▽大宇宙を仰ぐことは、心を大きく広げ、視野を広げ、平和の尊さが教えられる。
青年たちは、大いなる人生への目を開かせる。
▽月や星、太陽を見上げる時、人は、うつむいて下を向くことはない。
はるか天空を見渡していると、人間として、この地球に生まれてきた<奇跡>を感じる。
そう思うと、自身の心の中にも、月が輝き、太陽が昇りゆく。
心は宇宙大に広がり、悩みや心配事を見下ろすことができる。
▽強き生命力と逞しい智慧で人生を支配することだ。
▽病に苦しむ人が心の支えとするのは、担当医師以上に同じく病魔と闘う人の場合が多い-ある医師に実感である。
▽病気に限らず試練の渦中の人を真に励ます、同じようなように苦難と闘う人の存在だろう。
▽本音で語り合い、「必ず一緒に乗り越えよう」と近い合っては、互いが課題を勝ち越えるまで励まし続ける。
▽「宿命」を「使命」と捉え返し、人生を開く。
9/13(金) 日刊スポーツ
中日対阪神 阪神先発の西(撮影・上田博志)
<中日1-7阪神>◇13日◇ナゴヤドーム
阪神はCSどころか、5位転落の危機だっただけに貴重な1勝になった。3回。1点を奪ってなおも1死二、三塁、3番福留の右越え3ランが大きい。
【写真】右越えに3点本塁打を放つ福留孝介
山田 福留が打席に立った時点のシチュエーションは一、三塁だった。その初球に一塁走者の近本が二盗を決めたが、これが福留の本塁打を呼び込んだといえる。「一、三塁」と「二、三塁」では、福留が心掛ける打撃は変わってくる。福留にはその技術が備わっているわけで、二、三塁になったことで思い切り良く長打を狙うことができたというわけだ。
中日柳に序盤でダメージを与えることができたのは効果的だった。逆に阪神西が7回1失点で反撃を許さなかった。
山田 おそらく阪神としては、今シーズン新戦力の西がもっと勝つと踏んでいたことだろう。これで8勝8敗のタイになったが、これからも勝ちを求められる投手であることに変わりはない。接戦を勝ち抜く、負けていても次につないでいく…、そんな存在であってほしい。
チームとしては前日12日のヤクルト戦(甲子園)で、高橋遥が打ち込まれて大敗しただけに流れが変わったといえる。
山田 打者には抑えられて何かを習得するという考えがあるかもしれない。しかし、投手というのは打たれて覚えるのでなく、勝ってこそ育つものだ。その試合に負ければ恐怖感だけを引きずってしまう習性がある。エース候補の高橋遥はボールの質がいいのだから、勝たせながら育てることだ。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】日刊スポーツ
原因は長年の蓄積疲労による右肩不調
9/14(土)
阪神のランディ・メッセンジャー投手(38)が13日、現役引退を表明した。この日、球団に意向を伝え、了承された。10年に来日し、開幕投手を6度務めるなど文字通り「エース」としてチームをけん引してきた希代の助っ人右腕。近年は右肩の不調に悩まされ、今季は3勝7敗と成績も奮わず2軍調整を続けていた。大きな目標としてきた日本通算100勝にあと2勝に迫っていた中で、ユニホームを脱ぐ苦渋の決断を下した。
指をたてながら不満げにベンチに戻るメッセンジャー
絶大な力、存在感、そしてタイガースへの愛を表現してきたマウンドを、メッセンジャーはついに降りる。引退を決断したのは、この日の午前。10時からの2軍全体練習に参加し、約1時間トレーニングを行った後、愛車のハンドルを握って鳴尾浜球場をあとにしていた。練習の前後で国際スカウトを通じて現役引退する意向を球団に伝え、了承された。
ナゴヤドームで対応した谷本球団本部長は「あれだけ長年に渡って投げ続けてきた投手ですので肩肘の疲労もあったでしょう。潔くユニホームを脱ぎたい申し出がありましたので、これまでの功労に感謝しつつも認めたというところです」と寂しさを隠さなかったものの、本人の決意を尊重した。
「豪腕」としてのプライドが“別人”の自分を許さなかった。決断の大きな要因となったのは前日12日の四国アイランドリーグplus・徳島との練習試合での投球内容と見られる。4回まで零封も5回に制球を乱すなど4失点。何より全盛期は150キロを超えた直球の球速は147キロ止まりで、球威にも納得できなかった。
一夜明けても、ファーム関係者に本格派投手とかけ離れた状態に悲観的な言葉を口にしていたという。原因は長年の蓄積疲労による右肩の不調。今季も2軍降格中の7月下旬に米国へ一時帰国して治療に専念するなど、あらゆる策を講じてきたが“相棒”はもう限界だった。
来日1年目に中継ぎから先発に転向したことが転機となり、今季も含め5年連続6度目の開幕投手を務めるなど、名実ともに「エース」に登り詰めた。昨季国内フリーエージェント権を取得して今季からは日本人扱いとなり心機一転、チームへの献身を誓っていた。あと2勝に迫っていた日本通算100勝には「今年一番の目標」と口にし続けてきたが、目前にしてユニホームを脱ぐ。
今後、CS進出を目指す1軍の状況に関わらず2軍での登板はない。谷本本部長は「そんな形を作ってあげられたら」と甲子園での引退セレモニーなどを検討し、球団として何らかのポストを準備する考えもあるという。
積み上げてきた実績を思えば、あまりに孤独で寂しいランディの“幕引き”。色あせることのない数々の力投、熱投を誰もが噛みしめる時間が訪れてしまった。(遠藤 礼)
トマス・アクィナス(羅: Thomas Aquinas、1225年頃 - 1274年3月7日)は、中世ヨーロッパ、イタリアの神学者、哲学者。シチリア王国出身。ドミニコ会士。
『神学大全』で知られるスコラ学の代表的神学者である。カトリック教会と聖公会では聖人、カトリック教会の33人の教会博士のうちの1人。イタリア語表記ではトンマーゾ・ダクイーノ(Tommaso d'Aquino)。
思想
トマスの最大の業績は、キリスト教思想とアリストテレスを中心とした哲学を統合した総合的な体系を構築したことである。かつてはトマスは単なるアリストテレス主義者にすぎないという見方もあったが、最近の研究ではそのような見方は否定されている。
トマスはアヴィケンナやアヴェロエス、アビケブロン、マイモニデスなどの多くのアラブやユダヤの哲学者たちの著作を読んで研究し、その著作においても度々触れている。
そこから、トマスは単なる折衷家にすぎないとの見方も根強いものがあったが、現在では、「存在」(エッセ)の形而上学がトマス的総合の核心であり、彼独自の思想である点に見解の一致があり、その存在をどのように解釈するかによって様々な立場に分かれるとされている。
全体的にみれば、トマスは、アウグスティヌス以来のネオプラトニズムの影響を残しつつも、哲学における軸足をプラトンからアリストテレスへと移した上で、神学と哲学の関係を整理し、神中心主義と人間中心主義という相対立する概念のほとんど不可能ともいえる統合を図ったといえる。
トマスの思想は、その死後もトマス主義として脈々と受け継がれ、近代の自然法論や国際法理論や立憲君主制にも多大な影響を与えただけでなく、19世紀末におきた新トマス主義に基づく復興を経て現代にも受け継がれている。
神学
トマスの生きた時代は、十字軍をきっかけに、アラブ世界との文物を問わない広汎な交流が始まったことにより、東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌスの異教活動禁止のため、一度は途絶したギリシア哲学の伝統がアラブ世界から西欧に莫大な勢いで流入し、度重なる禁止令にもかかわらず、これをとどめることはできなくなっていた。
また、同様に、商業がめざましい勢いで発展し、都市の繁栄による豊かさの中で、イスラム教徒であるとユダヤ教徒であるとキリスト教徒であるとを問わず、大衆が堕落していくという風潮と、これに対する反感が渦巻いていた。
トマスは、このような時代背景の下、哲学者アリストテレスの註釈家と呼ばれていたアヴィケンナやアヴェロエスとは、キリスト教の真理を弁証する護教家として理論的に対決する必要に迫られていた。
また、トマスは、同様に、アビケブロンのみならず多くのユダヤ人思想家とも対決をしなければならなかった。
トマスは、アリストテレスの存在論を承継しつつも、その上でキリスト教神学と調和し難い部分については、新たな考えを付け加えて彼を乗り越えようとしたのであり、哲学は「神学の婢」(ancilla theologiae)であった。
哲学
トマスは、その哲学において、アリストテレスの「形相-質料」(forma-materia)と「現実態-可能態」の区別を受け入れる。
アリストテレスによれば、存在者には「質料因」と「形相因」があるが、存在者が何でできているかが「質料因」、その実体・本質が「形相因」である。
存在者を動態的に見たとき、潜在的には可能であるものが「可能態」であり、それが生成したものが「現実態」である。
「形相-質料」は主に質量を持つ自然界の存在者に限られるが、「現実態-可能態」は自然界を超越した質量を持たない形相のみの存在者にまで及ぶ。
すべての存在者は可能態から現実態への生成流転の変化のうちにあるが、すべての存在者の究極の原因であり、「神」(不動の動者)は質料をもたない純粋形相でもあった。
しかし、トマスにとって、神は、万物の根源であるが、純粋形相ではあり得なかった。
旧約聖書の『出エジプト記』第3章第14節で、神は「私は在りて在るものである」との啓示をモーセに与えているからである。そこで、彼は、アリストテレスの存在に修正を加え、「存在-本質」(esse-essentia)を加えた。
彼によれば、「存在」は「本質」を存在者とするため「現実態」であり、「本質」はそれだけで現実に存在できないため「可能態」である。「存在」はいかなるときにおいても「現実態」である。神は、自存する「存在そのもの」であり、純粋現実態である。
人間は、理性によって神の存在を認識できる(いわゆる宇宙論的証明)。
しかし、有限である人間は無限である神の本質を認識することはできず、理性には限界がある。もっとも、人間は神から「恩寵の光」と「栄光の光」を与えられることによって知性は成長し神を認識できるようになるが、生きている間は恩寵の光のみ与えられるので、人には信仰・愛・希望の導きが必要になる。
人は死して初めて「栄光の光」を得て神の本質を完全に認識するものであり、真の幸福が得られるのである。
法・政治論
トマスは、神の摂理が世界を支配しているという神学的な前提から、永久法の観念を導きだし、そこから理性的被造物である人間が永遠法を「分有」することによって把握する自然法を導き出し、その上で、人間社会の秩序付けるために必要なものとして、人間の一時的な便宜のために制定される人定法と神から啓示によって与えられた神定法という二つの観念を導きだした。その詳細は以下のとおり。
永久法とは、この宇宙を支配する神の理念であり、そのうち、理性的被造物たる人間が分有しているものが、自然法である。
そして、自然法のうち、人間が何らかの効用のために特殊的に規定するものが人定法であり、人間がより強く永久法に与れるように、神から補助的に与えられたものが神定法である。
すなわち、人間の能力には限界があるために、人々は永久法から与った自然法にもとづいて適切に人定法を制定するということができず、また、様々な意見の対立が生じるので、それを補うために神から与えられたものが、神定法である。ここで、神定法として念頭に置かれているのは、旧約聖書と新約聖書において命じられている事柄であり、前者は旧法(lex vetus)、後者は新法(lex nova)と呼ばれる[。永久法は、神のうちにある最高の理念であり、あらゆる法 の源泉である。
このような永久法の一部である自然法は、あらゆる人定法の源泉であり、その妥当性の基準となるとして、トマスは、永久法・自然法・人定法の階層構造を認めたのである。
トマス・アクィナス像、15世紀、カルロ・クリヴェッリ作 | |
教会博士 | |
---|---|
生誕 | 1225年頃 シチリア王国・ロッカセッカ |
死没 | 1274年3月7日 シチリア王国・フォッサノヴァ |
崇敬する教派 | カトリック教会、聖公会 |
列聖日 | 1323年7月18日 |
列聖場所 | フランスアヴィニョン |
列聖決定者 | ヨハネス22世 |
記念日 | 1月28日 |
山本 芳久 (著)
内容紹介
神の、キリストの、人間の〈感情〉は、何を教えてくれるか?
愛と憎しみ、喜びと悲しみ――。〈感情〉の微視的な分析をとおし
存在するもの全てへの肯定と讃美を読み解く
人間論として『神学大全』を読み解く
「トマス人間論」から学ぶ、生の技法。
キリスト教の教義に基づいた抽象的概念を駆使する難解な神学者として解されてきた、中世最大の思想家トマス・アクィナス。
本書では、そのような神学的枠組みを超え、トマスがありふれた日常的な経験である〈感情〉を微視的に分析し、独自の〈人間論〉を構築していることを明らかにする。トマス哲学に通奏低音のように鳴り響く、存在するもの全体への肯定と讃美の旋律を描き出し、この世界を肯定的に受けとめ、生き抜く実践的な生の技法を説く書物として、最大の主著『神学大全』を読みなおす、意欲的な一冊。
内容(「BOOK」データベースより)
キリスト教の教義に基づいた抽象的概念を駆使する難解な神学者として解されてきた、中世最大の思想家トマス・アクィナス。本書では、そのような神学的枠組みを超え、トマスがありふれた日常的な経験である“感情”を微視的に分析し、独自の“人間論”を構築していることを明らかにする。トマス哲学に通奏低音のように鳴り響く、存在するもの全体への肯定と讃美の旋律を描き出し、この世界を肯定的に受けとめ、生き抜く実践的な生の技法を、最大の主著『神学大全』から読み解く、意欲的な一冊。
著者について
山本 芳久(Yamamoto Yoshihisa)
東京大学大学院総合文化研究科准教授。
1973年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文社会系研究科(哲学専門分野)博士課程修了。千葉大学文学部准教授、アメリカ・カトリック大学客員研究員を経て、現職。専攻は、哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)。博士(文学)(東京大学)。代表作に『トマス・アクィナスにおける人格(ペルソナ)の存在論』(知泉書館、2013年)、「イスラーム哲学 ―― ラテン・キリスト教世界との交錯」(『西洋哲学史Ⅱ』所収、講談社、2011年)など。
国会答弁を見ていても、政治家の言葉からは真実が見えない。政治家の言葉は、どうして力を失ってしまったのか。
「言葉は命」とまで言われる政治家にとって、どのタイミングで、どんな発言をするかは極めて重要だ。失言で失脚した政治家は数知れず、不用意な発言は、時に外交問題にも発展する。政治家の発言には相応の重みがあったはずだが、安倍首相や側近たちの発言は、あまりにも軽く、乱暴だ。いつから政治家の言葉は“劣化”したのか。
『政治家の日本語』の著者で信州大学名誉教授の都築勉氏によれば、政治家の言葉には2種類あるという。国民に政策の本質を的確に説明できる「外に向けた言葉」と、利害が異なる関係者を説得して妥協点を見つける「内に向けた言葉」の二つ。国会答弁や国民に向けた演説などは前者で、党内や野党との利害調整が後者にあたる。都築氏によれば、大平正芳元首相や小渕恵三元首相は、言葉の選び方や表現の仕方が丁寧かつ適切で、「外」にも「内」にも説得力がある日本語が使えた首相だったという。だが、小泉純一郎元首相から、キャッチフレーズ的な言い回しを多用する「ワンフレーズ・ポリティクス」が主流となり、丁寧な説明をすることが軽んじられるようになった。国民には短い言葉で断言して物事を単純化させ、党内や野党には説明より数の力で押し切る強引な手法が目立つようになった。その帰結が、安倍首相や閣僚たちの乱暴かつ軽薄な言葉の数々だろう。
「安倍首相の答弁は『飛び石』的な特徴がある。論理的に言葉を積み重ねて体系的に説明するのはあまり得意ではなく、個々の事象について自分なりの正当性を強い口調で主張する。自身の思いの強さゆえ、繰り返し何度も断定表現を使うので、強い口調なのに言葉が軽いという“インフレ状態”になっている」(都築氏)
森友学園問題での「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員もやめる」が代表的だが、安倍首相の答弁は「間違いなく」「必ず」「一度も」など過度の強調や断定が多い。「逃げ道」がなくなった側近や官僚たちは、結果的にウソの答弁を強いられ、どんどん袋小路に追い込まれていく。元凶は安倍首相の発言だが、本人がそれに気づいている節はない。
「政治や人間の複雑さが理解できていない。つまり、単純なんです。強い言葉を使いたがるのは、その表れですよ」
こう語るのは、旧大蔵官僚で、政界転身後は細川護熙内閣と羽田孜内閣で蔵相、鳩山由紀夫内閣で財務相を務めた藤井裕久氏。12年に政界を引退するまで長らく政権の中枢におり、政治家の言葉の重みを熟知している人物だ。自身も、政治家として「何をどこまで言うべきか」で悩んだことがある。細川内閣の蔵相時代には、アメリカ側と激しい通貨外交が展開されていた。藤井氏は消費税増税論者だが、アメリカの政府高官は「円高・ドル安」「国内減税」を日本側に強く求めていた。ここで蔵相が増税に言及すれば、外交が立ち行かなくなる。だが、国内的に増税議論は待ったなしだった。そこで、1994年に大蔵省の斎藤次郎事務次官と新生党の小沢一郎代表幹事(いずれも当時)が矢面に立ち、「消費税3%」を廃止、「国民福祉税7%」を導入する構想を発表した。
「国益と照らせば、政治家には話せないこともある。ただ、自分の支援者や友達を優遇するために、首相が国民にウソをつくことに『大義』はまったくない。安倍政権では国会でのウソがまかり通るようになり、政治、行政の信頼を大きく毀損した。これは、外交で国益を損なうことと同等の政治的損失です」
怖いのは、この「ウソがまかり通る政治」に国民が慣れてしまうことだ。乱暴な答弁が繰り返されると野党は何度も追及せざるを得ない。それを見ている国民は「同じことの繰り返し」「まだやっている」と状況に飽きてくる。政権もその意識に乗じて、問題を矮小(わいしょう)化させ、最終的にはうやむやにしようとする。
「すべての国民が安倍政権のウソに鈍感になっているとは思わない。講演などで地方に行って話を聞くと、良識のある国民は多くいます。自民党自体もまだ腐りきってはいない。自民党内から自浄作用が働き、国民は選挙でウソをついた政治家を落とすことができるか。ここが『ウソだらけの政治』から抜け出す第一歩でしょう」(藤井氏)
私たちは、為政者がどんな言葉で、何をごまかそうとしているのか、今まで以上に注視していかねばならない。(編集部・作田裕史)
※AERA 2018年6月11日号より抜粋
HARBOR BUSINESS Online 2019年6月24日
◆国会議員はなぜかくも劣化したのか!
ビザなし渡航で訪問した国後島で「女を買う!」と酔って暴れた丸山穂高議員のみならず、自身の発言に責任を持たず平然と嘘をつく安倍総理など国会議員の劣化が止まらない。
『月刊日本』7月号では、こうした政治家の劣化を憂い、第一特集として、国会議員の劣化の要因について識者に問う記事を掲載している。今回はその中から、元参議院自民党議員会長である村上正邦氏の論考を転載、紹介したい。
◆小選挙区制が諸悪の根源だ
―― 近年、国会議員の劣化が目に余ります。ビザなし交流で国後島を訪れた日本維新の会の丸山穂高議員が、泥酔の挙句「ロシアと戦争して」領土を取り戻すとの発言をした上、「オンナを買いたい」などの暴言を連発しました。
村上正邦氏(以下、村上):言語道断! 論評にも値しない暴言です。衆院では全会一致で丸山議員の糾弾決議が成立したが、本人はツイッターで「任期を全うする。行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張」と投稿したそうです。「行蔵は我に存す」とは勝海舟の言葉です。泥酔して、自分が何をやったか、どんな発言をしたのかさえ覚えていない人間が、「行蔵は我に存す」とは聞いて呆れる。勝海舟が泣いてますよ。
この程度の男が議員になれるのは、今の小選挙区比例代表並立制という選挙制度に問題があるからです。今の若手は偏差値が高く、知識は豊富でも、常識や人間力に欠ける政治家ばかりになってしまった。選挙制度が中選挙区から小選挙区に変わったことで、政治家が「庶民に選ばれるもの」から、「党幹部に選ばれるもの」になってしまったからです。候補者が有権者である庶民に目を向けず、党幹部の顔ばかり見て、公認を貰おうとする。党幹部も東大や官僚出身、外国留学組などを重視して、候補者選定を行う。これは自民党だけでなく、他の政党も同じです。丸山議員も東大・経産省という絵に描いたようなエリートだが、国会議員としての基本的な資格、つまり国家国民のためという志が決定的に欠如していますね。日本維新の会は丸山議員を除名処分にしたが、維新がこんな男を公認したこと自体が間違いなのです。
しっかりした国会議員を作るには、選挙制度を再検証して、いったん中選挙区に戻すなど、一刻も早く小選挙区比例代表並立制をやめて、選挙制度を改革すべきです。選挙で切磋琢磨し、揉まれ鍛えられて、初めて国会議員としての志が確固たるものになる、そう私は思います。とにかく今の小選挙区制には弊害が多すぎる。
◆世襲議員が日本を滅ぼす
―― 戦後ほぼ一貫して政権を握ってきた自民党は、いつの間にか安倍晋三総理、麻生太郎副総理兼財務相はじめ世襲議員の比率が異常に高くなっています。
村上:安倍、麻生の2人はもちろん、総裁選を戦った石破茂や政調会長の岸田文雄、外相の河野太郎、若手の小泉進次郎、女性首相候補の1人である小渕優子など、みな世襲議員です。小泉純一郎以降の総理は、安倍、福田康夫、麻生と全て世襲政治家。大名の子は大名、百姓の子は百姓だった世襲制度の江戸時代に戻ってしまったようだ。
2年前に総選挙があったが、小選挙区で当選した自民党議員218人のうち世襲議員は72人で全体の33%を占めた。つまり、3分の1の自民党議員が世襲政治家というわけだ。世界広しと言えども、これほど世襲議員が蔓延っているのは日本だけですよ。
しっかりした国会議員を作るには、選挙制度を再検証して、いったん中選挙区に戻すなど、一刻も早く小選挙区比例代表並立制をやめて、選挙制度を改革すべきです。選挙で切磋琢磨し、揉まれ鍛えられて、初めて国会議員としての志が確固たるものになる、そう私は思います。とにかく今の小選挙区制には弊害が多すぎる。
世襲議員は親から地盤・看板・カバンを引き継ぐ。徒手空拳で選挙に挑もうとする志ある青年にとって、世襲議員は巨大な壁です。
明治維新が成功したのは、挑戦精神に富んだ、優秀な下級武士が改革の先頭に立ったからです。彼らは世襲制度を崩し、野にあった優れた人材を積極的に登用しました。これからの日本には解決すべき課題が山積しています。新しい時代を切り拓くために、自民党は世襲政治を打破する覚悟をしなければならない、私はそう確信しています。
私は若いころ、炭鉱で働きながら夜間高校で学び、組合運動にも力を注ぎました。劣悪な職場で働く仲間の安全を確保するための環境整備、そして生活向上を目指し、書記長選挙に立候補したことがあります。
政治の恩恵は、恵まれない者、陽の当たらない者にこそ注がれるべきだと考えていました。乳母日傘の世襲議員には、こうした人々への温かい眼差しが徹底して欠けています。そうした意味でも、世襲議員が大手を振っている現状を変える必要を痛感します。
ニュース 国内 経済 日本の政治を劣化させた根源は「世襲議員」にあり!<村上正邦氏>
日本の政治を劣化させた根源は「世襲議員」にあり!<村上正邦氏>
HARBOR BUSINESS Online 2019年6月24日 08:32
私は若いころ、炭鉱で働きながら夜間高校で学び、組合運動にも力を注ぎました。劣悪な職場で働く仲間の安全を確保するための環境整備、そして生活向上を目指し、書記長選挙に立候補したことがあります。
政治の恩恵は、恵まれない者、陽の当たらない者にこそ注がれるべきだと考えていました。乳母日傘の世襲議員には、こうした人々への温かい眼差しが徹底して欠けています。そうした意味でも、世襲議員が大手を振っている現状を変える必要を痛感します。
◆参院改革に全力を注げ
―― 村上さんは現役時代、大胆な参議院改革を主張しておられました。
村上:政治家の劣化を防ぐためにも、参院改革は是非とも成し遂げなければなりません。衆参が同じような選挙制度、しかも実態は「風頼り」の人気投票であることは衆参とも同じです。「参院は衆院のカーボンコピー」などと言われる参院の現状は大胆に改革しなければなりません。衆院は権力闘争を行う修羅場ですが、参院は良識の府としての役割を果たすべきです。各界屈指の有識者で良識の府を構成し、衆院とは全く違う機能を持たせるべきです。
現行憲法では予算と条約承認については衆院に優越権があります。しかし、権力闘争を専らにする衆院に外交の優越権を持たせるのは間違いだと思います。外交と決算については、参院に優越権を持たせるべきです。
村上正邦氏●元参議院議員、労働大臣を歴任。在職中は参議院自民党において多大な影響力を持ち、「タカ派」「参院のドン」との異名で呼ばれた
<提供元/月刊日本編集部>げっかんにっぽん
●「日本の自立と再生を目指す、闘う言論誌」を標榜する保守系オピニオン誌。「左右」という偏狭な枠組みに囚われない硬派な論調とスタンスで知られる。

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特別対談 島田雅彦×白井聡
島田 この小説は二人の人物の一人称で書かれていますが、一人称はその人が抱え込んでいる欲望や無意識を一番さらけ出しやすい。何しろその人物に憑依して、洗いざらいぶちまけさせるのだから、小説家は他人の無意識に入り込むスパイみたいなものです。
これまでの日本では大人の保守というものが機能していて、「それを言っちゃおしまい」ということはなかなか口にしませんでした。
本音と建前を使い分けて、心の深いところでは大きな野望や欲望があっても、おくびにも出さずに表面的には世論をちゃんと観察して、今ここでやりすぎると支持率が落ちるから抑えておく、という自己抑制が働いていたんですね。
ところが今は誰もが「右翼小児病」で、みんな大人であることを積極的にやめようとしていて、ものすごくシンプルに欲望をさらけ出しています。
まだ辛うじて一部のマスメディアやSNSも機能していますから、身もふたもないことを言った時にはみんなで責めるんですけどね。でも言った本人はもともとずっとそう思っているので、「何が悪いの」という感じで、自分の言葉がどう受け止められるかということの認識すらない状態です。
ですからある意味ものすごくわかりやすい。乱暴だけどシンプルでわかりやすい言葉は、あまりものを考えないで暮らしているような人々には妙に受けますからね。そういう極端な存在というのは過去にもいたし、もっと右翼的な欲望をモロに言うことを芸風とする人たちもいました。
そういう欲望の発揮の仕方がストレートすぎると左翼が怒るわけですけど、左翼の側に弱さもあって、彼らは常に有権者の側にいるというスタンスを取るんですが、その分、権力欲が弱い。
一方右翼の方は、すごくわかりやすく権力欲に凝り固まっている。もともと自民党というのは地方のボスの集まりで、全国区である自民党内で重要なポストを占めることができれば、彼らの権力欲、自己実現は達成されるので、そこに向けて努力する。
野党のセコさ
白井 小選挙区制になって権力が党中央に集中するようになったという事情もあるんですけど、制度論だけではつまらないし、結局は制度がどうであろうが、最終的には人の根性の問題なんです。要するに、こんなものすごく近視眼的な状況でいいんでしょうか、ということですね。
最近、原彬久さんという戦後日本政治史を研究されてきた先生が書いた、『戦後史のなかの日本社会党』(中公新書)を読みました。社会党が社民党に党名変更をして議席を大幅に減らしていって、今日につながる没落期に入った時代に書かれた本です。
野党の方はどうなのかというと、島田さんは彼らの権力欲が弱いとおっしゃいましたが、僕はどうもセコいと感じます。
これを読んで、僕は自民党は大嫌いですけど、社会党も別な形でダメであるという感想を持ちました。それは何故かというと、高度成長期にいわゆるマルクス主義の古典的な理論が通用しなくなってくる。
例えば、古典的理論の命題の一つに、資本主義社会
が発展すればするほど労働者階級が貧乏になり、一部に富が集中していくという「窮乏化法則」があります。高度成長期になると、この命題は明らかに現実と合致せず、みんな豊かになってきたという実感が広がってきます。
そういう中で、どうしたらいいのかと。当然社会党の中でも考え方を変えるべきだという意見が出てくる。古典的理論の命題のいくつかを見直して、労働者階級の政党ではなく大衆政党へと方向転換しなければいけない、と構造改革派と呼ばれた人たちが言い出すわけです。
その筆頭が江田五月さんのお父さんの江田三郎さんだったわけですけど、何がひどいかというと、党内では江田理論が正しいことをみんな納得していたというのです。しかし実際には絶対に江田三郎を党首(委員長)にさせなかった。
原因は派閥対立で、過去の因縁や経緯から絶対に江田三郎を担ぎたくないという人がたくさんいたために、党の基本方針の転換ができず、実は誰も信じていない古典的マルクス主義に固執することになった。このことは、日本における社会主義がほとんど死んでしまったことの原因のひとつです。
天下を取るためなら、正しい考え方に乗るべきなのに、党内でそれぞれの子飼い勢力を抑えているプチボスが、自分たちの立場をまず維持したい。そのためには正しいとわかっている事でも反対すると、こういうセコい発想ですね。
実は自民党側でも、田中角栄なんかは「江田がもし社会党を掌握したら、自民党政権は危ういかもしれない」と一番恐れていたと言われています。日本の政治家たちの欲望の矮小さに、本当にうんざりするんですね。
島田 もともと社会党と自民党が大きな対立の構図を作って政治をやっていた1980年代くらいまでは、自民党の中にもちゃんと派閥があって、自民党内に政治的なオルタナティブも確保されていた。保守本流と非主流派、護憲派と改憲派、ハト派とタカ派というように。それで自民党内でも政権交代がある。
社会党はその補完的な役割ということで、たとえば反安保闘争をやったときに、野党の最たる社会党がデモを盛り上げると、国内でこんなに反対世論が高まっていますから、と言ってアメリカの要求を多少はマケてもらえる。
そうした与野党がタッグを組んでの寝技が成立していた。自民党の中に社会党と通じている左派、社会党の中に自民党に通じている右派がいたわけです。
そのためにとりあえず誰もが安倍首相率いる政権の中で、安保法制を通すことに全面的に協力して、そこで何らかの功績が認められれば今のポストを続けられるし次もあるという、ほとんど近視眼的な野望が行動になって表れています。
それが今は民主党にスライドしていて、民主党政権の時代もそうだったように共産党との選挙協力などあり得ないと、プチ自民をやろうとする。一応左派の旧社会党の議員がいても民主党内で軋轢が生じて、セコい権力闘争で空中分解して今日に至っています。
反自民の野党勢力の結集というのは、大変ハードルが高いのだけれども、今まで共産党が唯我独尊でやってきたのをちょっと譲歩しようとしていることは、微妙に今までとは違うのかもしれません。
本当に自民党の政権が危険すぎるので、ない袖はふれない状態の中でやれることは何かというと、ベルルスコーニを絶対に首相に返り咲かせるなという方式の、イタリアにおける中道左派連合を日本に実現させるしかないということになっていると思います。
島田雅彦
1961年、東京都生れ。東京外国語大学ロシア語学科卒。1983年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。1984年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞を受賞。著書に『僕は模造人間』『エトロフの恋』『フランシスコ・X』『佳人の奇遇』『悪貨』『ニッチを探して』など。 最新刊は『虚人の星』『優しいサヨクの復活』。
白井聡
1977年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員等を経て、京都精華大学人文学部専任講師。専攻は、社会思想・政治学。著書に『永続敗戦論─戦後日本の核心』 『未完のレーニン』など。最新刊は『「戦後」の墓碑銘』。
9/13(金) 朝日新聞社
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(82)が11月の来日に際し、死刑が確定して再審請求中の袴田巌さん(83)との面会を調整していることがローマ法王庁(バチカン)関係者などへの取材でわかった。袴田さんは再審開始決定が取り消された後も、収監されずに浜松市で生活する。死刑確定者との面会が実現すれば極めて異例。法王は「死刑廃止」を提唱しており、日本の死刑制度に世界の注目が集まりそうだ。
世界を旅するローマ法王 若い頃には日本行きの希望も
法王庁や日本の関係者によると、法王は袴田さんの弁護団から昨年、書簡で面会要請を受けた。袴田さんが収監中にキリスト教の洗礼を受けていたこともあり、東京ドームでのミサの前後などに面会できるかを検討している。ただ、袴田さんは拘禁症状などで体調が不安定なため、面会できるかは見通せない。
9/12(木) 17:03配信 朝日新聞デジタル
警視庁本部
睡眠作用のある薬を飲食物に混ぜ、女性に飲ませて性的暴行を加えたとして、三菱UFJ銀行の元行員が準強制性交の疑いで逮捕された事件で、警視庁は12日、別の20代女性2人に対する容疑で千秋凉祐容疑者(28)=東京都中央区佃3丁目=を再逮捕し、発表した。千秋容疑者は調べに対し、「言いたくない」と供述し、容疑を否認しているという。
同庁は、千秋容疑者のパソコンに保存されていた画像から被害を把握。同様の画像を10人以上の女性について確認しており、他にも関与がないか捜査を進めている。
築地署によると、千秋容疑者は3月5日夜~6日早朝、中央区の居酒屋で20代女性と食事中、飲食物に薬を混ぜて意識をもうろうとさせ、同区のホテルで性的暴行をした疑いがある。同月14日夜~15日早朝にも同様の手口で、別の20代女性に東京都墨田区のホテルで性的暴行を加えた疑いがある。2人とはマッチングアプリを通じて知り合ったとみられるという。
千秋容疑者は30代女性に対する容疑で今年7月に逮捕された。三菱UFJ銀行は「深くおわびする。誠に遺憾」としている。
9/12(木) 読売新聞
北海道警は12日、家族からの届け出を受けて保護した宗谷地方の10歳代の少女を稚内署員が自宅へ送り届ける途中、少女がフェリーから転落し、死亡したと発表した。少女が自殺を図ったとみている。
発表によると、少女は11日朝、通学先に向かうと家族に告げて自宅を出たが、そのまま行方が分からなくなった。届け出を受けた同署員が同日午後、稚内市内で少女を発見。署員2人が同行し、フェリーで島に向かっていたところ、到着直前の午後6時10分頃に少女が自ら海に飛び込んだという。
多くのトラブルの源は、厄介な感情なのである。
徹は、人生を振り返り、「この人間だけは、許せない!」と感情に震えたことがある。
文字通り<偶直なまでに>に会社の再建のために尽くしていた。
だが、後輩が言う。
「真田さんは、相当、社長に恨まれているんですね」
「ええ!恨まれている?」徹は何の事だか理解しかねた。
「社長が、<真田を一生、飼殺しにしてやる>と言ってましたよ。それまで社長に言われたのですから。真田さん、会社を辞めた方がいいんじゃないですか」軽率な言動が、社内で顰蹙をかっている後輩の君島尚樹は、薄ら笑いを浮かべる。
姉ご肌の荒木みどりは、「君島クンのこと、何とかならない。面倒見切れない」と日ごろから愚痴をこぼしていた。
徹は荒木みどりが妹のように可愛がっている佐々木紀子のためにも、頑張ってきた。
母子家庭の紀子は、徹の目にも如何にも貧しそうに映じていた。
「国鉄の定期代は出ているのですが、バス代は自腹なの」と言っていた。
「そうか、大変なんだね」と徹は同情していた。
「俺が売り上げを伸ばすしかないな」徹は実際、営業で頑張ってこれまでの社の売り上げを3倍にした。
「真田さん、ありがとう、バス代今月からもらえたの」と紀子が頬笑むので、徹は「次は5倍だ!」と決意する。
だが、その徹を<一生、飼殺しにしてやる>、何故なんだ!?
徹は国鉄沿線ガード下の酒場の片隅でコップ酒を飲む。
9/13(金) 女性自身
小室圭さんの代理人を務める弁護士は8月下旬、小室さんが奨学金を獲得したことを公表した。その金額こそ明かされなかったものの、小室さんの留学は2年目を迎えることとなった。だが、いまだに金銭トラブル解決の目処は立っていないと皇室ジャーナリストは言う。
「8月上旬に小室さんの代理人と、佳代さんの元婚約者・X氏とその代理人が初めて3人で面会をしました。X氏はこれまでどおり、小室家に援助した約400万円の返金を求めています。しかし今回の面会では、次回交渉の日程さえ決めなかったそうです」
金銭トラブル解決への道筋が見えない一方で、宮内庁関係者によれば、実は小室家に手を差し伸べる人物も現れたのだという。
「眞子さまのご結婚のためなら、小室さんに400万円の金銭的援助をしてもいい――。そういった意向を漏らしている方がいらっしゃると聞いています。しかし、この話を聞きつけた宮内庁職員がその人物に接触し『そういった申し出はやめていただけないか』と要請したそうなのです」
意外にも、トラブルとなっている400万円の金銭を“肩代わり”してもいい、と表明してきた人物はこれまでにもいた。漫画家の小林よしのり氏は今年1月、自身のブログで「たった400万円くらいくれてやるぜ」と発言。
また、デヴィ夫人も昨年3月のブログで、金銭トラブルを蒸し返すX氏に異議を唱え「430万円をあなたの顔にたたきつけてあげたい心情」とつづっていた。
「小室さんが10歳のときに母子家庭となった小室家は、佳代さんがパートを掛け持ちして学費を賄ったほど。そうした経済的事情に同情する意見もあります。また、眞子さまが意中の男性と結婚できないのはお気の毒だ、という声も聞かれます。眞子さまが結婚できるのなら、身銭を切って小室家の金銭トラブルを解決してもいい――。そう考えている人物も1人や2人ではありません」(前出・宮内庁関係者)
しかし、こうした動きに疑問を呈するのは、前出の皇室ジャーナリスト。
「そもそも秋篠宮ご夫妻は、小室さんの不誠実な行動の数々に対して強い不信感を抱かれています。“小室圭さんとは破談に!”、それこそが秋篠宮ご夫妻の願いといっても過言ではありません。金銭トラブルが第三者の援助で解決したとしても、小室さんに対する信頼は決して回復しません。今後、小室さんが眞子さまのご結婚相手として認められるのは、かなり難しいと思われます」
一方で、正反対の見解を示すのは前出の宮内庁関係者。
「眞子さまも皇族とはいえ、憲法に認められた“婚姻の自由”はあります。結婚延期も、眞子さまが小室さんと話し合ってお決めになったことになっています。つまり、眞子さまの意思に反して無理やり結婚を取りやめにすることは、秋篠宮ご夫妻にもできないことなのです。小室家の金銭トラブルがあるからこそ、その解決を条件にすることで結婚を阻止できているともいえます。逆に言えば、金銭トラブルが解決してしまうと、小室さんとの結婚を止めるすべがなくなってしまう――。それこそが、秋篠宮ご夫妻がもっとも恐れるシナリオなのです。だからこそ宮内庁職員に金銭トラブル解決をストップし、破談への道筋を残すべく“非情の密命”が下ったのではないでしょうか」
孤立無援に見えた小室さんに、差し伸べられたという救いの手。それすらも遮られ、結婚への道がますます険しくなった眞子さまのショックはいかばかりか――。
9/13(金) 女性自身
小室圭さんの代理人を務める弁護士は8月下旬、小室さんが奨学金を獲得したことを公表した。その金額こそ明かされなかったものの、小室さんの留学は2年目を迎えることとなった。だが、いまだに金銭トラブル解決の目処は立っていないと皇室ジャーナリストは言う。
「8月上旬に小室さんの代理人と、佳代さんの元婚約者・X氏とその代理人が初めて3人で面会をしました。X氏はこれまでどおり、小室家に援助した約400万円の返金を求めています。しかし今回の面会では、次回交渉の日程さえ決めなかったそうです」
金銭トラブル解決への道筋が見えない一方で、宮内庁関係者によれば、実は小室家に手を差し伸べる人物も現れたのだという。
「眞子さまのご結婚のためなら、小室さんに400万円の金銭的援助をしてもいい――。そういった意向を漏らしている方がいらっしゃると聞いています。しかし、この話を聞きつけた宮内庁職員がその人物に接触し『そういった申し出はやめていただけないか』と要請したそうなのです」
意外にも、トラブルとなっている400万円の金銭を“肩代わり”してもいい、と表明してきた人物はこれまでにもいた。漫画家の小林よしのり氏は今年1月、自身のブログで「たった400万円くらいくれてやるぜ」と発言。
また、デヴィ夫人も昨年3月のブログで、金銭トラブルを蒸し返すX氏に異議を唱え「430万円をあなたの顔にたたきつけてあげたい心情」とつづっていた。
「小室さんが10歳のときに母子家庭となった小室家は、佳代さんがパートを掛け持ちして学費を賄ったほど。そうした経済的事情に同情する意見もあります。また、眞子さまが意中の男性と結婚できないのはお気の毒だ、という声も聞かれます。眞子さまが結婚できるのなら、身銭を切って小室家の金銭トラブルを解決してもいい――。そう考えている人物も1人や2人ではありません」(前出・宮内庁関係者)
しかし、こうした動きに疑問を呈するのは、前出の皇室ジャーナリスト。
「そもそも秋篠宮ご夫妻は、小室さんの不誠実な行動の数々に対して強い不信感を抱かれています。“小室圭さんとは破談に!”、それこそが秋篠宮ご夫妻の願いといっても過言ではありません。金銭トラブルが第三者の援助で解決したとしても、小室さんに対する信頼は決して回復しません。今後、小室さんが眞子さまのご結婚相手として認められるのは、かなり難しいと思われます」
一方で、正反対の見解を示すのは前出の宮内庁関係者。
「眞子さまも皇族とはいえ、憲法に認められた“婚姻の自由”はあります。結婚延期も、眞子さまが小室さんと話し合ってお決めになったことになっています。つまり、眞子さまの意思に反して無理やり結婚を取りやめにすることは、秋篠宮ご夫妻にもできないことなのです。小室家の金銭トラブルがあるからこそ、その解決を条件にすることで結婚を阻止できているともいえます。逆に言えば、金銭トラブルが解決してしまうと、小室さんとの結婚を止めるすべがなくなってしまう――。それこそが、秋篠宮ご夫妻がもっとも恐れるシナリオなのです。だからこそ宮内庁職員に金銭トラブル解決をストップし、破談への道筋を残すべく“非情の密命”が下ったのではないでしょうか」
孤立無援に見えた小室さんに、差し伸べられたという救いの手。それすらも遮られ、結婚への道がますます険しくなった眞子さまのショックはいかばかりか――。
9/13(金) (FNN PRIME)
台風15号の影響による大規模停電から5日。
懸命の復旧作業が続けられる中、「停電地域が正確に把握されていないのでは」という声が、いまだ停電の続く地域の住民から上がっている。
千葉県内の停電軒数とボランティア受け入れ状況
9月13日午後4時の時点で、約18万7000軒でいまだ停電が続く千葉県。
懸命の復旧作業によって電気が戻る地域が増えつつある中、菅原経産相は「一部の地域では停電が1週間以上続く」という見通しを示した。
いすみ市では13日朝までに多くの地域で電力が復旧したが、市の内陸部にある山田地区では約300軒が停電したままとなっていた。
しかし、東京電力の公式サイトを見てみると、停電地域に山田地区の記載はない(13日午前11時49分現在)。
住民によると、12日の夜には山田地区の区民センターの手前100mあたりまでは電気が復旧していたものの、その先の地域に関する情報は入ってこないという。
東京電力の公式Twitterアカウントの投稿によると、13日朝の段階で「山田地区の電力はまもなく復旧の見込み」と発表されていたものの、その情報は住民に届いておらず、13日午後4時時点でも電気は復旧していないという。
また、市原市のある住宅では、向かいの家はかなり前から電気が戻っているものの、自宅はいまだ停電中という状況にあり、なぜ自宅にだけ電気が戻らないのか、疑問の声も挙がっていた。
13日会見した千葉県の森田健作知事は「各自治体もこんなに大きな台風と予想していなかったのでは。その中で県と各自治体の意思疎通がうまくできなかったところがあったのではないか」と語っている。
また、千葉県の危機管理課は取材に対し「停電情報については東電頼りになっている。(東電の公式サイトに)記載のない地区でも停電している、という声も出ているが把握しきれていない」と回答。
今後に向けては「各自治体でも自治会などと助け合い情報共有をしていきたい」としている。
地域による“復旧格差”がある中、迎える3連休。
いまだ全面復旧の見通しが立っていない状況の中、自治体がボランティアの募集を発表している。
ボランティアの募集を発表しているのは、以下の地域。
【受け付け中】
・香取市
・鴨川市鋸南町
・館山市
【14日(土)から受け付け開始】
・南房総市
・八街市
【17日(火)から受け付け開始】
・富津市
ボランティアは「自治体県内」「市内在住の人」など限定して募集している場合があるため、現地に向かう前に必ず、各自治体の公式サイトで募集要項を確認してほしい。
また、東京ボランティア市民活動センターに聞いた、ボランティアに向かう際に気を付けたいことは以下の4点。
【装備を整える】
活動しやすい服装を心がけ、長袖長ズボン・ヘルメット・ゴーグル・マスク・軍手やゴム手袋・安全靴などを用意する。
【衣・食・住を自身で確保する】
食事や泊まるところを確保してから向かう。
【マイカーの乗り入れは禁止】
交通渋滞の発生が予想されるため、マイカーの使用は望ましくない。また、地元のガソリンスタンドを使うことで地元の人にガソリンが行き渡らなくなってしまう可能性がある。
【住民の気持ちを考えて行動する】
被害の様子をSNSにアップするなどの行動は禁止。
福原直英アナウンサー:
とにかく猛烈な風が吹いて雨も降りました。飛んでしまった、落ちてしまったトタン屋根や屋根瓦の片付けや、どこからともなく飛んできた物、あるいはどこかへ飛んでいってしまった物の捜索もボランティアに委ねられるかもしれません。
そして、なんといっても停電ですから、使い物にならなくなってしまった冷蔵庫の中の物の片付けなどもボランティアの仕事に入ってくるかもしれませんね。
木村拓也キャスター:
この3連休で自分が何かしたい、一番に行きたい。こういった方って多いと思うんですよね。
週刊東洋経済編集長・山田俊浩氏:
「地元で水ぐらいは買ってもいいのかな」と思っちゃう人も多いようなんですけど、水が今一番重要なので(自分で)水なども持っていく必要もあって…この週末は天気も気になるので、無理をせずやらないと、またそこで熱中症になったり色々な事故も起きかねないので、まずは最低限の片付けといったところの手伝いでしょうね。
(「Live News it!」)