「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

SCENT OF WINTER 冬の匂い Long Good-bye 2023・01・09

2023-01-09 05:30:00 | Weblog



    今日の「 お気に入り 」は 、伊集院静 ( 1950年〈 昭和25年 〉2月9日 -  )さんの
   随筆から スクラップ 。
   順不同 。備忘のため 。(^^♪

   「 冬には 、特有の匂いがあるそうだ 。
    そのことを知ったのは 、東京で今の家人と
   暮らしはじめた或る夕暮れのことだった 。
   『 あっ 、" 冬の匂い " だわ 』
   と彼女が唐突に言った 。
   ――今 、何と言ったんだ?
    そう思って 、彼女を見ると 、台所の壁に 、
   そこだけが覗き口のようになったちいさな
   四角の窓があり 、彼女は爪先立ちをして 、
   仔犬がするように鼻を動かし 、窓から入る
   外気を嗅いでいた 。
   『 うん 、やっぱり " 冬の匂い " だわ 』
    そのうしろ姿に 、私は彼女の少女の頃の
   姿を想像した 。 」

  「 『 冬が来ると 、夕刻 、吹いて来る風の中に 、
   他の季節にはない特別の匂いがするでしょう 。
   その匂いを嗅いだ時 、ああ今年も冬が来たん
   だってわかるの 』 」

  「 日本人が持つ特有の 、季節に対する感受のかたち 」



  

  「 霜の朝 まだ生ありと 目覚めけり 」  



   
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TUG・BOAT タグ・ボート Long Good-bye 2023・01・07

2023-01-07 05:30:00 | Weblog
ヨーク大聖堂 York Minster 、正式名称 : ヨークの聖ペトロ首府主教座聖堂 、
The Cathedral and Metropolitan Church of St Peter in York





  今日の「 お気に入り 」は 、中島みゆき( なかじま みゆき 、1952年
 〈昭和27年〉2月23日 -  )さん の 「 タグボート ( Tug・Boat ) 」。

  「 " 負けを知らぬ城のような 大いなる船が出る  ♪ ♪ ♪
   あふれ返る光の粒 降り注ぐ水の上
   祝盃は交わされる 人々は沸き返る
   胸高鳴る旅人の 目は何も見ていない

    その城の足元を 懸命に押している
   汚れたタグ・ボートを 誰も見ていない
 

    大いなる船は今 おごそかに岸を離れる
   祝杯は交わされる 人々は見ていない

    その城の足元を 身を震わせ引いている
   汚れたタグ・ボートを 誰も見ていない


    外海へ出たなら 大いなるスクリューが回りだす
   小さな船は急いで急いで離れゆく

    さよなら ようそろ 行っておいでの笛
   さよなら ようそろ ごきげんようの笛

    大いなる人々の水平線は 大いなる船の上 甲板の高さ
   大いなる人々は その足よりも低いところにあるものを 見ることはない

    タグ・ボートは今日も上機嫌
   タグ・ボートは今日も上機嫌
   夕靄の中を帰ってゆく
 (^^♪

    潮の流れに乗ったなら 港は見えなくなる
   大いなる船が 遠く遠くから響かせる

    さよなら ようそろ ごくろうさんの笛
   さよなら ようそろ ごきげんようの笛

    大いなる人々の水平線は 大いなる船の上 甲板の高さ
   大いなる人々は その足よりも低いところにあるものを 見ることはない

    タグ・ボートは今日も上機嫌
   タグ・ボートは今日も上機嫌
   夕靄の中を帰ってゆく
  (^^♪

    タグ・ボート タグ・ボート タグ・ボート タグ・ボート 
   タグ・ボート タグ・ボート タグ・ボート タグ・ボート " ♬  (^^♪ 」

   山椒は小粒でもぴりりと辛い 。大きな港で見掛ける小さなお船 。縁の下の力持ち 、
    " Salz der Erde , Licht der Welt . " 。縁の下の舞 ( まい ) ・・・ 。

   ( ついでながらの
     筆者註 : 「 水先案内人( みずさきあんないにん )とは 、船舶の運航時に
          乗組員に適切な水路を教えるとともに 、そのための操船を指示
          する人 。海運業等では パイロット( 英: Pilot )と呼ぶ 。
           歴史的には各種の水先案内人が存在するが 、国際的に今でも制
          度化されている例は 河川水先案内人 と 港湾水先案内人 である 。
          転じて行く先を示す人や役目を指す

          形 態
           水先案内人には各種の形態がある 。
            航海水先案内人 大洋水先案内人 沿岸水先案内人
           水道水先案内人 河川水先案内人 港湾水先案内人
          水先案内人には古代から様々な形態の職種があったが 、先述の
          とおり国際的に今でも制度化されている例は河川水先案内人と港
          湾水先案内人である 。江戸初期に活躍したウィリアム・アダムス
          ( 三浦按針 )は大航海時代の大洋水先案内人である 。
          水先区
           水先案内人が業務を提供している水域を 水先区 という 。
           水先区のうち船舶が混雑する水域 、地形や水路が複雑になって
          いる水域 、気象や潮流の状況が厳しい水域等では 、一定基準以
          上の船舶に対し水先案内人の乗船が義務づけられており 、この
          ような港や水域を 強制水先区 という 。
          歴史および制度
          欧 州
           水先案内人は古代から存在し 、特に港湾等では多くの場合に水先
          案内人の搭乗が義務付けられた 。自国の水路に関する情報は国防
          上の機密事項であったため 、水路情報を持つ人間を限定させるた
          めに水先案内制度は成立した 。河川港も多く外洋船が往来するた
          め水先案内人は歴史的にも重要な意義を有している 。
          アメリカ
           ミシシッピ川の蒸気船で水先案内人として働いていた サミュエル・
          ラングホーン・クレメンズは 、マーク・トウェイン( Mark Twain
          というペンネームで作家デビューしたが 、これは河川を蒸気船が
          航行する際 、測深手が水先案内人へ出す合図『 by the mark, twain
          ( 2ファゾム ( 約 3 m ) )』から採った 。
          日 本
           日本の法律上の名称では 水先人 という 。
           日本の国家資格については『 水先人 』を参照
           日本で近代的な水先制度が導入されたのは幕末で 、開港後の外国船
          来航に対応するため水先人の免許制が設けられた 。1899年( 明治32年 )
          には 水先法 が制定されている 。水先法制定後も強制水先制度は採用
          されなかったが 、戦後になり強制水先制度が導入され 船舶の大型化
          とともに 水先人への依頼が一般的になった 。
           なお 、江戸時代には河口に新潟港のある信濃川には河川水先案内人
          が存在した 。また 、関門海峡のある下関にも江戸時代には水先案内
          人が存在した 。

          業 務
           水先案内人の本来業務は船長への助言だが 、実際には船長に代わり
          操船と乗組員の指揮を行い 、タグボートを使って着岸・離岸の業務
          を行うのが一般的である

          IMO決議
           水先人の義務と責任について 、IMO決議A.285(8)では『 水先人に
          義務と責任があるとはいえ 、水先人を乗船させることによって船舶
          の安全にかかる船長あるいは当直航海士の義務と責任を免除するもの
          ではない 』とされている 。
          情報交換フォーム
           船長と水先人が確実な情報交換を行うため情報交換フォーム( The
          Master / Pilot Exchange Form )への記入を制度化している例も
          ある 。 」
          以上 ウィキ情報 ほか 。 )







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人生の苦味  Long Good-bye 2023・01・05

2023-01-05 05:45:00 | Weblog




   今日の「 お気に入り 」は 、伊集院静( いじゅういん しずか 、
   1950年〈 昭和25年 〉2月9日 -  )さん の 随筆から スクラップ 。
   順不同 。備忘のため 。

   「 私は父の手の感触を知らない 、手を引かれたことも腕で
    かかえられたこともない 。父はそういうことを子供にする
    人ではなかった 。 」

      昭和天皇と同じ1901年 ( 明治34年 ) 生まれの父を持つ筆者も 、
      父の手の感触を知らない。その父が1956年に亡くなった日は 、
      筆者が滿8歳になった誕生日の6日後 。学校を早引けして駆けつ
      けた自宅で見た 、死の床にある父の顔 、姿 、形は鮮明に憶えて
      いるが 、その日以前の父にまつわる記憶は 、すべて 、筆者の頭
      の中から消えてしまった 。
       修正を施された遺影やアルバムに残された画像の記憶は後付けの
      イメージだ 。在りし日の父の写真のみで 、一緒に写った家族写真はない 。
       父の40代後半になって出来た 、三人兄弟の末っ子として 、子供
      好きの父からずい分可愛がられて育ったと 、のちに母から聞かされ
      たものである 。その可愛がられた記憶がかけらもない 。
       幼時の記憶が薄れたせいではない 。67年後の今もない 。
       脳は 、不都合な事実を 、消すか 、どこかに封印するらしい 。


   「 失恋は 、そりゃしないで済んだ方がイイに決っているが 、
    失恋をした人間の方を 、私は信用する 。
     色男や 、ボンボンは 、なぜ失恋をした方がよいのかを
    わからず 、バカのまま一生を終える 。甘チャンの人生な
    のだ 。 なぜ甘チャンか? それは苦味 ( にがみ ) の味覚
    を知らないからである 。
     料理にとっても 、酒にとっても 、苦味が上質への必須条
    件である 。口にするものでさえそうなのだから 、ましてや
    人の生き方であるならなおさらである 。 」

      自慢じゃないが 、二度三度振られた経験はある 。ちょっと考えてみりゃあ
      すぐわかる 。なんの教養もない 、話しも薄っぺらな青二才に惚れる方がど
      うかしている 。自分の娘なら 、血迷うなと言いたい 。恋愛が成就するのは 、
      ホルモンか勘違いのせいだ 、と 今ならわかる 。






   

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生命の目的 Long Good-bye 2023・01・03

2023-01-03 05:00:00 | Weblog




  今日の「 お気に入り 」も 、米国の著作家 ニール・ドナルド・ウォルシュ( Neale Donald Walsch
  1943年9月10日 - ) さんが 、対話の中で 、耳にし 、yellow legal pad に 書きとった という 神様のお言葉 から 。

 「 " There is only one purpose for all of life, and
   that is for you and all that lives to experience
   fullest glory. Everything else you say, think,
   or do is attendant to that function. There is
   nothing else for your soul to do, and nothing
   else your soul wants to do.
The wonder of this
   purpose is that it is never-ending. An ending
   is a limitation, and God's purpose is without
   such a boundary. Should there come a moment
   in which you experience yourself in your
   fullest glory, you will in that instant
   imagine an ever greater glory to fulfill.
   The more you are, the more you can become,
   and the more you can become, the more you
   can yet be. "

    ( あらゆる生命の目的はひとつしかない 。あなたがた 、
    そして生きとし生けるものすべての目的は 、できる限り
    の栄光を体験する 、ということだ 。
     話したり 、考えたり 、行動したりするのもみな 、この
    目的のためだ 。魂がすることはほかになく 、魂が望む
    こともほかにはない 。
     この目的のすばらしいところは 、決して終わりがない
    ことだ 。終わりとは限界であり 、神の目的にはそんな
    境界線はない 。できる限りの栄光を体験できたら 、そ
    の瞬間にもっと偉大な栄光を想像するだろう 。栄光を
    体験すればするほど 、もっと大きな栄光の可能性が開
    けるし 、その可能性が開ければ 、あなたはさらに栄光
    を体験できるようになる 。)

   " The deepest secret is that life is not a process of discovery,
   but a process of creation. You are not discovering yourself,
   but creating yourself anew. Seek, therefore, not to find out
   Who You Are, seek to determine Who You Want to Be. "


    ( 最高の秘密は 、人生とは発見ではなく創造のプロセスだということだ 。
     あなた方は自分を発見するのではなく 、自分を新たに創造していく 。
    だから 、自分が何者であるかを知ろうとするのは 、もうやめなさい 。
     そうではなく 、何者になりたいかを考え 、そうなろうと決意して努力
    しなさい 。)」

   ( Walsch, Neale Donald.Walsch 著 " Conversations With God " Hodder & Stoughton.刊 所収 )



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HAPPY NEW YEAR 贈る言葉 Long Good-bye 2023・01・01

2023-01-01 05:00:00 | Weblog




   今日の「 お気に入り 」は 、米国の著作家 ニール・ドナルド・

  ウォルシュ  Neale Donald Walsch 、1943年9月10日 -  )

  さんが 、対話の中で 、耳にし 、yellow legal pad に 書きと

  った という 神様のお言葉 から 。
  
  「 “ So now, as parents, spouses, and loved ones, seek not to make
   of your love a glue that binds, but rather a magnet that first
   attracts, then turns around and repels, lest those who are attracted
   begin to believe they must stick to you to survive. Nothing could
   be further from the truth. Nothing could be more damaging to
   another.
    Let your love propel your beloveds into the world — and into
   the full experience of who they are. In this will you have truly
   loved.
    It is a great challenge, this path of the householder. There are
   many distractions, many worldly concerns. ”

    ( ・・・ 親として 、配偶者として 、愛し愛される
     者として 、あなたの愛を 、相手をしばるための接
     着剤にしてはならない 。そうではなくて 、まず引
     きつけ つぎに転換させ 、反発させる磁石にしなさ
     い 。そうしないと 、引きつけられた者はあなたに
     執着しなければ生きられないと信じはじめる 。こ
     れほど 、真実とかけ離れたことはない 。これほど 、
     他者にとって破滅的なことはない 。
      あなたの愛によって 、愛する者を世界に押し出し
     なさい 。そして 、彼らが自分自身を充分に体験で
     きるようにしむけなさい 。それが 、ほんとうの愛
     である 。
      家庭人にとって 、この道は大きな試練だ 。気を
     散らすことがいくらでもあり 、現世的な心配がい
     くらでもある 。)                    」

   ( Neale Donald Walsch 著 " Conversations With God "

    Hodder & Stoughton 刊 所収 )



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