高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

斉藤牧場通信 台風21号によって

2017-11-05 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
南国市 斉藤牧場の斉藤佳洋です。

【 10月24日5時 】
いろいろご心配をおかけしましたが、なんとか生きてます。
22日午後6時くらいに帰ってこようとしていたのですが、途中で倒木がひどく、
車を途中の民家に預けて歩いて帰りました。その時は電気は通じてはいましたが、
搾乳を始めようとしたらすぐに切れてしまいました。
東の牛は帰ってきたのですが、西の牛は帰ってこず、台風の一夜を牧場で過ごし
たようです。探しに行こうと牧場に一歩でたらものすごい風で、押し戻されてし
まいました。その時に眼鏡も吹き飛んで、今でも不明です。
停電の中、発電機をといろいろ試みたのですが、やっぱりだめで、とうとう搾乳
を断念。翌朝も搾ってません。いない牛もいて、心配だったのですが、探しに行
くことすらできない状況でした。暴風域抜けたくらいと思ってもいっこうに風の
勢いが衰えず、不安な夜でした。ログハウスが風でびりびり音を立ててました。
翌朝明るくなって、牧場の被害状況がわかりました。がけ崩れなどはないのですが、
倒木がひどく、道路をふさいでいるところが近くだけで10カ所くらい。牧場の中の
倒木は数え知れず。残念ながら牛の被害もでした。親牛と子牛が死亡です。道が
不通で送り出してあげることもできません。バルグで冷やしていた牛乳も、捨てて
しまいました。ひまわり乳業の社長がなんとか!とお電話くれたのですが、無理
のようでした。
昨日何とか子供たちに手伝ってもらって白木谷への道は復旧しました。倒木が道
をふさいでいるところが20カ所くらい。医大への本道はもっとひどく、まだまだ
時間がかかります。昨日の四時ごろやっと電力が復旧し、夕方になってやっと搾
ってあげられました。牛もすっきりしたと思います。
まだまだ復旧には時間がかかりそうです。


【 10月24日11時 】
牧場の状況はけっこう倒木が多く、信じられないような大きな木も根っこから
倒れていたりします。風の強さがうかがえます。これから電気牧柵を修理して
牧場を回ります。


【 10月25日 】
乾草を保管している小屋のスレートが何箇所も壊れています。直していただける
業者さんをご存じないでしょうか? 次の台風が近づいてくるので、できましたら
乾草を濡らしたくはありません。


【 10月26日 】
去っていく命もあれば、生まれてくる命もあります。本日朝ダブルで子牛が
生まれてました。両方ともちょっと小さいですが、元気な女の子です。


【 10月30日 】
おかげさまで、22号の影響も少なく、本日より牧柵直しです。子牛は道路歩いて
いたりするもんで(笑い)。牛の方はちょっとずつ日常を取り戻しているようです。


【 10月31日 】
昨日は一日牧場の補修でした。牧場が広いのでなかなか完全復旧には程遠いですが、
ちょっとずつ無理のないように回復させていきます。


※ この記事は、斉藤佳洋さんのフェイスブック2017年10月24日から11月1日より、再編集して転載しました。
コメント (2)
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