高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

うちの畑にようこそ 9月11日記

2015-09-24 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。

9月10日、23:30。
夫が岡山県瀬戸中央市牛窓の圃場に向かう。
ニンニクの植え付けと早生の栗の収穫、
果樹園に雑草をおさえるために
ナギナタガヤ、ヘアリーベッチの種まき、
毎度の草刈りの予定。

私は苗の管理のため家を空けられないので、
夏期休暇中の息子を伴っての移動である。
息子には『バイトしてね~。よろしく~。』と
都合のいいことを言う母ではあるが実際とても有難い。
こうして親子での作業を出来るのも幸せなことである。
ただ、息子の方は「こんなことで(経営が)成り立つ?」と手厳しい。

確かに北海道のような規模の経営は
慣行栽培においても高知県ではそもそも難しいことである。
しかも、手間ひまがかかり、
害虫、病気の発生によって
収量がグンと落ちてしまう有機栽培である。
答えは考えただけでも誰にでもわかる。

息子が言うことは(小規模の有機栽培者は)
皆わかっているのだ。
それでも自身の信念と農家としての良識に
基づいて畑とともに歩む。

息子よ・・
母さんはこの豊かな田舎に引っ越して来て
貴方と土に親しんでともに育ったこと、
本当に実りあるかけがえのない時間だと思っている。

経済効果というなら本当の意味での効果大だ。
人はそうたやすくは育たない。
入ってくる現金だけを収入と考えてはいけない。
雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、
こうなったらもう、歩めるだけ歩むぞ、母は!

☆ 9/12に息子が収穫した牛窓の青レモン、限定50個。
収益は息子(18歳)のバイト代の一部にさせていただきます。
どうぞふるってご注文いただけますようよろしくお願い致します (^c^)/

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』10月号より転載しました。


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