【阪神】西、横田にもらった勇気胸に今季最終登板へ 28日のDeNA戦に先発

2019年09月27日 21時28分12秒 | 野球

 阪神・西勇輝投手(28)が27日、前日の引退試合で“奇跡のバックホーム”を見せた横田慎太郎外野手(24)からもらった勇気を胸に、今季最終登板に臨む。

 26日、脳腫瘍の影響で今季限りで引退する横田がウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で1096日ぶりの公式戦出場。8回2死二塁からセンター前に弾んだ打球を処理し、ノーバウンドのストライク送球で二塁走者を刺した場面には、西も心を揺さぶられた。

 「1年間野球やっていてもああいうプレー見るのなんて数少ないし、ましてや目が見づらくて球が2つに見えたりする中でドンピシャのストライク送球するなんて、本当にすごいこと。

自分もそういう身(10年夏に顔面神経まひ)になったんで、ああいう姿見ると神様がいるんだなと思いますし、一番厳しいリハビリをつらい顔せずにやったっていうのはかっこよかったと思います」

 先発する28日のDeNA戦(横浜)が、右腕にとって移籍1年目ラストのマウンドになる可能性が濃厚だ。自身の10勝目がかかる一戦は、逆転でのCS進出のためにはチームとしても絶対に落とせない。後輩に負けじと、敵地で先輩の意地を見せる。

 
 

 

 

 


阪神マルテ28日欠場か 矢野監督「厳しそうやな」

2019年09月27日 21時23分34秒 | 野球

左足の張りを訴えている阪神ジェフリー・マルテ内野手は、28日のDeNA戦出場が難しそうだ。

阪神マルテ、左足の張りで3回守備から陽川に交代

矢野監督が「厳しそうやな」と明かした。24日の巨人戦で足の張りを訴えて途中交代。この日は室内練習場で体を動かした。

清水ヘッドコーチはマルテに代わる4番について「それはこれから考えます」と話した。

 
 

 

 

 


<人の苦労が分かる人間に>

2019年09月27日 20時38分50秒 | 社会・文化・政治・経済

人生の偉大な闘争も、一瞬、一瞬の闘争の積み重ねにほかならない。
いっさいの転機は、常に<一瞬>のなかにあるといってよい。
<いつか>ではない。
大事なのは<今>である。
民衆のなかから、民衆のリーダーを育む。
民衆が社会の主人公であるべきだ。
民衆の時代を開く>との情熱が期待される。
民衆の中に入り、目の前の一人に寄り添い、励ましを送る。
<人の苦労が分かる人間に>民衆のリーダーの要件である。


徹の手相

2019年09月27日 20時00分50秒 | 創作欄

徹が勤める企業の後輩が、「先輩、今日は誕生日ですね。手相を見ましょうと言う」
「手相?」徹は手相など信じていないので、怪訝な顔となる。
東京・平川町の会館の地下食堂でランチを食べ終わってから、コーヒーを飲んでいた。
「僕、手相が分かるんですよ。手を出して見て下さい」と微笑む。
ハンサムな後輩の峯田次郎は、一流大学を出て如何にも知的で怜悧な印象で女性社員からの受けも良かった。
二流大学出の徹には、つまらないコンプレックスがあった。
彼が入社した時、徹は「なぜ、この男がわが社のような零細企業に来たのだろうか?」と怪訝に想った。
後で知ったのであるが、彼は将来、父親が創業した企業を継承する立場であった。
興味本位になって、徹は手相を見る後輩の峯田に左手を委ねた。
「先輩、20代、30代は目が出ませんね。でも40代になったら思いもかけない境涯になるはずですよ」峯田は確信を込めたように言うのである。
「境涯?」と思わず徹は問う。
「40代で人間的な魅力が出ますよ。その時、先輩はどのような立場になっていますかね」峯田は徹の手の平を優しく撫でるようにした。


福井県「食べきり運動」

2019年09月27日 19時40分34秒 | 社会・文化・政治・経済

家庭やホテル・レストランなどで、おいしい福井の食材を使っておいしい料理を作り、
作られた料理をおいしく食べきって、
残ってしまった料理は、家庭では新たな食材としてアレンジ料理に活用し、外食時には持ち帰って家庭で食べきろう!

燃やせるごみの組成調査
(平成27年1月に福井市内で実施)
家庭から排出される燃やせるごみのうち約4割が「生ごみ」で、そのうち4分の1が食べ残しなど、本来食べることができた『食品ロス』です。
ごみの減量化には、「生ごみ」の削減が欠かせません。「おいしいふくい食べきり運動」にご賛同いただき、食べ残しを減らす取組みにご協力をお願いします。
福井県には、野菜や肉、魚介類など、おいしい食材が豊富にあります。
新鮮な地元食材を使って、おいしい料理を楽しみましょう♪
べ過ぎては、おいしさも半減します。
自分の適量を見つけて、おいしく食べきる習慣を身につけましょう♪
食べ残った料理は、ひと工夫しておいしい料理にアレンジしましょう♪
レストラン等で食べきれなかった場合は「お持ち帰りできるか」を思い切ってお店に尋ねてみましょう♪

 飲食店、料理店、ホテル等の方々へのお願い

外食時において、県民の皆さんに、おいしく食べきって食べ残しを減らしていただくために、次のような取組みへのご協力をお願いします。

  • ハーフサイズや小盛りなど、食べ残しが出ない工夫をしたメニューの設定
  • 食べ残しが減るような意識啓発の店内表示、お客様への呼びかけ(「おいしいふくい食べきり運動」展開中!食べ残しを減らしましょう!など)
  • お持ち帰りができる料理のメニューの設定
  • お客様からご希望があった場合に、お持ち帰りパック等を提供
  • 地元食材を使ったおいしい料理の提供
  • その他、食べ残しが出ない取組
  • お客様が「食べ残し」を出さないよう、お客さまに応じた料理の提供や、食品安全・衛生の確保を大前提に大切な食べ物を食べきる一つの方法として「食べ残しの持ち帰り」などの取組みにご協力ください。
    • ご賛同いただけるお店は、協力店申込書をダウンロードし必要事項をご記入のうえ、FAXまたはメール等で、県循環社会推進課までご送付ください。
    • 「食べきり運動協力店」として登録し、県のホームページや広報誌等で紹介させていただきます。

食品ロス削減の強化に向けた動き

2019年09月27日 19時08分31秒 | 社会・文化・政治・経済

 外食産業や生鮮品流通での情報通信技術の活用を

○国連が2015年9月に食料廃棄の削減目標を設定したこと等を受け、わが国では食品ロス削減に向け た動きが活発化しており、2019年5月には「食品ロスの削減の推進に関する法律」が成立した

○食品小売業者が常温流通される加工食品について「3分の1ルール」と呼ばれる商慣習を見直したり、 食品製造業者が賞味期限の表示を年月日から年月に切り替えたりする動きが進んでいる

○今後は、食品ロス削減のハードルが高い外食産業や生鮮品流通といった分野において、情報通信技 術を活用した取り組みの強化が求められる 1.はじめに 「食品ロス」とは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことを指す。

農林水産省と環境省の調査 によれば、2016年度に発生した食品廃棄物等の総重量2,759万トンのうち、643万トンが食品ロスに相 当すると推計されている。

その内訳は、食品関連事業(食品製造・卸売・小売業、外食産業) で発生する規格外品・返品・売れ残りや食事の食べ残し等が352万トン、家庭で発生する食べ残しや手 つかずの食品等が291万トンである。

消費者庁によれば、2016年度の食品ロス発生量643万トンは、世 界の食料援助量(2017年度実績:約380万トン)の1.7倍、国民1人当たりで1日茶碗1杯分(約139グラ ム)に相当する1 。

食品ロスは、単に「もったいない」だけでなく、ゴミとして焼却処理されることに より費用の発生や二酸化炭素の排出にもつながっており、その削減に向けた取り組みは社会的な課題 であるといえる。

政策調査部主任研究員 堀千珠 03-3591-1304 chizu.hori@mizuho-ri.co.jp みずほインサイト 政 策 2019 年 8 月 1 日 図表 1 食品廃棄物等および食品ロスの発生状

一方、国連(国際連合)により2015年9月に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」 では、「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」のターゲットの1つとして、 2030年までに世界の1人当たり食料廃棄を半減させることが定められた。

これを受けて、近年わが国で も食品ロス削減に向けた動きが活発化している。本稿では、こうした動きをまとめるとともに、今後 注力すべき分野や対策について述べることとしたい。

2.国による食品ロス削減への取り組み わが国では、21世紀に入り国による食品ロス削減の取り組みが本格化した。その流れをまとめると、 以下のとおりである。

(1)これまでの主な動き:食品リサイクル法の施行や関係省庁による連携体制の構築 国による食品ロス削減への取り組みは、2001年5月の「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法 律(食品リサイクル法)」施行を契機に本格化したといえる。

この法律は、食品リサイクルに関する基 本方針の策定を政府に義務付けるとともに、事業系食品廃棄物の再生利用や排出抑制に向けた努力を 食品関連事業(前掲図表1参照)の業者に求めるもので、左記業者に対してはリサイクル等実施率2 の 目標値も設けられた。

さらに、2007年12月の同法改正では、政府が年間100t以上の食品廃棄物を排出 する食品関連事業者に対し、食品廃棄物の発生量やリサイクル等実施率の報告を義務付けることや、 再生利用・排出抑制への努力が不十分な企業に対して企業名の公表や罰金といった措置をとることが 定められた。

この結果、食品関連事業者による食品廃棄物の削減やリサイクルへの取り組みは徐々に 拡大していった。 2012年7月には、政府内に省庁横断的組織である「食品ロス削減関係省庁等連絡会議」が設置された。

これにより、食品リサイクル法を所管する環境省と農林水産省以外の関係省庁も加わり、連携体制の もとで様々な食品ロス削減への取り組みが行われるようになった。

このほか、政府は2018年6月に閣議決定した第四次循環型社会形成推進基本計画3 において、家庭系 食品ロスを2030年までに2000年度比で半減するとの目標を設定した。これは、前述した国連でのSDGs採択に合わせた動きといえる。

関係省庁は目標が設定されて以降、食品関連事業者に比べて遅れてい る家庭での食品ロス削減を推進すべく、国民運動の一層の活発化等に取り組んでいる。

(2)最近の動き:食品ロス削減推進法の成立 SDGsに対する社会的な関心の高まり等を背景に、食品ロス削減への政策的な取り組みは2019年に入 って以降、さらに拡充されている。

その代表として位置づけられるのが、5月に成立した「食品ロスの削減の推進に関する法律(食品ロ ス削減推進法)」である。

議員立法として提出され国会で可決された同法には、①政府が食品ロスの削 減推進に向けた基本方針を策定すること、②内閣府に関係大臣および有識者を構成員とする「食品ロ ス削減推進会議」を設置すること、③政府や自治体が、フードバンク(生活に困っている人に食品を 無償で提供する団体・活動)への支援をはじめとする各種施策を講じること、④毎年10月を食品ロス 削減月間とすること、等が盛り込まれている。

このうち、③については前掲図表2でみたよ うに従来から実施されているが、法律への明記によって今後取り組みが一層強化されることになった。

食品ロス削減推進法は成立から半年以内に施行される予定で、これにより食品ロス削減の気運がさら に高まると見込まれる。 また、同じく5月に開催された環境省の審議会では、食品リサイクル法の下でおおむね5年ごとに定 める基本方針に、事業系食品ロスを2030年までに2000年度比で半減するという目標を盛り込む方向性 が固まった。

2019年内には新たな基本方針が決定され、SDGsに沿った食品ロス削減の目標設定が事業 系・家庭系共に実現する見通しである。

3.食品関連事業者によるロス削減への取り組みと今後注力すべき分野 前項では、国がこれまで事業系と家庭系の両面から食品ロス削減を推進してきた経緯を概観したが、 実際の行動主体となる食品関連事業者と家庭の間には、その姿勢に大きな格差があるといえる。

食品 関連事業者は、2007年の食品リサイクル法改正により食品廃棄物を年間100t以上排出する場合に報告

食品ロス削減推進法の主なポイント (資料)消費者庁「食品ロスの削減の推進に関する法律の概要」をもとに、みずほ総合研究所作成 政府は食品ロスの削減推進に向けた基本方針を策定 (都道府県・市町村は同方針を踏まえ、食品ロス削減推進計画を策定するよ う努める) 内閣府に関係大臣および有識者を構成員とする「食品ロス削減推進会議」を 設置 政府や自治体が食品ロス削減の推進に向けた各種施策を講じる (例:フードバンクに対する支援、食品ロスに関する調査研究、消費や事業者に対する知識の普及・啓発等) 毎年10月を食品ロス削減月間に指定



IT巨大4企業GAFA(ガーファ)の問題

2019年09月27日 19時05分38秒 | 社会・文化・政治・経済

GAFAとは、売上・利用者数が桁違いの規模を誇るグローバルIT企業4社(Google・Apple・Facebook・Amazon)を総称する造語です。

4社の時価総額は2018年には3兆ドル(日本円で約330兆円)にまで上り、世界の多くの国においてすでに社会インフラとして市民生活にとって欠かすことのできない存在になっています。
少数の社員で巨額の富を生成している。
格差社会・貧困化の要因を作りだしている。
加えて巧妙に租税回避している問題がある。
国際社会がGAFAから、富を取り戻し、人々に分配されていくかが大きな課題になりつつある。

日本人は「GAFAの恐ろしさ」を知らなすぎる
「四強企業の真実」は現代人の必須科目だ

塩野 誠 : 経営共創基盤 取締役マネージングディレクタ
Google、Apple、Facebook、Amazon――GAFA。
現在の世界で最も影響力があるのが、これらの4社だ。これら4社は私たちの生活とビジネスのルールを根本から変えつつあり、これからも変え続けるという。
そんなGAFAの強さの秘密を明らかにし、その影響力に警鐘を鳴らす書籍『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』がいま、世界22カ国で続々と刊行され、話題を集めている。
いち早く本書を読み、「本書に日本の大手インターネット企業が一度も登場しないことが気がかりだ」と指摘する経営共創基盤の塩野誠氏に、本書の読みどころを解説してもらった。
スコット・ギャロウェイって誰?

あなたの生活は「地上の人間を殺す権威」を与えられた「四騎士」にコントロールされている。ヨハネの黙示録になぞらえて現代の「四騎士」とされる巨大企業を、人々はGAFA(ガーファ)と呼ぶ。そう、あなたもよく知っている、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンである。


『the four GAFA - 四騎士が創り変えた世界』(画像をクリックすると特設サイトにジャンプします)
本書の著者スコット・ギャロウェイ氏は、多様な背景を持つ大学教授だ。オンライン通販会社の株式上場を経験した起業家、そして投資家であり、懐かしい方もいるであろうゲートウェイ・コンピュータの役員を務めた経験もある。

さらに、ファッションブランドのエディー・バウアーでも役員を務め、ニューヨーク大学経営大学院(MBA)ではマーケティング論、ブランド戦略を教えている。

著者のつくったオンライン通販会社はアマゾンによって息の根を止められたという。著者が投資を行い、経営改革に乗り出したニューヨークタイムズ社のコンテンツはグーグルによって一瞬にして検索結果の奥底(下位)へと飛ばされた。四騎士たちGAFAを語るには、ギャロウェイ氏ほどうってつけの人間もなかなかいないだろう。
本書は、神にも擬せられるほどの力を持つようになったGAFAについての力作だ。その歴史とビジネスモデルを詳細に分析し、GAFAが支配する世界で企業はどうすべきか、個人はどう学び、どういうキャリアを目指すべきかを語っている。GAFA以後の世界について学ぶことは、現代人の必修科目だと著者は言う。

著者はMBAの2年生になった学生たちに、そんな講義を行っているようだ。既存のMBA2年目の授業は、教授陣に支払われる「年金」収入を支えるためのプログラムに過ぎないと主張し、生きた知識を教えるべきだと指摘している。

評者が人生で最初に触ったコンピュータは、1984年に誕生したApple IIcだった。グーグルの知名度がまだ低く、インターネット界隈で働く人間しか同社を知らなかった2000年ころには、同社をグルグルと誤って呼ぶ人間も多かった。

そんな経験を持つので、その後のGAFAの爆発的な成長、そして人々の生活スタイルを変えるまでに至った影響力について、常日頃から考えさせられている。

なぜ彼らはここまで成長できたのか? 彼らの影響力の源はどこにあるのか? 彼らは世界をどう変えたのか? 彼らが存在するこれからの世界はどうなっていくのか? 彼らに続く第五の騎士は、この後現れるのか?

GAFAにはセクシーさとかわいげがある

評者を含む多くの人たちが抱くであろうそんな疑問に、真正面から答えてくれるのが本書だ。といっても、本書の分析は学者による堅苦しいものではない。GAFAについて、その「セクシーさ」や「かわいげ」についてさえも言及している。

たとえばこんな記述がある。著者はアップルの故スティーブ・ジョブズをイノベーションエコノミーのキリストのような存在だと述べ、アメリカ政府と国民がアップルを甘やかしていると見る。そして、「テクノロジー企業から高級ブランドへ転換する」というジョブズの決定を、「ビジネス史上、とりわけ重要な――そして価値を創造した――見識だった」と看破する。

なぜならその決定により、アップルというブランドの製品を持った人間は、世界で最も評価される、「イノベーティブな人間である」という評価を得られるようになったからだ。著者は、アップル製品を「モテるためのツール」と見立てるのだ。そして、格安で作れる製品に高い付加価値をつけることに成功したとして、アップルを讃える。
一方、著者は格安パソコンのデルを使っているようでは、異性へのアピール度が下がるだろうという、デルユーザー、関係者に同情したくなるような見解も述べている。

また、規模的にはGAFAを目指せる位置にいる中国企業アリババについても、「不可解なガバナンスと『親会社』である中国の悪印象のために共感を生みにくい」とブランド価値の劣後を指摘する。

GAFAは私たちの生活のインフラのようなものとなり、私たちのGAFAへの依存度は高まる一方だ。彼らは私たちにメリットだけをもたらしてくれるわけではない。

私たちは、GAFAに対して、「善良でないと知りつつ、最もプライベートな領域への侵入を無防備に許している」のだ。それも、GAFAが持つ圧倒的なパワーゆえだろう。

著者はアマゾンをロボティクスで武装した倉庫付きの検索エンジン、そして地球上最大の店舗ととらえる。買い物をするとき、人はグーグルでなく、アマゾンで検索をするようになっている。そしてアマゾンは、そのストーリーテリングの上手さから、安い資本を長期的に手に入れていると指摘する。

アップルのビジネスモデルの肝は、前述したとおり、ビジネス界の常識を打ち破って、低コストの製品をプレミアム価格で売るのに成功したことだろう。

フェイスブックはどうだろうか。著者によると、世界人口75億人のうち、12億人が毎日35分はフェイスブックを見ている。普及率と使用率を基準にすれば、同社は人類史上、最も成功している企業だと著者は言う。

グーグルに至っては、「現代人の神であり、我々の知識の源である」として、歴史上、ここまで世界中のあらゆる問いかけがなされた権威は存在しなかったと言う。検索エンジンに入力される質問は1日に約35億。その6つに1つは、それまで誰も問いかけることのなかった問いだそうだ。グーグルは、それほどの「信頼」を一身に受けているということだ。

GAFAの敵はGAFA

圧倒的な力を持つGAFAであるが、GAFAの敵はまさにGAFAだ。私も含め、そこに異論を持つ方は少ないだろう。グーグルは製品の検索でアマゾンと争い、フェイスブックは広告の精度でグーグルと争っている。GAFAは私たちの生活のオペレーティング・システムになるべく、互いに壮絶な戦いを展開していると著者は指摘する。

生活のオペレーティング・システムに入り込む例として、アマゾンのアレクサを挙げ、広告会社、消費者企業のブランドマネージャーの消滅を著者は予測する。アレクサはある時から「他に商品が見つかりません」と答えるようになる。そして私たちは、アマゾンのプライベートブランドを買うようになるのだ。
またフェイスブックは、あなたの「いいね」が150件わかれば、あなたの配偶者よりもあなたのことを理解し、300件になれば、あなた以上にあなたを理解できるのだという。これだけの影響力を持つメディアであるフェイスブック、そしてグーグルは、メディアであることを拒否し、「プラットフォーム」と呼ばれようとしている。

グーグルはより一層、神へと近づき、人々の検索履歴から犯罪予測さえも行えるようになるだろう。それは映画『マイノリティ・リポート』で犯罪を予測する者たち、プリコグが存在する世界である。グーグルのいる世界では、人々は天を仰ぐかわりに、うつむき、スマホを見て、神に祈りを捧げるかのようである。

著者は絶大な力を持った四騎士(GAFA)に挑む第五の騎士としてテスラやウーバーなどの可能性も分析しており、興味深い。

GAFAを知ることは「現代」を知ることにつながる

著者は現代をこう考える。「超優秀な人間にとっては最高の時代だ。しかし平凡な人間にとっては最悪である」と。本書の後半ではそんな時代に「個人が成功するために必要な内面的要素」について詳述している。そんななか、もしあなたに「大企業で働くスキル」が欠けているのなら、この不透明な世界で起業することも選択肢として挙げる。

巨大テクノロジー企業が毎日の生活に入り込み、あなたの心の中まで探ろうとする時代だ。本書を読んで、四騎士のいる世界について概観するのも悪くない。むろん、インターネットビジネスに関わる人間にとって本書は必読書である。そして本書に日本の大手インターネット企業が一度も登場しないことが気がかりだ。

だがそれだけにとどまらない。なぜなら、四騎士のいる世界を描いた本書は、ビジネスパーソンだけでなく、あらゆる人々に関係する隠された真実を描いた「黙示録」なのだから。


GAFA企業4社の特徴

GAFAのG - Google(グーグル)
Googleの主な事業は皆さんもご存知のように検索エンジンですが、それ以外にも、モバイルOSのAndroid(アンドロイド)や動画共有サービスのYoutube・Googleマップ・Gmailなど実にさまざまなオンラインサービスのほとんどを無料で提供しています。

 

 


映画 『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』

2019年09月27日 14時20分34秒 | 社会・文化・政治・経済

10月25日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開決定!

一生涯、出会うことのなかったゴッホとヘレーネ。
ふたりの間に芽生えた魂の絆とは?
『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』
<公開・邦題決定ニュース>

強烈な色彩。画家ゴーギャンが<絵より彫刻だ!>と評した、絵の具を厚く塗り重ねる独特の技法。

生前に才能を認められず孤独に生き、37歳で自ら命を絶った(別の説もある)。

そんな鮮烈な生涯が魅了し続ける画家。

ゴッホの作品にひかれ、個人収集家として最大規模の300点を収集、美術館まで設立したオランダ女性ヘレーネ・クレラ=ミュラーを通して、ゴッホの人物像や作品に迫るドキュメンタリー。

彼女がいたらこそ、いまのゴッホの人気があるといえる。

芸術は時を超えて人々に勇気と希望を送る。映画ライター増沢京子さん

【ニュース】
ゴッホの世界最大の個人コレクター、ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人の目を通して、全く新しい視点でゴッホを描いた傑作ドキュメンタリー、英題『VAN GOGH – OF WHEAT FIELDS AND CLOUDED SKIES』『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』の邦題で10月25日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開されることが決定いたしました。

美術史において最も偉大な画家のひとりとされるフィンセント・ファン・ゴッホ。

その死後、ほぼ無名だった彼の作品に出会い、個人コレクターとしては最大規模の約300点を収集したのは、あるひとりの女性だった。

彼女の名前はヘレーネ・クレラー・ミュラー。オランダ有数の資産家であり、4人の子どもの母でもあった彼女は、娘を通わせていた絵画教室で芸術に触れ、絵画コレクションを始めた。ゴッホ作品を中心とした、その一大コレクションは1938年にクレラー=ミュラー美術館として結実した。本作では、ゴッホが修業時代に書いた素描画から死の直前まで変化し続けた作風を、波乱の人生を重ね合わせて解説する。

本作では『ファン・ゴッホ 麦と空の間に』展キュレーターでゴッホ研究の第一人者であるマルコ・ゴルディンが監修を務め、ゴッホが修業時代に描いた素描画から自殺の直前まで変化し続けた作風を、波乱の人生と重ね合わせて解説する。また、『人間の値打ち』(13)や『歓びのトスカーナ』(16)などで知られるヨーロッパを代表する女優、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキがガイド役として登場。ゴッホとヘレーネが残した膨大な手紙から、芸術と人間の生を探究する2人の深層に迫る。監督はイタリアを拠点にアート・ドキュメンタリーを手掛けるジョヴァンニ・ピスカーリア。

【STORY】  
1890年に自ら命を絶ったゴッホ。生前は作品が評価される機会も少なく、死後は遺族がほとんどの作品を所有していたため、無名の存在に近かった。

そんなゴッホの作品と出会い、個人収集家としては最大規模の300点(うち油彩は85点)を収集したのはヘレーネ・クレラー=ミュラー。オランダ有数の資産家であり、4人の子供の母でもあった彼女は、1906年頃から絵画のコレクションを始めた。

彼女の興味はゴッホが影響を受けた画家たちにも広がり、一大コレクションは1938年にクレラー=ミュラー美術館として結実した。彼の作品を収集し美術館まで設立したある人物を通して、ゴッホの人物象と作品に迫るアート・ドキュメンタリー。

監督:ジョヴァンニ・ピスカーリオ 
脚本:マッテオ・モネータ 
音楽:レモ・アンツォヴィーノ



ナショジオテレビ放映 X-ファイル:古代の神秘

2019年09月27日 11時45分53秒 | 社会・文化・政治・経済

「 キリストの聖骸布 (Holy Shroud) 」

キリストの遺体を包んだといわれる「聖骸布」を最後に調査したのは1988年のこと。エピソード1では、新たな科学技術を駆使して、この謎に包まれた宗教的遺物を調べていく。画像技術の発展で、頭部の回りに隠された文字が解明されるかもしれない。一体それは誰が何のために記した文字なのか…。

ある科学者は、電気エネルギーが大量に放出されたことで、画像自体が作り出したものではないかと指摘する。さらに、このエピソードでは、アメリカ大陸で最も古い寺院と考えられる4000年前に埋没した不思議な建造物の発見に迫る。

もしも、これが正しければ、岩に刻まれた絵や寺の配置を見る限り、これまで考えられていた時期よりも遙か昔に、天文学に関する見識があったということになる。ナスカの地上絵が描かれた目的の手がかりとなるか!?

「 ソドムとゴモラの謎 (Sodom And Gomorrah) 」

旧約聖書を手がかりに、一人の考古学者が、天罰を受けて滅ぼされた都市、ソドムとゴモラが実在したであろう場所を発見する。そして、超高熱にさらされた陶器の残骸が見つかったことから、この都市で原子力爆弾と同じ威力の出来事が起こったと考えられる。

神が地球に怒りを示したという逸話の起源がここに隠されているかもしれない。さらに、このエピソードでは、「ヴォイニッチ手稿」にも迫る。

これは、謎の文字が書かれている15世紀の写本で、一流の暗号解読者の手にかかってもまだ解読されていない。しかし、イタリアのミラノとベニスでそのヒントが見つかると言う男が現れる。

「 モナリザ・コード (Mona Lisa Code, The) 」

本や映画で一躍有名になったダビンチコードだが、実際にレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた画からコードは発見されていない。しかし、モナリザを高解像度カメラで撮影したところ、色が薄くなっている箇所があり、表面にはニスのひび割れ以外に不可解な部分があることが分かった。

そして、ある男は、これを隠された数字や文字を示すコードと考えていた。このエピソードでは、存在するかもしれないコードの行方を追う。果たして、謎の画に秘められた真実が明らかになるのか?さらに、このエピソードでは、約7000本の骨格が発見された世界最古の地下神殿「ハイポジューム地下神殿」に迫る。

「ハイポジューム」とは、文字通り「地下」と訳されている。古代宗教に興味を示す歴史学者が、マルタへと旅立ち、この神殿のユニークで奇妙な名前の意味、そして、その神殿で忽然と姿を消した児童の集団の謎を調査する。

「 古代インカ帝国の暗号 (Decoding The Incas) 」

500年前、南アメリカのほぼ全域を統治していた古代インカ帝国。大陸中に、道路、寺、神秘的な都市を見事な精密さで築いている。さらに驚くのは、そのすべてが書き言葉のない状態で成し遂げられているということだ。そして、今、考古学者たちが、インカ人のコミュニケーション方法について新たな手がかりを手に入れた。

それは、ヒモの結び目を使った立体言語だと言う。人類学者サビーネ・ハイランド博士が、「キープ」と呼ばれる、神聖なる“ヒモ文字”に隠されたインカ帝国の複雑な暗号の解読に挑む。

また、このエピソードでは、時代の最先端を突き進む力を持ちながら滅んでしまった海の戦士、「ヴァイキング」にも触れる。アメリカ大陸は、コロンブスが発見する500年前に、すでにヴァイキングによって発見されていた。

しかし、どのように広大な海を渡り、襲撃、取引、略奪行為をしていたのか謎に包まれている。彼らにはどんな秘密があるのだろうか。古代スカンジナビアの冒険物語では、海を渡る彼らの道標となった魔法の水晶の存在をほのめかしている。そして、スウェーデンの科学者スザンヌ・オーケソンは、ヴァイキングが持っていた不思議なサンストーンを追求すべく、調査に踏み出す。

「 いばらの冠 (Crown of Thorns) 」

聖書には、イエス・キリストは、磔(はりつけ)にされる際に頭に「いばらの冠」を被っていたとある。この冠は、現在、カトリック教で最も聖なる遺物の一つと言われている。

キリスト教の司教、パトリック・ハフ神父が、パリのノートルダム大聖堂に保管されている本物のいばらの冠とされる聖なる遺物に迫る。血を流した冠のとげ、そしてエルサレム近辺のいばらを使って作られた冠を調査することで、キリストの磔を巡る新たな真相が明らかになるかもしれない。

また、このエピソードでは、ペルーの山岳地帯という僻地で見つかった600年以上前のミイラ群に迫る。ミイラは、チャチャポヤス文明のもので、この文明は山頂に築かれた古代の砦が発見されたことで明らかになった。

考古学調査で、古代人がミイラを生きる屍として信じていたのか紐解いていく。


鳥谷さんの言葉全部が宝物です 上本から偉大な先輩へ感謝の言葉

2019年09月27日 11時33分22秒 | 野球

2019.09.2 デイリー

今季限りでの阪神退団が決まっている鳥谷敬内野手(38)へ、先輩、後輩、恩師らからエールが寄せられた。新天地での現役続行を目指す鳥谷の“真の姿”を知る人たちが、激励の言葉を贈る。
早大の後輩で、阪神では二遊間も組んだ上本博紀内野手(33)が、叱咤(しった)激励してくれた偉大な先輩へ、感謝の気持ちを明かした。

  ◇  ◇

 不安になると、すぐに鳥谷さんを目で追いました。グラウンドでは孤独を感じることもあります。それでも隣を見ればショートに鳥谷さんがいて…それだけで安心できたんですよね。これまで言ってもらった言葉は、数え切れないくらいたくさんあって…どれが一番なんてない。全部が思い出で、宝物です。

 2014年に初の開幕1軍。飛躍の1年は、自分が鳥谷さんと一緒にいられた時間でした。あのとき初めて二遊間を組ませてもらったんです。でも自分はまだ出始めの頃。できないことばかりで、終わってみたら二塁手として、リーグワーストの17失策とふがいない結果に。そんな自分のミスを、いつもカバーしてくれたのがトリさんでした。

 心に残っている出来事があるんです。守備練習だけでもしっかり…と思っていた矢先のことでした。イレギュラーしたバウンドが跳ね返ってきて、右手親指の爪がはがれてしまって…。残った爪は半分くらい。もう痛いし、これじゃ試合に出られない、無理だって。でもあのとき、トリさんが歩み寄ってきて、こう言ったんです。

 「それくらいなら試合に出られるだろ、試合に出ろ」

 そう言われたときは「え、ほんとに!?」って。「マジですか」って。でも今になって、そのときの意味がよく分かるんです。あの年は右手親指末節骨を骨折して、春先にも離脱。復帰した後でしたから。爪がはがれたって騒いで、もしまた離脱していたら、自分にはもうチャンスは来なかったかもしれません。あのとき「出ろ」って言ってもらって、本当に鳥谷さんに生かされて、自分はここまで来られたと思っています。

 今年の2月。トリさんが、掛布さんに伝えたという思い。「今年は上本と二人で、二遊間組みます」-。それを伝え聞いたときは、ものすごくうれしかった。鳥谷さんの目標に自分も入っているんだって。なのに自分は1軍にいられなかった。本当に情けなくて、申し訳なくて。尊敬とかそんな言葉では終わらせられない、絶対に終わらせたくないです。

 

 

 

 

 


 



元阪神・今成氏「悔しいこともあったけど…」現在の懐事情も告白

2019年09月27日 11時22分21秒 | 野球

昨季限りで現役を引退した元阪神の今成亮太氏(31)が26日、毎日放送「せやねん!」に出演。

引退後は事業本部振興部に配属され、昨年4月に開講した、タイガースアカデミーの専属コーチに就任、現在の生活について明かした。

 現役中はチームのムードメーカーとして活躍。現在は子供たちに野球を教える日々だが「子供たちができないプレーができるようになる、その一瞬、一瞬に立ち会えるのがうれしい」と目を細めた。

戦力外となったことに「寂しい」と語る一方で、「またユニホームを着させていただけるのはうれしい」とアカデミーコーチ就任を喜んだ。現役時代より少しほっそりした印象だが「コーチなので、そこそこ(体重増には)気をつけている」と健康管理は怠りない。

 共演した吉本新喜劇の宇都宮まきから「貯金はあるんでしょう?」という懐事情の質問に、「あると思われがちですけど…」と言葉を濁し、高額年俸選手は一部であるとした。現在は「実際、半分以下」と収入についても告白。さらに“退職金の前渡し“とも言われる契約金についても、すでに手元には残っていないことを明かした。「両親にあげたりとか、僕が使ったわけじゃないんですけど」と苦笑い。

 プロ野球選手のときとは生活水準を替えなければならず「家を引っ越したりとか」と、堅実に第二の人生もスタートさせた。現在は野球に例えると「3回序盤です!悔しいこともあったけど、これまでのことを無駄にしないように頑張っていきたい」と前を向いた。

 また大腸がんを公表した原口文仁捕手には「同じ埼玉県人。まじめな性格で、よくなってほしい」とエールを送っていた。

 今成氏は、埼玉県出身。浦和学院高校から2005年、日本ハム高校生ドラフト4位で指名され契約金3000万円、年俸480万円(金額は推定)で入団。2012年4月、若竹竜士との交換トレードで阪神タイガースへ移籍。

 

愛媛・女子大生誤認逮捕 手記公開で分かったずさん捜査の中身

2019年09月27日 11時07分11秒 | 社会・文化・政治・経済

2019年9月26日 テレビ朝日が改めて取材し概要を放映する。

2019.8.13 産経新聞

愛媛県議会の委員会で謝罪する松下整県警本部長ら=松山市
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 松山市の20代の女子大生が身に覚えのない窃盗事件で愛媛県警に逮捕される誤認逮捕があった。女子大生は「不安、恐怖、怒り、屈辱といった感情が常に襲い、ぴったりと当てはまる言葉が見つからないほど耐え難いものだった」などとする手記を公表、県警本部長は謝罪に追い込まれた。県警はなぜ誤認逮捕をしたのか。そこには「思い込みによる捜査」というずさんな状況があったようだ。

一貫して否認も逮捕
「誠に申し訳なく、心よりおわび申し上げます」

 8月6日、愛媛県議会の委員会で、松下整(まつした・ひとし)県警本部長が頭を下げた。

 事件は今年1月9日未明に市内で発生。タクシーの運転手が何者かに現金5万円とセカンドバッグを盗まれた。容疑者として浮上したのはタクシーのドライブレコーダーに写っていた女。女はタクシーから降りた後、とあるアパートに入っていった。女子大生が住むアパートだった。

 女子大生は5月27日、自宅に置かれた県警松山東署捜査員の手紙を見つけ、まったく身に覚えはないが、署に出向いた。

 事情聴取が行われたが、女子大生はドライブレコーダーの画像と顔立ちが似ていたほか、事件当日にタクシーに乗っていないことを証明することができなかった。女子大生はドラレコの画像とは別人だと訴えたが、容疑者のような扱いを受けたという。

 6月4日、再度の呼び出しを受けた女子大生は、顔の3D画像撮影やポリグラフ検査を受けた。その時の心境を手記にこうつづっている。

 「体力的にも精神的にもつらかったですが、素直に応じました。そうすることで身の潔白を証明できると信じていたからです」


 だが7月8日、捜査員が自宅にやってきて任意同行を求められ、そのまま窃盗容疑で逮捕された。

「早く認めた方がいいよ」

 「手錠をかけられたときのショックは、忘れたいのに忘れることができず、今でもつらい」と手記で述べた女子大生。弁護人となった安藤陽介弁護士は「任意の段階でも『就職も決まっているんだろう』『早く認めた方がいいよ』と執拗(しつよう)に自白を求めるような発言があった」と違法性を指摘する。

だが2日後の10日、事態が急転する。松山簡裁は勾留請求を却下し、女子大生は釈放されたのだ。そして26日、「嫌疑なし」として女子大生は不起訴処分となった。

 捜査関係者によると、逮捕後、早い段階で女子大生ではない新たな容疑者が浮上したのだという。誤認逮捕が明らかになり、松山東署や松山地検の幹部は不起訴となる直前の22日、安藤弁護士の事務所を訪れ、女子大生も同席の下、誤認逮捕に至った経緯を説明した。

県警本部長「決めつけ捜査があった」

 「本当に申し訳ないことをした。県警として深く反省している。再発防止を図りたい」。松下本部長は産経新聞の取材に応じ、改めて女子大生に謝罪した。

 では誤認逮捕はなぜ起きたのか。ドライブレコーダーの画像が女性と似ていたことや、タクシーを降りた女がアパートに入った映像があったことで、捜査員が「思い込みをしてしまった」と松下本部長は捜査の稚拙さを認める。

 さらに、女子大生が否認をしていることに対する容疑の裏付け捜査や、周辺捜査で十分な証拠を収集することを怠ったと言及。「女性が嘘をついていると決めつけ、強制捜査をすれば、すぐに自供するだろうと思ってしまった。もっと多角的に捜査したり、上司に相談したりしていれば、誤認逮捕は防げた」とした。


 取り調べで威圧的な態度や、自白を強要するような言動があったかどうかについても「県警としては適正な取り調べだったという結論は出していない」とした松下本部長。県警はなぜ誤認逮捕があったのか調査を進め、調査結果と再発防止策を県議会で報告するとしている。

愛媛県警に誤認逮捕された女子大生の手記の要約は次の通り。

「二重人格?」「罪と向き合え」と言われた

 今年1月に松山市内で発生したタクシー内での窃盗事件で私が誤認逮捕された件について、警察や検察からの発表のみでは伝わらない部分も多々あるかと思い、今回コメントを発表させていただきます。
この事件の捜査では、決して適切とはいえない対応を警察から繰り返されました。そのため私は、取り調べが終わるたび、すぐに全てを日記に付けて記録してきました。

 ドライブレコーダーに写っている女と私が似ていたことなど悪い偶然が重なり、私が容疑者になってしまうことは仕方がないのかもしれません。しかし、私ははじめから一貫して容疑を否認し、その女と私が別人であることを何度も訴えてきました。にもかかわらず、捜査に関わった刑事全員が私の話に耳を傾けることはありませんでした。

 取調官は、私が「本当の犯人を捕まえてください。こんなの何の解決にもならない」と言えば、「犯人なら目の前にいるけど」と言い、はじめから私を犯人だと決めつけていました。他にも「やってないことを証明できないよね?」「タクシーに乗った記憶ないの? 二重人格?」「罪と向き合え」など、耳を疑うようなことを次から次へといわれました。

「ごめんなさいで済む話」とも

 また、自白を強要するかのような言葉を執拗(しつよう)にいわれました。

 「就職も決まってるなら大事(おおごと)にしたくないよね?」

 「ごめんなさいをすれば済む話」


 「懲役刑とか罰金刑とか人それぞれだけど早く認めたほうがいいよ」

 「認めないからどんどん悪い方へ行ってるよ」

 「今の状況は自分が認めないからこうなってるんだ」

 挙げればきりがありません。逮捕された後は、弁護人の助言で警察の取り調べに対しては黙秘していたのですが、「弁護士に言われたから黙秘するのではなく自らの意思で話せ」と言われました。

 本当に悔しかったです。自分たちが正しいと過信している警察には何を言っても無駄だと気付き、ただひたすら真犯人が出てくることを祈るしかありませんでした。

 そもそも、私は取り調べの他にも指紋採取やポリグラフ検査、3D画像の撮影など、全ての任意捜査に素直に応じてきました。朝の10時ごろから夕方の5時ごろまでかかることもあり、体力的にも精神的にもつらかったですが、素直に応じました。そうすることで身の潔白を証明できると信じていたからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


タクシー窃盗容疑 女子大生誤認逮捕「恐怖と屈辱・・・」

2019年09月27日 10時46分04秒 | 社会・文化・政治・経済

愛媛県警に誤認逮捕された女子大学生が代理人弁護士を通じて1日に公表した手記は次の通り。

2019年08月01日 20代女性を誤認逮捕=窃盗容疑-愛媛県警

 今年1月に松山市内で発生したタクシー内での窃盗事件で私が誤認逮捕された件について、警察や検察からの発表のみでは伝わらない部分も多々あるかと思い、今回コメントを発表させていただきます。
 この事件の捜査では、決して適切とは言えない対応を警察から繰り返されました。そのため私は、取り調べが終わるたび、すぐに全てを日記に付けて記録してきました。ドライブレコーダーに写っている女と私が似ていたこと、その女と私が同じアパートに住んでいたことなど悪い偶然が重なり、私が容疑者になってしまうことは仕方がないのかもしれません。しかし、私は一番初めの取り調べから一貫して容疑を否認し、その女と私が別人であることを何度も訴えてきました。にもかかわらず、捜査に関わった刑事全員が私の話に耳を傾けることはありませんでした。
 取調官は、私が「本当の犯人を捕まえてください。こんなの何の解決にもならない。」と言えば、「犯人なら目の前にいるけど。」と言い、初めから私を犯人だと決めつけていました。他にも「やってないことを証明できないよね?」「タクシーに乗った記憶ないの?二重人格?」「いつ(自分がやったと)言うのか待ってるんだけど」「罪と向き合え」等、耳を疑うようなことを次から次へと言われました。
 また、自白を強要するかのような言葉を執拗(しつよう)に言われました。「就職も決まってるなら大事にしたくないよね?」「君が認めたら終わる話」「こんなに時間のかかるものじゃない」「ごめんなさいをすれば済む話」「懲役刑とか罰金刑とか人それぞれだけど早く認めたほうがいいよ」「認めないからどんどん悪い方へ行ってるよ」「今の状況は自分が認めないからこうなってるんだ」「また取り調べか、とか思ってるんだろう。認めないと終わらないよ」等、挙げればきりがありません。逮捕された後は、弁護人の助言で警察の取り調べに対しては黙秘していたのですが、「弁護士に言われたから黙秘するのではなく自らの意思で話せ」と言われました。
 本当に悔しかったです。自分たちが正しいと過信している警察には何を言っても無駄だと気付き、ただひたすら真犯人が出てくることを祈るしかありませんでした。
 そもそも、私は取り調べの他にも指紋採取やポリグラフ検査、3D画像の撮影等、全ての任意捜査に素直に応じてきました。朝の10時ごろから夕方17時ごろまでかかることもあり、体力的にも精神的にも辛かったですが、素直に応じました。そうすることで身の潔白を証明できると信じていたからです。
 しかし、最後の取り調べから1カ月以上たってから突然家宅捜索に入られ、そのまま逮捕されてしまいました。幸いにして、勾留請求は認められず釈放されましたが、逮捕直後、もし勾留されたら取り調べに耐え切れずにやっていないことを認めてしまうかもしれないという不安な気持ちがあったのも事実です。
 誤認逮捕であることが分かった後、警察からは「真相の解明に必要な逮捕だった」と説明を受けましたが、到底納得できるものではありません。3D画像はきちんと解析したのか、ポリグラフ検査の結果はどうだったのかという私からの質問に対しては、はっきりした回答を得ることができませんでした。担当刑事からの直接の謝罪はいまだにありません。5月27日から7月19日という期間は私にとってはとても長く、不安、恐怖、怒り、屈辱といった感情が常に襲い、ぴったりと当てはまる言葉が見つからないほど耐え難いものでした。手錠をかけられたときのショックは忘れたいのに忘れることができず、今でも辛いです。
 私には前歴・前科もなく、本当に真面目に生きてきたつもりです。このような事件に巻き込まれ、犯人と決めつけて自白を強要するかのような取り調べを受け続け、実名報道までされたことを絶対に許すことはできません。
 今回の誤認逮捕は、適正な捜査を行っていれば起こらないはずでした。私のような思いをする人を二度と出さないためにも、口先だけの謝罪で済ませるのではなく、今後どのような指導を行い再発防止に努めるのか具体的に公表してほしいです。
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阪神・矢野監督 涙の約束 脳腫瘍の横田にもらった勇気と力で奇跡のCSへ…

2019年09月27日 10時23分41秒 | 野球

9/27(金) 9:00配信 デイリースポーツ

 横田に花束を贈り、ねぎらう矢野監督
 「ウエスタン、阪神4-2ソフトバンク」(26日、鳴尾浜球場)

 阪神の矢野監督が、平田2軍監督が、梅野が、そしてファンが…誰もが泣いていた。

26日の甲子園での全体練習後、1軍からもほぼ全選手が鳴尾浜に駆け付けて行われた横田慎太郎外野手(24)の引退セレモニー。目を真っ赤にしながら取材に対応した矢野燿大監督(50)は「横田にしっかり見てもらって…俺らも頑張っているという姿を見せていく」と感動と勇気をもらい、残り試合に向けて気持ちを奮い立たせた。

仲間たちから胴上げされる横田 最後は笑顔で…

 新たな一歩を踏み出す青年の熱いラストプレーに、実直さがにじみ出るスピーチに、鳴尾浜が温かい拍手に包まれる。この日の“主役”に歩み寄った矢野監督は言葉を掛けながら花束を手渡し、横田の右肩をポンポンっとたたいた。

 「ありきたりのことしか言えてないけどね。逆にアイツから勉強させてもらうことが多かったし…そういうような言葉を言ったと思う」。セレモニーを見届け、報道陣の前に姿を現した指揮官の目は既に潤んでいた。

 何度も鼻をすすり、言葉を詰まらせる。最も涙腺が緩んだのが、2軍監督として間近で接していた昨年のことを思い出したときだ。「まあ…いざ、自分にと置き換えたとき、ここまでできるのかと。それは…大変やったと思うし…。それは…毎日、見てきた…」。ここまで話すと、しばらく言葉は続かない。

 「…いつも、横田がベンチで声を出していて、『あれ、きょう横田の声が聞こえへんな』と思ったら『病院に行っています』とか…。出られないのに声を出すとかさ。なかなか前に進まない中で、それを貫くのは簡単なことじゃないから」。そう言って、また鼻をすすった。

 横田が最後に見せた魂の本塁返球に「ほんとに神様が起こしてくれたというか。あんなバックホーム、なかなかできへん。あの場面であそこに飛んでアウトにして、(チームが)勝ち越して…うん、すごいね」。感心しながら何度もうなずいた。

 横田の姿勢、そして誰もが目を見張ったラストプレーに、チームは勇気をもらった。「恩返しというわけじゃないけど…。横田にしっかり見てもらって、俺らも頑張ってるという姿を見せていくというものにもなったと思う」。まずは目の前の残り3試合。横田の思いも背負いながら戦い抜く。