高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

宇和島の石鹸屋だより 3月3日記

2016-03-30 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
愛媛県宇和島市 八坂石鹸の増田明宏です。

ついこの間、十和村に廃油回収に行ってきました。


宇和海や川の環境を守ろうと、
長年リサイクル石けんを焚いています。
守りたい一心で近年、四万十川沿岸の廃油を回収し、
粉石けんを使ってもらう運動も続けています。

15年ほど前、四万十川のアユが減少し、
四万十川の汚染も深刻になったと私の方に相談があったのです。
あくまでも個人的でしたが、
女性町議員を中心に合成洗剤の追放運動を唱っていました。
それと同時に廃油回収も並行して、
石けんを使っていこうというお話でした。

急きょお会いして、合成洗剤の害などの展示や
パンフレットの配布等も行い、
リサイクル活動(廃油回収をしリサイクル石けんを使う)も
続けると言われました。

当初は、石けん使用もありましたが、
廃油ばかり出て、石けん使用の目的が中々進まず、
おかみさん市の移動やその中心の義員の活動が停滞してしまいました。

最近、十和のおかみさん市も店舗を新築し、
その販売所で粉石けん、台所固型石鹸を販売しています。


あまり目立った活動ではありませんので、
知られていないかもしれません。
私は合成洗剤や農薬など直接川に流れるものは、
自然に分解させるものが一番いいと思っています。
環境に影響があろう化学物質は使わない、使わせない、
そうゆう主義でリサイクル石けんを作り、
販売して生きてきました。
命ある限りこの仕事(運動)を辞めるつもりはありません。

最近、石けんのことが、マスコミや行政でも取り上げられなくなりました。
愛媛県の石けんを広める会も、高齢のため不完全燃焼です。
遅々とした運動ですが、
こんな仕事をしている人間がいても良いのじゃないかと思っています。

水環境を守るリサイクル石けんを使ってください。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年4月号より転載しました。
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