みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

講座最終日

2009-02-15 00:59:43 | Weblog
毎日引っ越しの準備にあわただして追われているが仕事は当然のごとくそんな私の個人的事情とはまったく関係なく進行していく。
今日は、渋谷区の生涯教育プログラムの一つとして行なっていた『音楽とヒーリング』の講座の最終回。毎回熱心な60~70人(時に80人)の受講者の人たちを相手に音楽の話しをしたり演奏をしたりのプログラムだったが、それも今日で終わり。たまたまヴァレンタインデーだったので、受講者の人たちの何人の方々からチョコレートやいろんなものをいただいた。
たった2ヶ月間のおつきあいの講師と受講者という関係以上のおつきあいをさせていただいたような気がする。

昨日は何年かぶりで尺八の藤原道山さんとのインタビュー。前回と今回では取材対象の雑誌が違っているが、前回以上に受け答えに落ち着きが見られたのは、やはりそれなりにアーティスト活動を続けてこられたせいだろう。笛の一曾さんにしろ、琵琶の友吉鶴心さんにしろ、最近の邦楽の世界には本当に才能のある若手が多いことに驚かされる。
純邦楽ということばがもはや死語になった現在、邦楽や邦楽器の分野での新しい才能の出現こそが日本の音楽界を救ってくれる存在なのかもしれない。


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2 コメント

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ありがとうございました (なな)
2009-02-16 22:29:37
講座を受講させて頂いた者です。
あっという間の6回でした。
これで終わりかと思うと、名残惜しいです。

演奏を聴く機会は多々ありますが、音楽のお話を聞く機会は、今までほとんど無かったので、こういう講座が、もっとたくさんあればいいのにと思いました。
毎回、素敵なお話と演奏を、ありがとうございました。
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受講ありがとうございました (みつとみ俊郎)
2009-03-05 11:11:43
ななさんへ;

大変ご返事が遅れましたが、講座の受講ありがとうございました。
私もああいったスタイルの講座がもっと増え、私自身もいろいろなところで同様の講座が開けるといいなと思っています。
音楽を音楽から考えていくと、どうしてもマニアックな考え、あるいは、同好会的な考え、技術偏重の考えに陥ってしまいがちです。
音楽を音楽以外の側面から考えた方がより音楽の真実に迫れるんではないのか?というのが私が長年考えていることです。
例えば、受講生の一人の方から来た質問に「シンコペーションって何ですか?」というものがありましたが、この質問に音楽用語を使って答えるのはさほど難しいことではありません。しかし、この質問に音楽用語を一切使わずに答えるとなるとかなり至難の業です。でも、本来はこういう質問にこそ音楽の専門的なことばを使わずに答えてあげるべきで、逆にそれができなければ音楽の本質をいつまでたっても人は理解することはできないのではないのか?
私はそう思っています。
ですので、ななさんも、ぜひこれからも何か疑問を感じるようなことやどうしても理解できないような事柄がありましたらいつでもこのホームページに遊びに来てください。私は皆さんの便利な回答者でいいと思っています(笑)。与えられた質問に答えること自体が私自身の音楽性を向上させていくことだと思っています。

それでは、また。
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