高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その12

2015-09-16 09:00:00 | 連載
小幡 尚

ある日、とうもろこしを収穫しようと
畑に向かいました。
しかし、そこで見たのは、
まことに無残な光景でした。
数本あったとうもろこしは全てへし折られ、
いくつか生っていた実は食べられていました。
とうもろこしが大好きな
3歳の息子が食べたものとは
比べものにならないくらいきれいに、
一粒の実も残っていない芯が転がっていたのです。

 子どもがいたずらをしたのかとも考えました。
しかし、子どもが入り込むには難しい場所です。
そもそも生のとうもろこしを好む子どもは
そういないでしょう。

 今もってはっきりしませんが、
下手人は鳥だと思われます。
おそらくカラスなのでしょう。
この「事件」には、本当にびっくしりました。

 とうもろこしの他に
「じゃがいも畑予定地」に植えてみたものに、
「ササゲ」があります。
この呼び方は、高知では通用しないものです。
北海道独特の言い方のようです。

 ササゲは、サヤインゲンの一種です。
高知でモロッコ豆と呼ばれているもの
に近いと思います。
赤飯に使うササゲとは別物です。
つる性の植物で、支柱を立てて育てます。

 私が植えたのは、
実家に代々伝わるササゲの種です。
小さい頃から普通に食べていながら、
植えたことはなく、
この時に初めて「種」をじっくりと
見ることになりました。
それは、虎豆によく似た豆でした。

 わが家のササゲは、福島県原産だと思われます。
母の実家は、
福島から十勝川の河口付近に入植した
開拓民の子孫なのです。

コメント
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