スピードスケート選手から競輪トップ選手へ上り詰めたスゴい人!

2019年09月23日 21時07分45秒 | 未来予測研究会の掲示板
武田 豊樹

競輪レースの中で一番ヒートアップするグランプリレースが、今月末に開催される。
3500名の競輪選手のトップ9が戦うフィールド。
1位の賞金はなんと1億円!
本日登場のスゴい人が競輪を始めた年は30歳。
周りと比べるとあまりにも遅すぎるスタート。
しかし、彼には揺るぎない自信があった。
今ではトップ選手として活躍している。
彼を支えた自信の源とは?
さあ・・・競輪選手 武田豊樹様の登場です!

「人生はまさかの坂の連続」

幼い頃から体を動かすのは大好きでした。
知床の雪国育ちなので、スキーやスケートが盛んでした。
自然とスケートを始め、小学校高学年の頃には世界を目指すようになりました。
ただ知床には立派なリンクがなく、あるのはスポーツ少年団の父母が集まって水をまいて凍らせたリンク。
リンクの上に霜がはり、マイナス38度の中で練習した事もありました。
オリンピックでメダルをとっても生活出来ないのはわかっていたので、中学3年生ぐらいから競輪に興味を持ち始めました。
競輪に興味はあっても、高校は、釧路にあるスケートの強豪校へ進学。
全国優勝したものの、このままで良いのか意味の無いことなのでは、とずっと考えながら頂点を目指していました。
そんな頃、両親に競輪の道に進みたいと言うと反対されました。
卒業後は王子製紙の実業団へ。
でも、全く活躍できませんでした。
当時、競輪選手になるには年齢制限があり、23歳までに試験に合格しないとなれませんでした。
どうしても諦めきれず、23歳の時に最初で最後の試験にチャレンジ。
しかし、不合格。
この時既に実業団もやめていて、競輪への道も閉ざされたのです。
3日後、橋本聖子さんから「やること無いんだったら秘書でもやりなさい」と電話があり、北海道から永田町に行きました。
スポーツの世界からスーツを着る世界へ。
とにかく秘書業務は忙しく昼ご飯もろくに食べられず、痩せていきました。
2年程のブランクを経て秘書業務をやりながら橋本さんの会社でスケート競技を再開しました。
スポーツを辞めた苦しさや普通に働く厳しさもわかっていたので、スイッチが入ったのでしょうね。
1年後には世界の舞台に戻り、2年目からワールドカップでも優勝出来るように。
ソルトレイクシティーオリンピックに出場し、選手として一番油が乗っている時、競輪選手の年齢制限が無くなりました。
次回のオリンピックを狙っていましたが、頭の中でずっと引っかかっていた競輪選手への夢に再度チャレンジ!
試験に合格し、新人として最年長の30歳で競輪選手デビューしました。
「スケートと競輪は違う」
「30歳からなんて通用するわけない」
と数多くの批判を受けましたが、自分では、そんな厳しさではへこたれない自信がありました。
何よりいつかは自分が輝く場所があるのだと信じていたので!
まさか、またスケートをやって世界にいけるとは。
まさか、競輪選手になれるとは。
人生は、本当に最後の最後まで諦めない事が重要なのだと日々教わっています。

タグ:


競輪選手 博打の駒として生きる

2019年09月23日 20時48分36秒 | 未来予測研究会の掲示板

著者 武田 豊樹

トップ選手に上りつめたオールドルーキー、武田豊樹の初著作!

「1着賞金1億円、2着賞金2,000万円」最高峰のレースはわずか数センチの差に8,000万円もの違いが生まれる。競輪――人生の縮図とも言える昭和的な世界。15億円を稼いだトップ選手が今、初めて明かす。
商品の説明
内容紹介
トップ選手に上りつめたオールドルーキー、武田豊樹の初著作!

「1着賞金1億円、2着賞金2,000万円」最高峰のレースはわずか数センチの差に8,000万円もの違いが生まれる。競輪――人生の縮図とも言える昭和的な世界。15億円を稼いだトップ選手が今、初めて明かす。

内容(「BOOK」データベースより)
「1着賞金1億円、2着賞金2,000万円」最高峰のレースはわずか1センチの差に8,000万円もの違いが生まれる。競輪―人生の縮図とも言える「昭和的な世界」。15億円を稼いだトップ選手が今、初めて明かす。
著者について

著者について

●武田 豊樹:1974年、北海道生まれ。幼少期からスピードスケートを始め、学生時代に全国区の選手として活躍。高校卒業後は、社会人の強豪・王子製紙スケート部に所属。一時スピードスケートから離れるも、1998年に現役復帰を果たし2002年のソルトレークシティオリンピックに出場。同大会後に、競輪選手への転向を決意し88期生として競輪学校に入学した。2003年に30歳でプロデビューしてからは、トップレーサーとして数々のタイトルを獲得。2018年には生涯獲得賞金15億円を突破した。日本競輪選手会茨城支部所属。

競輪選手 博打の駒として生きる


阿部日顕氏死去(日蓮正宗前法主、前管長)

2019年09月23日 20時29分08秒 | 社会・文化・政治・経済

2019年09月20日

阿部 日顕氏(あべ・にっけん=日蓮正宗前法主、前管長)20日午前7時30分、東京都世田谷区中町の大石寺出張所(自宅)で死去、96歳。関係者のみの密葬は22日から。本葬は10月9日から11日まで、静岡県富士宮市上条2057の大石寺で。

訴訟
シアトル事件・クロウ事件
1992年6月17日付『創価新報』が「これが邪淫僧・日顕の正体だ!」という記事を掲載。当時学会シアトル支部長の女性信者の証言を唯一の根拠に、阿部氏が29年前の63年に渡米した際、セックス・スキャンダルを起こしていたとの攻撃を開始しました。(『しんぶん赤旗』H13.2.5)宗門側では「和解」であると公表している一方、創価学会側では機関紙等で大勝利と掲載している。
芸者写真問題

1992年(平成4年)11月、『創価新報』で日顕が「芸者遊び」をし、淫乱・放蕩三昧をしていると掲載した。
日蓮正宗側は、1993年(平成5年)5月、創価学会と池田大作を名誉毀損罪に当たるとして謝罪広告と損害賠償等の支払いを求めて提訴した。第2審で東京高裁(2000年12月5日)は、日顕が原告に名を連ねていないことから、「報道は日顕個人に向けられたものであり、日蓮正宗・大石寺に対する不法行為に該当するということはできない」とし、日蓮正宗側の請求を全て棄却した。日蓮正宗側の上告から3年後、最高裁判所は憲法違反等の上告理由に当たらないと宗門側の上告を棄却した。


矢野監督「強み」CSへ超攻撃的継投で4戦全勝狙う

2019年09月23日 19時24分23秒 | 野球

阪神が大逆転のクライマックスシリーズ進出に向けて、4戦4勝を狙う。23日は甲子園で指名練習を実施。明日なき戦いに、矢野燿大監督(50)は腹をくくっている。

24日は甲子園で今季最後の巨人戦。年間で9勝15敗と煮え湯を飲まされた相手に一矢報いたい。矢野監督は「最後じゃなくても勝ちたい。いつでも勝ちたい。今年は特にやられている。甲子園での戦い。ウチは勝つしかない」と意地を見せるつもりだ。

CS進出の可能性は消えていない。この日、3位広島が中日にサヨナラ勝ち。阪神は4位に浮上したが、残された道は4戦全勝だけ。指揮官の口調は熱を帯びた。「ゼロで抑えれば投手やバッテリーにとっては大変なことだけど負けることはない。1点でも少なく、どう抑えていくかはウチにとっては必要なこと。ある意味でウチの強み」。守って、しのいで、抑えきる。超攻撃的な継投で挑む構えだ。

攻めの采配は前日22日のDeNA戦でも顕著だった。4回2死一塁で柴田を打席に迎えると、無失点の先発望月から能見にスイッチ。意地でも先制を許さない、強い意志が表れていた。12球団トップの救援防御率3・54を誇るリリーフ陣に命運を託す。

22日から先発要員のガルシアも中継ぎへ。1回無失点で白星をつかんだ。指揮官は「そんなにやっていないから簡単なポジションじゃない。なるべく先発のような形で投げさせるようなところで投げさせた方がいい」と説明。ブルペン担当の金村投手コーチも「ガルシアは基本はロング(リリーフ)で行けるようにしている。イニングの頭からが絶対条件」と明かす。

今後も非常事態に備えた勝負手で、他の先発陣の救援待機も検討する。矢野監督は「失点を少なくするのが勝つために一番必要なこと」と力を込めた。24日に巨人に負ければCSも完全消滅する。胸突き八丁の戦いで前だけを見る。【酒井俊作】

 
 

 

 

 


「鳥谷」引退勧告で迷走つづく阪神 岡田、川藤“大物OB”はどうみているか

2019年09月23日 18時49分42秒 | 野球

9/21(土) 6:00配信 デイリー新潮

それは、いきなりの“造反劇”だった。

 二軍調整から帰ってきたばかりの阪神・ソラーテが、9月6日の対広島戦(マツダスタジアム)を前にして「モチベーションが上がらない」と首脳陣に訴えて一軍昇格を拒否、同9日に解雇されるという“前代未聞”の騒動が勃発した。

 ソラーテは、クライマックスシリーズ進出の起爆剤として7月に来日した新外国人。デビュー戦の巨人戦では勝負を決めるホームランを放ち、メジャー時代の「セクシータイム」という愛称も浸透し始めたばかりだった。

「ソラーテの本職は二塁手でしたが、来日直後の一軍戦では、チーム事情もあり外野を含めてポジションをたらい回しされていました。失策を連発したうえ、打撃も不振を極めて、8月19日に2軍に降格させられた。2軍戦ではホームランを放つなど結果を出していましたが、一軍合流後に『レギュラー扱いはしない』と首脳陣から通告されて、やる気がなくなったようです」(阪神担当記者)

 突然、“職場放棄”を犯したソラーテは批判されてしかるべきだが、見切りをつけられた球団側にも、選手の扱い方に問題があったのではないか。さらに、ファンに衝撃を与えたのは、「造反劇」からさかのぼること数日前。ベテランの鳥谷敬に対して球団側が「引退勧告」を行っていたことだ。

「鳥谷は2000本安打を達成し、シーズン最多打点など数多くの記録を残しているほか、2005年のリーグ優勝にも貢献しています。そんな功労者である鳥谷に対して、近年は低迷していたとはいえ、球団は“三行半”を突きつけてしまったのです」(同)

 鳥谷は現役続行を希望しているため、今季限りでタテジマのユニフォームを脱ぐことは決まっている。鳥谷と親しい井口資仁監督が率いるロッテが移籍先の有力候補として浮上するなど、現役続行の道は開けそうだ。

 とはいえ、阪神の一連の対応はあまりに冷たすぎるのではないかとファンからも批判が続出している。大物OBは、この問題についてどう考えているのか、見解を聞いてみた。

「(鳥谷の)全盛期とはもちろん違うと思うけど、チームに必要かどうかを判断するのはあくまで球団。プロ野球選手として通用する技術かあるかどうか、という点も周囲は何も言えない。すべては阪神球団が決めること。それに関してはOBも口を挟めない」(川藤幸三氏)

「力が落ちている部分はもちろんあるけど、だからといって引退というようなレベルでもないと思う。球団の事情があるわけだから、何も言うことはない。まあ、本人が現役を続けたいようだから、場所が見つかるといいな」(岡田彰布氏)

 監督として鳥谷の全盛期を知る岡田氏のコメントからは「まだ引退には早い」というニュアンスが感じ取れた。岡田氏自身も長年貢献した阪神に自由契約にされ、オリックスへ移籍した経験もあるだけに、どこか表情は複雑そうだった。

 さらに、9月1日には「ミスタータイガース」こと掛布雅之・オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)が今季限りで退団することも明らかになった。契約満了に伴うとのことだが、16年の二軍監督に就任した際には、一軍監督の就任待望論も強かった。掛布氏本人も「いつかは……」という思いを持っていたが、結果として、数年間、SEAという「肩書き」を与えられただけで終わってしまった。

「引退勧告」に「造反劇」、「ミスタータイガースの退団」……名門球団はいったいどこに向かおうとしているのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

 


虎のレジェンドOBが矢野阪神2年目の不安を指摘

2019年09月23日 17時43分55秒 | 野球

 2019年のセ・リーグは原巨人5年ぶりVで一応の幕を閉じたが、CS争いはまだ続いている。逆転CS進出を目指す矢野阪神は22日のDeNA戦(甲子園)に完封勝ちし、首の皮一枚で踏み止まった。奇跡を起こすためには残り4試合全勝が条件。虎のレジェンドOB・小山正明氏は「24日の巨人戦に勝てば面白い。首の皮一枚でも意外に分厚いかも」と期待を寄せる一方、来季に向けては「課題山積。4番とエースをもう一度確立しないと優勝争いは難しい」と指摘した。

 ◇   ◇

 他を圧倒する大型補強した巨人が、苦しみながらも真っ先にゴールのテープを切った。広島時代に2年連続MVPを獲得した丸や、その前にFA補強した山口の大活躍が大きかったが、何より“指揮官の強化”が5年ぶりのリーグ制覇に直結した。3年間の充電を得て戻ってきた原辰徳監督の指揮は、齢六十代に突入してさらに「巧妙」かつ「老獪」になった印象を受けた。2月の宮崎春季キャンプを見た時、原監督の持つ独特のオーラが全体を包み込んでいた感じがしたが、それは間違っていなかったようだ。

 この巨人Vを現役通算320勝のレジェンド・小山正明氏はどう見たのか。専門家の意見を拝聴すべく、携帯を鳴らした。85歳の御年ながら、毎週のようにゴルフを楽しむ氏は電話に出るなり「巨人が強いんじゃなくて、他が弱かったからや」と切り出した。そのココロをじっくりと聞く。

 -と申しますと…。

 「確かに、FAで入った丸やキャプテンの坂本なんかがよくチームをけん引したと思う。15勝を挙げた山口の活躍も大きかったよ。原監督も想像してなかったんと違うか。しかし、それ以上に他球団がひどかった。特に投手陣が近年になく不出来やったように思う。その証拠に、規定投球回数に達した投手で防御率2点台前半の投手が何人おった?それどころか、2点台の投手ですらリーグで4人だけやで」

 -広島のジョンソン、中日の大野、DeNAの今永、そして巨人の山口。阪神とヤクルトの投手はいません。

 「巨人はそんな他球団のピッチングスタッフの不出来に乗じて優勝をさらったと思ってるんやが、僕が高く評価するのはやっぱり原監督の『勝負に対する執着心』やね」

 -確か、阪神戦でゲレーロにバントさせたことがありました。原監督は助っ人でも平気でバントを命じますし、考え方にブレがありません。

 「僕もあのゲレーロのバントが印象的に頭に残っとる。去年、起用法を巡って前の監督と悶着を起こした助っ人選手やが、あのシーンを見て、原監督はちゃんと信頼関係を築いたんやと感じた。そのゲレーロがのちにマジック減しの劇的な逆転2ラン(15日の阪神戦・東京ドーム)を放つんやからね。あれで巨人Vを確信したよ」

 小山氏も唸った『原采配』が広島4連覇を阻止して5年ぶりのV奪回を決めたわけだが、現在5位の阪神はCS進出へまだ首の皮一枚残して残り4試合に挑む。むろん、4戦全勝が前提で、まず24日の巨人最終戦(甲子園)に勝たなければならない。氏は「これに勝てば面白い。意外に首の皮一枚がぶ厚いかもしれん」と一縷(る)の希望を口にする。

 だが、話題が今季の戦い全体になると、口調はガラリと変わった。矢野体制1年目の今年、中継ぎ、抑えの投手陣は健闘したものの、開幕前から危惧されていた“打線の脆弱さ”は最後まで解消されることはなかった。特に、矢野監督がこだわり続けた「4番・大山」構想は8月で瓦解、3番を任された糸井の故障などもあり、来年に向け、またクリーンアップの再構築を余儀なくされた格好だ。レジェンドのボヤキ、いや、嘆きが続く…。

 -来年、4番は誰にすればいいんですかね?

 「これは大変な問題やで。あの段階(8月上旬)で大山を4番から外したということは、プランを白紙に戻したことを意味する。じゃあ誰、と言われると答えに窮するね。今現在4番を打たせているマルテか、と言ったら絶対違うと思うし、まして福留や糸井でもない。おらん、というのが答えやろ」

 -我々が期待をかけた大山が見込み違いとなれば、新たに打てる助っ人を獲る以外に選択肢はないですよね。今年はFA戦線も不作のようですし、ドラフトでもそんな打者はいそうにないですから…。

 「今年途中で獲ってきた助っ人は何ちゅう名前やったかな?すぐに2軍に落ち、ヤル気がないちゅうて帰ったのは…。去年おったロサリオもそうやけど、あまりにも酷すぎる。問題は、球団フロントがこの現実をどう考えているかや。日本人選手の中で4番が育たない、育てることができない以上、フロントがいい助っ人野手を獲ってカバーするしかないんやで」

 -投手陣も不安です。長年先発投手陣を引っ張ってきたメッセンジャーが引退し、復活が待たれた藤浪も今季0勝に終わるのが濃厚。期待の2年目左腕・高橋遙もまだ不安定ですし、小野や才木も伸び悩みました。来年のエースは誰でしょうね?

 「高橋遙はまだ年間を通じて投げられる体力が足りん。前半あんなにいい球を投げていながら、ここ3試合のKO劇を見るとそう思わざるを得ない。この秋から来春に向けて投げ込み、走り込みをして1シーズン戦える強い体を作ることやろう。となれば、西か、と言われるとそれもどうか。4番と同じで、現時点ではおらん。とにかく課題山積やで」

 逆転CS進出に向けて首の皮一枚残っている矢野阪神。24日の巨人最終戦(甲子園)を勝てば、残り3試合全勝も夢ではない。だが、小山氏が危惧するように、来年のことを考えると不安しかない。いずれにしてももうすぐ公式戦は終了、その時点から「矢野虎逆襲の2年目」がスタートする。まずは、今季の検証をきっちりと行い、責任の所在を明確化させることが先決かもしれない。

(デイリースポーツ・中村正直=1997~99年阪神担当キャップ、前編集長、現販売局長)

 
 

生命の<根本>とは何か

2019年09月23日 17時38分01秒 | 社会・文化・政治・経済

▽人生を<価値ある道>に生き抜く。
▽何事をなすにはも必ず<根本>というものがある。
では、生命の<根本>とは何か。
▽その人その人によって、幸福の味わいもさまざまである。
経済の豊かさや、地位、名声等、それぞれである。
▽しかし、自分はどこまでも自分であって、それ以上でも、それ以下でもない。
それを忘れて目先のことにとらわれ、真実の生きがい、人生の生きがい、人生の目的を失ってはならない。
▽我らがいかなる人生観を持つか。
勝利の人生観か、敗北の人生観か、その人の夢、その人の理想が、あなたの存在を決定する。
▽毎日充実して生きていないと、人生は夢のように儚く過ぎる。


「いいね! 」戦争 兵器化するソーシャルメディア

2019年09月23日 12時03分37秒 | 社会・文化・政治・経済

 
 
 
 
 

女性の可能性を限りなく信じる

2019年09月23日 11時55分19秒 | 社会・文化・政治・経済

▽対話は、生命と生命が奏でゆく交響曲である。
活力あふれる前進のリズムも、心通う信頼のハーモニーも、新たな創造の旋律も対話から生まれる。
▽個々の人に希望と困難を乗り越える力を与え、世界を平和と調和の方向へと導く力となる。
▽自分の幸せだけを考える人、他人の幸せの中に自らの幸せを見つける人。
さらに全ての人々の中に自らの幸福を見い出し、人類の幸福のために行動する人。
▽人間に奉仕する慈悲と智慧の人。
社会に貢献する勇気と正義の人。
平和のために行動する哲学と信念の人。
▽女性の可能性を限りなく信じる。
この精神を現実のものにするために教育がある。


人生で直面する<答えのない問題>

2019年09月23日 11時17分38秒 | 社会・文化・政治・経済

▽他者の苦しみや喜びに共感する力を養い、人間性を再活性化させる。
▽人間関係が希薄化する社会にあって、赤裸々に自分のことを語り、互いに励まし合う集いの場。
そこに脈打つのは、人間への信頼と尊敬の精神であり、全ての人を包み込んでいく温かさである。
▽答えのない問題に対して、主体的に答えを創造する能力-の育成。
時代の変化に対応sい、柔軟な発想で行動する人材が求められている。
▽人生で直面する<答えのない問題>に如何に向き合うべきか。
主体的に解決する生き方を目指す。
▽地域での関わりを通sいて子どもの主体性を育む。


いつもそばには本があった。

2019年09月23日 10時43分09秒 | 社会・文化・政治・経済

國分 功一郎 (著), 互 盛央  (著)

 

内容紹介

 

1冊の本には、たくさんの記憶がまとわりついている。その本を買った書店の光景、その本を読んだ場所に流れていた音楽、そしてその本について語り合った友人……。そんな書物をめぐる記憶のネットワークが交錯することで、よりきめ細かく、より豊かなものになることを伝えるため、二人の著者が相手に触発されつつ交互に書き連ねた16のエッセイ。人文書の衰退、人文学の危機が自明視される世の中に贈る、情熱にあふれる1冊!


1冊の書物には、それが大切な本であればあるほど、たくさんの記憶がまとわりついている。その本を買った書店の光景、その本を読んだ場所に流れていた音楽、そしてその本について語り合った友人……。

そんな記憶のネットワークが積み重なり、他の人たちのネットワークと絡み合っていくにつれて、書物という経験は、よりきめ細やかで、より豊かなものになっていく──。
本書は、そんな書物をめぐる記憶のネットワークを伝えるために、二人の著者がみずからの経験に基づいて書いたものです。ただし、これは「対談」でも「往復書簡」でもありません。
キーワードは「観念連合」。ある考えやアイデアが別の考えやアイデアに結びつくことを示す言葉です。

一人が1冊の本をめぐる記憶や考えを書く。それを読んだ相手は、その話に触発されて自分の中に生じた観念連合に導かれて新たなストーリーを綴る。そして、それを読んだ相手は……というように、本書は「連歌」のように織りなされた全16回のエッセイで構成されています。
取り上げられるのは「人文書」を中心とする100冊を越える書物たち。

話題がどこに向かっていくのか分からないまま交互に書き継がれていったエッセイでは、人文書と出会った1990年代のこと、その後の四半世紀に起きた日本や世界の変化、思想や哲学をめぐる現在の状況……さまざまな話が語られ、個々の出来事と結びついた書物の数々が取り上げられています。本書を読む進めていくかたたちにも、ご自分の観念連合を触発されて、新たなネットワークを交錯させていってほしい。そんな願いを抱きながら、人文書の衰退、人文学の危機が自明視される世の中に、二人の著者が情熱をそそいだこの稀有な1冊をお届けします。

 

書物とは、交錯する記憶のネットワークである。書き手は積み上げられてきた知の記憶にアクセスし、読み手は読書の時空の記憶とともに本に出会う。書物をめぐる記憶のネットワークが交錯し、よりきめ細かく、より豊かになるさまを伝えたい―そんな思いを抱いた二人の著者が相手に触発されつつ交互に書き連ねる16のエッセイ。人文書の衰退、人文学の危機が自明視される現代に贈る、かつてなかった「本」のための本。

 

著者について

 

國分 功一郎
1974年、千葉県生まれ。1997年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。2006年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。高崎経済大学を経て、現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専門は、哲学・現代思想。著書に、『スピノザの方法』(みすず書房)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、増補新版:太田出版)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代全書)、『来るべき民主主義』(幻冬舎新書)、『近代政治哲学』(ちくま新書)、『中動態の世界』(医学書院。小林秀雄賞)ほか。訳書に、ジャック・デリダ『マルクスと息子たち』(岩波書店)、ジル・ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)ほか。

互 盛央
1972年、東京都生まれ。1996年、東京大学教養学部教養学科卒業。2005年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。岩波書店を経て、現在、講談社勤務。専門は、言語論・思想史。著書に、『フェルディナン・ド・ソシュール』(作品社。和辻哲郎文化賞、渋沢・クローデル賞)、『エスの系譜』(講談社、のち講談社学術文庫)、『言語起源論の系譜』(講談社。サントリー学芸賞)、『日本国民であるために』(新潮選書)。


 

 

 


太宰治 創作の舞台裏

2019年09月23日 10時23分12秒 | 社会・文化・政治・経済

 
 内容紹介

太宰治の文学は、どのように生み出されたのか――
太宰治生誕110年! これまで紹介されることの少なかったノート・原稿・草稿・写真など、貴重な資料をフルカラーで掲載。
残された資料を読み解き、津島家の歴史から、太宰の生涯、そして太宰文学誕生の背景に迫り、人間・太宰治の実像を明らかにする。
代表作『斜陽』や『人間失格』のほか、新発見の『お伽草紙』直筆原稿も掲載!

【目 次】
刊行にあたって 坂上 弘
はじめに 安藤 宏

第1部 「太宰治」のルーツ
 津島家
 習作時代

第2部 ノート・落書きを中心に
 中学・高校時代のノート
 伝記資料

第3部 原稿・書き換えの跡をたどる
 活字にならなかったもう一つの世界
  「火の鳥」/「カレツヂ・ユーモア・東京帝国大学の巻」/「悖徳の歌留多」
 未定稿から完成稿へ
  「善蔵を思ふ」/「如是我聞」/『井伏鱒二選集』
  友情―書画より

第4部 典拠・小説に用いた資料
 「富嶽百景」
 「天狗」
 「不審庵」
 「右大臣実朝」
 「惜別」

第5部 戦争の影
 検閲―戦中と戦後
  「花火」/「佳日」/「小さいアルバム」/「冬の花火」/「パンドラの匣」
  太宰治・井伏鱒二 戦後疎開中の往復書簡から
 初公開「お伽草紙」原稿

第6部 「斜陽」と「人間失格」
 「斜陽」の世界
 「人間失格」のできるまで
  三鷹にて―家族とともに

【巻末資料】太宰治年譜

内容(「BOOK」データベースより)

太宰治の文学は、どのように生み出されたのか―これまで紹介されることの少なかったノート・原稿・草稿・写真など、貴重な資料をフルカラーで掲載。残された資料を読み解き、津島家の歴史から、太宰の生涯、そして太宰文学誕生の背景に迫り、人間・太宰治の実像を明らかにする。代表作『斜陽』や『人間失格』のほか、新発見の『お伽草紙』直筆原稿も掲載!

著者について

日本初の近代文学の総合資料館。
1963年に財団法人として発足、1967年に東京都目黒区駒場に現在の建物が開館した。
専門図書館として資料の収集・保存に努めるとともに展覧会・講演会等を開催し、資料の公開と文芸・文化の普及のために活動する。
2011年より公益財団法人。2018年現在の所蔵資料は図書・雑誌・肉筆資料など117万点。

 

生きることばへ

2019年09月23日 10時16分50秒 | 社会・文化・政治・経済
 

商品の説明

内容紹介

いのちをかけた読書案内 病を得て余命宣告された硬派のジャーナリストの最後の仕事は、死に直面した文化人たちの格闘を読み解き、伝える連載だった。戦没画家の絵、闘病記、広島、水俣、東日本大震災、沖縄、「自死」…絶筆となった渾身の連載稿に、並行して書かれた詳細な日記を付す。

《人は普段、いつもの平穏な日常が続くことを疑わない。だから思いも寄らない病や命の危険に突然直面すると、未来への不安、死への恐怖が避けようもなく広がる。

そこで人の生、そして死は、どう見えてくるだろう。その問いに正面から向き合った文化人らの作品を読み解きながら、生きるための希望を探りたい。》本文より 特別寄稿 窪島誠一郎 解説 黒川創

著者について

1960年、東京生まれ。84年、東京大学教養学部卒。同年、共同通信社に入社。広島支局、大分支局、那覇支局などを経て、95年から本社文化部に。演劇、文芸を担当しつつ戦後日本を捉え直す骨太な連載を執筆。2010年、文化部長、13年、編集局次長、15年、長野支局長、16年、本社編集局企画委員。18年、闘病しながら本書のベースとなる連載を完結。9月、大腸がんのため死去。

いのちをかけた読書案内


 
 
 

麻薬戦争の真の敵に直面する『ザ・ボーダー』

2019年09月23日 07時01分10秒 | 社会・文化・政治・経済

米国はひどく病んでいる。
麻薬の過剰摂取が交通事故や銃犯罪よりも多く市民の命を奪う。

麻薬戦争の真の敵に直面する『ザ・ボーダー』
 

いつも怒っている。 この世の理不尽に、不平等に、不寛容に。

 弱い者が沈黙しなければならない状況にいつも怒っている。それがドン・ウィンズロウという作家のイメージだった。新作『ザ・ボーダー』(ハーパーBOOKS)の彼も、やはり怒っている。

 日本初紹介となった『ストリート・キッズ』(創元推理文庫)では、若者の傷つきやすい心を通じてその怒りが描かれた。

感情で自分が焼き尽くされないように、慎重に、ニール・ケアリーは怒った。やがてウィンズロウは東海岸から西海岸に移り住み、カリフォルニアの開放的な空気の中で、もう少し無造作に、怒りの感情を書き始めた。作家自身が均衡を取るのに苦労しているように見え、時には作品に厭世観さえ漂うようになった。

 転機になったのはやはり、アメリカ麻薬取締局(DEA)とメキシコの麻薬カルテルとの闘いを描いた2005年の大河小説『犬の力』(角川文庫)だろう。ここでウィンズロウは、アメリカという国家の土台を蝕む麻薬取引という犯罪そのものに正面切って向き合った。麻薬が蔓延するのは、それを売買することで利益を得ている者がいるからだ。人の命を危険に晒すことで富を築こうとする者を許さない。どんな汚い手段を用いてでも奴らを罰しなければならない。『犬の力』とはそういう小説だ。ここでウィンズロウは、火力を最大にして怒りの炎を吹き上げる技法を身に着けたのだと思う。

『犬の力』は力作だが、これのみで終わってしまえばウィンズロウは犯罪小説の書き手として並の作家で終わっていた。2015年の続篇『ザ・カルテル』(ハーパーBOOKS)で彼は、前作を遥かに超えてみせた。『ザ・カルテル』は、暴力と、そして怒りが制御不能であるということをはっきり描いた点において『犬の力』よりも優れている。『犬の力』はDEAの捜査官であるアルトゥーロ(アート)・ケラーが、若くして麻薬王の座についたアダン・バレーラ打倒の信念を燃やして抗争を繰り広げる話である。『ザ・カルテル』は二人の闘いが一旦決着した後、バレーラが刑務所から脱獄して再び王位に就くことから始まる。

しかし物語は単純なケラーVSバレーラの第二ラウンドにはならなかった。なぜならば、麻薬を扱うのは組織であり人であるからだ。ケラーとバレーラの周りで人は動き続けており、利益を求めて暴力の輪は拡散していった。『ザ・カルテル』の後半では麻薬覇権を巡る闘いには収拾がつかなくなり、物語の舞台が国権の及ばない無法地帯となる事態が出来する。無限の暴力の連鎖の中で、この麻薬ビジネスを担っている者、ザ・カルテルとはいったい誰なのだろうか、と登場人物たちは自問自答するのである。

『ザ・ボーダー』は前作から4年後に発表された、三部作の掉尾を飾る大作である。一生を麻薬戦争のために費やしたといってもいいケラーはすでに老境にあるが、ついにDEA局長に就任する。宿敵バレーラは行方不明であり、空位の王座を巡って子供の世代の間で跡目争いが始まっている。権力を狙っている者は若い世代だけではない。バレーラを第二世代、その子供たちを第三世代とすれば第一世代、すなわち、バレーラの上の者たちが現場に復帰して、築かれた秩序を無効化させて新規巻き直しをさせようと企むのである。こうした動きを睨みながらケラーは、かつてなかった改革に手をつける。これまで自分の視野に入っていなかった層に麻薬戦争の本丸があると考え、そこを突き崩すことを最後の仕事にしようとするのである。

『犬の力』においてケラーの敵は、眼前にいる権力者・バレーラだった。『ザ・カルテル』ではその構造が崩壊し、秩序など何もない状態の中で暴力の蔓延を止めなければならなくなった。敵は偏在していると同時に、どこにもいなくなってしまったのである。この三部作をケラーの個人史と見なすと、彼が闘うべき真の敵を見出していく物語と読み替えることができる。『ザ・ボーダー』においてケラーは、バレーラを敵と見做していた過去の自分は間違っていたと考える。アメリカに麻薬を送りつけてくるメキシコのカルテルが本当の敵ではない。そのビジネスを成立させている大本、つまり麻薬とそれによって生み出されている金を必要とするアメリカ国内にこそ倒すべき相手がいるのだ。自分たちの内側にいる本当の敵とは一体誰か。それを明かすのはマナー違反なので遠慮しておくが、ケラーの闘いはかつてないほどの厳しいものになる。

本書の題名である『ザ・ボーダー』から、ドナルド・トランプ大統領が主張する国境の壁施策を連想する読者は多いはずだ。メキシコからアメリカに移民が不法に流入してくるのを防ぐため国境に壁を築くべきだ、とトランプは言う。悪い者はみんなアメリカの外から来るのだと。それに対してケラー=ウィンズロウは、真の敵はアメリカの中にこそいるはずではないか、と疑問を投げかける。外へ、外へ、と誰かが注意を向けようとするとき、そこには別の企図があるかもしれない。

 前二作にも増して弱い者の姿に胸を打たれる小説でもある。特にグアテマラから自由の天地であるはずのアメリカに旅をする少年ニコと、彼らの連れとなるフロル、パオラのエピソードにはぜひ注目いただきたい。権力の構造に底辺があるとすればまさに彼らがそうなのであり、無理解と不寛容が暴力を再生産していくさまが見事にカリカチュアライズされて描かれている。ウィンズロウの低く、唸るような怒り声を、私は確かに聞いた。

(杉江松恋さん)

 

 

事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学

2019年09月23日 06時21分08秒 | 社会・文化・政治・経済

ターリ シャーロット (著), 上原 直子 (翻訳)

 

内容紹介

★脳研究が明らかにした〈人の動かし方〉の極意! ★

「銃規制などの議論を呼ぶ話題では、明らかな事実を提示することは、かえって逆効果になるという。本書が指摘するとおり、頭脳が優れている人ほど、自説に合わない情報を自分の都合よく解釈してしまうからだ」
――ニューヨーク・タイムズ

「他人を説得するための優れた方法だと思っていたものは、いまや間違いであることが明らかになった。その誤りを正し、役に立つ助言を詰め込んだ本書は、あなたの人生すら変えてくれるかもしれない」
――キャス・サンスティーン(『実践 行動経済学』著者)

人はいかにして他者に影響を与え、他者から影響を受けているのか? 
教室や会議室といったリアルな場所からネット上のSNSまで
私たちはみな、毎日何かしらのかたちで他者に影響を与え、また受けながら生活をしています。
私たちはその行為についてどれだけ自覚的なのでしょうか? 
もっと上手に他人の意見を変えることはできないのでしょうか? 
本書では、客観的な事実や数字は他人の考えを変える武器にはならないなど、
認知神経科学が近年発見した数々の驚くべき研究結果を示し、
他人を説得しようとするときに私たちが陥りがちな罠と、それを避ける方法を紹介します。

名門大学教授が教えるとっておきの「説得の技法」、ぜひご一読ください! 


*タイムズ紙、フォーブス誌ほか年間ベストブック多数ノミネート! 
*2018年 イギリス心理学会賞受賞!

内容(「BOOK」データベースより)

人はいかにして他人に影響を与え、他人から影響を受けているのか。名門大学の認知神経科学者が教える、とっておきの“人の動かし方”。タイムズ、フォーブスほか、多数のメディアで年間ベストブックにノミネート。イギリス心理学会賞受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

シャーロット,ターリ
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン教授(認知神経科学)、同大学「アフェクティブ・ブレイン・ラボ」所長。意思決定、感情、影響の研究に関する論文を、ネイチャー、サイエンス、ネイチャー・ニューロサイエンス、サイコロジカル・サイエンスなど多数の学術誌に発表。神経科学者になる前は金融業界で数年間働き、イスラエル空軍で兵役も務めた。現在は、夫と子供たちとともにロンドンとボストンを行き来する生活を送っている

上原/直子
翻訳家。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻を卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

原典のタイトルは、『The Influential Mind: What the Brain Reveals About Our Power to Change Others』である。「影響力のある心:他者を変える脳の力について」とでも訳せようか。日本語の本書のタイトルは『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』であるが、これは第1章の内容に相当するものである。
 この第1章で著者は、豊富な分析結果や証明などの外部情報があったとしても、人の意見や信念を変えることは難しいと主張する。そして第2章から8章にかけて、外部からの情報ではなく内部からの情報によって人は変わると主張する構成になっている。残念ながら著者は自分の著書の構成を十分に理解していない。著者は、「私たちの思考プロセスにはいくつかの核になる要素があるが、相手の気持ちを変えられるのは、それらの要素と一致したときであるというのが、本書の主張である(p.15)」と述べるにとどまる。

 思考プロセスを脳内モジュールの全体が関与するプロセスと捉えれば、外部情報は感情(2章)、インセンティブ(3章)、主体性(4章)、好奇心(5章)、心の状態(6章)という核となる要素(モジュール)に共有され、ジュリオ・トノーニの統合情報理論的にいえば、各モジュールの情報が統合されることで意識が生まれる。つまり、意見や判断や言明が生まれる。
 核となる要素(モジュール)を仮に脳の部位で表現すれば、感情(扁桃体)、インセンティブ(脳内報酬系;本書に紹介されるVTA/SN、側坐核、線条体など)、主体性(前頭前野)、好奇心(脳内報酬系)、心の状態(島皮質)とすることができるかもしれない。もちろん、このように一対一に対応するはずもないが、これらの脳の内部のモジュールの賛同を得なければ、人の意識や意見は変わらないと本書は主張していることになる。
 このように本書の構成を捉え直せば、本書は魅力的に衣替えすることになるだろうが、これまでの社会心理学や行動経済学などの実験や調査を、要領よく整理した科学読み物のレベルにとどまっている。

 第7章と8章は、他者からの影響について述べ、付和雷同することがないように注意を促している。最後の9章で驚くべき実験が紹介される。「Brain-to-Brain Interface」といって、人間の脳と脳をケーブルでつないで、相手の手を動かそうとする実験である(p.246)。ロボットを動かそうとする実験は知っていたが、この人間対人間の実験は2014年に報告されている。これこそ相手を変える究極の方法である。
 この実験もそうだが、本書は相手を変えようとするのみで、自分が変わるという選択肢が考慮されていない。もし相手が変われば、意図せずとも自分も変わることに気付いていない。つまり相手を変えるには自分が変わるという方法もあるのだ。人と人との相互作用とはそのようなものである。

 本書に引用はないが、ロバート・B・チャルディーニ(1988)『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』社会行動研究会訳(1991)誠信書房 の目的と本書の目的は共通している。チャルディーニ(1988)の章立てが、第2章 返報性―昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが…、第3章 コミットメントと一貫性―心に住む小鬼、第4章 社会的証明―真実は私たちに、第5章 好意―優しい泥棒、第6章 権威―導かれる服従、第7章 希少性―わずかなものについての法則、第8章 手っとり早い影響力―自動化された時代の原始的な承諾 となっており、本書が否定した外部からの情報のあり様や性質がテーマとなっている。
 本書は内部からの情報、つまり変化させる対象の脳内モジュールの協働関係を述べるだけで、外部情報も、変化を意図する側も考察の対象になっていない。少なくともこれらを考慮に加えることで初めて、「説得力と影響力の科学」になると思うのですが。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 
2019年9月20日
 
タイトルを見ると「フェイクニュースやポピュリズムが…」という話なのかなと思うかもしれないが、そういう本ではなく(原著タイトルはThe influential mindだ)、一番近いのはチャルディーニの影響力の武器であろう。
ただ、チャルディーニ書は「何かをプレゼントすると要求を通しやすい」のような、ある種外側からのセールスや詐欺師の技法を取り扱っていたのに対し、本書はフィールドは「議論」や「言葉での説得」に限定したうえで、どういう風に話を提示することが相手を納得させること、動かすことにつながるかを考察している。
ちなみに著者は脳神経科学の専門家で、そのため臨床だけでなく脳科学的な議論もしばしば出てくるが、その方向にはそれほど深入りしておらず、基本的には心理学本+といったところである。

第一章の「事実で人を説得できるか」という部分が、恐らく邦題の元となっている内容である。
自分の意見に有利な事実と不利な事実を見せられると、有利な事実はそのまま自分の意見への支持を深めるのに使われるのに対し、不利な事実はさまざまな反論や懐疑を与えることで受け入れず、結果として意見が分かれている状況では、データを見ることでますます意見が極端化する(全員自分に都合のいいデータだけ見て確信を強めるため)ことにもなる。
特に賢い人ほど不都合なデータに対して「反論」を想起するのが容易なため、自らの意見にこだわりやすいという。
脳科学的には、事前の自分の意見にそぐわないデータを「シャットオフ」するような機構があるのだという。
そのため本書では、相手の誤りを正すのではなく、共通の価値判断から出発することを推奨している(例えばワクチンの副作用を信奉する人に対しては、ワクチンの安全性を主張するのではなく、子供を守りたいというところから出発せよと)。
しかしそれはそうかもしれないが、一方で「ワクチンは危険だ」という判断はそうすると永遠に変わらないわけだし、「ワクチンの便益」よりもその人が過大評価する「ワクチンの副作用の危険」が上回ったら結局意味がないので、これはあまりうまくいかないのではと思う。

何かをさせる、あるいはさせたくないときに「何かをさせる際には報酬・快楽が、何かをさせない際には恐怖・罰が効果を持ちやすい」という指摘はなるほどと思った。
快楽に近づき苦痛を避けるのは本能に根差している。ヒヨコに「餌に近づくと餌を食べれず、餌から遠ざかると餌にありつける」という環境においてもついにルールを学習できなかった。
しかしそのなかでも快楽は行動に、恐怖は停止に結び付きやすいので、上のような対応になるのである。
(ただし、プロスペクト理論的な「失う恐怖」による動機付けもあるので、必ずしも一筋縄ではない)

他にも、権限や主体性を与えることでモチベーションを与えるという方法や、知ること、特に良い話を知ることは脳への強い快楽となること(これが都合のいい情報を得て不都合な情報に耳をふさぎたがる背景にもなる)、不利で怖気づいているときほど(本当はリスクをとって挽回する必要があるのに)自分の勝利イメージを思い浮かべられず、そのためリスクをとる行動に出づらくなること、など興味深い指摘は多い。
「みんなの意見」が正しくなる状況として、人々が独立に意見を出している必要があること(相互の影響があると意見が引きずられて多数決や平均の意味がなくなる)、自分一人でも時間を空けて何回か検討し直して平均をとったりするといい、回答者に「他の人はどうこたえると思うか」を聞いて「びっくりするほど人気の票(実際の得票/他の人はどうこたえると思うか、という質問での得票、が大きい票)」に真実があるという方法などもなかなか面白い発想だと思った。

書名の「事実で人の意見を変えれるか」の絡みの話は、事実分析は面白いが解決策はあまり有効でないと思う一方で、他の話題は面白い指摘が多かった。
どのように人に情報を提示するべき、インセンティブ設計すべきなのか、を考える上で、本書はいいヒントになるだろう。

説得とは大変だ。
大変というのは、大体どの場面でも説得することが必要になってくるという意味である。

説得は、日常に潜む。
例えば、恋愛、仕事など人がいれば大体必要になる。
一口に恋愛と言えども告白だけでない。デートの誘い、気持ちの確かめ合い、言語を使わないところで言ったら手を繋ぐとかも説得といってもいいのかもしれない。

人の範囲が指すのは自分にも言えて、宗教だけでなくとも日常において、自分が説得されるとき、それは不当なものではないのかと考える必要がある。
ここでもやはり説得の論理が問題となってくるわけだ。

そんな感じで説得は、日常にチラチラ顔を出している。
と、思いきやあまりその内実について語られることはないのかもしれない。
というもの、大体説得が問題となる場面が想定されてしまって、説得する方法はあまり考慮に入れないからだ。

本書はそんな説得についてヒントを与えてくれる。

といっても、僕が感じるに答えは与えられていない。
それは当たり前なのだが、僕たちが接するのは具体的な問題であり、それでいてその問題を論ずるには抽象的な理論を用いなければならない。
だから、ヒント、というのがふさわしい。

副読本に、影響力の武器やpre-suasionなどの社会心理学系。
あとは、ギリシアからの伝統の修辞学系。
他には、臨床心理学の本でも読むとよろしいかと。