映画 ファミリー・ネスト

2024年11月26日 08時43分50秒 | 社会・文化・政治・経済

ファミリー・ネスト

11月26日午前6時からCSテレビのザ・シネマで観た。

皆が多弁なので驚く。

解説

「ヴェルクマイスター・ハーモニー」「倫敦から来た男」「サタンタンゴ」などの作品を送り出してきたハンガリーの鬼才タル・ベーラが、1977年に発表した長編デビュー作。

不法占拠者に対する警察官の暴力を撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験を基に、住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿をドキュメンタリータッチの映像で描き出す。

首都ブダペストは住宅難により空き部屋がないため、イレンは仕方なく夫の家族と暮らしている。

イレンのことが気に入らない義父は、彼女につらく当たる。

帰宅した夫に不満を訴えるイレンだったが、夫はどっちつかずの態度を取り続ける。

1977年製作/105分/ハンガリー
原題または英題:Csaladi tuzfeszek
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2022年1月29日

スタッフ・キャスト

  • イレンラーツ・イレン

  • ラツィホルバート・ラースロー

  • ラツィの父クン・ガーボル

  • ラツィの母クン・ガーボルネー

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映画としての物語はありながらもドキュメンタリータッチで進むリアルな家族描写と人々が対話する場面はインタビュー映像のようで、今の時代でも日本であっても理解や共感が出来る事柄や環境に状況。

タル・ベーラの監督デビュー作でありながらポップに流れる歌や字幕に映し出される歌詞に意外性を感じたり、ジョン・カサヴェテスのような雰囲気を『アメリカの影』や『フェイシズ』なんかを思い起こす即効的演出に役者をアップで映しながら演技をしているのを感じない自然でリアルな人間描写。

住宅難の問題も舅が少しの優しさを見せられたら解決に迎えたような、いや、嫁や家族全体が一歩引いて考え向き合う事が出来たら、いや、あの父親と旦那はクズ過ぎる、女性が選択する判断基準は過酷だ!?
 
ファミリー・ネスト
楽しい遊園地。あまりにも自然で、演技なのだかドキュメンタリーなのだかわからない。すごい。見ていてメーサー・ロシュ・マールタ味を感じる(被写体との距離、抗えない体制、ワインなどの酒を酌み交わしながらの口論)。同じハンガリー。
 
解説

タル・ベーラ監督が22歳で手がけた長編デビュー作。ブダペストの住宅難に苦しむ若夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで映し出し、人間の本質を描きつつ社会の欺瞞を厳しく告発している。

住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで5日間で撮影した、22歳の鮮烈なデビュー作。

不法占拠している労働者を追い立てる警察官の暴力を8ミリカメラで撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験を基にしている。「映画で世界を変えたいと思っていた」とタル・ベーラ自身が語る通り、ハンガリー社会の苛烈さを直視する作品となっている。

社会・世界で生きる人々を見つめるまなざしの確かさは、デビュー作である本作から一貫している。

あらすじ

不法占拠している労働者を追い立てる警察官の暴力を8mmカメラで撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験をもとにした作品。住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦。

妻は義父にいびられ、出ていけとののしられるが、行く当てはない。

住宅不足が深刻なハンガリーの首都ブタペスト。工場で働くイレンは、夫ラツィの両親と狭いアパートで一緒に暮らしていた。しかし、イレンのことが気に入らない義父から何かにつけて文句を言われ、少しも心が休まらない。そこへ兵役に出ていた夫が帰宅するが、義父の文句は収まらず、夫もどっちつかずの態度を取るばかり。耐えかねたイレンは公共マンションを探そうと役所に駆け込むが、部屋の空きはないと突き放される。

 

 
 
 

 


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