者が空港で迎えてくれた女性と写真を撮ったら100ドルを請求されました。
シャウエッカー: フレンドリーなのはお金を払うまでですよ(笑)。でも日本は違う。そういった部分は大事にしてほしいですね。また、日本のユニークな文化もできるだけそのまま残して、外国人も経験できるようにしていただきたいですね。
北村: 日本のユニークな文化というと、例えばどんなものが外国の方には魅力に感じられますかね?
シャウエッカー: たとえば旅館ですね。これは本当に魅力的です。私自身も旅館に泊まるために旅行をしているようなところがあるくらい大好きです。お風呂、食べ物、浴衣、畳の部屋、色んな日本の文化を一泊で経験できます。
北村: 旅館ごとにお作法が違うこともあるじゃないですか。戸惑うことはありませんか?
シャウエッカー: それも逆にアトラクションとして楽しめます。むしろ無理に外国人に合わせず、普段通りのサービスを提供してくれた方が喜ばれると思います。たとえば、温泉は温泉のままでいい。スパに替える必要はないんです。また、外国人なので畳じゃなくてベッドのほうが良いのではないかと気を遣って、洋室の部屋を用意してくれる場合があるのですが、かえってがっかりされてしまうと思います。
北村: 確かにホテルではなく旅館に泊まる外国人の方は、日本の伝統的な文化を求めているわけですもんね。
シャウエッカー: ただ、どうしても旅館のスタイルが合わない外国人もいると思いますので、ベストなのはどちらも選べるオプションがあること。たとえば私が以前、石川県の加賀屋(※編集部註:和倉温泉にある著名な旅館)に泊まったときは和室を予約したのですが、畳の部屋の隣にベッドルームも併設されていました。これなら和室が合わなければベッドも使える。完璧な配慮だと思いました。小さな旅館ではなかなかそこまでの対応は難しいと思いますが、そうしたオプションがあると、なお嬉しいですね。
外国人を迎えるにあたり、メディアが果たすべき役割

北村: 2020年に向けて日本に注目が集まるなか、ジャパンガイドとしても新しい仕掛けを考えたり、情報発信の仕方を変えてみたりなど、何か考えていることはありますか?
シャウエッカー: ジャパンガイド自体はこれまでのスタンスを変える必要はないかと思います。今まで通り、来日する外国人観光客にとって一番分かりやすく、役に立つウェブサイトを目指していきます。そのためにも、これからも更新の頻度とスピードに力を入れていきたい。先日も北陸新幹線が開通したタイミングですぐに取材に行って、情報を掲載しました。大変ですが、そうしたコアの部分は守っていきたいです。
北村: では最後に、日本の企業に期待されることはありますか? たとえば、「じゃらん」などのメディアが果たすべき役割も大きいのではないかと思います。我々のような媒体はこれからどのような情報発信をしていくべきでしょうか?
シャウエッカー: リクルートさんを含め日本の企業には、外国語の使いやすい予約サイトをどんどん開発してほしいと思います。ホテルの予約はもちろん、交通機関やアクティビティの予約など、全てが外国語対応になるといいですね。今や個人旅行者の95%はインターネットを使っているといわれていますから、非常に大きなビジネスチャンスだと思います。また、東京だけに偏らず、企業が積極的に地方の街や旅館などと協力して、外国人の観光客を受け入れる環境を整えていく動きが出てくるといいですね。(終)

対談:「日本の魅力」を世界にどう発信するか?~2020年に向けて
前編中編後編
プロフィール/敬称略
ステファン・シャウエッカー
ジャパンガイド株式会社代表取締役社長
1974年、スイス・チューリヒ生まれ。2008年より国土交通省が主導する「ビジット・ジャパン大使」を務める。1995年に初めて日本を旅行。1996年、カナダでインターネットの日本観光サイト「ジャパンガイド」を開設。日本人の妻とともに2003年から群馬県藤岡市に移り住む。著書に『外国人が選んだ日本百景』(講談社+α新書)、『外国人だけが知っている美しい日本』(大和書房)などがある。
北村 吉弘
株式会社リクルートホールディングス 常務執行役員
1997年 株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)に入社。マーケティング局にて書店チェーンの渉外担当、結婚情報事業の営業を経験したのち、国内旅行情報事業のじゃらん編集部に異動。『じゃらん』副編集長や『じゃらんnet』の企画マネージャー等を経て、2008年に結婚情報事業へ。2009年にはMP(メディアプロデュース)部のカンパニオフィサーに就任。中長期戦略の立案などに従事する。その後、2010年からは美容情報事業のカンパニー長やポンパレ事業推進室長など日常消費領域において事業責任者を務める。2012年の分社化のタイミングで、株式会社リクルートライフスタイルの執行役員に就任。2013年4月より株式会社リクルートホールディングス 執行役員、株式会社リクルートライフスタイル 代表取締役社長に就任。2015年4月より現職。

 

 


阪神助っ人不振響く 期待ソラーテは論外/梨田昌孝

2019年09月24日 12時12分44秒 | 野球

9/24(火) 日刊スポーツ

<野球塾:梨田昌孝氏>

日刊スポーツ評論家陣が語る「野球塾」は、近鉄、日本ハム、楽天で監督を務めながら、V2を達成した梨田昌孝氏(66)です。チーム巻き返しに、8年連続負け越しの打倒巨人に加え、中日対策の必要性を訴えた。【取材・構成=寺尾博和編集委員】

◇   ◇   ◇

巨人が5年ぶりの優勝を遂げたのは、原監督の勝負勘が随所にスパイスを効かせた。百戦錬磨の指揮官がその瞬間に涙をこぼしたのは、いかに苦しいシーズンだったかを物語っていた。

なにもFA、外国人らの補強が的中したわけではない。丸、デラロサ以外は当たらなかった。ただ、坂本勇、丸ら主力の働きに加え、若手を見極めながらの伏兵起用に采配の妙があった。

投打に“ここ”と決めたときの早めの見切り、選手交代で流れを変え、策を仕掛けながら、チャンスとみるや勝負にいった。いわゆる監督のやりくりでシーズンを乗り切ったといえるだろう。

セ・リーグは巨人をはじめ、中日、阪神の3球団が新監督だったが、キャリアがモノをいったということだろう。常勝を宿命づけられている球団だけに、これ以上負けるわけにはいかなかった。

その巨人に07年以来、12年も続けて勝ち越していないのが阪神。今シーズンの対戦成績も9勝15敗(23日現在)と大きく負け越した。その数字が示すように両軍のチーム力には随分と差があった。

阪神は投打に外国人の不振が響いた。特に新戦力のガルシアは計算外で、長打を期待されたソラーテは論外だった。才木、小野ら若手の伸び悩みも痛い。西の加入も打線の援護に乏しかった。

巨人は4番岡本が苦しみながらも腰を据えた打力が身についた。ヤクルトも村上という「4番」が育った。阪神は期待株の大山が怖さを感じさせるまでに至らなかったのは誤算だった。

メッセンジャー、鳥谷が抜けてチームの“顔”が消えていく。簡単に「エース」「4番」が台頭してくるとは思えないが、低迷脱出を図るのに、ここはチーム強化の優先事項になる。

また阪神にとって、2年連続で負け越した“中日対策”も大テーマだ。ビシエド、アルモンテに痛打される場面が目立ったし、無安打無得点に抑えられるなど鬼門だった。

阪神は残り4試合になったが、どの球団も同時に来季へのチーム作りを進めている。20年シーズンに向けたサバイバルが火ぶたを切ったということだ。

 
 

 


「就職氷河期」世代 支援の専門窓口 全国に設置へ

2019年09月24日 11時56分31秒 | 社会・文化・政治・経済

2019年8月23日 NHK

いわゆる「就職氷河期」世代の支援を強化しようと、厚生労働省は来年度から全国60か所余りのハローワークに、就職から職場の定着までの支援を一貫して行う専門窓口を設置する方針を固めました。

「就職氷河期世代」はバブル崩壊後、新卒の就職が特に厳しかった時期に社会に出た人たちで、当時は就職が決まらないまま卒業を迎えた人が毎年10万人前後いました。

厚生労働省は希望どおりの就職ができず非正規労働を続けるなどして、今後の展望が描けない、正社員になることを諦めているといった人が多いとしています。

去年の時点で35歳から44歳の人のうち、働いていない「無業者」は40万人、正社員になりたいのに非正規雇用で働いている人は50万人いるとみられています。

こうした中、厚生労働省は来年度、全国63か所のハローワークに専門の支援窓口を設置する方針を固めました。

窓口では複数の担当者がチームを組み、職業訓練のあっせんや、就職できる可能性の高い求人の紹介、それに生活設計の相談などに当たります。

また、就職できた後は、長く働き続けられるよう受け入れた企業の支援も行い、就職から職場の定着までを一貫して支援します。

厚生労働省はこうした窓口の設置に必要な経費として、来年度の概算要求で1344億円余りを計上することにしています。

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30代半ばから40代半ばの年齢で非正規雇用として働く人は、少なくとも約371万人。

政府は、2020年度予算概算要求に総額1344億円に上る支援策を盛り込んだ。

企業の発想の転換が必要だ。何故、企業は「就職氷河期世代」の採用に目を向けないのか。

理由として、失業や非正規雇用の期間が長いことによる、コミュニケーション能力の不足を指摘することが多い。

とはいえ、就職氷河期世代は若手t年配の中間に位置する年齢だ。

企業における世代間の差を埋める<つなぎ役>になれる可能性がある。


人間としての賢明な生き方を知ることだ

2019年09月24日 11時49分09秒 | 社会・文化・政治・経済

▽自分の一念で、苦しみも楽しみに、悩みも喜びに、宿命も使命に転換できる。
困難や苦しみがあるから自分も成長できる。

一念とは?
ひたすら心に深く思いこむこと。また、その心。
一念(いちねん)岩をも通(とお)す の解説
強い信念をもって物事に当たれば、どんな事でも成し遂げることができる。

▽勝利の鍵は<わが一念>の信条で挑戦する。

▽心の奥でうごめく<大丈夫>という過信に負けてはならない。
▽人間としての賢明な生き方を知ることだ。
▽<哲学>や<理念>は目に見えないが、<人の行動>を通して見ることができる。
▽現代社会は、他者への無関心が進む一方、利害や力関係によるつながりが優先され<人間性>追いやられてきた。
だからこそ、尊敬と信頼の温もりにあふれるた社会を築き上げていくことだ。


<今からどう成長していくか>が大事

2019年09月24日 10時55分04秒 | 社会・文化・政治・経済

▽弱ければ、強くなればよい。
憶病なら勇敢になればよい。
裸のままの、ありのままの自分でよい。
<今からどう成長していくか>が大事なんだ。
▽自分ならではの使命が、どこかにあるなず。
▽幸福は、自身の胸中にある。
▽日々の実践、行動、努力、挑戦こそが、負けない人生を切り開く原動力となる。
▽「平和の心」「生命の心」「幸福の心」は、いかなる権力も脅威にも、絶対に譲り渡すことはできない。


確かな価値観を持つことだ

2019年09月24日 04時37分32秒 | 社会・文化・政治・経済

▽現状を嘆く自分に負けるな。
まず、<自分が変わる>ことだ。
目標へ向かい努力しても、時に愚痴や文句、後ろ向きの感情が生じる。
<自分に勝つ>ことが出発点だ。
▽生命は瞬間瞬間移ろいゆく。
確かな価値観を持つことだ。
▽励ましとは<自分の思いを押し付ける>のではなく、<相手の思いに立とうとする>ことだ。
▽SNSの普及により、<画面越し>でのつながりが増える一方、人間関係の希薄化や孤立化が憂慮されている。
▽励まし合って、心と心を結ぶ<人間交流の場>が期待されている。
▽対立や分断、さまざまな差別、生命を軽視する風潮が蔓延しており、特に若者の多くは、将来に希望を見い出せず、無力感や孤立感に苛まれている。
▽そうした現代社会にあって、青年が果たすべき使命に目覚めるためには・・・
<人間主義の哲学>、<生命尊厳の理念>を基調に生きることだ。
▽闇が深ければ深いほど、暁は近い。
行動することだ。
日々新しく進歩しつづける自分を発見するために、学ぶことだ。
<学は力!> <学は勇気!> <学は光!> <学は希望!>