キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

グラナダ版ホームズ『青い紅玉』

2012年10月02日 | ☆グラナダ版ホームズ
グラナダ版鑑賞記。
字幕有り無しでともに鑑賞いたしました。

素敵なオハナシです。
クリスマスがらみだと、西洋ではこういう感じに素敵になるのでしょうか。
日本でも大晦日が絡むと、かさ地蔵とか、芝浜とか、掛取万歳とか、楽しい話、いい話が増えますよね。そんな感じかな?…………………たぶんちがう(笑)


帽子の推理は正典でも楽しくて大好きな部分。
コベントガーデンの描写もいいですね。



ブリッキンリッジに賭けをもちだして話を聞き出す。
ホームズは女性から話を聞き出すのも上手ですが、男性の扱いも上手いですね。

そのほかにも、朝寝坊のホームズとか、ヘビースモーカー振りとか、
ガチョウを持った手の臭いが気になるホームズとか、ちょっとしたコネタが楽しい。

ワトスンもクリスマスのお買い物を山ほどしてますね。
そのプレゼントがきれいに包装されていて、この時代の大英帝国の豊かさを見せつけられます。(伯爵夫人の買い物が豪華なのは当然としても)

犯人の濡れ衣をかぶせられる、ホーナー夫妻のクリスマスの幸せの描写。
貧しいけど、家族仲良く幸せに暮らしてる様子にじんと来ます。
奥さんはちゃんと無実を信じていました。

暮らし向きが斜陽してて、奥さんとも上手く行ってない自信喪失中のヘンリーベーカー氏も、貧しい中でも更に貧しい人に施しをする・・。
そしてガチョウクラブのアルファインの主人も、ホームレスを閉店後店に招き入れる。
そして、ラスト、事件を解決して真夜中にやっとクリスマスのご馳走を食べようか、とするところで、「やっぱり無実の男が牢につながれたままでは食べる気にならない」と出かけて行くワトスン&ホームズ。

細かにクリスマスのささやかな幸せや人の温かさを、ちりばめているところも素敵でした。






herlock Holmes: My name is Sherlock Holmes. It is my business to know what other people don't know.




Dr. Watson: I suppose that, homely as it looks, that thing has some deadly story linked to it. That is the clue which will guide you in the solution of some mystery and the punishment of some crime.



Sherlock Holmes: It is so awkward doing business with an alias.



Henry Baker: At this season of the year, more than ever, we must not deprive those we love. Or even those to whom we are married.


more than ever:ますます、いつにもまして
deprive:拒む、奪う

Peterson: Mr. Holmes, the goose! The goose, Mr. Holmes!
Sherlock Holmes: Well, what of it, man? Has it come back to life and flapped off through the kitchen window?


flap:羽ばたく

P:ホームズさん!ガチョウですよ!ガチョウなんです!!ホームズさん!
H:ん?どうしたね?生き返って、台所の窓からパタパタと飛び立ちでもしたか?

このあとに「ダイヤモンドですよ!ガラスがパテみたいに切れますぜ」ってピータースンが言うところがあるのですが、初めて読んだとき「パテ」ってなんだろうと、想像もつきませんでした。

Sherlock Holmes: Watson, we have been given a line of investigation which has been missed by the police and which a singular chance has placed in our hands. Now let us follow it to the bitter end.
Dr. Watson: [mutters, shivering] Extremely bitter.
Sherlock Holmes: Faces to the south, then, and quick march!


singular:まれに見る
bitter end:最後の最後まで
bitter:辛い、寒い、苦い

ホームズはビターエンドって最後の最後まで追いかけるって言ったのに、ワトスンは、そのビターを受けて、寒いって意味で返したんですね。


Sherlock Holmes: Mrs Hudson, we shall turn dinner into supper, and we will follow up this clue while it is still hot.
Mrs. Hudson: [mutters] Which is more than the supper will be.


mutter:ぶつぶつ不平を言う

H:ハドスン夫人、ディナーはサパーにします。この手がかりがまだ熱いうちに追いかけることにしよう。
Mrs.H:それはサパーにもまさるんでしょうね、きっと。

ん?この訳であってる?嫌味言ってるんですよね?
吹き替えと字幕で確認したら、「冷めちゃいますよ」になってました。
ということは、サパーも通り越しちゃいますよって感じになるのかな?

ディナーがサパーになり、サパーがもっとひどいものになるっていう表現なのかな?

正典では、ハドスン夫人の台詞はほとんど出てきません。
でもほんとはいちいちいろいろ返事をしていたでしょうから、こういう付け加えは楽しいですね。



[last lines]
Dr. Watson: Midnight. Merry Christmas, Holmes.
Sherlock Holmes: And to you, my dear friend.
Dr. Watson: Just a minute. Holmes, I cannot contemplate eating while John Horner is still on remand. Do you suppose Bradstreet or one of his colleagues might still be at their desks?
Sherlock Holmes: Eh, well. You're quite right, Watson. Come, let's go.

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