みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

flu.fluが営業イベント

2007-03-18 21:30:49 | Weblog
(「英国式幸福論」とかいう東京駅の丸ビルで行われたイベント)で、今日演奏をした。いろんなアーティストの中の一つのアーティストとしての演奏だが、私がいろんな人に告知していたせいか、いろいろな人が見に来てくれていた。
有名な東京駅の丸ビル一階の吹き抜けロビーに作られたステージでの演奏だけれども、天井がとても高いせいか、音が反響し過ぎて細かい音のニュアンスはまったく聞こえない。ある意味、音楽の輪郭しかわからないような環境だけれども、それでも、いつもやっている路上ライブに比べれば遥かにいい環境だ。路上ライブというのは、ある意味、こういう状況でも適格にあわてずに演奏できるようにするための訓練としてやらせている側面もある(明後日の火曜日の夜もやる予定)。考えてみえれば、路上での街頭ライブほど悪条件の演奏もないわけで、不特定多数の通行人の足をとめるには、生半可な演奏なんかでは足を止めてくれない(通行人というのは、みんな忙しそうに歩いている)。しかも、マイクもスピーカーもまったく使わない状態で音の小さいフルートが外で演奏するのだ。マイクとスピーカーで、ギター片手に歌を歌う人はたくさんいるが、フルートの小さい音ではそれほどのインパクトも出せない。それでも、人をひきつけるには、人だかりをさせるにはどうしたらいいのか?街行く人にどうやったらアピールできるのか?そんなパフォーマンスのイロハを身体で体験できるのが路上ライブだ。ある意味、flu.fluが目指しているものは、路上で見ず知らずの人にアピールすることのできるメジャーアーティスト。そんなところかもしれない。今日も、ステージの演奏中にいろんな人の声を聴くことができた。
「音が高いね。あんな高い音ばかりなんだ、フルートって」。
フルートの音をよく知っている人からみたら、音が高いのは当たり前だけれども、あまりそれを知らない人からみれば、なんであんなに高い音ばかり出すの?っていうことになるのかもしれない。
フルートの音が高いことはコントラバスの音が低いのと同様、そう決まっているのでどうしようもないけれども、だから「音が高くって当たり前だ」とイバっているのではなく、その高い音であっても聴く人を和ませ楽しませるものでなければならないだろう。そんな工夫をこれからもっとしていかなければナと思った。
そんなことを考えながら客席の前の方に行って携帯でシャッターを切ったら「ダメですよ。ここは写真は禁止です」と若いお兄さんから怖い顔で注意されてしまった。「いや、私はスタッフです」と一瞬言いかけたけれど、演奏中に無用なトラブルは避けようと思い、「はい、すみません」と素直に従い、客席の後ろにすごすごと引き下がってしまった。やっぱり、スタッフ用のワッペンをもらってつけておくんだったと後悔した(笑)。

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