香山リカ(著) 1960年札幌市生まれ。
知的能力は低下しモラルハザードは崩壊した。
本の劣化・ゲームの劣化・ビジネスの劣化・政治の劣化など日本人全員が小学1年生になったのか。「劣化やめますか、それとも人間やめますか」くらいの覚悟を!! (講談社現代新書)
知的能力は低下しモラルハザードは崩壊した。本の劣化・ゲームの劣化・ビジネスの劣化・政治の劣化など日本人全員が小学1年生になったのか。「劣化やめますか、それとも人間やめますか」くらいの覚悟を!!
東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。
豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。
ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。
日本 の劣化 はとても読みやすく、同意できる点が多いです。これからの日本の状態が心配になります。 いつもの逃げの新書…
この本が出た当時「バカの壁」という大ベストセラーが出てから、空前の新書ブームが起き、どんどん新書が発刊された。その当時に自分も、多くの新書を読んだが、大体の場合、9割は社会などの批判を書き、最後の1割で現実になりそうもない理想論を述べて逃げるという物だった。
この本も、そうした。
「日本語力も劣化」「考える力も他人の心を想像するのも劣化」「モラルも劣化」「コンテンツも劣化」「体力も辛抱する力も劣化」「社会の寛容さも劣化」と言うが、最初の日本語力で言えば、日本人が長い文章を読む事が出来ないというのは、それは文章の書き手が、長くても魅力的な文章を書く事が出来なくなったからだ。活字媒体が劣化したのは、読み手でななく、活字から離れる人を食い止められなかった書き手側に責任がある。
よく、小林よしのりという人間は「日本人は劣化したなあ」と言うが、劣化したのは小林よしのりの方だと、大多数の国民は見抜いている。香山リカも同様、この間に劣化した。
この、大きくいう「寛容の劣化」に対し、香山リカは「まだやり直せる」と、根拠も無く力説して「どうやって取り戻せるのか」の具体案など出さずに、逃げた。
日本人は他人の不幸を分かち合う心が劣化した? 先日の令和元年台風19号を見てみろ。日本のほぼ全土で豪雨の大災害が起きて、死者も多く出ているのに、その災害報道より、ラグビーW杯の日本vsスコットランド戦の放送が39.2%という驚異的な視聴率を叩き出した。しかも、ラグビーなどW杯開催の数週間前まで、国民の大多数が興味を持たなかった競技で、である。他人の死の不幸より、目の前にある快楽的な欲求に向かう。もう日本人には打つ手無しだ。手遅れである。
最後に まとめると、本を読めない日本人が劣化したのは、読み手ではなく魅力ある文章を書けなかった書き手のせい。その中には香山リカも入っている。日本人は目の前にブラ下げられた快楽的なモノに喰いつかずにはいられない。日本という国は転落の一途をたどるだけだ…
「それが、いかん!」という者がいるのなら、転落を現実的に食い止める具体策を出して、多くの人が引き付けられる文章で書いて、世に出してくれ…としか、言いようが無い。
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