次に良い、情報流すから

カラオケ仲間の沢さんは、7年前胃がんとなりＪＡとりで総合医療センターで手術をした。
75㌔の体重が20㌔も減少して55㌔となったそうだ。
そして3年前には肺がんとなり、柏のがんセンターで手術をしいている。
「制癌剤、毎日飲んでいるよ。カラオケは肺機能を高めるためにやっている」と言っていた。
庭で土を植木鉢に入れかえていた。
「土が酸性となっているので、飼料（アルカリ性）を加えているんだ」
菊の花を育てるために余念がない。
我が家の庭は全てコンクリートにした。
長男が南側を駐車場、北側を駐輪場（バイク用）にしたのだ。
味も素っ気もない庭となってしまった。
虫が減ったと家人は肯定的なのだ。
家人名義の家なので文句は言えない。
株を運用する家人は、独身時代に自社株を上司に勧められ買っていた。
それが10年後1500万円になったのだ。
その株を売り家の購入資金にしている。
現在もカラオケ仲間から、株の指南を受けている。
その人は元証券会社の重役だったので、株のプロ。
株の配当は家人の活動資金になっている。
ママ友6人での海外旅行や国内旅行、歌手のコンサートやディナーショー、座長公演などに行くための資金である。
「あんた、株の才覚ないの？」と皮肉を言われるが、アルバイトで30代のころは毎日のように東京証券取引場へ行っていた。
雑誌の原稿を書くためだった。
原稿の依頼主は、出版業と馬主業をしており、自社周辺の夜の銀座で顔が知られた人であった。
クラブのママさんと共同で持っていた馬が1度Ｇ1レースを買った。
Ｇ2クラスを勝つ馬も数頭持っていた。
以前も記したが、「グランドスラム」の単勝馬券を勧められ50万円借金して買ったら3着に。
月7万円の原稿料でサラ金の返済をした苦い思い出がある。
社長の山田さん（仮名）はその日、500万円負けたが、最終レースで約800万円を払い戻した。
「次に良い、情報流すから」と悪びれない。
競馬に負けて落胆している当方に、幾らかのお金もくれない（補てん）＜非情さ＞、1度も当方を銀座のクラブに接待もしないシビアさは彼を表していた。
彼は夜のクラブで知り合った人を商売のネタにしており、人をクラブに接待はしない人間であった。
元日経の記者であり、接待する立場ではなく、接待されてきた立場であったのだ。