
2015年4月には、じゃがいもに続いて、枝豆、かぼちゃ、とうがらし(鷹の爪)、ピーマン、モロッコ豆
(「ささげ」)などを作付けしました。
玉葱を収穫する頃には、じゃがいもに花が咲きました。畑にメークインの薄紫の花がたくさん咲いて
いる光景は、子供の頃を思い出すなつかしいものでした。同じ頃、ふと立ち寄った種苗店で赤目芋
(里芋〈たいも〉の一種)の種芋を衝動買いし、空いていた畝に植えました。ちゃんと芽を出し、すぐに
大きな葉を茂らせてくれました。5月の末には、畑はなかなか賑やかになっていました。
6月初旬、じゃがいもの収穫のために息子を連れて畑に向かいました。前年の失敗もあり、不安でした
が、掘り始めると、土の中からじゃがいもがどんどんと姿を現しました。息子といっしょに幸せな気分
で芋掘りをすることができました。
メークインも男爵も、市販品と比べて遜色なく見えました。収量も予想以上でした。玉葱に続く成功
に、たいへんに気をよくしました。
その日の午後には、じゃがいもを収穫し終えた畝にさつもいものつるを植え付けました。
もちろん、収穫したじゃがいもはおいしく食べました。うれしくて、「蒸かしたじゃがいもにバター、
そして牛乳」という昼食を何度か繰り返しました。蒸かして食べて一番おいしいじゃがいもの品種は、
間違いなくメークインです。また、自分の畑産のじゃがいもとたまねぎが入ったカレーのおいしさは感
動的でした。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年7月号より転載しました。