銀杏と遠い恋心

2022年11月11日 18時41分44秒 | 創作欄
色ずく銀杏に秋の深まりを感じる。
あの日、校庭にも銀杏は色濃く舞っていた。
青春の日の甘くも苦い、思い出は深くもある11月の秋にまつわる。
深く好きになったその人は、銀杏葉が風に舞うのを、愛し気に見つめていた。
思わず、魅惑的で物憂げな横顔に魅せられる。
「絵になるな」と思わずカメラを構え、シャッタを切る。
シャッタ音に気付いた彼女の美しい顔は感情を露わにして突然、険悪になる。
「盗み撮りなのね。止めて!」鋭い声の響きとともに、目検にしわが寄せられ、彼女のこの上ないような不快な心情が刻まれていた。
私は、たじろぐともに言葉を全く失う。
そして、自身の行為を深く悔いるとともに、もうこれで彼女との心の絆は完全に失われだろうと落胆した。
 
そして、卒業式を間近に控えたある日。
「あの時は、ごめんなさい。もしも、あなたが、私を映した写真がまだ手元にあれば、ぜひ、いただきたいのです。どうか、よろしくお願いいたします。心待ちにしています」
自宅に届いた、彼女からの葉書に、私の心は複雑な思いとともに、歓喜して踊る思いであった。
 
 
2022年11月11日

散歩には、目的がある?

2022年11月11日 06時48分05秒 | 沼田利根の言いたい放題

「習慣を絶対に変えない人」冬も春も夏も秋も散歩は午前5時から~
つまり、同じレールを走っているよな状態とも思われるのだ。

散歩には、目的がある。
健康維持のため、親しい人と意気投合しての散歩。
あるいは、ラジオを聴きながら、音楽を聴きながら、犬を連れての散歩。
夫婦での散歩、友人との散歩。
人とすれ違えば、「おはようございます」「おはよう」と朝札を交わす。

写真・動画を映すための散歩。
人によっては、俳句や短歌、詩も創られるだろう。
無目的の散歩も当然ある。

取手・早朝の光景
動画リンク
 
 
取手・利根川堤防の光景(日の出)