高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その9

2015-06-05 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 夏季の野菜作りの準備に取りかかったのは、
3月の初めでした。
畑仕事のために休暇を取り、
丸一日、作業を行ないました。
その日の主たる目標は「フェンス」の設置でした。

 イノシシに畝を壊された時のことはすでに記しました。
その後、とくに対策を取っていなかったのですが、
この機に動物の侵入を防ぐ工夫をしようと考えたのです。

 畑の奥には竹林が広がっています。
そこの竹を支柱として使い、
市販されている「害獣」用の網を張ることにしました。

 最初に、専用のノコギリを使い竹を切り出しました。
(私の出身地である)北海道には竹が自生していません。
竹を切るのは初めての体験でした。

 これも前に記しましたが、私の畑は土が浅めです。
そのため、竹をきちんと立てるのはなかなかたいへんです。
それでも何とか竹を土に突き立て、
結束バンドやたこ糸を使って網を固定していきました。

 一日がかりの作業の結果、
不十分なものながら、
畑をぐるりと囲むフェンスが完成しました。
開放的な感じは減じてしまいましたが、
これで動物による害がなくなるのではないか
と思うとうれしくなりました。

 また、畝も新たに作り直しました。
最初に作った畝に比べれば、
ずっと畑らしくなったように見えました。
少しは土の扱いに慣れたのでしょう。

 この後、夏野菜への挑戦が始まりました。
手始めに、じゃがいもを植えることにしました。
じゃがいもは、畑を始めた時から、絶対に植えてみたい作物でした。

コメント
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