SNSで募集した女性を性風俗店に紹介するスカウトグループが、全国のおよそ350店舗から報酬として合わせておよそ70億円を受け取っていた疑いがあることがわかり、警視庁はグループのリーダーを逮捕するとともに、特別捜査本部を設置し、組織の実態解明を進めることにしています。
逮捕されたのは、風俗スカウトグループ「アクセス」のリーダー、遠藤和真容疑者(33)で、警視庁によりますと、去年3月、24歳の女性を大分県内の性風俗店に紹介し雇用させたとして、職業安定法違反の疑いがもたれています。
また、このグループから女性の紹介を受けていた埼玉県川口市の性風俗店を摘発し代表の稲毛大樹容疑者(30)らを売春防止法違反の疑いで逮捕しました。
警視庁によりますと、「アクセス」には女性の紹介を受けた店から「スカウトバック」と呼ばれる報酬が支払われる仕組みになっていて、女性が100万円を売り上げた場合、「アクセス」側に15万円が支払われ、そのうち女性を勧誘したスカウトは7万円以上を受け取れるということです。
グループにはおよそ300人のスカウトが所属し、SNSで募集した女性を顔や体型などでランク分けしたうえで、全国のおよそ350店舗に紹介していたということで、去年までの5年間に受け取った報酬はおよそ70億円に上るとみられています。
警視庁は生活安全部に16年ぶりとなる特別捜査本部を設置し、組織の実態解明を進めることにしています。
調べに対し、遠藤容疑者は容疑を否認し、稲毛容疑者は認めているということです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます