高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その17

2016-03-04 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 2年目の大根栽培は、想定を越える成功となりました。晩秋から年越しの頃まで、どし
どしと収穫することができました。たまに息子(4歳)を連れて畑に行き、いっしょに大
根を穫りました。息子が、幼稚園で教わった絵本「大きなかぶ」のまねをして、「うんと
こしょ、どっこいしょ」と言いながら大根を抜いているのを見て、うまくいってよかった
なあ、としみじみ思いました。
 喜んではいましたが、今度は穫れすぎに困り始めました。この頃、わが家の食卓にはか
なり頻繁に大根を使った料理が並びました。大根を人生で最も多く食べた年となったよう
に思います。
 それにしても、親子3人では食べる量に限界があります。イモなどとは異なり、保存も
利きません。そこで、職場の同僚や、地元の友人たちに、少しづつお裾分けしました。ス
ーパーなどで売られているものと比べると小振りですが、新鮮でちゃんと葉がついている
大根は、けっこう喜ばれました。
 また、自身が収穫したものをお裾分けするというのは、「与える側」に大きな喜びをも
たらすことを知りました。「たくさん穫れてしまって」と言いながら、大根をお渡しする
のは、とても気分のよいものでした。
 さらに、見よう見まねで切干大根も作ってみました。つり下げるタイプの干しネットに
包丁で切った大根を並べ、よく乾燥させました。「自家製切干大根」の煮付けは、大根の
味が濃く感じられ、とてもおいしいものとなりました。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年3月号より転載しました。


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