縄文時代ないし弥生時代にすでに日本へ渡来した人々がいたことは確かであり、また平安時代以降も日本に渡って来た人々もいたが、歴史上、特に重要な意味をもつのは4世紀末から7世紀後半に移住した中国や朝鮮半島から渡来人およびその子孫といえる。
ここでは、日本の歴史に名を遺した渡来系氏族として、下記の氏族の系図を掲載している。
なお、不確定な部分があること、および同姓でも渡来系でない名字もあることはご承知おき頂きたい(例えば、「町田」は藤原氏にも存在)。
ちなみに、『新撰姓氏録』(815年編纂)に記載される1182氏のうち、渡来系氏族は326氏と3割弱を占める。
その出身地は、漢が163氏,百済が104氏,高麗(高句麗)が41氏,新羅が9氏,任那が9氏であった。渡来系氏族は大陸の技術や文化を日本にもたらし、大和朝廷では官人として登用されるなど優遇される者も少なくなかった。
【名字索引】
※ 読み方が幾通りかあるものは、括弧に示す読み方で整理しています
分類 | 渡来氏族 |
---|---|
ア 行 | 安宿部・宇喜多(浮田)・大内・小野・赤染・秋月・伊集院・太秦・江上・大西・大蔵・生地(オンヂ) |
カ 行 | 百済王・高麗・児島・狛・樺山・川上・喜入(キイレ)・惟宗・高(コウ) |
サ 行 | 白猪・右田・杉・佐波・背奈・菅野・坂崎・坂上・島津・調・城井・神保 |
タ 行 | 津・高橋・高向・田尻・多々良・立花・田村・長宗我部・東儀 |
ナ 行 | 新納(ニイロ) |
ハ 行 | 船・布施・秦・蜂田・原田・檜前(ヒノクマ)・卜市秦・星野・北郷(ホンゴウ) |
マ 行 | 町田・三松・三宅・三善・身狭(ムサ)・村治 |
ヤ 行 | 矢田・山口・和(ヤマト)・東漢(ヤマトアヤ) |
ラ 行 | |
ワ 行 | 鷲頭 |
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