新型コロナワクチンに意外な副反応…乳がん画像検診での注意点

2021年07月18日 23時12分15秒 | 医科・歯科・介護

7/16(金) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL

コロナワクチンには知られていない副反応も…(C)ロイター

 新型コロナワクチンの副反応といえば、発熱や倦怠感、頭痛などさまざま。その中にはあまり知られていない副反応もある。それが不安と恐怖を引き起こすことも……。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

ワクチン接種後死亡556件で厚労省が「無関係」とした7例の中身

 ◇  ◇  ◇

 40代のA子さんは7月初旬までに2回目の新型コロナワクチンの接種を終えた。その後、発熱や倦怠感などの症状を経験したAさんは、ワクチン接種をした左腕の脇の下の異変にも気が付いた。

 乳がんの早期発見に有効な画像診断であるマンモグラフィー検査を受けようとしたところ、「もう少し後でいいでしょう」と「待った」がかかったという。なぜか。

「左の脇の下の腫れは新型コロナワクチンの副反応による可能性があると判断されたからでしょう。日本乳癌検診学会の『乳がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症への対応の手引き』(Ver.2.0)にも2回目のワクチン接種後すぐの積極的な乳がんの画像診断は不要と明記されています」

 実際、同手引書には〈特に腋窩リンパ節腫大は、ワクチン接種後によく見られる臨床症状/所見で、最長ワクチン接種後10週間後まで持続する。ワクチン接種後、早くて1~2日でワクチン接種側の片側性リンパ節腫大が発症するが、それは良好な免疫反応を獲得している兆候なので心配はいらない〉とある。

 また〈基本的に2回目ワクチン接種後6~10週間以内のワクチン接種側の片側性リンパ節腫大の患者には、積極的な画像検査による精査は不要で、臨床的な経過観察が推奨される〉としている。

「もしAさんが、そのまま画像診断を受けて、がんの疑いがあると診断されると、本来必要のない、生検などの追加の検査を受けなければなりません。その間、Aさんは心配や不安、恐怖に悩まされることになる。それを防ぐために、乳がん検診に伴うマンモグラフィーや乳房超音波検査はワクチン接種前に受けるか、2回目ワクチン接種後少なくとも6~10週間間隔で行うことが推奨されているのです」

■報告されたリンパ節腫脹は98件

 そもそもワクチンを打つとなぜ脇の下のリンパ節が腫れるのか。

 それは首(頚部)や鎖骨のくぼみ(鎖骨上)、足の付け根(鼠径部)、脇の下(腋窩)などのリンパ節は、体内に侵入してくるウイルスや細菌を監視する白血球の拠点だからだ。感染症にかかったり、腕にケガをしたりしてウイルスや細菌が体内に侵入すると、これを通報、排除するための白血球の動きが活発になりリンパ節が腫れてしまう。

「これを反応性のリンパ節腫大と呼びます。リンパ節の腫れはがんやアトピーのようなアレルギー疾患などのほかに、ワクチン接種の副反応としても見られます。新型コロナワクチンは利き腕でない側の肩から上腕の筋肉に注射します。薬剤は首や鎖骨のくぼみに流れて免疫反応が起こる。その結果、リンパ節腫大が形成されるのです」

 厚労省が7月7日にファイザー社製ワクチンによる副反応として報告したリンパ節腫脹は98件だった。しかし、もっとあったとしてもおかしくない。

「海外でも乳がんの画像診断は1回目のワクチン接種前か、2回目のワクチン接種から6週間後に受けることを推奨しています。ただし、ワクチン接種をしたからといって検診を受けてはいけないわけではありませんし、場合によっては遅らせすぎるのもいけません」

 例えば、乳がん、頭頚部がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫などの既往がある人は、リンパ節腫大の発見はリンパ節への転移の可能性がある。

「あるいはリンパ節の腫れが続く、大きくなる、脇の下以外の場所のリンパ節が腫れているときも、感染症や、悪性腫瘍、免疫疾患などの可能性があるので、詳しい検査が必要となります。また、乳房にしこり・痛み・分泌物・ただれ・湿疹・ひきつれなどの症状がある場合は、検査を遅らせてはいけません」

 コロナ禍ではただでさえ乳がん検診を控えたり先延ばしにしている人が多い。そのため将来、乳がんが進行した状態で見つかるケースが増えるのではとの危惧がある。一般の人が受診のタイミングを迷うのは当然だ。

 心配だったら、まずは医療機関に相談すること、そして受診する際は必ず、〇日前に新型コロナワクチンを打ちました、と医師に告げることだ。

192
学びがある
439
わかりやすい
329
新しい視点

関連記事】


川淵三郎氏 東京五輪の無観客開催にチクリ「だったら日本でやる必要なかった」

2021年07月18日 23時06分42秒 | 社会・文化・政治・経済

7/18(日) 18:43配信

スポニチアネックス

東京五輪選手村の村長を務める川淵三郎氏

 東京五輪選手村の村長を務める川淵三郎氏(84=日本トップリーグ連携機構会長)が17日放送のテレビ東京「FOOT×BRAIN」にゲスト出演。緊急事態宣言が再び東京に発令されるなか、首都圏では無観客での開催が決まった本大会について「スポーツイベントで一番必要なのは優秀な選手と環境。そして何と言っても観客。無観客だったら日本でやる必要がなかった」とコメントした。

【写真】「選手村へようこそ」の色紙を持つ川淵三郎氏

 川淵氏は番組内で東京五輪について「無観客だったら開催しない方がいいとずっと言ってきたんですよ」とひと言。「それは何故かっていうと、選手の気持ちからすればお客さんがいない中で試合するっていうのは、本当に最後の普段発揮できないようなチカラがそこには出ないんですよね。火事場の馬鹿力みたいなことは、お客さんがいてはじめて起こるんですよ」と説明した。

 さらに「スポーツのイベントで一番必要なのは優秀な選手と環境。そして何と言っても観客なんです。だから観客がいないぐらいなら日本でやる必要がなかったワケでね」とチクリ。「そういう意味では観客をどんなに少なくでも入れて欲しいってずっと言い続けてきた。ここまできたら東京都でこれだけどんどん感染者数が増えてるんでね、まぁそのことはあまり口に出さない方がいいなって、なるべく僕は発言することを戒めてたんです」と観客の重要性を力説した。

 ◇川淵 三郎(かわぶち・さぶろう)1936年(昭11)12月3日生まれ、大阪府高石市出身の84歳。三国丘高―早大―古河電工。サッカー日本代表FWとして64年東京五輪ベスト8など国際Aマッチ26試合8得点。日本代表監督などを経て91年にJリーグ初代チェアマンに就任。日本サッカー協会会長、東京都教育委員、首都大学東京理事長、日本バスケットボール協会会長などを歴任した。

99
学びがある
248
わかりやすい
105
新しい視点

 

【関連記事】


バッハ会長の歓迎会開催 デモ隊からは「不要不急」「ぼったくりは帰れ」

2021年07月18日 23時04分25秒 | 社会・文化・政治・経済

7/18(日) 18:57配信

日刊スポーツ

迎賓館に入るバッハ会長を乗せた車(ロイター)

国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長(67)やIOC理事らの歓迎会が18日夜、東京・迎賓館赤坂離宮で行われ、約1時間で終了した。

【写真】迎賓館の周りでデモを行う人々(ロイター)

日本側からは菅義偉首相や東京都の小池百合子知事、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長、森喜朗前会長、丸川珠代五輪相ら約40人が出席。バッハ氏を乗せたとみられる車はパトカーに先導されて迎賓館に入った。迎賓館正面前には、取材陣や散歩中の人らが一時は100人以上も詰め掛けた。SPや警察官が多数配置され、目を光らせるなど、普段は静かな一帯が物々しい雰囲気に包まれた。

歓迎会開始と同時刻に、迎賓館近くにはデモ隊が集結。「不要不急のパーティーやめろ」「ぼったくり(男爵)は帰れ」「五輪は中止」と声を上げた。

歓迎会で飲食は取りやめになったものの、緊急事態宣言発令中に大人数での会合はふさわしくないのではと、疑問の声が多数上がっている。

59
学びがある
366
わかりやすい
113
新しい視点

 

【関連記事】


バッハ会長ら40人招待 迎賓館で歓迎会 菅首相、森喜朗氏ら参加

2021年07月18日 22時48分10秒 | 社会・文化・政治・経済

7/18(日) 20:33配信

毎日新聞

東京オリンピック開幕を控え、歓迎会が開かれた迎賓館=東京都港区で2021年7月18日午後6時半、村上正撮影

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は18日夜、東京都港区の迎賓館で国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長ら関係者約40人を招き、歓迎会を開いた。橋本聖子会長のほか、菅義偉首相や東京都の小池百合子知事、組織委の森喜朗前会長らが参加した。

【迎賓館前では五輪中止を訴える人々が…】

 新型コロナウイルス感染防止のため飲食を伴わない形で実施。約1時間半で終了した。出席者によると、バッハ氏や菅首相、小池知事らがあいさつした。菅首相は1964年東京五輪のバレーボール女子日本代表「東洋の魔女」などの思い出話を披露し、バッハ氏は「我々は同じ船に乗っている」と団結を強調したという。

 迎賓館周辺には多くの警察官らが配置された。厳戒態勢の中、五輪中止を訴える数十人規模のデモもあり、「不要不急のパーティーやめろ」などと叫んでいた。【村上正】

256
学びがある
960
わかりやすい
585
新しい視点