新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人

2021年07月22日 16時00分42秒 | 医科・歯科・介護

 近藤 誠 (著)

新型コロナワクチンの有効性と副作用の実態

ワクチンを打つ前に知ってほしい最新情報を公開!

第1章 変異株の疑問に答える
第2章 ワクチンの必要性
第3章 よくわかる免疫の仕組みQ&A
第4章 人々が知らされていないワクチンの不都合な真実
第5章 コロナワクチンの特徴と臨床試験
第6章 ワクチン接種後の死亡例と副作用
第7章 日本人の副作用死の実情
第8章 結局、ワクチンは打った方がいいの? etc

新型コロナとワクチンについて、わかりやすく解説しています。

・インド株は本当に脅威なのか?
・日本人にアナフィラキシーショックが多いのはなぜ?
・新たな副作用「血栓症」と「脳卒中」はなぜ起こるのか?
・副作用は女性に多い、は本当か?
・若い世代にワクチンは必要なのか?

これからワクチンを打つ予定の若い世代やお子さんのいる親御さんたちにも広く読んでいただきたい一冊。

著者について

近藤誠(こんどう・まこと)
1948年、東京都生まれ。医師。「近藤誠がん研究所」所長。
73年、慶應義塾大学医学部卒業後、同医学部放射線科に入局。
79~80年、米国へ留学。83年から、同放射線科講師を務める。
96年に刊行した『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)で
抗がん剤の副作用問題を初めて指摘し、医療の常識を変える。
2012年、第60回菊池寛賞を受賞。
13年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を開設。
14年、慶應義塾大学を定年退職。
ミリオンセラーとなった『医者に殺されない47の心得』(アスコム)ほか、
『もう、がんでは死なない』(マガジンハウス)、『最新 がん・部位別治療事典』(講談社)、『医者の大罪』(SB新書)、
『ガンを忘れたら、「余命」が延びました! 』(高橋三千綱氏との共著、ビジネス社)
など著書多数。



【編集担当からのおすすめ情報】
ワクチン接種が加速し、日本中がワクチンを求めて右往左往している。マスコミも専門家も、ワクチンを打つのがもはやデフォルトで、打つことに不安を持っている人にプレッシャーを与えている状況をひしひしと感じている。
かくいう私も、造影剤のアレルギーでアナフィラキシーを起こし、呼吸困難に陥ったこともあるし、重度の蕎麦アレルギーも持っているので、不安しかない。
私のようにアレルギー等の持病がある方、妊娠中の方、また、世界初の遺伝子ワクチンということで、若い世代に打っていいのか?など、疑問は尽きない。
今回の本は、ワクチン接種が進み、ようやくわかってきた最新のデータをエビデンスをもとに近藤医師が「副作用」の実情も含め、情報公開した本である。

「すべてのワクチンは任意接種」である。

ワクチンを打つ前に、ぜひ、ご一読いただき、参考にしていただければ幸いです。

 

ファイザー社ワクチン第三相試験では「超高齢者」や「基礎疾患」があるひとは除外されていた!
つまりワクチンで亡くなりやすい人たちの有効性と安全性は未確認!

更に、「妊娠中の女性」や「授乳中の母親」も被験者から除外されていた!
同じく有効性と安全性は未確認!

それ以外の人も有効性と安全性の確認に通常5〜10年かかるところが新型コロナワクチンの場合1年未満で承認されたケースもあり非常に短い。拙速承認の弊害で、実地接種を始めると予期しない副作用による薬害が続出する可能性が高い。

「最終章:結局、ワクチンは打ったほうがいいのか?」は必読です。特に「僕はワクチンを打たない」は迷える国民の福音になる事でしょう。

(追伸)
厚生労働省の「新型コロナワクチンの接種後の副反応(副作用)に関する情報」をみると死亡例は確実に増えています。
●死亡例の報告
(2月17日〜6月27日まで)
ファイザー社ワクチンについて:453例
武田/モデルナ社ワクチンについて:1例
(131日間で454例)

(その後7月2日まで)
両ワクチン合わせて:102例
(5日間で102例)
※この5日間での新型コロナ
ウイルス感染症の死亡者は155名です。

(累計556例)

死亡例の報告に関しては、現時点では引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされました。

 

昨日届いてさっそく読みました。
ファイザーのデータ偽装・イギリスのデータ隠蔽・コロナに感染して死ぬ理屈・ワクチン副作用の理屈・マスクに意味ないデータなどなど面白く読みました。
まぁ厚生労働省がワクチン死を認めるはずがないから、基本は自己責任ですけどね。
だから、会社からの同調圧力にも、介護職たるもの打って当然みたいな世間の意味不明な圧力に負けて打つことはやめろ!
…と言いたい。
自分にとって不都合なことから目を背けたいのは人間の心理だけど、ワクチン否定派のSNSが凍結や削除?されているのを見ると、ワクチン推進派(政府や製薬会社)は相当焦っているなあと思います。
だって安全性や有効性に自信があればそんなこと(アカウント凍結や削除)する必要ないでしょう。
こういう事実(国による情報操作)から見てもコロナは大したことなくてワクチンは危険だってことが分かる。
だってファイザーの社長が自分とこのワクチン打たない(打ちたくない)んだよ~(笑)
自分の店のラーメン食べたくないなんて言う店長の作ったラーメン食べたいですか?

 

「ワクチンは『みんなが打っているから、私も打とう』というような
あいまいな気持ちで打つようなものではありません。

近藤誠医師の、渾身のメッセージに背筋が伸びる。
ベストセラー『こわいほどよくわかる新型コロナとワクチンのひみつ』に続き
本書には世界と日本の、接種後の死亡をめぐる
最新の実例、データ、医学情報を惜しみなく投入し、
いっそうわかりやすく解説している。

ここ数日のニュースを見ても、
7月7日、厚労省発表の接種後死亡報告556件。
コロナで死なない健康な20代~40代も含めて、
ワクチン接種後の死亡報告は増える一方で、
インフルエンザワクチン接種後死亡の200倍にも上っている。

アナフィラキシー(激烈なアレルギー反応)の発生率も日本人は驚くほど高く、
しかも、圧倒的に女性に多い。
本書のP169に「日米の住人の体格の違い」が指摘されている。
米国はBMI30以上のビヤ樽のような肥満者人口が40%。
日本人はわずか4%で、米国人よりはるかに小柄でスリム。
なのにワクチンの薬量は同じ。副作用に違いが出ない方が不思議、と。

ほかにも
・変異株は本当に死亡率が高いのか?
・国によってワクチン接種後の死亡者数が大きく違う理由
・若い世代にワクチンの必要性はあるか?
・なぜ「副作用」でなく「副反応」と呼ぶのか?
・熱が出ても、解熱剤を飲んではいけない理由。
・ワクチン後の死亡例に突然死が多い理由
・遺伝子ワクチンとその仕組み
・接種直後に「自然死」の謎
・死亡しても公表されないケースがある
・新たな副作用「血栓症」と「出血性脳出血」
・日本人にアナフィラキシーショックが多い理由
・なぜ女性にアナフィラキシーが多いか
・妊娠中の女性も試験から除外されてきた…
打つ前に知っておきたいことばかり。

ワクチンの効果と副作用はもともと闇が深いが、
新製法&急げ急げ!で世に出た新型コロナワクチンはとりわけ、
人体にとって未知との遭遇。将来もなにがおきるかわからない。
なのに、日本では全ワクチンが「任意接種」で、なにがおきても自己責任。
視点を変えれば「打たない自由」がある。

近藤先生は今年73歳だが「僕はワクチンを打たない」と断言している。
「僕は、以前から感染症対策に努めてきました。
むしろ積極的にウイルスに身をさらし、風邪をひく。
それによって免疫システムが刺激され、未知の病原体への交差免疫もできるだろうし、
体の抵抗力も強化される。
慶應病院時代から、外来にマスク姿の患者さんが来たら、
咳をしていても『あなたのウイルスをいっぱい浴びて、
抵抗力をつけたいから』と言って、マスクを取ってもらっていました」

近藤先生は過去50年、解熱剤もワクチンもいっさい飲まず打たず、
風邪で寝込んだり仕事を休んだりしたことは皆無だという。
家訓にしたい感染症対策だ。
「ワクチンを打たない自由」で身を守ろう。

 

この近藤氏は数字や統計のことを全く理解していないです。
すなわち、科学的なデータの読み方を分かっていないです。
正直いってあきれました。
後半のところにある、ワクチン後での死亡報告数の解釈などは、
全く統計の基本を分かっていない、素人の議論です。
統計的な数字の見方の基本を学んでいれば、決してありえない議論をしています。

これが、自分に注目を集めるための恣意的なものなのか、
本当に勉強不足で、能力がないのかは分かりません。
しかし、どちらにせよ、不誠実なことは明らかです。

ともかくいえることは、この人のいうことを信じてはいけない、
ということです。

 

コロナ事情の変化に対応するように、またまた近藤先生の新作が。
前作『新型コロナとワクチンのひみつ』はコロナ全般+感染症+ワクチンという感じでしたが、
こちらはとことんワクチンの話でためになることばかりでした。
とりわけ、イギリスやイスラエルなど日本よりかなり先行している国の事情や、
何より日本人のワクチン副作用死の最新事情が恐ろしくも役に立ちました。
しかも「緊急追記」と題して最新の日本のワクチン接種後の死亡の調査内容を入れるなど、
ギリギリまで情報をアップデートしようとした粘りも伝わってきますw。

ワクチンは「みんなが打っているから、私も打とう」というような
あいまいな気持ちで打つようなものではありません。
たしかにそうだなぁと思いました。
流される、流されないではなく、自分でしっかりその実態を知る。
そして、打つ、打たないでどうしたいのかを何と考える。
こうしたことが大切なんですね。本当は若い人にこそオススメの本です!

 


近藤誠医師が警鐘「コロナワクチン“隠れ副作用死者”はまだいる」

2021年07月22日 15時54分25秒 | 医科・歯科・介護

7/18(日) 7:05配信

NEWSポストセブン

接種後に死者も出ているワクチンとどう向き合うべきか(時事通信フォト)

「本当にその医療は必要なのか」。医師の近藤誠さんは長年、そんな問いに向き合ってきた。では、新型コロナウイルスのワクチンはどうか。最も懸念されるのは、「副作用による被害」が、厚労省や医師たちの“理屈”によって、過小に評価されているのではないか、ということだ。近藤さんがワクチンについて警鐘を鳴らす。

【写真】1日120万回のワクチン接種を求める河野太郎ワクチン担当相。左手を額に当て、やや考え込むような仕草

 新型コロナワクチンの接種後に死亡した人は7月2日時点で556人に達し、たった2週間で200人も急増したことになる。だが、この数が死亡者の全体像を表しているとは言い難い。

「実際には、もっと多くの『隠れ副作用死者』がいる可能性が充分にあります」

 そう指摘するのは『新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人』(小学館)をこの7月中旬に緊急出版した、医師の近藤誠さんだ。

「この556人は、あくまでワクチン接種後に死亡したとして、“医療機関から国に報告が上がった人数”です。しかし国の報告システムには大きな問題があり、実際には、ワクチン接種後に死亡したのに、報告されていないケースが相当数あるはずです」(近藤さん・以下同)

 そもそも、厚労省のルールのもとで「副反応」という呼び方をされていることにも違和感があると近藤さんは言う。

「欧米では、薬の場合もワクチンの場合も、起きてほしくない症状が生じると同じく『有害事象』と呼びます。しかし、日本は薬の有害事象を『副作用』、ワクチン接種後だと『副反応』と呼び分けています。『副反応』には“一時的な現象であり、あまり危険ではない”という印象があり、人に与える印象をまったく別のものにします。ワクチン接種後の有害事象は薬と同じく『副作用』と呼ぶべきです」

 現在のルールでは、ワクチン接種後に「副作用」が疑われる場合、診断した医師や病院は予防接種法に基づいて国に報告する必要がある。その報告に基づいて厚労省の審議会が安全性を検討し、死亡者の年齢や性別、接種日などを記した報告書が公表される。

「しかし厚労省の審議会は、“伝統的”にワクチンと死亡の因果関係を認めたがらない。2009年に流行した新型インフルエンザのワクチンでは、接種5分後に心肺停止で亡くなってもワクチンで死亡したと認定しませんでした。同様に新型コロナワクチンでも審議会の検討結果をそのまま信じることは難しい」

 ワクチン接種後に死亡しても、報告されないケースがあるという。近藤さんは、「実際に報告するかどうかは『医師任せ』なのです」と指摘する。

「どのケースで副作用を疑うかは医師の判断に任され、接種後に人が亡くなっても、それだけで報告の義務はありません。すべては現場の医師の気持ち次第で、事後に“報告すべきだった”と判明しても罰則はありません」

 いわば、報告するかどうかは医師の「良心」に基づいている。しかし、近藤さんは「医師の良心こそ、危うい」と言う。

「現場の医師にしてみれば、書類を書くのは非常に手間がかかり、接種後の死を報告するのは億劫だとの気持ちがあります。実際に私が大学病院に勤務していた際も、薬の副作用の死亡例をずっと報告せずに放置している医師がいました。また、自分が『因果関係あり』と書くことで、医師会から“面倒な案件を報告した”としてにらまれたくないという心理も働きます。

 それは審議会でも同様です。審議会のメンバー一人ひとりに『因果関係はないのか』と聞いたとき、実際は答えられないはずなんです。しかし、審議会ではなんとなく多数の意見を頼みにし、つきつめた結論を出さない。なので、『因果関係は不明』という結果に落ち着くんです」

 7月2日時点で報告された死者554人のファイザー製より、死者2人にとどまるモデルナ製の方が安全とも言い切れない。

「ファイザー製もモデルナ製もワクチンのタイプは同じなので、同程度の副作用が出るはずです。ただし、ファイザー製はかかりつけ医が打つことが多いので、医師もきちんと対応しなければいけないという思いになる。それに対し、モデルナ製は大規模接種が中心なので、打つ医師と打たれる人の関係が希薄なケースが多い。たとえ異変が生じても、わざわざ書類を書いて国に報告しようという心理が働きにくく、『隠れ副作用死者』が生じる可能性がある」

 実際、『女性セブン』の取材では、ワクチン接種翌日に死亡したのに「未報告」だったケースを確認している。

 6月9日にモデルナ製を接種した翌日、心筋梗塞で亡くなった神奈川県の71才男性は、警察の検案の結果、副作用とは無関係の突然死と診断された。遺族は男性の死とワクチンの関連を厚労省の部会で検討されることを望んだが、医師から「報告するケースに当たらない」と拒まれた。

 男性の死亡は厚労省に報告されなかったが、最近になり、「報告されないのは納得できない」との遺族の抗議に対して、「遺族がそこまで言うなら」と医師側が折れ、ようやく厚労省に報告することが決まったという。

リスクを背負って打つ必要はない
 そもそもそうした「隠れ副作用死者」が出現するのは、ワクチンの安全性への疑念が拭えないからだ。

「インフルエンザワクチンは、年間5600万本接種して2019年の死亡報告は6人でした。しかし今年2月に接種が始まった新型コロナのワクチンはこれまで4000万本ほどの接種で、報告された死者は556人に達します。新型コロナワクチン接種後の死者の多さは一目瞭然で、『隠れ副作用死者』を含めると、死亡例はさらに増えるはずです」

 なぜこのワクチンは接種後の死者が多いのか。近藤さんは「サイトカインストーム」に注目する。

「ワクチンが免疫機能を活性化すると、『免疫の暴走状態』と呼ばれるサイトカインストームが生じることがあります。その暴走によって心筋梗塞や脳卒中を発症して、突然死することが考えられます。

 厄介なのは、サイトカインストームで突然死しても臓器や組織には痕跡が残らないため、解剖しても『サイトカインストームが原因』と診断しづらいことです。そのためワクチンとの因果関係が見逃されて、ただの突然死と診断されやすいのです」

 国内で最初に接種後の死亡が報告された6例のうち、4例の死因が「出血性の脳卒中」だったことに近藤さんは着目する。

「ファイザー製とモデルナ製は『mRNAワクチン』と呼ばれるタイプで、遺伝子の設計図を脂質カプセルに包んで体内に入れます。その際、血管壁に入り込んだワクチン粒子を免疫機能が攻撃すると、血管の内面に傷がつきます。それが極端になると動脈が破裂して、出血性脳卒中が引き起こされると考えられます。また血管壁が傷つけられた箇所の周囲に血栓ができると、心筋梗塞や脳梗塞などの血管が詰まる疾患を招く恐れがある」

 これから先、ワクチン接種が増えるとともに、「隠れ副作用死者」がさらに増加すると近藤さんは予測する。

「ワクチンの普及とともに副作用に対する一般の興味が薄れていき、副作用報告がさらに減る可能性があります。現状で報告されている死者数の数倍は報告されない死者がまだまだいてもおかしくなく、その数がこれからさらに増える恐れがあります」

 私たちはこのワクチンとどう向き合うべきか──近藤さんが提唱する。

「基本的にコロナにかかって命を落としやすい高齢者はワクチンを打つメリットが一定程度あると考えられます。しかし20~30代の若い人は別。その世代はコロナにかかっても重症化しにくい一方、ワクチンを打つと一定数が亡くなるはずです。ましてや10代やそれ未満の子供たちはコロナの死亡者がゼロですから、リスクを負ってワクチンを打つ必要はない。接種で亡くなる若い世代を減らすことが肝要です」

【プロフィール】
近藤誠(こんどう・まこと)/1948年東京都生まれ。1973年に慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部放射線科に入局。「乳房温存療法」のパイオニアとして知られ、安易な手術、抗がん剤治療を批判。2014年に退職し、「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」にてがん治療に携わる。

※女性セブン2021年7月29日・8月5日号


新型コロナは「感染」と「重症化」と「死亡」が直結しなくなりつつある

2021年07月22日 15時45分40秒 | 医科・歯科・介護

公開日:2021年07月20日  日刊ゲンダイ

 東京都は16日、都内の新型コロナ新規感染者が1271人だったと発表した。都内で1日に1000人を超えるのは3日連続で、1週間前の金曜日より449人多くなった。16日までの7日間平均の946.3人は、今年4月から5月にかけての第4波のピークを上回ったという。

 これを年代別に見ると、10歳未満が53人、10代が109人、20代が431人、30代が265人、40代が201人、50代が142人、60代が40人、70代が17人、80代が9人、90代が3人、100歳以上が1人。全世代に感染が広がっている感がある。

 こういうデータを見せられると多くの人が「大変だ」「怖い」という気持ちになるだろう。

 しかし、少し長いスパンで見るとまったく違う印象になる。

 例えば今年の都内の新規感染者数のピークは1月7日の2520人。それから比べると半減である。むろん3月8日の116人と比べると増えているのだが、新規感染者の大半は無症状か軽症である。それを考えれば短期的な新規感染者数の増加だけを見て新型コロナの脅威とするのは正しいとは言えないだろう。

 しかも、ワクチン接種が進んでいる60代以降は少ないのである。

 肝心の入院者数や重症者数、死者数はどうか。16日の入院者数は2224人。これは6月20日の1270人より多いが、今年のピークだった1月12日の3427人の65%である。

■不安は重症化を招くリスク要因

 重症者数はどうか。都の重症者基準(人工呼吸管理またはECMOを使用している患者のこと。国の基準は「集中治療室等での管理または人工呼吸器管理が必要な患者」)で集計した16日時点の重症患者は前日より4人減の53人。これも6月26、27日の37人よりも増えているが、1月20日の160人と比べれば3分の1以下である。

 死者数は今年1月31日の38人が、6月29日の3人を最後に0~2人が続いている。国全体の年代別データを見ても20歳未満の死者はいない。

つまり、日本では、感染者増と重症化や死亡する人が必ずしも直結しなくなりつつある。

 これを新型コロナの政策変更に取り入れたのが英国だ。7月16日に5万1870人が感染、49人が死亡したにもかかわらず、ロックダウンを解除しつつある。ロンドンで開催されたサッカーのヨーロッパ選手権の準決勝、決勝は、1試合6万人の観客が入場。テニスのウィンブルドン選手権も、女子シングルス準々決勝から、観客を100%収容した。これも感染者と死者・重症化が直結しなくなったと考えたからだ。

 日本では感染と重症化・死亡が直結しないと言えるまでは、決して警戒心を緩めてはいけないが、世界的な流れは新規感染者数に一喜一憂する段階から別のステージへと進みつつある、と考えてもいいのではないか。

 既に新型コロナ感染症の重症化のメカニズムは明らかになりつつある。ウイルス感染への強力な免疫反応が炎症性サイトカインの過剰産生につながり、それがサイトカインストームを発生させ重症化する。このときインターロイキン6(IL-6)やIL-6アンプが活性化する。

その一方で、リンパ球が減少する。それが重症度と死亡率に関係する。また、死亡した患者は免疫に重要なT細胞が減り続ける。さらに好中球の数は生存者よりも死亡者の方が多く、好中球対リンパ球比は重症度の予測因子と考えられることなどもわかってきた。

 こうした知見をもとに、薬の選択が行われ多くの成果を上げている。

 不安や恐れはサイトカインストームの起きやすい体に変えることにつながり感染後重症化を招く。私たちにできることは新規感染者増に一喜一憂することなく「規則正しい生活」「バランスのとれた食事」「十分な睡眠」に努めること。それこそが万一感染したときの重症化を防ぐ底力になる。

 


重症化の犯人「サイトカインストーム」の仕組みと発生しやすい人

2021年07月22日 15時45分40秒 | 事件・事故


公開日:2021年07月13日 更新日:2021年07月13日 
日刊ゲンダイヘルスケア

 新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高いのは高齢者、糖尿病や慢性腎症など持病のある人、さらには肥満、喫煙、睡眠不足、精神的ストレスなど悪い生活習慣を持っている人だといわれる。

 実際、30代に比べて65歳以上では重症化リスクは5倍、死亡リスクは90倍になるといわれている。2型糖尿病の重症化リスクは2.3倍である。なぜか? 新型コロナウイルス感染症の重症化は免疫の暴走によるサイトカインストームが一因で、こうした人はサイトカインストームを起こしやすいからだ。

 そもそもサイトカインとは、細胞から分泌されるタンパク質を主成分とする物質のこと。細胞同士の情報を伝達し、免疫細胞を活性化したり、抑制したりする働きがある。

 私たちの健康は侵入した外敵を排除するために免疫反応を促す炎症性サイトカインと、それが行き過ぎないよう抑制する抗炎症性サイトカインの程よいバランスによって保たれている。

 ところが何かのキッカケで、そのバランスが崩れて炎症性サイトカインが過剰に分泌されると、次々に炎症反応が起こる場合がある。その結果、自分の細胞までもを傷つけてしまう。それがサイトカインストームだ。

 サイトカインストームが起きると、発熱や全身の倦怠感が過剰に起きて全身状態が悪化するほか、血液凝固システムに異常が起きて血栓症、脳梗塞や肺塞栓症などを起こす。

 現在、サイトカインストームはT細胞由来の炎症性サイトカインのひとつ、インターロイキン6(IL-6)とその増殖回路(IL-6アンプ)が活性化することで起きるといわれている。

 実際、新型コロナウイルス感染症の重症患者ではIL-6などの炎症性サイトカインの血中濃度が高まる一方で、抗炎症性サイトカインであるⅠ型インターフェロンなどが低濃度になることが報告されている。

 英国では新型コロナウイルス感染症の重症患者800人を対象に比較試験を行い、人工呼吸器を装着して24時間以内にIL-6の作用を抑えて炎症を防ぐ薬を与えると、死亡リスクで24%、入院期間で7~8日短縮に成功したことが明らかになっている。これらのことからサイトカインストームはIL-6が大きく関与している可能性が高いとされている。

 つまり、鼻や喉の奥で新型コロナウイルスが感染した後、肺に感染が始まるタイミングでIL-6アンプが活性化し、さまざまな炎症性サイトカインが産生される。やがて血管などを介して各臓器に感染拡大すると共にそれぞれのIL-6アンプが活性化して、全身に重篤な状態が誘導されるというわけだ。

■腸内細菌叢や生活の乱れとの関係

 高齢者の場合は、これにウイルス感染や腫瘍の排除に働く、ある種のT細胞の活性化が炎症性サイトカインの産生に拍車をかけるといわれている。このT細胞は通常の風邪コロナウイルスに対しても反応するため、その記憶が多く蓄積されている高齢者の場合、より大量のサイトカインが産生されるからだ。

また、糖尿病などの持病のある人や喫煙や偏食の人などは、もともと炎症が誘導されやすい状態にあると考えられる。

 香港の研究チームが軽症から重症までの感染者100人と、感染していない78人から採取した便を分析したところ、腸内の微生物と量に明確な違いがあることを確認。重症者は軽症者に比べて腸内細菌叢のバランスがより大きく崩れており、いわゆる善玉菌が少ないほど血液中に炎症性サイトカインの量が多かったとの報告もある。

 T細胞の中には、腸の粘膜に多数存在し、感染早期の防御機構を担っているものがあるから、食の乱れもサイトカインストームに大いに関係している可能性がある。重症化を避けるには、まず生活を改めることだ。


ファイザー社製ワクチン接種後死亡事例にみる「死因」等の属性

2021年07月22日 15時31分17秒 | 医科・歯科・介護

公開日:2021年07月12日 更新日:2021年07月12日

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける近畿大の学生(C)共同通信社
 厚生労働省は7日の専門家による新型コロナワクチンの副反応検討部会で接種後死亡556件を報告した。

 このうち、専門家は2月17日から接種が始まったファイザー社製について6月27日までの131日間に接種後死亡事例453件を分析した。

 その結果、「α」(ワクチンと症状名との因果関係が否定できない)1件、「β」(ワクチンと症状名との因果関係が認められないもの)7件、「γ」(情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの)451件とした。総数が合わないのは複数の症状を持った事例が6つあったためだ。

 死者の多くが持病を複数抱える65歳以上の高齢者であることからワクチン接種後の死因特定が難しいのはわかるが、そこに特徴はないのか。

■年齢

 6月27日までに報告された453件を年齢で区分すると65歳以上420件、65歳未満31件、年齢記載なし2件。7月2日までに拡大すると死亡報告事例は554件となり、そのうち60歳未満は、20代4人(男性3人、女性1人)、30代4人(男性4人、女性0人)、40代9人(男性2人、女性7人)、50代6人(男性3人、女性3人)の計23人だった。

■20代の男女はどのように評価されたのか

①26歳女性は1回目の接種を3月19日に接種、23日に亡くなった。報告医は死因を「脳出血(小脳)」、「くも膜下出血」とし、ワクチン接種との因果関係は「評価不能」。専門家は「γ」とした。

「死亡時画像診断(CT)にて、小脳半球から小脳橋角部にかけて石灰化を伴う血腫を認めており、脳動静脈奇形や海綿状血管腫の存在が示唆されるが、特定のためには剖検(患者の死後の全身解剖検査)などのより詳細な情報が必要である。脳出血による死亡とワクチン接種の因果関係は評価不能である」とコメントしている。

②26歳男性は4月28日に1回目接種を受け、5月3日に亡くなった。報告医師の死因は「心肺停止」。片頭痛の基礎疾患があり、睡眠薬を飲んでいた。他の死因の可能性は「無」で、接種との因果関係は「評価不能」。専門家評価は「γ」。

③25歳男性は4月23日に1回目の接種を受け、27日に亡くなった。死因は「自殺」。専門家評価は「γ」。「精神疾患の既往がなく、通常に勤務していた若年者である。

ワクチン接種後に精神障害を突然発症している。因果関係については、否定も肯定もできず、同様の有害事象の収集に努めるべきと考える」としている。

④28歳男性は2回目接種を6月4日に受け、8日に死亡。報告医は死因を「急性心不全」とした。解剖も行われ、ワクチン接種との因果関係は「評価不能」。専門家の評価は「γ」だった。

■死因

 症状の概要に記載された死因等について多い順に、「不明」90例(うち65歳未満は4例)、「心不全」58例(3例)、「虚血性心疾患」41例(4例)、「出血性脳卒中」37例(9例)、「肺炎」37例(なし)、「心肺停止」34例(3例)、「大動脈疾患」19例(1例)、「虚血性脳卒中」18例(1例)、「老衰」17例(なし)、「敗血症」13例(なし)、「不整脈」10例(3例)、「窒息」10例(なし)、「静脈血栓症」9例(2例)、「心タンポナーデ」8例(1例)、「呼吸不全」8例(なし)、「アナフィラキシー」7例(なし)、「溺死」6例(1例)、「消化管出血」6例(なし)、「多臓器機能不全症候群」5例(なし)、その他状態悪化、心停止、心臓死、循環虚脱、急性腎障害、血小板減少関連疾患など。

なお、モデルナ社製で亡くなった94歳女性は出血性脳卒中、55歳男性は急性大動脈解離と報告された。専門家は前者を「γ」、後者を「評価中」としている。

■100万人あたりの死亡事例報告件数

 2021年2月17日~5月16日(12.6件)、2月17日~5月30日(14.2人)、2月17日~6月13日(16.2人)、2月17日~6月27日(17.3人)となっている。これを2週間単位で見てみると、5月17日~5月30日(15.6人)、5月31日~6月13日(18.7人)、6月14日~6月27日(19.3人)となり、接種開始以降、一貫して増え続けているのがわかる。


ワクチン接種の前に。押さえておきたい5つのこと

2021年07月22日 15時26分31秒 | 医科・歯科・介護

7/22(木) 7:30配信

Forbes JAPAN

5月16日、東京都内

新型コロナウイルスワクチンの職域接種が6月21日から本格的に始まった。ワクチン供給の遅れは見られるものの、つい先日にはモデルナ製のワクチンの接種可能年齢が12歳以上に拡大されるなど、接種の加速化への期待は高まってきている。一方で、接種した人の情報も増え、高熱や腕の痛みなど、副作用を不安に感じている人もいるだろう。

ワクチンを接種するにあたって、気を付けるべきことはなんだろうか。医学博士であり、既に2回目の接種を終えた福田千晶が解説する。

※本稿は、医療情報サイト「時事メディカル」の記事「ワクチン接種に当たって心掛けることは?~体調整え、服装にも工夫を~」の転載である

■ワクチンとは?

ワクチンというのは、体内に入って病気を起こすウイルスや細菌などの病原体に類似のものを体内に入れることで、実際にその病原体が入ってきたときに体が勝てるように準備をしておく「免疫」を付ける方法です。まさにウイルスや細菌に対する「予行演習」、災害に対する防災訓練のようなものです。

ワクチンの目的は主に4つあります。

1. 感染予防:「感染」を予防する
2. 発症予防:感染しても、症状が出現する「発症」を予防する
3. 重症化予防:もし感染し発症しても「重症化すること」を予防する
4. 集団免疫を獲得する:多くの人が免疫を得ることで、「感染の拡大」を予防する

新型コロナウイルスワクチンに関しては、1の「感染予防」の効果は、この原稿を書いている時点では明確には分からないようです。ですから、コロナワクチンを接種しても、感染してさらに別の人に感染させてしまうことはあり得ます。

2と3の「発症予防」と「重症化予防」は効果があるようです。発症予防に関しては、ファイザー社のワクチンの予防効果は95%と言われています。95%ですから発症予防効果はかなり大きいですが、100%ではありません。もし感染すれば発症する可能性もあるので、油断は禁物です。4の「集団免疫獲得」に関しても、多くの人々が免疫を獲得できれば、大きな効果が期待されます。

■種類もいろいろ

いろいろな病原体に対するワクチンには幾つかの種類があります。

「生ワクチン」は、ウイルスや細菌の毒性を弱くして症状が出ないようにしたものを体内に入れて免疫を付けます。しかし、生きた病原体を使うため、ごくまれに、接種によって、その病気を引き起こすリスクがあります。私も、ポリオ生ワクチンが原因でポリオを発症し、脚に障害を有することになった患者さんを診察したことがあります。

「不活化ワクチン」は、培養して増やした病原体に加工をして、病気を起こす力を無くしたものを体内に入れます。インフルエンザワクチンなどは、この不活化ワクチンで、「ウイルスや細菌の死骸のようなものを入れる」という表現をされることがあります。

新型コロナウイルスワクチンは、コロナウイルスの外側にあるトゲトゲした突起(スパイクタンパク質)に似ているものを体内で作るための情報を注入します。その突起に反応する抗体を作ることで、実際にウイルスが体内に入ってきたら打ちのめす(免疫)用意をしておくのです。突起部分を体内で作る設計図のようなものを入れる「mRNAワクチン」と、害がないと考えられるウイルスに設計図の情報を組み込んで注入する「ウイルスベクターワクチン」があります。

気になる接種後の副反応
■副反応には個人差

私が接種を受けたのはファイザー社のワクチンでしたから、mRNAワクチンです。接種後の副反応には個人差があり、接種部位の痛みや、腕が上がらない、発熱やだるさなどさまざまです。私の場合、1回目の接種では接種部位が翌日まで少し痛かったですが、発熱などはありませんでした。腕が水平以上は上がらなくてつらい、指までむくんだという人もいました。

2回目は、接種の翌日の昼間に37.6度の発熱とだるさが出現しましたが、日曜日で仕事が休みだったので、4時間ほど寝ていたら解熱し、気分も良くなりました。同じ時に接種した人の中には、接種2日後にも発熱があり仕事を休んだ人もいました。これからワクチン接種を予約する人は、スケジュールを考えて予定を立てることをお勧めします。

コロナワクチンの接種に当たり、心掛けたいことがあります。がんなど体に負担がかかる病気やその治療中の人は、ワクチン接種の時期を主治医と相談しておくことをお勧めします。できれば体調が悪くなりがちな抗がん剤治療時期より、体調が良い時期にワクチンを接種した方がよいです。

また、前日に飲み過ぎたり食べ過ぎたりして接種日に二日酔いや吐き気で気分不良ということがないように、体調を整えておきましょう。接種後の発熱や頭痛や腕の痛みがつらい時には、解熱鎮痛剤を飲んでもよいので、念のため用意しておくと安心です。

問診票を家で記入して持参しても記入漏れなどもあり得るので、当日は筆記用具を持参してください。接種会場のボールペンは多くの人が使用する可能性があり、感染の原因にもなりかねません。老眼鏡を使用する人は、老眼鏡も忘れずに荷物に入れましょう。

■半袖かノースリーブで

インフルエンザワクチンは皮下注射で、二の腕の下の方に接種します。しかし、コロナワクチンは筋肉注射なので、肩から腕にかけて位置する三角筋に接種します。そのため、肩から少し下がった二の腕の上部が露出しやすい、ゆったり袖の半袖かノースリーブの服に、肌寒ければ上着を羽織りましょう。私の母は腕が出しやすい半袖ニットを着て行ったそうです。袖がまくり上がらない長袖を着ていると肩が出せないので、仕方なく服を脱ぐ羽目になります。

接種した後は、アナフィラキシーショックなどアクシデントが発生しても対応できるように、15~30分間は待機するので、読む本などを持っていくとよいでしょう。

コロナワクチン接種の後に腕がだるくなったり、手に力が入りにくくなったりする人もいます。接種後にめまい、頭痛、だるさが出現する人もいます。接種した日は自動車やバイク、自転車の運転は控えたいものです。可能なら、公共の交通機関を利用したり、家族に送迎を頼んだりすると安心です。腕から指までむくんだという人もいますから、指輪は外した方がよいかもしれません。

副反応などの不安もあるコロナワクチンですが、希望者にはスムーズに接種が進み、一日も早く不安が少なくなり、コロナ禍以前の日常が戻って、皆が明るい気持ちで元気に暮らせるようになるとよいですね。

福田千晶(ふくだ・ちあき)◎慶應義塾大学医学部卒業、医師として東京慈恵会医科大学病院リハビリテーション科勤務を経て、クリニックでの診療と産業医業務を行う。勤務医時代に、エッセーや論文のコンテストでの受賞などをきっかけに執筆活動も開始し、健康に関するテーマで著書や監修書は多数。日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本人間ドック学会人間ドック健診専門医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本体力医学会健康科学アドバイザー。

*本稿は、医療情報サイト「時事メディカル」からの転載である。

Forbes JAPAN 編集部

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ワクチン接種後「死亡事例751件」厚労省が21日の副反応検討部会に報告 前回から195件増

2021年07月22日 15時22分38秒 | 医科・歯科・介護

7/22(木) 13:20配信

日刊ゲンダイDIGITAL

写真はイメージです(C)show999/iStock

 厚生労働省は21日、新型コロナワクチン接種後に死亡した事例が16日までに751件に上ったことを明らかにした。同日開催の新型コロナワクチンの副反応を検討する専門家の合同部会に報告した。7日の前回報告では556件だった。

 751件の内訳は、米ファイザー社製接種後に死亡した事例746件、米モデルナ社製5件。2月17日から接種がスタートしたファイザー社製は11日までに663件、12日から16日までに83件の報告があった。5月22日から接種が始まった米モデルナ社製は11日までに4件、12日から16日までにさらに1件が報告された。

 専門家の評価は、米ファイザー社製が11日までの663件を対象に行われ、因果関係評価αβγのうち「β」(ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの)3件、「γ」(情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの)660件。米モデルナ社製は11日までの4件について行われ、いずれも「γ」だった。

 ちなみに今回「β」とされた米ファイザー社製の3件の詳細は以下の通り。

①93歳男性。5月27日に1回目接種し、6月2日に死亡。高血圧と腹部大動脈瘤の基礎疾患があり、報告医は死因を腹部大動脈瘤とした。ワクチン接種との因果関係について報告医は「評価不能」。ワクチン接種2日後に大動脈瘤が破裂。専門家評価は、7月7日の前回同様「ワクチン接種以前から瘤破裂の切迫状態であり、いつ破裂してもおかしくない状況であった。こうした状況からワクチン接種が原因であるとは考えることは困難である」とした。

②86歳男性。5月24日に1回目接種し、5月26日死亡。認知症、2型糖尿病、低アルブミン血症、貧血の基礎疾患があり、報告医は死因とワクチン接種との因果関係はいずれも「不明」。他要因の可能性として「誤嚥性肺炎」を有りとした。専門家評価は前回同様「誤嚥性肺炎、呼吸停止はβ。血中ブドウ糖減少はγ」とした。

③91歳女性。5月24日に1回目接種し、6月14日死亡。大動脈瘤の基礎疾患があり、報告医は死因を「大動脈瘤破裂」とし、ワクチン接種との因果関係は「不明」とした。専門家評価は7月7日時点では「評価中」だった。

 なお、前回の部会で、初の「α」(ワクチンと症状名との因果関係が否定できない)と評価された事例(80歳女性。5月20日に2回目接種、5月27日死亡。報告医は血小板減少症とくも膜下出血を死因とした。専門家評価は血小板減少症をαと評価)について、21日の専門家評価は「高血圧、基礎疾患が多く、他薬剤も服用してる。ワクチンとSAH(くも膜下出血のこと)の因果関係不明」として「γ」とした。

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「残念ながら最悪のシナリオを辿っている」東京五輪後に国民が被る大きすぎる代償

2021年07月22日 15時19分00秒 | 社会・文化・政治・経済

7/22(木) 9:16配信

プレジデントオンライン

東京五輪・パラリンピックを前にした新国立競技場 - 写真=USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

■6月20日の緊急事態宣言解除による「人災」ではないか

 残念ながら最悪のシナリオを辿っている。日本の新型コロナウイルス対策と東京オリンピックを巡る政府の対応である。

【写真】「文藝春秋」8月号で、政府分科会のメンバーである小林慶一郎慶大教授は「インド株の水際対策は失敗に終わった」と結論づけた。

 7月12日に4回目の緊急事態宣言が東京都に出されて以降も、新規感染確認者数の増加は止まらない。オリンピックの開会式まで1週間を切った7月17日の東京の感染者は1410人となり、年明けの第3波以来の規模となった。減少に転じる気配はなく、7月23日の開会式は最悪の感染状況の中で行われることになる。

 いったい6月20日の緊急事態宣言解除は何だったのだろうか。あの時点では多くの人たちが再び感染拡大が起きることを懸念、まん延防止等重点措置に「緩める」ことに違和感を抱いていた。それでも政府は解除を決め、専門家もそれを追認した。明らかにその結果が開会式を前にした感染拡大である。政府の政策の失敗の結果だと言っていいだろう。あるいは「人災」と言えるかもしれない。

 なぜあの時点で解除に踏み切ったか。病床に余裕があるということを理由にしていたが、感染が終息に向かっているというエビデンス(証拠)はなく、再拡大が懸念された。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は1000人超えを「残念ながら想定内」だと発言しているが、想定内だったのならば、なぜ解除を認めたのか専門家としての姿勢が問われる。

■「解除」によって「中止の声」を封じ込めた

 多くの国民が、6月20日の解除は、オリンピックを開催するためだったと感じている。6月20日の段階になっても多くの国民が「オリンピックはできるのか」と疑問を感じ、世論調査でも「中止すべき」という声が多数を占めていた。これに対して政府は緊急事態宣言を解除し、定員の50%か5000人の少ない方という観客上限を設けてスポーツやイベントなどを認めることで、オリンピック開催に道を開いた。その段階で菅首相は「無観客」も考えると明言していたので、この解除によって最悪でも無観客開催ができる状態に政府がもって行ったわけだ。つまり、6月20日に解除しなければ、国民の間から「中止」の声が強まっていた可能性があったのを、「解除」によって封じ込めたとみていいだろう。

 その段階で菅義偉首相は「賭け」に出ていた。ワクチン接種が進めば、感染者が減り、開会式までに状況が一変するのではないか。まさに「ゲーム・チェンジャー」としてワクチンに賭けたわけだ。自衛隊による大規模接種会場の設置や、企業による職域接種の開始で、ワクチン接種は一気に進むかに見えた。内閣支持率もやや持ち直す気配が見えていた。ところが再びワクチン供給が滞り、自治体では予約を取り消す動きが拡大。再び怨嗟の声に満ちた。ワクチン接種をした高齢者の感染者数が大きく減少、ワクチンへの「賭け」が正しかったことが証明されつつあったタイミングでのつまずきだった。

■失敗に終わった「インド株の水際対策」

 また、インド由来の変異型ウイルス(デルタ株)が予想以上に拡大したことも菅首相が賭けに「負ける」要因になった。変異株によって若年層での感染が爆発的に増加、重症化する事例も出始めた。感染力も重症化度も従来株以上という当初の見立てが証明されつつある。変異型の流行は、菅首相にとっては不運のようにも見えるが、実際はこれも政策の失敗に起因していた。「水際対策」の失敗である。

 「文藝春秋」8月号で、政府分科会のメンバーである小林慶一郎慶應義塾大学教授が水際対策の「失敗」を暴露している。インド株を日本に持ち込ませないために水際対策を強化するよう分科会で主張。「インド等からの入国者の停留(検疫法が定める宿泊施設での待機)を豪州、NZと同じように十四日間にすべきだと言った」のだという。これに対して厚労省は「三日間の停留のあとは、十一日間の自宅待機となっていて、合計十四日間は待機しているから大丈夫だ」と答えていたという。国内でインド株感染者が次々に確認されるに及んで、5月28日から10日間の停留に延長されたが、遅きに失したことで、感染爆発へとつながった。小林教授は「インド株の水際対策は失敗に終わりました」と結論づけている。

■「エビデンス」を示さないから、要請も無視される

 小林教授は2020年夏の段階で、徹底的にPCR検査を実施することを政府に求める提言書を有識者と共にまとめた。検査の徹底でウイルス感染者を炙り出すことでウイルスを抹殺する戦略を求めたわけだが、結局、目立って検査数は増えなかった。結果、感染経路がほとんど解明できずにきた。感染経路や感染理由が明確に分からなければ具体的な対策のしようもない。飲食店が槍玉に挙げられ、アルコールが悪玉として排除されているが、多くの飲食店経営者などが酒を原因とする「エビデンス」が不十分だと感じている。

 人々が納得できる「エビデンス」を政府が明確に示さないから、繁華街の飲食店で要請を無視して酒を提供す店が続出、若者を中心に店は満員盛況といった有様になっている。

 そんな最中、西村康稔経済再生担当相が、要請に従わない飲食店に、取引先金融機関から改めて要請させることや、取引先酒販店に取引を停止するよう求めることを公表。そうした政府の「高圧的なやり方」に反発が広がった。西村氏は方針撤回に追い込まれたが、これも多くの国民が政府をもはや信用しなくなっていることの現れだった。


ファン無視の取手競輪場のモーニング競輪

2021年07月22日 15時05分48秒 | 未来予測研究会の掲示板

取手競輪場のモーニング競輪へ行ってみた。
取手駅からの無料送迎バスは運行していない。
無観客で開催されているので、狭い場外売り場で車券を買う。
扇風機は3台。
だが、、狭い場外売り場内は禁煙ではないので、煙草の煙が充満しているので、実に不快な気分となる。
椅子もないので、疲れてくる。
さらに炎天下なのに、冷房もない!

1レースから車券を買うが、早々に退散したくなる。
主宰者側は、競輪ファンたちを蔑にしているのであろうか。


東京五輪開閉会式ディレクター小林賢太郎さん、過去にホロコーストをネタにコント「ユダヤ人大量虐殺ごっこをやろう」 米団体が抗議

2021年07月22日 11時58分32秒 | 社会・文化・政治・経済

7/22(木) 10:44配信

中日スポーツ

小林賢太郎さん

 開会式楽曲担当のミュージシャン小山田圭吾ら相次ぐ関係者の辞任で「呪われた五輪」とやゆされる東京五輪。開会式前日の22日になって、新たな問題が浮上した。

【写真】“いじめインタビュー”が掲載された雑誌

 批判が上がったのは開会式・閉会式のショーディレクターを務める小林賢太郎さん。1998年、コントユニット「ラーメンズ」時代のコントの中で、ナチスドイツが行った「ホロコースト」を扱い「ユダヤ人大量虐殺ごっこをやろう」とセリフを話した映像がネットで拡散。

 米国のユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタル・センター」は21日、日本の報道を引用した形で「いかなる人間も、どれだけ創造的であるとしても、ナチスのジェノサイド(民族大量虐殺)の犠牲者をあざ笑う権利を有してはいない」との抗議声明を出した。

 政治学者の山口二郎さんは22日に自身のツイッターで「次は芸人によるホロコーストをちゃかしたネタの話? 日本の芸能人に人間の尊厳を守るとか、生命の冒涜を許さないという基本的価値が共有されていないと言うことだろう。それは現副総理をはじめとする権力者が率先垂『範』しているわけで、国際社会に日本の居場所はないということになる」と痛烈に批判した。

 SNSでは小林を擁護する声も寄せられているが「これは…もうアウトでしかない。20年前とか関係ない」「小林を擁護している人たちは『原爆ごっこ』『沖縄戦ごっこ』と置き換えたら意味がわかるのかな?」「『ユダヤ人大量虐殺ごっこ』はお笑いネタの一部。何がいけないみたいなことを言ってる奴がいる。違う、ホロコーストのような『絶対悪』をお笑いのネタにしていること自体が二重に罪深いんだよ」など非難の声が圧倒していた。

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ユダヤ人権団体、小林賢太郎さんを非難 五輪開会式のショー担当

2021年07月22日 11時55分13秒 | 社会・文化・政治・経済

7/22(木) 9:06配信

毎日新聞

米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が出した非難声明

 23日に行われる東京オリンピックの開会式でショーディレクターを務めるコメディアンの小林賢太郎さん(元ラーメンズ)が、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)をパロディーにしたとみられるコントの動画がインターネット上で拡散している。米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は21日、「反ユダヤ主義の発言」として非難する声明を発表した。

【東京五輪を巡るこれまでの主なトラブル】

 動画は1998年に発売されたビデオに収録されたラーメンズのコントとみられる。この中で小林さんは、人の形に切った紙が数多くあることを説明するのに「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」とやゆした。

 同団体のエーブラハム・クーパー氏は声明で「どんなに創造的であっても、ナチスの虐殺の犠牲者をあざける権利は誰にもない」と非難している。【デジタル報道センター】


今度は演出担当者「五輪潰れかねない」 開会式前日の衝撃
スポーツ
 
速報
毎日新聞 2021/7/22 10:38(最終更新 7/22 11:37) 760文字
米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が出した非難声明=2021年7月21日
米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が出した非難声明=2021年7月21日
写真一覧
 東京オリンピック開幕前日の22日、またも大会関係者に衝撃が走った。23日の開会式でショーの演出担当を務める元お笑い芸人の小林賢太郎氏(48)が、過去にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)をコントの題材にしていたとみられる動画が拡散し、SNS(ネット交流サービス)で批判されている。大会組織委員会は事実確認、情報収集に追われている。

 動画は、小林氏のお笑いコンビ「ラーメンズ」時代のコントとみられ、映像内で「あのユダヤ人大量惨殺ごっこやろうって言った時のな」と発言している。五輪憲章はあらゆる差別を禁止し、東京五輪も大会ビジョンの一つに「多様性と調和」を掲げており、事実であれば理念に反する。


 組織委関係者は「ユダヤ系を含めて、多くの人にとって敏感な話」と指摘した上で、「この五輪が呪われているどころの話ではなく、これまでの準備が根本的に間違っていたのではないか。組織が肥大化しすぎて、演出の担当者チームの人選まで目が届かなくなっていた」と頭を抱える。

 国際オリンピック委員会(IOC)の事情に詳しい大会関係者は「西洋の価値観と真っ向からぶつかる発言でメガトン級。五輪が潰れかねない。小林氏をやめさせるだけでは済まず、選手入場だけにするなど開会式全体の演出を変える必要がある」と話す。

 開会式の演出担当者を巡っては、これまでも問題が相次いでいる。3月に開閉会式の演出総合統括の佐々木宏氏が、人気タレントの容姿を侮辱する演出プランを提案したことが発覚して辞任。今月19日には開会式の楽曲担当のミュージシャン・小山田圭吾氏が同級生をいじめていたとする過去のインタビューを巡る騒動を受けて辞任した。小山田氏が五輪開会式のオープニング映像用に制作した約4分間の曲は使用せず、土壇場での演出の変更を迫られている。【小林悠太、田原和宏】