みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

寒の戻りって

2006-03-30 23:47:14 | Weblog
やつですネ。
この季節は、三寒四温とはよく言ったもので、寒くなったり暖かくなったりの繰り返しで少しずつ春になっていく。
来週からは、一年中ほとんど気候の変わらないメキシコに行く。帰ってきたらきっと春本番ぐらいかナ?

でも、それにしても今日は寒い。
夜行ったyumiのコンサートが終わり外に出た瞬間「う~さぶ」という感じで、コンサートの客がすべて震え上がっていたようだった。

yumiというまだ芸大在学中のフルーティスト。ソニーが「萌え系フルーティスト」として売り出しているのでどんなモノかと聞きに(見に?)行く。
CDそのものは聞いていたので、どんな演奏かはある程度想像はついていたのだけど、しっかりした低音と伸びのある高音、とフルートの理想的な音をしっかりと持っている子。まあ、さすが芸大生とは思ったのだけれども、最後まで聞いていてわからなかったのは、ソニーはこの子をどういう風に育てたいと思っているのだろう?
「ハンガリアン田園幻想曲」や「カルメンファンタジー」など、フルーティストの定番楽曲が並んだ演奏会を見ると、普通にクラシックのソリストにしたいとしか思えないのだけど、それならあの「萌え系」キャラは無理がある。
今日のコンサートで一番萌え系キャラとしてふさわしかったのは、アンコールでやった自作の『メルヘンな風』という曲。ヤマハ出身の子なら誰でも作曲はできるが、この曲もいかにもヤマハ出身ということがわかる曲。でも、一番あっていた。
クラシックの演奏も大変上手なのだが、上手だというだけでまるで学内演奏会のような優等生の演奏。あの演奏と萌えキャラはマッチしない。しかも、フルートの定番の「主題と変奏」のような作品を演奏するとどうしても足をふんばってしまうので、いくら萌えキャラの彼女でも演奏中のカッコはあまりブリっこにはならない。しかし、アンコールのあの曲は、今日のコンサートの中で唯一「萌え」ていた(ように見えた)。
要するに、内田光子にしたいのか?西村由紀江にしたいのか?
どうみても内田光子にはならないと思うし、西村由紀江にした方が売る方も買う方も納得できるのに...(でも、ひょっとしたら、本人は内田光子になりたいのかもしれないけど)。

で、もう一つ驚いたことがあった。
客の過半数が男性。しかも、年輩が多い。
休憩でトイレに行った時、男性トイレに列ができていた!
普通、列ができるのは女性トイレだろうが。
これも、「萌え」キャラのせいなのだろうか?

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